『アンデッドアンラック』(No.034 この世はいつだって) 感想(正義を否定し、好きを肯定する)

『週刊少年ジャンプ』の表紙&巻頭カラーですよ!
1周年前にこの扱いになるとは予想外、かつ、感無量!

『ジャンプ』表紙はアンディセンターで両サイドに風子ちゃんとビリー様。
コミックス勢はこのやさぐれた人がビリー様とはわからないのでは?

巻頭カラーはユニオン勢ぞろい。
みんなの能力と席順が書かれているけど、アンディと風子ちゃんは番号しか書かれていないのは、タイトルがその役目を果たしてるから、ってことね。
これ、コミックスだとどうなるのかな。
アンディと風子ちゃんがみつめあってるの、本当に良いです。

今のところ能力が「機密事項」になってるのは、ニコとフィルか。
一心はなし崩し的に「UNBREAKABLE -不壊-」ってことが確定事項になってる。
コミックス内で紹介があったけど、本編で紹介してくれる日はくるのだろうか。
まあ、あのでっかい杭が紹介といえば紹介だけど。

ビリー様の能力は「調査中」になってて、やっぱりタチアナちゃんが教えてもらってた「UNBELEVABLE -不可信-」ではないってことなんだろうね。


ぼろぼろになってたトップくんの足がはやくも治っている。
ニコの超技術すごいな!

一心はいまだに鎧を脱ぐのを拒否してるんだな。
本当になんなんだろう。
でもまあ、わりと元気そうで安心した。
一時期はほんとに死んだと思ってたから、台詞さえろくにないままで退場とかあんまりすぎない? って思ってた。


アンディの「一回、死んどけ」は、タチアナちゃんを泣かせたことに対する罰だけど、ビリー様が本当に「不死」を使えるのかの確認でもあったんだろうね。
でも、使えなかったら死んでたわけで、確信はしてたけど確認した、って感じかな。

コミックスで言及されてたけど、アンディは死なないけど傷つけば普通に痛い。
ただ、アンディがノイズ扱いで無視してるだけ。
考えてみれば「不死」は元々は戦闘向けな能力じゃないんだよね。
死なないという点では負けがない能力といえるけれど、勝てる能力でもない。
それをアンディが長い時間をかけて、戦闘に使える能力として磨き上げてきたんだな、と思うと、アンディすごいな。
本人にしてみれば、時間は腐るほどあるし、負けるのはやっぱりおもしろくないし、というだけのことかもしれないけど。


ビリー様がコピーした能力を使う時、でっかいフォントにノイズがかかってる感じの表現になってるのおもしろい。
これやっぱり劣化コピーな感じを表現してるんだろうね。
「不停止」の能力もトップほど洗練されていない、と言われてたし。
ていうか、使うたびに骨折しなきゃいけないような難儀な能力を、洗練させるとこまで使い込んできたトップが、ちょっとこわい。


子供になってるリップがラトラをお姫様抱っこしてる絵面がおもしろい。
なんかリップのほっぺたに押し付けられているんですけど……。


風子ちゃんが「不正義」の力で投身自殺させられた時のアンディの「ふざけやがって…」が、めっちゃせっぱつまってる顔で、アンディは本当に風子ちゃんのことになると余裕がなくなるな。

落ちてるのにこわがる様子もなく「ごめんアンディ!!」と叫ぶ風子ちゃん、いいよね。
悲鳴をあげるとか、「助けて!!」とかではなく、「ごめん」なのは、アンディが助けにきてくれるのはあたりまえなので、だから足手まといになっちゃってごめん、ってことで、風子ちゃんのアンディに対する信頼は盤石だな。

そして、ようやく風子ちゃんに追い付いて、風子ちゃんをしっかり抱きしめて守ろうとしてる絵が、いつになく必死な感じだ。
これ、風子ちゃんの髪に素手でふれちゃってるようにみえるんだけど、この際、気にしていられないんだろうな。
とりあえず、風子ちゃんがくっついてる間は安全だし。


ビリー様がコピーしてみせたのは、「不死」「不停止」「不正義」、そして、ほとんど役に立ってなかったけど「不真実」。
「不運」と「不可触」はコピーしたところで使いようがないのはわかる。
「不運」は好感度に左右されるので「不真実」と同じことになるし、「不可触」はひたすら使いづらそう。
でも「不動」と「不壊」とニコとフィルの能力がコピーされていないのはどうしてなんだろうね。
なんか条件があるのかな。


ビリー様のことがあきらめきれないので話がしたいタチアナちゃんに、「お前は今もビリーの事を好いているか?」と尋ねたジュイスさん。
その答えで作戦を決める、で決行されたのが、UTエリア強制開放攻撃、か。
これは、ジュイスさん、ずいぶんエグいことやらせたな。

タチアナちゃんが「不正義」にかかるとビリー様を攻撃してしまう、というのは、アンディと風子ちゃんがユニオンに招かれた時にすでに描かれていた。
そして、今も同じ現象が起きている。
それは、タチアナちゃんの気持ちがまったく変わっていないことの証明になる。
「不正義」は良くも悪くも、見えないもの、見せないものを、あからさまにしてしまう。

ジュイスさんは、タチアナちゃんの好きを利用した作戦をたてたわけで、これはなかなかに辛辣というかなんというか。
でも、タチアナちゃんも利用されている、ということはきっとわかってて、それでも気持ちをビリー様にぶつけることを選択したんだよね。

ここで、タチアナちゃんが止まらないことを不思議がってるビリー様って、もしかしてものすごく自己評価の低い人?
あんだけ暴言あびせたら嫌われるに決まってるって思いこんでるよね。
でも、ジュイスさんも風子ちゃんも、タチアナちゃんの気持ちがゆらいでないことを確信してたのよ。
多分、ビリー様だけがわけわかってないの、おもしろい。
やっぱり根がボケキャラなのかな、この人。


タチアナちゃんがいろんな意味でビリー様にアタックかましてる間に、風子ちゃんは黙示録を捕獲。
なるほど、円卓あっても黙示録ないとクエスト受けられないから、セットで必要なのか。
いつもゲラゲラしてる黙示録が、銃つっこまれて汗だらだらになってるの、なんかすっきりするな。
てか、あんなギザギザな口に手をつっこんでく風子ちゃんの度胸がすごい。

これで、話し合いに持ち込むことができる、って感じかな。
わけがわからないままビリー様とお別れ、という事態は回避できそう。
一心も元気っぽいし、ウツ展開脱出できそう……とか言って、次回、とんでもないことになってたらどうしよう。


ところで、ビリー様、アンディに足斬られて、ズボンごと復活してたのは、はて、クロちゃんの能力までコピーできるんだろうか、と思ってたんだけど、公式Twitterさんからご説明がありました。



ビリー様かわええ。