『週刊少年ジャンプ』2022年23号 感想

『すごいスマホ』(第1話 すごいスマホ)
新連載。なんかすごいタイトルだな。投げやりというかなんというか。
大きさ的にはポケベルっぽいけど。

今のとこはまだよくわかんないんだけど、「ポイントを獲得してください」が繰り返されるところはホラー感があって良いよね。
なんでそんなに使わせたがってるんだ? 使うことでなにかデメリットが発生するんじゃないか? っていう怖さがある。
ちょっと『東のエデン』を思い出した。

「すマホ」とか「グーググ」とか「君」とか、ググラビリティの低そうなワードばかり使ってるのはひっかかるな。
「すマホ」や「グーググ」でグーグル検索したら、「もしかして」って訂正されそうだよ。
あと、「グーグル」を「アプリ」って言っちゃってるのも気になる。

『呪術廻戦』(第183話 東京第2結界・3)
別記事(嫌われる理由)になりました。

『あかね噺』(第12席 夢見るあの子)
朱音ちゃんの噺家という夢に、先生がキビシイ反応をみせたのは、子供たちが追いかける夢をただ応援することが本当に子供たちのためになるのか? という迷いがあったからか。
そうだよね、先生が生徒たちの将来にどこまで責任を持つのか、どこまで首をつっこむのか、はむずかしい問題だよね。

そして、朱音ちゃんの本気に納得した先生が、阿良川一生が審査委員長をするコンテストへの応募を勧めるのはうまいな、と思った。
朱音ちゃんの父親のことを知ってる人なら、まずそんなことはやらないだろうと思うけど、朱音ちゃんの夢を知り、過去の経緯を知らない先生なら、単純に善意で勧めちゃうよね。

『ウィッチウォッチ』(60 スクランブル・スクラップ・スクワッド)
木版画になったカンシの絵がおもしろすぎて何度みても笑えるんだが。

『逃げ上手の若君』(第61話 中先代の乱1335)
別記事になりました。

『PPPPPP』(第31話 -2P)
溺れるメロリちゃんと、海を渡り大好きなキーボードとピアニカとフェアリーたちと戯れ遊ぶミーミンの対比がなかなかエグイ。
この演奏でラッキーはミーミンしか救えなかった。
それじゃあダメだ、的なことをDADA先生が言ってたような気がしたんだが。
まあ、今、ミーミンを救わないと大変なことになってそうだったから仕方ないんだけど。

ステージ上でいちゃつくラッキーとミーミンがかわいいな。
客席の人たちは何が何だか、だろうけど。
で、そのポカーン状態を、わざわざ報道のカメラに映り込むことでおさめたソラチカの大物感がすごい。

「すごいでしょ、彼。俺の弟なんです。弟といっても7つ子のですけど」って、パパンが隠したかったであろうことを、めっちゃいい笑顔でバラしちゃったソラチカ。
音上の家を出ると宣言したミーミン。
ラッキーのためならパパンを裏切る気満々なレイジロウ。
パパン、すでに追い詰められてる。

日野くんに「メロリは結局繰り上げ1位じゃ満足できねーと思う」って言われた時の、メロリちゃんの表情がすごい。
毒々しいというか。

やってることはアレだけど、メロリちゃんは必死に、自分の中のいろんなものを捻じ曲げてきた。
それなのにミーミンは海を渡って喜びの島にたどりつけるのに、自分は溺れる。
ラッキーの演奏のせいでメロリちゃんは大混乱なのに、日野くんは全部を台無しにするようなこと言いだすし……。
私にどうしろって言うんだよ、的なものを感じるよ、あの表情は。

こんなメロリちゃん的に最悪なタイミングで無邪気に「助けに来たよ~」って言っちゃうのが、ミーミンだよなあ。

『アンデッドアンラック』(No.109 R.I.P.)
別記事(「神」に祈れぬ者の祈り)になりました。