『呪術廻戦』(第202話 血と油) 感想(夢を現実に、現実を地獄に)

九十九さんは元星漿体か。
星漿体って意外とちょくちょく現れるのね。
だとすると、理子ちゃんが本気で拒否したら、希望を受け入れてもらえて同化せずに済んだ可能性があった?
もしそうなら、五条先生と夏油がますます気の毒だな。

てか、「素質」ってなんだろうね。天元様との適合率的なものかな。


「同化しなくても大丈夫でした」は確かにひどい。
そのために同化して自我を失くした人はいたわけだし、理子ちゃんみたいにその前に始末されちゃった人もいたかもしれない。

天元様は自分が死んだら大変なことになると思ってたから、同化による延命を繰り返していたんじゃないかな。
でも、そうはならない可能性をどこかで見出したのか?
これ以上の延命は無理だと、どこかの時点で悟ったのか?
それとも、理子ちゃんが殺されたことで、現状維持を諦めたのか?
そもそも、九十九さんはなんで同化されずに済んだんだ?


九十九さんは、天元様が星漿体との同化を選んでも、選ばなくても、どちらにしろ怒りそう。
人身御供が必要な状態もイヤだし、かといって、これまで人身御供にされた人たちの犠牲が無駄になるのもイヤなんじゃないかな、という気がする。

九十九さんは怒り続けるんだろう。
天元様にも、天元様を必要としてきた呪術界にも。


脹相兄ちゃんが「ただ漠然とオマエに対する殺意が湧いてくる」って言ってるけど、さすがに鋭いな。
夏油の肉体では血縁関係を感じ取ることはできないんだろうが、九相図兄弟の悲劇の根本原因は羂索にあるから。
そもそも、脹相兄ちゃんが一番憎んでる「父親」でもあるわけだし。


天元様が一億人の呪力を取り込んだらどうなるか、か。
確かに、全人類を滅ぼせる呪霊がつくれてもおかしくない。

羂索が長い長い時間をかけて謀略を積み重ねてきた理由が、それを実現させたら「面白いと思ったから」とは……。
はた迷惑が過ぎる。


こんな迷惑な存在は脹相兄ちゃんにさっさと片づけて欲しいんだけど、無理だよね……そうだよね……。