『逃げ上手の若君』(第61話 中先代の乱1335) 感想

ついに「中先代の乱」という言葉が登場か。


保科と四宮はあいかわらず仲良しさん。
先鋒として国司と戦う役を命じられた。
国司に対しては恨みが積もりまくってるから大張り切りだな。

一方、国司は尊氏に壊されてそのまんまか。
この人、有能な中間管理職にはなれそうだけど、戦の大将としては不向きだよね。
亜也子が現代に生まれていたらトップアイドルになれた、みたいな表現もあったけど、この時代では生まれた家でほぼほぼ職業というかポジションというかが決定づけられていたから、本人たちもそれを当たり前と受け入れている。


頼継は生まれた時から諏訪大社の主となることを決定づけられていた存在。
まだ幼いけど、それをしっかり受け入れている。
でも、父と祖父が戦に出るのは受け入れがたいのは、当然だ。

説得されて反論できず、目に涙を浮かべながら耐えている頼継の姿が悲しい。
この先どうなるかわかっているのでな……歴史ものはネタバレありなのがキツイな……。


弧次郎は髪色が違うけどよく似ている祢津「小次郎」に、出陣の挨拶をしていた。
これはつまり、次期当主の小次郎がからだが弱いので、弧次郎が戦場に出てその武勲を小次郎のものにする、ということ?

弧次郎は祢津家ではどういう存在なんだろうな。
分家の出でたまたま小次郎と年齢が近く顔が似ていたから影武者的な役割を与えられたのか、祢津の血筋でもなんでもなくて、顔が似ているという理由で拾われたのか。

弧次郎にしてみれば、本来の身分では叶わないものを与えてもらってるし、そのおかげで時行に出会えたしで、割と現状に満足してそう。


そして、出陣の前日、時行と頼重はいちゃいちゃしていた。
「距離感間違え光おじさん!」という時行の頼重評に笑った。
てか、本当に時行に迫ってはぁはぁしている頼重は気色悪い。

それでも「神ではなく人としての頼重が保証します」という台詞は熱い。
諏訪の現人神という立場を押し出して戦をはじめようとしている頼重が、「神ではなく人として」と言う。
それは多分、時行に対してしか言えない言葉なんじゃないかな。


そしてついに出陣。
時行の名は伏せられたままらしいけど、総大将である頼重のかたわらにいる「大鎧に鉄兜の完全武装」の子供を、みんなはなんだと思ってるんだろうな……。
稚児の扱いではないと思うんだが。

亜也子と弧次郎は武装はしてるけど身軽な感じだよね。
まあ、鎧は重いし、邪魔だもんね。
と思ってたら、時行やっぱり完全武装が重すぎて動けないのか。
そりゃそうだ。こんな小さい子供がして動けるものじゃない。
いや、頼重はなんで気づかなかったの?
時行が見栄張って大丈夫そうに装ってたの?