『逃げ上手の若君』(第8話 犬追物1333) 感想
「眼球伝導で耳打ち」ってなんじゃろ。
周囲にきかれたくない話なら、普通の耳打ちでよさそうなもんだが。
必殺技(?)をひけらかしたいのかな。
前回、頼重の鼻と貞宗の眼がくっついちゃったのって、もしかして、貞宗はいつもこんなことやってるから習性になっちゃってる?
「犬追物」って名前は知らなかったけど、囲いの中で武士が馬に乗って弓をかまえてて周囲に犬がいる、って感じの絵は見たことあるな。
馬術の訓練的なものかと思ってたんだけど、共通ルールがちゃんとあるスポーツ的なものだったのか。
犬ってめっちゃ動きがはやいから、それを馬に乗りながら射るってのはものすごい難易度だと思う。
これ、現代でやってたら動物虐待とか言われてめっちゃ叩かれそう、と思ったら、頼重が釈明してて笑った。
頼重の未来視設定めっちゃ便利だな。
時行は隠されてるものかと思ってたんだけど、わりと普通に人前に出てるな。
頼重の部下たちは素性を知ってるけど、それ以外の人たちは、頼重が旅先でかわいい子を拾ってきた、的な認識なんだろうか。
でもさすがに名前を出すのはまずいので「時行様」禁止令が出た。
「じゃあ“兄様”で」と言いながら頬を染めている雫ちゃんがかわいすぎなんだけど、何がそんなに恥ずかしかったんだろう。
時行も「?」ってなってるし。
兄が欲しかったとかかな。
諏訪大社の犬追物に乱入してきた貞宗。
馬上でかなり無理な体勢で弓をひいてるのに、きっちり矢を当ててるのすごいな。
で、暫定一位になって、諏訪の人たちを煽る煽る。
なるほど、それが目的だったのね。
頼重は帝から任命された守護である貞宗に、そう簡単に手を出せない。
貞宗は多くの信者を抱える頼重に、そう簡単に手を出せない。
今はそういうバランスで均衡を保っているけど、貞宗は手っ取り早く手を出せる口実をつくりたかったのか。
諏訪領内で北条を捜索しても邪魔をしない、という約束を取り付けられたら、諏訪領内を荒らされるし、怪しいからって時行を連れていかれる可能性もあるもんな。
年が同じくらいの新参者だから、くらいの理由で鎌倉まで連れていかれたら、さすがに素性がバレる。
それにしても、貞宗の前に時行を堂々と出す頼重の胆力パナイのお。
「長寿丸」とか適当な名前つけてるけど。
これ、貞宗からみると、バカにされてる、としかとらえられないから、さすがにこれが北条の子だという発想は出ないだろうな。
隠しているはずの子供を自分から差し出してくるって、だいぶおかしいから。
普通にやりあえば時行に勝ち目はない。
そこに「互いの身体に当てた場合も犬と同様に得点になる」という要素を付け加えたことで、時行が勝利する余地をつくるとは。
貞宗、めっちゃ頭に血が上ってるから、犬よりも時行を追いかけることにムキになりそうだし、時行は逃げる能力だけは高いから当てられなくて、そこにかまけてくれれば、犬で点を稼げなくなるからな。
貞宗の弓術を盗み見るというミッションが、こんな堂々としたものになるとはっ。
頼重の、時行の意志を尊重してるようにみせて、時行をまんまと思い通りに動かしてる様はみていて楽しいな。
そこらへんを呑み込みつつ、思い通りに動いてやる時行もかっこいい。
でも、頼重が時行の意志を尊重しているのは確かだと思うよ。
頼重は時行を傀儡にしたいわけじゃなく、北条に忠誠を誓っているわけでもなく、ただ、時行の才能が花開く様をみたいだけなんじゃないかな。
ところで、「勝てるつもりか」と問われて「さあ、神のみぞ知りましょう」と答えるの、神社の子っぽくてよいね。
『ジャンプ』の巻末ページで担当さんが、「初のフルデジタル化、鎧や武具の作画コストなどから、連載準備段階で4話目までの原稿料程度の私費が松井先生の手で投じられている」と語っていて、これはいろいろな意味で新人さんにはできない連載だなあ、と思った。
『暗殺教室』のヒットがあるからこそ描ける、って感じだな。
この時代を描くにあたってたくさんの方からご教授いただいているそうだけど、まずそういう方たちにコンタクトをとるのも大変そうだし。
歴史もののマンガがあまりないのは、調べるのが大変だし、作画コストもかかるし、その割に人気ジャンルというわけではないからかもね。
周囲にきかれたくない話なら、普通の耳打ちでよさそうなもんだが。
必殺技(?)をひけらかしたいのかな。
前回、頼重の鼻と貞宗の眼がくっついちゃったのって、もしかして、貞宗はいつもこんなことやってるから習性になっちゃってる?
「犬追物」って名前は知らなかったけど、囲いの中で武士が馬に乗って弓をかまえてて周囲に犬がいる、って感じの絵は見たことあるな。
馬術の訓練的なものかと思ってたんだけど、共通ルールがちゃんとあるスポーツ的なものだったのか。
犬ってめっちゃ動きがはやいから、それを馬に乗りながら射るってのはものすごい難易度だと思う。
これ、現代でやってたら動物虐待とか言われてめっちゃ叩かれそう、と思ったら、頼重が釈明してて笑った。
頼重の未来視設定めっちゃ便利だな。
時行は隠されてるものかと思ってたんだけど、わりと普通に人前に出てるな。
頼重の部下たちは素性を知ってるけど、それ以外の人たちは、頼重が旅先でかわいい子を拾ってきた、的な認識なんだろうか。
でもさすがに名前を出すのはまずいので「時行様」禁止令が出た。
「じゃあ“兄様”で」と言いながら頬を染めている雫ちゃんがかわいすぎなんだけど、何がそんなに恥ずかしかったんだろう。
時行も「?」ってなってるし。
兄が欲しかったとかかな。
諏訪大社の犬追物に乱入してきた貞宗。
馬上でかなり無理な体勢で弓をひいてるのに、きっちり矢を当ててるのすごいな。
で、暫定一位になって、諏訪の人たちを煽る煽る。
なるほど、それが目的だったのね。
頼重は帝から任命された守護である貞宗に、そう簡単に手を出せない。
貞宗は多くの信者を抱える頼重に、そう簡単に手を出せない。
今はそういうバランスで均衡を保っているけど、貞宗は手っ取り早く手を出せる口実をつくりたかったのか。
諏訪領内で北条を捜索しても邪魔をしない、という約束を取り付けられたら、諏訪領内を荒らされるし、怪しいからって時行を連れていかれる可能性もあるもんな。
年が同じくらいの新参者だから、くらいの理由で鎌倉まで連れていかれたら、さすがに素性がバレる。
それにしても、貞宗の前に時行を堂々と出す頼重の胆力パナイのお。
「長寿丸」とか適当な名前つけてるけど。
これ、貞宗からみると、バカにされてる、としかとらえられないから、さすがにこれが北条の子だという発想は出ないだろうな。
隠しているはずの子供を自分から差し出してくるって、だいぶおかしいから。
普通にやりあえば時行に勝ち目はない。
そこに「互いの身体に当てた場合も犬と同様に得点になる」という要素を付け加えたことで、時行が勝利する余地をつくるとは。
貞宗、めっちゃ頭に血が上ってるから、犬よりも時行を追いかけることにムキになりそうだし、時行は逃げる能力だけは高いから当てられなくて、そこにかまけてくれれば、犬で点を稼げなくなるからな。
貞宗の弓術を盗み見るというミッションが、こんな堂々としたものになるとはっ。
頼重の、時行の意志を尊重してるようにみせて、時行をまんまと思い通りに動かしてる様はみていて楽しいな。
そこらへんを呑み込みつつ、思い通りに動いてやる時行もかっこいい。
でも、頼重が時行の意志を尊重しているのは確かだと思うよ。
頼重は時行を傀儡にしたいわけじゃなく、北条に忠誠を誓っているわけでもなく、ただ、時行の才能が花開く様をみたいだけなんじゃないかな。
ところで、「勝てるつもりか」と問われて「さあ、神のみぞ知りましょう」と答えるの、神社の子っぽくてよいね。
『ジャンプ』の巻末ページで担当さんが、「初のフルデジタル化、鎧や武具の作画コストなどから、連載準備段階で4話目までの原稿料程度の私費が松井先生の手で投じられている」と語っていて、これはいろいろな意味で新人さんにはできない連載だなあ、と思った。
『暗殺教室』のヒットがあるからこそ描ける、って感じだな。
この時代を描くにあたってたくさんの方からご教授いただいているそうだけど、まずそういう方たちにコンタクトをとるのも大変そうだし。
歴史もののマンガがあまりないのは、調べるのが大変だし、作画コストもかかるし、その割に人気ジャンルというわけではないからかもね。