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『アンデッドアンラック』(No.056 信じているから) 感想(信じているから裏切れる)

涙を流しながら「お前は私達を裏切ったんじゃなかったのか!! 答えろ! ビリー!」とビリー様に問いかけるジュイスさん。 ジュイスさんはどうしても、ビリー様がユニオンを裏切ったとは思えない。 ビリー様が有能なのは明らかで、そのビリー様が本気でユニオンを潰すつもりなら、もっと別の手を考えそうだしなあ。 お墓の前でうなだれるビリー様。 そのかたわらには瓶と杖。 おそらくは酒瓶と白杖だろうな。 元々、傭兵をやってたし、「不死」の能力で目が視えるようになってすぐに動けたし、元々は視えてたんだろうな。 で、何かあって視力を失い、お墓に眠っている大事な人を失った、か。 「ただの一度だって、心を許した事はない」のシーンは、先頭にジュイスさん、そのちょっと後ろをニコとジーナさん、最後尾にビリー様。 この絵はいろいろと解釈できるんだけど、私は、ジュイスさんたちはビリー様に背中をみせることができるけれど、ビリー様はユニオンのみんなに背をみせず、腰の拳銃でいつでも連中を撃てるようにしていた、ってことなんじゃないかな、って思った。 でも、ジュイスさんにサングラスをもらったり、ニコに白杖なくても動けるように拍車をつくってもらったり、みんなとクエストをこなしたりしているうちに、ユニオンのみんなが大事になってしまったんじゃないかな、って。 ところで、この時のニコの胸にはユニオンのエンブレムがないのね。 あのエンブレムを埋め込んだのはわりと最近なのかな。 ジーナさんも楽しそうで、アンディを待ち続けた40年がつらいだけの日々ではなかったとわかってホッとした。 ジュイスさんとニコとジーナさんはつきあいも長くて、仲がよさそうだよね。 「お前達は俺が神を倒すために必要な弾だ」 そう語りながら、ビリー様が思い出すのは、自分と同じ否定者たちと身を寄せ合い、笑い合う日々だ。 そして、ビリー様はタチアナちゃんと出会い、「不死」と「不運」が現れた。 アンディと風子ちゃんがきたことを「俺の弾倉は埋まった」と言いつつ、ビリー様が思うのは、タチアナちゃんが風子ちゃんの存在に救われた、ということだ。 「おかげで俺は前に進めた」というのは、タチアナちゃんを安心して預けられる相手ができたから、自分は心置きなくタチアナちゃんのそばを離れられる、と言っているように思える。 ビリー様の中には、ユニオンでのやさしい記憶がたくさんある。 ジ...

『週刊少年ジャンプ』2021年16号 感想

『呪術廻戦』 (第143話 もう一度) 別記事(幼魚は死ぬまで鉢の中で泳がされるのか)になりました。 『逃げ上手の若君』 (第9話 小笠原1333) 別記事になりました。 『Dr.STONE』 (Z=189 科学は命を越えて) カセキじいちゃんが、自分がずっとがんばり続けてきたことは、誰かにつながる、と確信して涙流すとこ良いよね。 カセキは好きなことを続けてただけで、それだけでも満足できてたのかもしれないけど、もっとおもしろいものがある、って教えてくれたのが千空たちで、あの年になってからおもしろいことばかりの毎日になるって、すっごくうれしいことなんだろうけど、それもこれも、カセキが大好きなことをやめなかったからこそなんだよね。 あと、目の前で仲間たちが死んでいって、メンタルぼろぼろで泣いてるのに、それでもよりよい状況にするための思考をやめないゲンもすごい。 これ以上、仲間を失わないためにギリギリのとこでふんばってるんだ。 『ブラッククローバー』 (ページ286 朝が来ない夜) 今、アニメでやってるのが、ちょうどナハトが登場したばっかのとこで、今回のとこ読んでからアニメをみたら、そうかナハトがアスタに従魔の儀をやらせたのはナハトの実家か! とか、どんだけ良さげなことやっててもダメなやつはダメだ、最初っから良い奴が本当に良い奴だ、的なことをナハトが忌々し気に言ってたのは、自分がどれだけがんばっても挽回なんかできっこない、本当に良い人間というのはモルゲンみないな奴のことを言うんだ、ってことか。 黒の暴牛はダメなヤツの集まりだけど自分が一番ダメなヤツだと思ってる。 そして、善性の塊みたいなアスタにモルゲンがダブるから、ちょっとイライラしてしまうけど、一番、死んで欲しくないのもアスタ。 ナハトは今回の戦いでどれだけがんばっても苦しんでも、自分がやらかしたことはチャラにはなんないぞ、って思ってる。 でも、チャラにならなくても、ナハトは自分を罰し続けないといけない。 自分を赦せないけど、モルゲンを犠牲にした命を自分から投げ出すわけにもいかないから、死ぬより苦しいことを自分に強いている、ってことか。 『夜桜さんちの大作戦』 (作戦75.四怨&嫌五VSチャチャ&アオヌマ) センターカラー表紙がめっちゃかっこいいな。 あと、嫌五がめっちゃあざとい系美人なんですがっ。 『アンデッドアンラ...

『呪術廻戦』(第143話 もう一度) 感想(幼魚は死ぬまで鉢の中で泳がされるのか)

ようやく脹相兄ちゃんが受肉体であることに気づいた直哉。 まあ、もう遅いんだけど。 で、乙骨が反転術式で治す代わりに、虎杖を処刑したことの証人になることになった。 この時点でようやく、あっ、乙骨、虎杖を殺すつもりないな、ってなった。 久しぶりに登場の虎杖じいちゃん。 この赤ん坊を抱いてる仁さんというのが、じいちゃんの息子で虎杖の父親か……。 で、どうやら妻の香織さんとの間に子供ができなかったけど、どうしても欲しかった仁さんに近づき、香織さんを殺して妻の座におさまり、虎杖を産んだのが、この額に傷跡のある女性らしい……って、偽夏油じゃないか! 脹相兄ちゃん「思い出せ、あったハズだ。オマエの父の額にも縫い目が」とか言ってたけど、縫い目があるの母親の方じゃん! 偽夏油はどことなく女性的な話し方をするよね、って話があったけど、まさかここにつながるとはな。 からだを乗り換えるのなら性別は統一しようよ。読者が混乱するから。 まあ、偽夏油にとってはどうでもいいことなんだろうな。 150年前、特異体質の女性に九相図を産ませてた男が、まさか女になって虎杖を産んでたとは……これはさすがに脹相兄ちゃんも予想外だったんだろう。 150年前の加茂は九相図の父親ではないけど、加茂の血が混ぜられているので、加茂家と血縁があることになる、って話だったと思ったけど、この場合、虎杖と脹相兄ちゃんはどういう関係になるの? 異母兄弟? 違うよな……多分……。 虎杖パパが「彼女の話をするなら帰りますよ」と言ってるってことは、ここじいちゃんの家だと思うんだけど、わりといい家住んでるな。金銭的に余裕ありそうな感じ。 虎杖とじいちゃんが住んでたとこは、アニメだとわりと古そうな感じだったんだけど、もしかしてじいちゃん、虎杖を連れて逃げてたのかな。 じいちゃんのお見舞いに誰も来なかったのも、じいちゃんがすべての人間関係を断って、虎杖をこっそり育ててたからなのかも……。 それにしても、敵の親玉が主人公の身内だった、というのはよくある展開だけど、こんなエグいのはみたことないよ。 目覚めた虎杖をみて「よかった~」ってへなへなしてる乙骨をみて、私も「よかった~」ってへなへなした。 本当によかった~。 あの乙骨がこんなに世渡り上手(?)になるとはなあ。 五条先生に「僕になんかあったら」と言われて、「何かって……女性関係ですか?」っ...

『逃げ上手の若君』(第9話 小笠原1333) 感想

時行と貞宗の犬追物対決。 犬を射ても人を射ても得点になる、と言われれば、人を狙うのが武士というもの? まあ、頼重にあれだけあおられたらそりゃそうなるか。 頼重、ちゃんと時行が勝てるように仕込みしてたんだな。 てか、接待用に調教した犬ってなに? そんなわけあるか、って感じなんだけど、お偉いさんがきた時にいい気分で帰ってもらうためにわざわざそういうのを用意しているとはさすが諏訪大社、って感じもする、という絶妙なとこをついてくるのが、実に松井せんせーらしい。 あと、犬追物に対する動物虐待的な嫌悪感を、犬にもメリットあるんですよ、的にちょっとやわらげてる面もあるのかな。 弓の速さを、飛んでくる野球ボールや走る新幹線の絵で表現してるの、めっちゃおもしろい。 時行がどんだけ逃げ上手なのかが感覚的にわかる。 「当時の弓矢の速度は現在より遅く避ける事は不可能ではない」って言われても、やっぱり普通は避けられないと思うけど、プロ野球選手はものすごい速度で飛んでくるピッチャー返しのボールとかにもちゃんと反応してたりするから、不可能ではないんだろうな、って感じになる。 頼重が描いたシナリオ通りにことは進む。 頼重すごいし、ちゃんと避けきってる時行もすごい……けど、貞宗もすごかった。 「焦りと迷いと狙われる恐怖で冷静さを失い、犬もろくに射れなくなる事でしょう」 この一点を頼重は読み誤った。 冷静に獲物を追う武人の眼になってる貞宗、めっちゃかっこええ! 手綱も持たずに悠々と馬を旋回させてる絵とか、本当にかっこええ。 追い詰められて逆に冷静さを取り戻すとは、さすがに戦場を駆け抜けて生き延び続けてきた歴戦の武士だけのことはある。 時行においつめられパニクった五大院とは器が違うな。 「千里眼鬼・小笠原貞宗」のフォントの「原」の中央が眼っぽくなってるのもかっこいいよね。 頭を射られ、血を流し、「本物の矢だったら死んでた!」ということを理解しているのに、それが「たのしい!!」ってなる時行……やっぱり変態さんだ……。 貞宗の異常な強さを描いたうえで、時行の異常性が描かれるの、めっちゃ楽しいな。 そして、時行がやっぱりめっちゃかわいい。 貞宗はすごいけれど、時行の異常性を知らない。 だから、時行の行動の意味を読み取ることができない。 それがどう勝負の行方に影響するのか楽しみだ。 ところで巻末コメントのとこの...

『ワールドトリガー』第206話「遠征選抜試験・4」 感想(A級勢ぞろいで予想戦)

A級隊員たちが第1試験の試験官、ということが明かされたところで、B級への説明会は終了。 臨時部隊のチームメイト同士は試験開始まで接触禁止か……。 これは試験をできるだけ公平にするためかな。 こうなると、元々、交友範囲が広い人は有利だな、と思ったけど、一番、広そうなの東さんだよな……この人、有利とか不利とかそういうの関係ないもんな……。 仲良し同士だと接触禁止はちょっとむずかしそうだけど、まじめな子が多いから、みんな守りそうだ。 特に高校生組は学校で会うし、避けるのは大変そうよ。 でも、3月だったら18歳組は卒業済か。 そういえば、18歳組の進路ってどうなってるのかな。 遠征試験に参加してるってことはボーダーやめてないってことで、進学のために三門市を離れるのは神田だけか? シャッフルされちゃってチームを完全に解体(?)されたB級とは反対に、A級部隊はチームごとに会議室を分けられた。 第1試験の評価基準は「一緒に遠征するクルーとして相応しいかどうか」。 A級隊員たちが臨時部隊を審査して、上層部はA級の審査を審査する、という審査の入れ子というかピラミッドというか。 まあ、11部隊1週間分の閉鎖環境試験を上層部が全部、観るのは事実上、不可能だろうしなあ。 A級部隊があげてきたトピックだけを観ればいいことになるから合理的だ。 しかし、この1週間、防衛任務はどうするんだろうね。 B級上中位がまるっといなくなるうえに、A級は審査してなきゃいけないとか、めっちゃ人手不足にならない? 問題なさそうな期間を迅さんがチョイスしてるのかな。 上層部の人たちがきいてるのわかってて「こういう雑な試され方にちょっとムカついただけ」って言っちゃうマキリサ。 こわっ。マキリサこわっ。 17歳でこの仕上がり具合とか将来が楽しみだわ。 閉鎖環境に不安要素がある人、でやっぱり女子苦手な辻ちゃん出てきたか。 男子、女子、王子でうっかり笑ってしまった。こっ、こんなベタなネタに……。 嵐山隊しかいないのに、ユーマを「海外育ち」って言うトッキーは、めっちゃきっちりしてるな。 男性が苦手な小夜子ちゃん。 他の隊員たちとのつきあいが薄い漆間隊長。 「海外育ち」でまだちょっと玄界の常識にうといユーマ。 この取り合わせは確かに不安要素が多い。 歌川の高いコミュニケーション能力と、菊地原という気難しいキャラ相手に鍛え上げら...

『アンデッドアンラック』(No.055 己が理で) 感想(炎は腐らないけど地面は腐る)

構え合うジュイスさんとビリー様。 表紙は組み合うスポイルとバーン。 円卓同士とUMA同士の戦いが同時進行というのはぜいたくですな。 スポイルはなんでジュイスさんに従ってるんだろう、と思ってたら、ジュイスさんに脅されてただけだった。 ジュイスさんの見下す目の据わりっぷりがすばらしすぎです。 あのジュイスさんはこわい。超こわい。 「ルールが一つ消えたとて、それを補うように世界は虚しく変わっていく」か。 四季のUMAがオータム以外消えたとしても、なんだかんだでうまいこと埋め合わせされるんだろうな。 夜空に星が現れても、英語以外の言語が消えても、世界はうまいことまわってるもんな。 そういうふうに「神」はちゃんと調整してるんだろう。 円卓の否定者たちがクエストに成功しても失敗しても世界は変わり続け、でも否定者以外はそれに気づくことさえなく、否定者たちだけが世界から取り残されていく、ってのは虚しいよな。 英語がわからず、天文学もわからず、曜日さえ何がなんだか、って否定者たちがどこかにいるんだろうな、と思うと、とてもまともに生きていける気がしない。 だから、否定者すぐ死ぬ、ってことになるんだろうけど。 それにしても、涙目のスポイルが絶妙にかわいくて笑った。 「オ…我が」って、ロンギング編では一人称「我」だったけど、本来は「オレ」なのか? かっこつけて「我」とか言っちゃってたのか? と思ったら、その後でバーンに対して「俺達」って言ってて、やっぱり「オレ」が素なのか、ってなった。 UMAにもかっこつけたいという気持ちがあるのか。 おもしろすぎるだろ。 ジュイスさんに「バーンとオマエは相性が悪い!!」って断言されて「んなわけあるかぁ!!」ってビームを撃ったら、まったく効かなくてバーンに即反撃されるスポイル。 で、「いでーよあぢーよいでーよあぢーよ!!」ってのたうちまわり、さらにジュイスさんに「炎は腐らんだろ」ってツッコまれる始末である。 そうだね。炎は腐らないね。 いや、このツッコミが的確すぎて笑った。 ジュイスさんて意外とおちゃめキャラだよね。 ヴィクトルの回想に出てきた無性時代(?)のジュイスさんもそんな感じだったから、今のジュイスさんは「ユニオンのボス」という立場がつくったキャラな気がしてる。 弾丸を剣ではじくジュイスさんかっこいい。 これは「不正義」の能力は関係ないから、ジュイ...

『週刊少年ジャンプ』2021年15号 感想

『Dr.STONE』 (Z=188 OUR Dr.STONE) 連載4周年突破はおめでたいんですが、なんで内容がここまで悲惨なことになってるの? 読者に祝わせる気ゼロだよね? 大樹がやられて茫然としてるゲンが特にキツい……。 『呪術廻戦』 (第142話 お兄ちゃんの背中) 別記事(全身全霊でお兄ちゃんを遂行してる)になりました。 『ONE PIECE』 (第1007話 “たぬきさん”) チョッパーが「たぬきじゃねェーっ!!!」ってキレたとこみて、あわてて口をふさぐマルコがなんかかわいかった。 そこやっぱ気にしてたんだ。 「たぬきさん」ってちゃんとさん付けだから悪気はないんだろうけどね。 『ブラッククローバー』 (ページ285 地獄の鬼ごっこ) ナハトがやたら正しくない人間を嫌い、正しくて善い人間にこだわるのは、自分が前者で、後者だった弟を失ってるからか。 つまり、ナハトがもっとも嫌っているのは自分自身ってこと。 ジャック団長はヤミがナハトといるところをみたことがあるらしいけど、それって弟の方だったってことなのね。 だから「ソイツはもういない」か。 モルゲンとナハト、朝と夜、か。 昔のナハトは金髪だけど、これ染めてたってこと? これって、自分は死んでもいいって思ってるナハトに、だったら死ぬほど危険な任務をやれ、ってヤミさんに言われてスペード王国に潜入してたって感じかな。 『逃げ上手の若君』 (第8話 犬追物1333) 別記事になりました。 『破壊神マグちゃん』 (第35話 破壊神はじめてのおとまり) 旅館に泊まれるのはミュスカーのおかげって思ってるルルちゃん。 その言葉にショックを受けて家に帰ろうって言い出すマグちゃん。 マグちゃんは本当にルルちゃんが他の神様を褒めるのを嫌うよね。 旅館のごはんのとこに「固形燃料の香り」って手書きで添えてあって笑った。 うん。めっちゃわかる。 でもさすがに殺人事件はないかな……。ウーネラスさんのホームズコスはかわいいけど。 ワーオなウーネラスさんかわいすぎる。 なんだろう。バスタオルをからだに巻いてるだけなのに、このかわいさ! てか、確かに邪神たちはいつも全裸だな。 マグちゃんとナプターク相手にお父さんみたいな錬くんがよい。 温泉で融けるマグちゃん、風呂場で泳ぐナプタークに加えて、サウナで修行してるイズマくんにまでツッコミをいれなきゃ...

『呪術廻戦』(第142話 お兄ちゃんの背中) 感想(全身全霊でお兄ちゃんを遂行してる)

脹相兄ちゃんの強みは、加茂家相伝の術式を継いでいることと、それを呪霊の受肉体という特殊条件で使っているため、赤血操術の最大のリスクである失血による弱体化がない、ってことだと思ってたんだけど、そこに150年間もずっとイメージトレーニングをしてた、というのが加わった。 脹相兄ちゃん、弟たちを守るために強くあらねば、と思ってがんばってたんだろうな。 あのガラス瓶みたいのに入った状態でも九相図の間ではコミュニケーションがとれてたようだけど、150年間、外に出られたらあれをしようこれをしよう、みたいなことを言い合ってたのかな、とか思うとせつない。 穢相と血塗は150年も閉じ込められてたのに、外に出られたのは数日だけだったんだなあ。 脹相兄ちゃんは残りの6人の弟たちを探しに行きたいらしいけど、回収するまではよいとして、それを受肉させるためには犠牲になる人が必要なわけで、それは虎杖は断固拒否しそうだよな。 まあ、受肉して幸せになれるとも限らないので、そのままの状態で保護し続けるのかもしれんが。 脹相兄ちゃんは弟たちが大好きな長子で、直哉は兄たちが大嫌いな末子か。 なるほど、立場がさかさまなのね。 脹相兄ちゃんは、自分がダメでもいいし、失敗してもいいと思っている。 それを弟たちが参考にして、もっと良い道を歩んでくれるのなら。 直哉は自分よりダメな兄たちは邪魔にしかならないと思っているから、これはどうやったってわかりあえないよなあ。 ところで、直哉があれだけ手こずっていた脹相兄ちゃんを、歩きながら拳をふるっただけで倒す乙骨は何者? 虎杖をゴミ袋みたいにひきずってるし。 圧倒的過ぎてこわい。 乙骨の再登場をめっちゃ楽しみにしてたのに、再登場以来、こわい、しか感想がない。 それでもまだ私の最推しは乙骨なんですけど……なんとかしてください……。

『逃げ上手の若君』(第8話 犬追物1333) 感想

「眼球伝導で耳打ち」ってなんじゃろ。 周囲にきかれたくない話なら、普通の耳打ちでよさそうなもんだが。 必殺技(?)をひけらかしたいのかな。 前回、頼重の鼻と貞宗の眼がくっついちゃったのって、もしかして、貞宗はいつもこんなことやってるから習性になっちゃってる? 「犬追物」って名前は知らなかったけど、囲いの中で武士が馬に乗って弓をかまえてて周囲に犬がいる、って感じの絵は見たことあるな。 馬術の訓練的なものかと思ってたんだけど、共通ルールがちゃんとあるスポーツ的なものだったのか。 犬ってめっちゃ動きがはやいから、それを馬に乗りながら射るってのはものすごい難易度だと思う。 これ、現代でやってたら動物虐待とか言われてめっちゃ叩かれそう、と思ったら、頼重が釈明してて笑った。 頼重の未来視設定めっちゃ便利だな。 時行は隠されてるものかと思ってたんだけど、わりと普通に人前に出てるな。 頼重の部下たちは素性を知ってるけど、それ以外の人たちは、頼重が旅先でかわいい子を拾ってきた、的な認識なんだろうか。 でもさすがに名前を出すのはまずいので「時行様」禁止令が出た。 「じゃあ“兄様”で」と言いながら頬を染めている雫ちゃんがかわいすぎなんだけど、何がそんなに恥ずかしかったんだろう。 時行も「?」ってなってるし。 兄が欲しかったとかかな。 諏訪大社の犬追物に乱入してきた貞宗。 馬上でかなり無理な体勢で弓をひいてるのに、きっちり矢を当ててるのすごいな。 で、暫定一位になって、諏訪の人たちを煽る煽る。 なるほど、それが目的だったのね。 頼重は帝から任命された守護である貞宗に、そう簡単に手を出せない。 貞宗は多くの信者を抱える頼重に、そう簡単に手を出せない。 今はそういうバランスで均衡を保っているけど、貞宗は手っ取り早く手を出せる口実をつくりたかったのか。 諏訪領内で北条を捜索しても邪魔をしない、という約束を取り付けられたら、諏訪領内を荒らされるし、怪しいからって時行を連れていかれる可能性もあるもんな。 年が同じくらいの新参者だから、くらいの理由で鎌倉まで連れていかれたら、さすがに素性がバレる。 それにしても、貞宗の前に時行を堂々と出す頼重の胆力パナイのお。 「長寿丸」とか適当な名前つけてるけど。 これ、貞宗からみると、バカにされてる、としかとらえられないから、さすがにこれが北条の子だという発想は出...

『アンデッドアンラック』(No.054 希望) 感想(ジュイスの理とビリーの理)

センターカラー&増ページはうれしいけど、先々週が『ジャンプ』表紙&巻頭カラーだったので、戸塚先生のおからだが心配になってしまうというジレンマ。 それにしても、今回のセンターカラーは美しいな。 戸塚先生のカラーとしてはちょっとめずらしい感じじゃない? 5巻の表紙といい、最近になってこういうシックな色調も使うようになってきたな。 これまで先々週の巻頭カラーみたいなにぎやかな色使いが多かったから。 愁いを帯びたジュイスさんとビリー様。 ジュイスさんのお美しさはいつものことながら、ビリー様がめちゃくちゃかっこええです。 ビリー様についてる人はテラーって名前で、ビリー様の傭兵時代の仲間で元・通信兵。 てか、ビリー様、傭兵やってたのね。 ということは、その頃はまだ目が視えてた? いくら戦闘力高くても、視えない人を傭兵として雇うってことはないと思うんだが。 「イエッサー」という返事からして、ビリー様の元部下なんだろうね。 アーティファクトを介してしかしゃべらないのは、自分の声でしゃべると何か支障がでる? 『呪術廻戦』の狗巻先輩的な。 言ったことの反対の行動をとらせる、みたいな能力だったりすると、通信兵としては致命的だな。 戦場で「撤退」が「突撃」になるって、想像しただけでこわい。 ビリー様が「不正義に利用されるだけだ」と言ってテラーを遠ざけたあたり、不正義が発動するとタチアナちゃんみたいなことになるんじゃないかと予想。 テラーの「正義」はビリー様を守ること、命令に従うことなんじゃないかな、って。 そして、それをビリー様も疑ってない、と。 テラーは一人目のアンダーか。 ビリー様がユニオンの三席として動きながらアンダーのボスもやれたのは、この人が仲介役として動いていたからなんだろうね。 ビリー様とアンダーをつなぐ役目。 全面的に信頼していないと任せられないよな。 ビリー様が雪山にいるのはウィンターがいるからか。 ウィンターに対抗できるUMAバーンを手元に置いて、四季四天王(?)の一角をがっつりおさえて、ユニオンonlyですべてのクエストをこなすことを阻止して、交渉材料にしようってのは、なかなか考えたな。 リップとラトラをオータムのところに送り込んだあたり、できれば他のクエストもこなしておきたいとは思ってるんだろうけど。 だからこれは、絶対にとられない一角を確保したうえで、とれそうなも...

『週刊少年ジャンプ』2021年14号 感想

『ONE PIECE』 (第1006話 侠客“花のヒョウ五郎”) モモの助、ヤマトの帯のとこに隠れて脱出してるけど、なんかちっちゃくない? と思ったんだけど、そういえばヤマトって結構おっきいんだった。 それにしてもマルコは強すぎる。 クレバーだし、飛べるしで、守りに徹したらこれほど頼りになる人はいないな。 『呪術廻戦』 (第141話 うしろのしょうめん) 別記事(うしろのリカちゃん)になりました。 『Dr.STONE』 (Z=188 かつて消そうとしたものは) 氷月がこんなふうに命を懸けてくれるキャラになるとは思わなかった。 てか、このマンガそういえば回想以外でネームドキャラは死んでないよな。 それだけにだいぶダメージくらった。 『破壊神マグちゃん』 (第34話 『運命』のミュスカー) センターカラー表紙がちょっとバトルものっぽい。 ルルちゃん、ちょっとおとなっぽくなってるな。 ミュスカーが少年の姿をしているのは、やっぱり擬態か。 これのおかげでウーネラスさんの探知をくぐりぬけてこられたわけか。 でも、せっかくみつかってなかったのに、わざわざ自分からマグちゃんとウーネラスさんの前に姿を現した。 しかも、きちんと前フリをしたうえで。 マグちゃんと「友達」になりたいって言ってるけど、「使徒」になりたいのなら、破滅使徒血盟の書(プロフ帳)に名前を書き込めばいいだけだぞ。 マグちゃんは懐が深いのできっと受け入れてくれる。 ミュスカーがマグちゃんの『破滅』の権能を高く評価してるのはわかる。 それだけマグちゃんが持つ権能は強い。 でもマグちゃんに対して「ぼくならキミを誰よりも上手く扱ってみせるよ」なんていう存在に、マグちゃんが従うわけがない。 それって、マグちゃんが下にみられてるってことだから、そんなの許すようなマグちゃんではないだろう。 それにしても、このシリアスな空気をぶち壊すルルちゃんすごいな。 雪の中で迷子にさせられてるのに、スキー場に連れてきてくれてありがとう、とお礼を言えるところも。 「…貴様…状況を理解できておらぬのか…」 「うん。正直分からぬ。なんか積もる話があるんでしょ?」 って会話がもうすごいよね。 ミュスカーが言ってることがわけわからん、っていうのは理解できるけど、マグちゃんとミュスカーが対立してるって空気はわかってるのかと思ってた。 「あの知性の欠片も無...

『呪術廻戦』(第141話 うしろのしょうめん) 感想(うしろのリカちゃん)

虎杖、軽々と自動車をぶん投げるのもすごいけど、あんな風に車内をくぐり抜けられるのもすごいな。 乗用車の窓なんて、人がギリくぐれる程度の面積しかないから、普通、車内のどこかにぶつかって終了だろう。 しかも、その際に座席に落ちてるナイフまで拾うとは。 虎杖、呪具の使い方はまだ習ってなかったか……。 五条先生、虎杖への教育に関しては、いろいろとタイミングが悪いよね。 で、慣れてないから「意識が刀にいきすぎ」ってことになるわけね。 刀を折られ、からだを斬られても、即座に刀を折り返す虎杖強い。 てか「キズは深い……けど内臓出てねぇ!!」って、あいかわらず大丈夫の基準がおかしいな。 で、虎杖にやり返されて「まあ、そうだよね。五条先生の教え子だもん」ってなる乙骨もあいかわらずだな。 リカちゃん出てきたけど、里香ちゃんとちょっとデザイン違う? なんか、シンプルになった? 爪は華やかになってるけど。 リカちゃんに虎杖を抑えさせて、刀で刺す乙骨だけど「ごめんね、虎杖君」って言ってるのなんだろうね。 狗巻先輩の腕を落とされて怒ってる、というわりに、ずいぶんと静か、というか……。 実は虎杖を殺す気はないのかな。 やろうと思えば、リカちゃんに潰させることもできたはずだし。 宿儺が「チッ」ってなったのは、さすがに宿主のからだをダメにされると困るから治してやるか、とかいうことなんだろうけど、その後のうれしそうな笑みはなんなんだろう。 宿儺がああいう表情の時は、だいたい伏黒がらみのような気がするんだけど。 一方、脹相兄ちゃんVS直哉。 直哉はやっぱり直毘人と同じ系統の術式か……。 脹相兄ちゃんがやられっぱなしとか、ほんと強いな。 でも脹相兄ちゃんは「10人兄弟」の長男なのでくじけない! さては脹相兄ちゃん、「兄」以外のアイデンティティを持ってないな。

『逃げ上手の若君』(第7話 弓術1333) 感想

敵がいるわけでもないのにめっちゃへっぴり腰で刀を振るう時行。 筋肉が常に逃げの準備をしている、ってそれだけきくとすっげー! ってなるんだけど、まあ、逃げるだけでは生き抜けないから困るよね。 「五大院だらけの敵軍なら私に任せろ!」って、全員があの顔してる軍勢って、想像しただけでもこわすぎるだろ。 でも、弓は得意な時行。 ちょっと自慢気な顔がめっちゃかわええです。 父上が好きだったから、か……時行にも、父上に喜んでもらいたい、ほめてもらいたい、って気持ちがあったのかもね。 それにしても、刀も槍も弓も全部できないといけないって鎌倉武士は大変だな。 先週、登場の小笠原貞宗が頼重の前に登場。 貞宗の飛び出した目ん玉が頼重の鼻にくっついてヌチュ…ってなってて、なかなかにキモイな、と思ったら次のページでお互い、触れたとこ気まずそうにぬぐってて笑った。 ふたりとも勢いあまって接近しすぎちゃって、うっかり触れちゃったんだろうな。 北条の残党を匿っていないかと疑われ、しらばっくれた頼重に対し、巫女の耳を射ってみせた貞宗。 これは、頼重に対するけん制なんだろうけど、武装もなんもしてない巫女を傷つけるってのは、本当にあり得ない。 でも、その点には怒りつつも、弓を射る姿の美しさを称える時行の、憎しみも怒りもない澄んだまなざしが、なんだかとても印象深い。 巫女さんを傷つけた力なのに、時行はそこを切り離してしまえるんだな……。 貞宗から弓の技術を得るために、隠れて弟子入り(?)することを提案してきた頼重。 あの貞宗の目から逃れながらのミッションにハラハラドキドキ、わくわくぞくぞくしている時行。 頼重は本当に時行のことをよく理解しているな。 得意の逃げを強調しつつ、修行パートに突入。 これも「兼ねる」ってことなんだろうか。

今朝、松井せんせーがTwitterトレンドにあがってた件

今朝、Twitterのトレンドに「松井優征」って入ってたので、何事かと思ったら、この記事が話題になってるってことでした。 「ジャンプの漫画学校講義録⑥ 作家編 松井優征先生「防御力をつければ勝率も上がる」」 ちょっと長いですけどすらすら読めますし、めっちゃおもしろいです。 この記事自体が、この記事で言ってる「防御力」が高い! これからマンガの誉め言葉に「防御力が高い!」が加わりそうです。 松井せんせーは本当に説明するのうまいですよね。 以前から、様々なところで、ご自身のマンガ論を披露してくださっているんですが、どれも本当におもしろいです。 この記事を読みつつ、『魔人探偵脳噛ネウロ』や『暗殺教室』を脳内で展開して、いろいろと思い当たるところがあるわけですが、書きだすときりがないので、やめときます。 ところで、 『暗殺教室』であれば「生徒が先生を暗殺する話」、『魔人探偵脳噛ネウロ』であれば「謎を食う魔人が探偵をやる話」と、一言で説明できる作品です。 っておっしゃってますけど、『暗殺教室』は確かにそうだけど、『魔人探偵脳噛ネウロ』を説明するのにそこチョイスする人いるか? ってちょっと思っちゃいました。 あんまり思い入れがない人はそう説明するかもしれないけど、おそらくファンはそういう説明はしない。 「どう説明すればいいの?」って途方に暮れる(←これは私だけかもしれない)。 それにしても「「兼ねる」が大事」を説明するのに、わざわざ集英社炎上させる必要あります? いつもの松井せんせーの手なのに、うっかり引っかかって笑ってしまった。 松井せんせーは中野さんと大西さんはどんだけいじってもいいと思ってる説ある。 あと、この記事ではないけど、浅田さんはいつまで松井せんせーが描いたあの似顔絵をアイコンに使い続けるおつもりなんでしょうか? 毎度、アイコンが気になりすぎて困ります(まあ、大西さんもずっと空知先生が描いた似顔絵を使ってますけど)。

『アンデッドアンラック』(No.053 紅茶はあるかい?) 感想(風子なら俺をベッドに寝てるぜ)

消えてゆくオータムをみて「俺達6人の勝ちだ」と言うアンディ。 ちゃんと安野先生を数に入れてくれてるのね。 「そうだね」って言ったのは風子ちゃんだろうけど、オータムを倒せたのに冴えない表情のリップとラトラも、同じ想いなんだと思う。 リップは安野先生が残したソウルキャリバーを回収。 アーティファクト集めが趣味のファンへのお土産だろうか。 深く腰を折って「協力してくれてありがとうございました!!」とお礼を言う風子ちゃん。 リップにはお腹切られて殺されかけたのに、ここで心の底からのお礼を言える風子ちゃんはすごいな。 これからも協力し合いたいと申し出た風子ちゃんに「協力は無理だ」と言いつつ「俺はアークが欲しい」と理由をちゃんと添えるリップも、ずいぶんと軟化したもんだな、と思う。 ちょっと前までなら「無理だ」だけで終わってたんじゃないかと思うから。 リップ視点だと、ジュイスさんはアークを独占しているから、はっきりと「敵」なのね。 安野先生がリップとラトラはアークは使えないと言っていたので、アークにはいろいろと問題がありそうだから、ジュイスさんが私利私欲でアークのことを黙ってたとは思えないんだけど、ジュイスさんのことをほとんど知らない人からみれば、そういう判断になるのもやむを得ないのかな。 特に、リップはどうしてもアークを使ってライラさんを救いたいし。 リップの話をきいて「大切な人なんですね」と言う風子ちゃんはやさしい。 リップが意見を変えない根本理由を受け入れている。 「ああ…俺のすべてだ」 リップの言葉を黙ってきいているラトラの表情は描かれていないけれど、きっと複雑な気持ちでいるんだろうな。 ところで結局、オータムのコアはユニオンの手に。 リップが持ってくかと思ってたからびっくりだよ。 バニーちゃんが持ったままなら多分、奪えないんだろうし。 これは、リップなりに安野先生への敬意を示したんじゃないかと思う。 ラトラがGライナーを集めてくれてハンカチにのせて渡してくれたのも。 安野先生がいなかったから勝てなかったから、と。 「恐らくは否定者UNKNOWN。自己対象。強制のな…」 アンディの言葉に「……そうか」と短く応じたリップの表情の複雑さがなんとも良いです。 つらそうな、悲しそうな、痛そうな。 「強制」ときいていろいろ察するものがあったんだろうな。否定者同士。 「また、会えると...

『週刊少年ジャンプ』2021年13号 感想

『ONE PIECE』 (第1005話 “悪魔の子”) 堂々とニコ・ロビンに助けを求めたサンジ。 自分ひとりが犠牲になればいい、と仲間を頼らず、ホールケーキアイランド編でめっちゃ仲間たちに面倒かけさせちゃった反省がちゃんと活かされている! 特にルフィにはこっぴどくやられたからねえ(ハンガーストライキとか)。 あのサンジが仲間、かつ、徹底的に守るべき対象と認識している女性であるニコ・ロビンに助けを求められるようになった、というのはものすごい変化だよ。 はたからみれば「みっともねェ」ってなるのもわかるけど。 でも、ナミは「敵は十中八九“女”ね」と事態を察しているし、当のニコ・ロビンにいたっては「頼ってくれてありがとう。うれしかったわ」ってなってるわけだから、身内はみんな理解してくれてる。 ニコ・ロビンも麦わら一味を頼り切れなくて、エニエス・ロビー編でいろいろやらかしてるからなあ。 「ねェニコ・ロビン・あんたはカイドウ様のものに…なるのよ」 「いやよ。死んだ方がマシ!!」 ここのニコ・ロビンがめっちゃかっこええです。 ニコ・ロビンは子供の頃から、ずっと何かに支配され翻弄され続けてきた人なので、今の麦わら一味との生活を失って、また誰かに隷属するくらいなら死んだ方がマシ、っていうのは本気なんだろうな。 ところでブルックはここんとこずっと有能すぎじゃないですか? 『呪術廻戦』 (第140話 執行) 別記事(乙骨がこわすぎる)になりました。 『DELETE』 福田健太郎先生の短編。 この人、こういう若干ホラー入ったお話はかなりうまいと思うんだよね。 『週刊少年ジャンプ』向けではないんだけど。 それにしてもこのラストはエグいというかなんというか……『ジャンプ』でやって大丈夫か? 『あやかしトライアングル』 (第34話 折神) 分身にからだを洗ってもらってるすずちゃん……本当に「だから何!?」だな。 やってることはすごいはずなんだけど。 「“幼なじみ”が前世に勝るという事!! お前が示せばいい!!」って、二ノ曲先輩めっちゃ普通なことしか言ってないような気がするんだけど、「さすが先輩だ…相談してよかったぜっ」ってめっちゃ感動してる祭里くんに笑った。 恋愛方面にポンコツすぎて、何を言われても納得するな。 でも、祭里くんは本当に二ノ曲先輩のこと信頼してる、ってことだよね。 『逃げ上手の若君...

『呪術廻戦』(第140話 執行) 感想(乙骨がこわすぎる)

いきなりコンクリートの足場を踏み潰す乙骨……。 いや、なんなの? 普通に飛び降りればよくない? 脹相兄ちゃんまでびっくりした顔してるし。 直哉は乙骨と会ったことなかったのか。 でも、会えば特級呪術師レベルとわかるし、そうなると候補は乙骨だけになる。 ここで「禪院直哉。真希ちゃんのいとこや」って真希さんの名前を持ちだしたのは、真希さんと乙骨がクラスメートだと知ってるからだろうね。 真希さんのことで暴言を吐きながら、都合よく名前を利用するとは、さすがだな。 ちゃんと能力差をわきまえるだけの知恵はある。 「悠仁と術師を戦わせず、かつ、俺に引け目を感じさせない提案。フッ……世話が焼ける…」って、脹相兄ちゃん内心めっちゃドヤ顔だと思う。 「弟」の世話を焼きたくて仕方ないんですよね。わかります。 そして、「弟」が嫌がることを俺は理解してるんだぜ、ってアピールしたいんですよね。わかります。 でも実際、乙骨と戦ったら、虎杖も脹相兄ちゃんも死にそう。 虎杖が追っかけっこをして「速い」って言う相手はほとんどいないと思うよ。 「赤血操術」を直哉は知っているのか。 御三家のメイン技はだいたい知られているんだろうな。 ところで、脹相兄ちゃんって、直哉の反応からして人間だと思われてる? 「俺の弟に手を出して、生きて帰れると思っているのか?」のところの脹相兄ちゃんがめっちゃかっこええです。 とにかく「俺の弟」をアピールしたいんですよね。わかります。 てか、脹相兄ちゃん、虎杖がいる時はこういうこわい顔はみせないようにしてるのかな。 一方、乙骨を振り切れない虎杖は、自動車を利用して距離をとることに。 普通に自動車をとばしてるの、あいかわらずのゴリラっぷり。 乙骨の「真希さんみたいだ」はかなりの誉め言葉だよね。 乙骨の誉め言葉はだいたい五条先生かクラスメートたちが引き合いにでてくる。 呪力量は乙骨>五条先生。 でも、五条先生には「六眼」があるのでロスがほとんどない。 これは、相手の力を正確に推しはかれるので、倒すのにちょうどいい呪力しか出さない。だからコストパフォーマンスがいい、という解釈でいいんだろうか? 乙骨はとにかく、五条先生アゲ、クラスメートアゲに余念がないな。 乙骨は狗巻先輩の腕が落とされたこに怒ってるけど、五条先生が封印されたことに対してはどう思ってるんだろう? 五条先生は海外出張で乙骨に...

『逃げ上手の若君』(第6話 郎党1333) 感想

柱の人物紹介で時行が「現代なら『逃走中』で無双」って書かれてて、それはかなり観たい、って思った。 こんなかわいい子があの番組で無双してたら、絶対、視聴率爆上がりだと思う。 で、その時行は獣相手に逃走中。 イノシシにしてはでかすぎないか? と思ったんだけど、雫ちゃんによると「太古の獣の生き残り」だそうで、イノシシではないのね。 雫ちゃんは物知りだし、機転も効く。これで8歳とは末恐ろしい。 頼重にいろいろ教え込まれているんだろうな。 頼重は未来が視える、かつ、時行と共に過ごせる時間は短い、ということを考えると、かなり早期から雫ちゃんの教育をはじめていた可能性がある。 雫ちゃんの短い指示だけで的確に動く亜也子ちゃんと弧次郎くんも、やっぱり8歳とは思えない。 ところでまさかの温泉回ですよ! みんな湯着を身に着けてるけど。 しかしながら、時行が「一族が滅んだ事とかどうでもよく思えてきたぁ…」はさすがにまずいのでは(苦笑)。 でもまあ、あのやさしそうな兄上なら、喜んでくださりそうな気がするよ。 というわけで「逃若党(ちょうじゃくとう)」が結成されたらしい。 誰も信じられない精神状態になっててもおかしくない時行が、信じて身を預けられる人がいる、と実感できているのはうれしいことだよね。 時行には少しでも長く、子供たちと一緒に子供の時間を過ごして欲しい。 でも、時行が子供でいられる時間はそんなに長くはない、ってのはわかってるんだよな……。 これが史実ものの厳しいとこだよな……。 一方、尊氏は諏訪に刺客・小笠原貞宗を送り込むことにした。 あの距離でダニの性別を見分けられるとかどんだけだよ。 てか、それ以上に顔がこわい。 めっちゃ強そうってわけじゃないんだけど、なんかこわい。 なんだろう。眼球ががっちり描きこまれてるせいかな。 解説は日本人の身長と動物性タンパク質の摂取について。 日本人、めっちゃ伸びたり縮んだりしてるのね。 武士の食卓に肉があったのかどうかがわからない、というのはおもしろい話だな。 あんまりおおっぴらにできないこととはいえ、そんなに徹底的に隠せるものなのかな。 でも、諏訪氏は堂々と食べるし、それは認められている、ってのもおもしろい。

『アンデッドアンラック』5巻 箇条書き感想

『アンデッドアンラック』の5巻の箇条書き感想です。 ・表紙は過去アンディと風子ちゃんが背中合わせ。さびしそうなアンディと心配そうに見上げる風子ちゃんがすっごく良い! 作中の『君に伝われ』の表紙と構図を合わせてる? ・この表紙絵で巻番号の上に「忘れなければ」ってサブタイトルが入ってるのがとても良い! ・帯コメントが「私がアナタにキスをする。」で、とても『ジャンプ』のバトルマンガの宣伝文句とは思えない。少女漫画かっ! でも、そこが良い! ・5巻はアンディ×風子ちゃん推しにとってはころげまわる内容 ・著者近影(?)は『アンデッドアンラック』アン風と『アンデッド+アンラック』アン風の間でぷるぷるしてる戸塚先生。てか、常にぷるぷるしてないですか、戸塚先生 ・タイトルから「+」が抜けたのはハッシュタグにし辛いからだそうです。内容が『アンデッド×アンラック』になったから界隈の慣習(?)に合わせて略した説を唱えてたのに(←さすがにそれはない) ・最近はSNSでの拡散しやすさとかも考慮してタイトルを決めてるのね。「アンデラ」って略称はカブりづらくてとてもよいと思います ・ビリー様は30代半ばで、趣味は銃集めとお菓子づくり。きっと、タチアナちゃんと一緒にお菓子つくってたんだろうね。数年前、マンゴーが好きになったって、何かきっかけがあったのかな ・ビリー様の特技が「タチアナにはりつく」で泣く。これから先、タチアナちゃんにはりついて「助けて~」って言ってるビリー様はみられるんだろうか? ・ビリー様はコーヒー党でジュイスさんは紅茶党って、最新話でも出てきたけど、ジュイスさんの紅茶趣味は結構ガチなやつっぽい ・少女漫画にハマっているジュイスさん……ラブシーン読んでころげてるジュイスさんを想像した。かわいい ・安野先生の好物は「アンディと風子ちゃんのやりとり」。偶然ですね、私もです! ・安野先生は記憶を頼りに、アンディと風子ちゃんがいちゃいちゃしてる場所をめぐってたかもしれないな。リアルタイムで聖地巡礼 ・アンディ隊長の仲間たちは隊長のことを好きすぎる ・番外編の不死海賊団で、風子姫を追いかけてた人、リップ王子だったの? ちっちゃすぎて気づかなかった ・戸塚先生の好きなワンピキャラが、スモーカー、クロコダイル、雨のシリュウってわかりやすすぎる(ガタイのいい葉巻キャラ) ・ところでやっぱり誰も体重...

『呪術廻戦』15巻 箇条書き感想

『呪術廻戦』の15巻が出ましたよ! ファンブックも買ったんですけど、情報量が多すぎて……。 ・15巻の表紙は真人。まさかの2度目の表紙だけど、すごい表情だな ・カバー下はいつまでこの状態なんだろう、なじゅじゅさんぽ改め『外出自粛』。やっぱりパンダ先輩は病気とかしないんだね。狗巻先輩は襟でみえないけどマスクしてるんだろうか。てか、真希さんが不審人物すぎる ・中表紙は伏黒。どこかでみた背景だな、と思ったら2巻の中表紙だな。2巻で椅子に人影みたいなのがあったけど、それはなくなってる。伏黒に祓われた? ・14巻の中表紙の背景が1巻と同じで虎杖が足されてるのとあわせて考えると、14巻から折り返しに入ったとかそういうこと? ・五条先生の無下限呪術は数学的に正しいのか問題の解答編がよくわかんないけど、とりあえず「無限遠点」ってなんかかっこいい、には激しく同意(←数学が苦手な人の感想です) ・真人の偏殺即霊体の解説ページで「旋空弧月っぽくなったので本編で解説は省いたよ!!」って書いてあって、おかげでだいぶイメージしやすかった(←『ワールドトリガー』ファンだけに親切な解説) ・ところで本気で番外編はコミックスに収録しないおつもりなのかな、芥見先生 ・16巻の表紙……九十九さんかな?