『アンデッドアンラック』（No.033 不運がついてる） 感想（死を否定し、不運を肯定する）
表紙はユニオンのビリー様とアンダーのビリー様が半分ずつとアンディ。
グラサンがはずれて髪を崩しただけでずいぶんとワイルドな印象になるな。
そういえば、ふたつの顔を持っている、という点ではアンディもそうなんだな。
でも、アンディとヴィクターはひとつのからだを取り合ってる感じだけど、ビリー様は意識的にキャラを使い分けてる感じなので、同じって感じはしないか。
普通のやり方でバーンを止めようとすると、ラトラの能力で防がれる可能性があるので、風子ちゃんの「不運」に懸ける、という策をジュイスさんは受け入れた。
海上での戦いをみる限り、ラトラ自身が認識できてない攻撃には対応できないようなので、どこからくるか誰にもわからない「不運」の方が突破能力は高いか。
ジュイスさんは冷静さを取り戻せば、やっぱり頼もしいリーダーだな。
あれだけ動揺したのも、それだけビリー様を信用してた、ってことだし。
ニコは一心とトップの治療。
まあ、否定者が減るのが一番の問題だから、否定者の治療最優先は当然か。
代わりにニコラボを任されたミコちゃんが「パピィ」と言いかけて「了解Dr.ニコ!!」と言い直したとこかわいかった。
シェンとフィルはアーティファクトの護衛（？）。
なんかこのふたり兄弟っぽくみえるね。
髪型が似てるからかな。
チカラくんはジュイスさんの止血。
そして、タチアナちゃんには役目は割り振られなかった。
これ、風子ちゃんが勝手に決めちゃったようにみえるけど、ジュイスさんが黙ってたってことは、それを容認したってことだよね。
前回、ビリー様に向けて銃をぶっぱなした風子ちゃんだけど、「きっと何か事情があるんだよ」とタチアナちゃんをなぐさめるのね。
アンディにもそこつっこまれてたけど。
風子ちゃんの中に、まだビリー様を信じる気持ちはあるけれど、それはそれとして、あれ以上、タチアナちゃんを傷つける言葉を吐かれることは許せなかったんだろう。
「ビリー様を…助けてあげて…」と言われて、「うん」と答えてアーマーに抱き着く風子ちゃん、天使。
ビリー様、アンダーのボスだったけど、リップたちとは初対面か。
ビリー様は「神を殺す」派で、リップは「神なんか殺せっこないだろ」派だけど、なんで共闘できてんの？ と思ってたんだけど、承知のうえでの協力か。
でも、「俺とラトラは神殺しが目的じゃない。欲しいのは次だ」って言葉に、ラトラはなんか言いたげなんだよね。
前も、リップの言葉に何か言いたげなのに黙ってたし、どういうことなんだろう、と思ってたんだけど、ラトラの言葉は反転するからうかつなことを言えないんじゃないか、という説を読んで、なるほど『呪術廻戦』の狗巻先輩みたいな感じか、それはありそう、ってなった。
でも、リップとラトラの目的は微妙に乖離してそうな気配はあるんだよね。
リップはラトラと一緒に次へ、と言ってるけど、ラトラ自身にはそんなのどうでもよくて、ただリップの望みをかなえてあげたいだけなのかな、とか。
ところで、ミコちゃんにニコラボの権限を譲ったニコだったけど、結局、口を出してる。
ミコちゃんしっかりがんばってるようにみえるんだけど、パピィきびしい。
ニコラボがしているのは、バーンを捕獲しようとしてあせっていろいろ投入しようとしてるぞ、とみせかけて、風子ちゃんの「不運」が引き寄せるものを、近くに集めるということか。
まあ、なんにもないと隕石とか引き寄せちゃうからね。そうなると基地そのものが危ない。
ユニオン内で制御可能なもので「不運」を起こしてくれないと困るんだろう。
「種集め」という言葉は、アンディがロシアに向かう海上で言った「不運の種」という言葉とつながっている。
アンディがニコに風子ちゃんの能力の活用方法をそう説明したのかもしれない。
風子ちゃんにとっての「不正義」は自決か。
初回で死に場所を探してた風子ちゃんが、今や一番のタブーを死ぬことと考えているというのは、ちょっと泣ける。
ジーナさんの席を奪ったからには、神様を殺すためには、アンディに死を与えるまでは……といろいろ理由はあるんだろうな。
さらに今は、タチアナちゃんの元にビリー様を返してあげなきゃ、ということもあるし。
風子ちゃんが自分の首をきろうとしたところに、アンディが首をかわりに差し込んで止めるのか。
まあ、風子ちゃんの腕力では、アンディの首を切り落として自分の首まで落とすのは無理だろうね。
前は、てこの原理をつかって全身の力を使ってようやく、だったし。
未成年女子に首切られながらキスしてもらってご満悦の成人男性（3桁歳）、とか書くとだいぶヤバい感じになるんだけど、実際、絵面がだいぶヤバい。
リップとラトラもドン引きである。
電磁ケーブルでバリバリやられ、パキンと凍らせられたあげくに巨大な杭で貫かれるとか、バーンがちょっとかわいそうにみえてきた。
この「まだ足りない」「また来るよ、みんなで集めた大きい不運が!!」のとこの風子ちゃんがかっこええな。
これ、みようによってはものすごいのろけだよね。
アンディの頬にキス、がこの程度の価値なわけないじゃない、と言ってるわけだから。
唇にキスだったら、基地が全壊するな、これは。
ミコちゃんの「私達には風子ちゃんの…不運がついてる!!」も良いよね。
「幸運」ではなく「不運」に恵まれている。
不運がついていてくれれば、ぶっつけ本番の武器だって必中する。
「アンブレイカブルパイルキャノン」って、でっかくて壊れないものをぶっこむだけ、という単純仕様なんだけどめっちゃ強いな。
まあ、これをちゃんとコントロールするのはめっちゃ大変なんだろうけど。
ここで、重症をおってる「不壊」の能力が大活躍するの熱い！
てか、一心はなんで鎧を脱ぐことを拒んでるの？
鎧の下の姿を見せたくないとか？
鎧を脱いじゃうと不壊の能力が消えるとか？
チカラくんが自分の手で視界をせばめて、「不動」でジュイスさんの首の止血をしてるの良いね。
せばめないとジュイスさんが指示出しできなくなるもんね。
チカラくんの能力はみえている部分にしか作用しないから、体外への出血を止めるだけで、体内の血流を止めないってことなんだろう。
そういえば、チカラくんは船上で、血を流す風子ちゃんをみて右往左往するだけだったな、と思い出す。
チカラくんは着実に、誰かのために自分の能力を役立てる方法を身に着けてるんだな。
アンディと風子ちゃんにバーンを止められたビリー様だけど、そんなにあせってる感じがしない。
予想の範囲内ってことなのかな。
今回、アンディ＋風子ちゃん＋ニコラボの連携がめっちゃ楽しかった。
「不運」のゴリ押し能力、本当に強いな！
風子ちゃんは「死ぬこと」を「不正義」とし、自分が生きることを肯定した。
ニコラボは「不運」を肯定することでバーンを止める力を得た。
連載初回で風子ちゃんが否定したすべてが、今、肯定されているんだなあ。
グラサンがはずれて髪を崩しただけでずいぶんとワイルドな印象になるな。
そういえば、ふたつの顔を持っている、という点ではアンディもそうなんだな。
でも、アンディとヴィクターはひとつのからだを取り合ってる感じだけど、ビリー様は意識的にキャラを使い分けてる感じなので、同じって感じはしないか。
普通のやり方でバーンを止めようとすると、ラトラの能力で防がれる可能性があるので、風子ちゃんの「不運」に懸ける、という策をジュイスさんは受け入れた。
海上での戦いをみる限り、ラトラ自身が認識できてない攻撃には対応できないようなので、どこからくるか誰にもわからない「不運」の方が突破能力は高いか。
ジュイスさんは冷静さを取り戻せば、やっぱり頼もしいリーダーだな。
あれだけ動揺したのも、それだけビリー様を信用してた、ってことだし。
ニコは一心とトップの治療。
まあ、否定者が減るのが一番の問題だから、否定者の治療最優先は当然か。
代わりにニコラボを任されたミコちゃんが「パピィ」と言いかけて「了解Dr.ニコ!!」と言い直したとこかわいかった。
シェンとフィルはアーティファクトの護衛（？）。
なんかこのふたり兄弟っぽくみえるね。
髪型が似てるからかな。
チカラくんはジュイスさんの止血。
そして、タチアナちゃんには役目は割り振られなかった。
これ、風子ちゃんが勝手に決めちゃったようにみえるけど、ジュイスさんが黙ってたってことは、それを容認したってことだよね。
前回、ビリー様に向けて銃をぶっぱなした風子ちゃんだけど、「きっと何か事情があるんだよ」とタチアナちゃんをなぐさめるのね。
アンディにもそこつっこまれてたけど。
風子ちゃんの中に、まだビリー様を信じる気持ちはあるけれど、それはそれとして、あれ以上、タチアナちゃんを傷つける言葉を吐かれることは許せなかったんだろう。
「ビリー様を…助けてあげて…」と言われて、「うん」と答えてアーマーに抱き着く風子ちゃん、天使。
ビリー様、アンダーのボスだったけど、リップたちとは初対面か。
ビリー様は「神を殺す」派で、リップは「神なんか殺せっこないだろ」派だけど、なんで共闘できてんの？ と思ってたんだけど、承知のうえでの協力か。
でも、「俺とラトラは神殺しが目的じゃない。欲しいのは次だ」って言葉に、ラトラはなんか言いたげなんだよね。
前も、リップの言葉に何か言いたげなのに黙ってたし、どういうことなんだろう、と思ってたんだけど、ラトラの言葉は反転するからうかつなことを言えないんじゃないか、という説を読んで、なるほど『呪術廻戦』の狗巻先輩みたいな感じか、それはありそう、ってなった。
でも、リップとラトラの目的は微妙に乖離してそうな気配はあるんだよね。
リップはラトラと一緒に次へ、と言ってるけど、ラトラ自身にはそんなのどうでもよくて、ただリップの望みをかなえてあげたいだけなのかな、とか。
ところで、ミコちゃんにニコラボの権限を譲ったニコだったけど、結局、口を出してる。
ミコちゃんしっかりがんばってるようにみえるんだけど、パピィきびしい。
ニコラボがしているのは、バーンを捕獲しようとしてあせっていろいろ投入しようとしてるぞ、とみせかけて、風子ちゃんの「不運」が引き寄せるものを、近くに集めるということか。
まあ、なんにもないと隕石とか引き寄せちゃうからね。そうなると基地そのものが危ない。
ユニオン内で制御可能なもので「不運」を起こしてくれないと困るんだろう。
「種集め」という言葉は、アンディがロシアに向かう海上で言った「不運の種」という言葉とつながっている。
アンディがニコに風子ちゃんの能力の活用方法をそう説明したのかもしれない。
風子ちゃんにとっての「不正義」は自決か。
初回で死に場所を探してた風子ちゃんが、今や一番のタブーを死ぬことと考えているというのは、ちょっと泣ける。
ジーナさんの席を奪ったからには、神様を殺すためには、アンディに死を与えるまでは……といろいろ理由はあるんだろうな。
さらに今は、タチアナちゃんの元にビリー様を返してあげなきゃ、ということもあるし。
風子ちゃんが自分の首をきろうとしたところに、アンディが首をかわりに差し込んで止めるのか。
まあ、風子ちゃんの腕力では、アンディの首を切り落として自分の首まで落とすのは無理だろうね。
前は、てこの原理をつかって全身の力を使ってようやく、だったし。
未成年女子に首切られながらキスしてもらってご満悦の成人男性（3桁歳）、とか書くとだいぶヤバい感じになるんだけど、実際、絵面がだいぶヤバい。
リップとラトラもドン引きである。
電磁ケーブルでバリバリやられ、パキンと凍らせられたあげくに巨大な杭で貫かれるとか、バーンがちょっとかわいそうにみえてきた。
この「まだ足りない」「また来るよ、みんなで集めた大きい不運が!!」のとこの風子ちゃんがかっこええな。
これ、みようによってはものすごいのろけだよね。
アンディの頬にキス、がこの程度の価値なわけないじゃない、と言ってるわけだから。
唇にキスだったら、基地が全壊するな、これは。
ミコちゃんの「私達には風子ちゃんの…不運がついてる!!」も良いよね。
「幸運」ではなく「不運」に恵まれている。
不運がついていてくれれば、ぶっつけ本番の武器だって必中する。
「アンブレイカブルパイルキャノン」って、でっかくて壊れないものをぶっこむだけ、という単純仕様なんだけどめっちゃ強いな。
まあ、これをちゃんとコントロールするのはめっちゃ大変なんだろうけど。
ここで、重症をおってる「不壊」の能力が大活躍するの熱い！
てか、一心はなんで鎧を脱ぐことを拒んでるの？
鎧の下の姿を見せたくないとか？
鎧を脱いじゃうと不壊の能力が消えるとか？
チカラくんが自分の手で視界をせばめて、「不動」でジュイスさんの首の止血をしてるの良いね。
せばめないとジュイスさんが指示出しできなくなるもんね。
チカラくんの能力はみえている部分にしか作用しないから、体外への出血を止めるだけで、体内の血流を止めないってことなんだろう。
そういえば、チカラくんは船上で、血を流す風子ちゃんをみて右往左往するだけだったな、と思い出す。
チカラくんは着実に、誰かのために自分の能力を役立てる方法を身に着けてるんだな。
アンディと風子ちゃんにバーンを止められたビリー様だけど、そんなにあせってる感じがしない。
予想の範囲内ってことなのかな。
今回、アンディ＋風子ちゃん＋ニコラボの連携がめっちゃ楽しかった。
「不運」のゴリ押し能力、本当に強いな！
風子ちゃんは「死ぬこと」を「不正義」とし、自分が生きることを肯定した。
ニコラボは「不運」を肯定することでバーンを止める力を得た。
連載初回で風子ちゃんが否定したすべてが、今、肯定されているんだなあ。