『アンデッドアンラック』(No.054 希望) 感想(ジュイスの理とビリーの理)
センターカラー&増ページはうれしいけど、先々週が『ジャンプ』表紙&巻頭カラーだったので、戸塚先生のおからだが心配になってしまうというジレンマ。
それにしても、今回のセンターカラーは美しいな。
戸塚先生のカラーとしてはちょっとめずらしい感じじゃない?
5巻の表紙といい、最近になってこういうシックな色調も使うようになってきたな。
これまで先々週の巻頭カラーみたいなにぎやかな色使いが多かったから。
愁いを帯びたジュイスさんとビリー様。
ジュイスさんのお美しさはいつものことながら、ビリー様がめちゃくちゃかっこええです。
ビリー様についてる人はテラーって名前で、ビリー様の傭兵時代の仲間で元・通信兵。
てか、ビリー様、傭兵やってたのね。
ということは、その頃はまだ目が視えてた?
いくら戦闘力高くても、視えない人を傭兵として雇うってことはないと思うんだが。
「イエッサー」という返事からして、ビリー様の元部下なんだろうね。
アーティファクトを介してしかしゃべらないのは、自分の声でしゃべると何か支障がでる?
『呪術廻戦』の狗巻先輩的な。
言ったことの反対の行動をとらせる、みたいな能力だったりすると、通信兵としては致命的だな。
戦場で「撤退」が「突撃」になるって、想像しただけでこわい。
ビリー様が「不正義に利用されるだけだ」と言ってテラーを遠ざけたあたり、不正義が発動するとタチアナちゃんみたいなことになるんじゃないかと予想。
テラーの「正義」はビリー様を守ること、命令に従うことなんじゃないかな、って。
そして、それをビリー様も疑ってない、と。
テラーは一人目のアンダーか。
ビリー様がユニオンの三席として動きながらアンダーのボスもやれたのは、この人が仲介役として動いていたからなんだろうね。
ビリー様とアンダーをつなぐ役目。
全面的に信頼していないと任せられないよな。
ビリー様が雪山にいるのはウィンターがいるからか。
ウィンターに対抗できるUMAバーンを手元に置いて、四季四天王(?)の一角をがっつりおさえて、ユニオンonlyですべてのクエストをこなすことを阻止して、交渉材料にしようってのは、なかなか考えたな。
リップとラトラをオータムのところに送り込んだあたり、できれば他のクエストもこなしておきたいとは思ってるんだろうけど。
だからこれは、絶対にとられない一角を確保したうえで、とれそうなもんはとりにいこう、という戦略なんだろうな、って思う。
ビリー様は「円卓」よりも「アーク」が欲しい。
だけど、神は殺せないからあきらめろ、というリップとは違い、神殺しを目的にしている。
これはどういうことなんだろうな、と思ったんだけど、ビリー様は今の周回で神殺しを完遂することはあきらめてて、次のループで神殺しをしようと思っている。
今回は情報収集と経験値稼ぎのためのループだと割り切ってるから、円卓なくてもいい、次に行くためのアークが欲しい、ということなのかな。
ジュイスさんはビリー様の考えを読んでいた。
そのうえで、たったひとりでビリー様に会いに来た。
話し合い、歩み寄れると信じて。
クエストで手に入るアーティファクトはすべて「神が神を倒すために作った武器」。
「神」って自分を殺させるためにこんなことしてんの?
自分では死ねないから殺してもらいたいの?
でもまあ、「神」が複数いる可能性もあるのか。
だとすると神々の戦いに巻き込まれてるだけ、ってことになるんだが。
どっちにしろ、「クソヤロー」とルビを振らざるを得ない。
シェンが使っている如意棒も、リップが使ってるブレードランナーも、安野先生が使っていたGライナーとソウルキャリバーも、すべて「神」を倒すために必要なものか。
でもGライナー壊れちゃったよ、と思ったんだけど、アンディと風子ちゃんを助けたことで、すでに「神」を倒すための役目を果たしている、とも考えられるな。
「アーク」のエネルギーは切れかけていて、もうあと一度使えるかどうか。
「アーク」は充電不可能な使い捨てタイプか。てか、何をエネルギー源にしてるんだろうね。
一回では攻略不可能な死に覚えゲー、しかも、アタックできる回数に制限があるとか、難易度が鬼すぎる、って言われて嫌われるやつだよ。
アークは一人乗りで確定か……。
リップとラトラがふたりでライラに会いに行く、というのは完全にアウトだな。
でも、安野先生は「キミもラトラちゃんもアークには乗れない」って言ったんだよ。
「キミとラトラちゃん」ではなく「キミもラトラちゃんも」ってことは、まだ語られていない条件があるってことなんじゃない?
いずれにしても、ビリー様が乗る気なら、リップとラトラが乗る席はないわけで、そうなるとあのふたりがビリー様に従う理由がなくなっちゃうな。
ジュイスさんが「正義に誓う」って言うのいいね。
さすがに「神に誓う」とは言えないだろうけど。
「なぜ…黙っていた。一人で抱えこまなければ、もっと違う状況もあったんじゃないのか?」って言ったところのビリー様は、ジュイスさんを責めている、というよりは、ジュイスさんが無理を重ねてきたことを嘆いているようにみえた。
ひとりの「友人」として、そんなに抱え込むなよ、と。
ジュイスさんを想って泣いたヴィクトル。
泣きながらジュイスさんを殺そうとした。
でも、殺すことはできなかった。
「不正義」がそれを許さなかったのかもしれないし、ヴィクトルがふんぎりをつけられなかっただけかもしれない。
もしかしたらその絶望がアンディを生み出したのかもしれない。
ヴィクトルは、自分が死ねないから、ジュイスさんも死なないことを選んでるって、わかってるんだな……。
「惚れた女が苦しむ様を見たい男がどこにいる」
「ただ好きな人の笑った顔が見たくてな」
ヴィクトルとジュイスさんのそれぞれの見開きのコマ割りと構図がきっちり反転してるのすごい。
でもセリフは反転しない。寄り添い合い、だからこそ、反発しあっている。
泣く。
離れてても、互いの気持ちを疑っていないし、誰にだって堂々と宣言できるんだな。ふたりとも。
ジュイスさんがヴィクトルとの関係をほのめかした時、すごい踏み込んだな、と思ったんだけど、あれはどうしても必要な描写だったんだな。
あの時はギャグっぽく流されてたけど。
ヴィクトルが「惚れた女」と言っていて、ジュイスさんが「好きな人」と言ってるのは興味深い。
「好きな男」ではなく「好きな人」。
性別が分かれてなかった頃から、ジュイスさんはヴィクトルのことが変わらず好きなんだろう。
ヴィクトルの方ももちろんそうだけど、「男」と「女」という要素が追加されて、ちょっとベクトルが変化したのかもしれない。
湿度があがった、というか。
ジュイスさんが、肉体はヴィクトルのもののはずなアンディが、風子ちゃんといちゃいちゃしてるのを微笑ましくみていられるのは、「男」と「女」という感覚が薄いからなのかもな……。
「神を殺す力を持ち、我々に出会うまで生きていてくれた不運」
安野先生が『君に伝われ』を描かなければ風子ちゃんはもっと早くに死んでいた、ヴィクトルからアンディが生まれなければ風子ちゃんは死ぬことに成功していた、安野先生がアンディと風子ちゃんを修行に出さなければ風子ちゃんはアンシーンに殺されていた。
たくさんの要素が重なって、風子ちゃんが生き延びることができたこの貴重なループを、ジュイスさんは最後の希望だと考えている。
あいかわらずアンディのネクタイをつかんだまま眠っている風子ちゃん。
この、いかにもかよわそうな存在は、たくさんのものを背負わされているんだな。
アンディ、迎えの飛行機に乗るまで、風子ちゃんを起こさないように慎重に動いてたんだろうな。
アンディもめっちゃ疲れてるはずなのに、厳しい表情で起きているのは、無防備な状況の風子ちゃんを守るために警戒を解いていないのかな、と思ってみたり。
「あの子はきっと、この呪われた運命を否定する」
「運」ではなく「運命」を否定する。
それが風子ちゃんに課せられたミッションか……。
「不運」が「不死」を殺す、という最初に出て、途中で否定されてしまった、風子ちゃんの最大の目的に話が戻ってきた感じがする。
「ジュイス…お前はいつだって正しかったよ」
「それでも…私はまだお前を信じているよ、ビリー」
「不正義」と「不可信」(偽申告?)が「正しかった」「信じている」とお互いを評価するの、めっちゃかっこよくないですか?
ビリー様はジュイスさんを信じる。
でも、ジュイスさんには従わない。
自分なりに最善と信じたものがあるから。
そのためにたくさんのものを犠牲にしてしまっているから。
「…優しいな」って言ったビリー様の目が優しい。
これがタチアナちゃんが好きになったビリー様だよ。
ジュイスさんがひとりで話し合いに来てくれたことで、不信感が払しょくできたのかな。
てか、コートの下にスポイルを隠してたのか、ジュイスさん。
で、キューブはコア化したUMAを元に戻すエネルギー源みたいなものかな?
というわけで、唐突に、UMAバーンとUMAスポイルのかわいくないポケモンバトルみたいなのがはじまってびっくりだよ!
スポイル、ヴィクトルに瞬殺されちゃってかわいそう、って思ったけど、まさかの再登板の機会が与えられるとは。
でも、普通に考えて、「腐敗」より「燃焼」の方が強くない?
ところでこのUMAたちは、なんで人間に従ってるんだろうね。
ニコがなんか細工してて、ユニオンに一度つかまったUMAを操れるようにしてるのかね。
だとすると、クロちゃんはどうなるんだ、って感じになるけど。
あのキューブはきび団子なのかな。
ジュイスさんに敬意を表して、ユニオンのルールにのっとって戦ってくれるらしいビリー様。
これで万が一、ジュイスさんが負けたら、ビリー様が一席になるの?
それってシェンとトップの反応がめっちゃこわいんだけど。
なんか、ジュイスさんの死亡フラグが立ってる感じで……おろおろ……。
なんとかヴィクトルと幸せにしてあげられないもんかね……。
アンディを割って片方にソウルキャリバーでヴィクトルの魂ねじこむとか。
それにしても、アンディと風子ちゃん、今回、セリフなしか。
このマンガ、アンディと風子ちゃんに偏りすぎ、と言われるくらい、ずっとアンディと風子ちゃん中心にまわってきてて、ふたりのセリフがない回ははじめてなんじゃないかな。
やっぱり巻頭カラー回の『No.052 キミに伝われ』までがアンディと風子ちゃんと九能明の物語で、そこから先はユニオンとアンダーの物語になるのかな。
アンディと風子ちゃんあってこその『アンデッドアンラック』だから、ふたりの物語の地盤固めを徹底的にやってきたけど、アンディと風子ちゃんだけの『アンデッドアンラック』ではないから、これからはどんどん他の否定者たちの話もひろげていくよ、ってことなのかも。
それにしても、今回のセンターカラーは美しいな。
戸塚先生のカラーとしてはちょっとめずらしい感じじゃない?
5巻の表紙といい、最近になってこういうシックな色調も使うようになってきたな。
これまで先々週の巻頭カラーみたいなにぎやかな色使いが多かったから。
愁いを帯びたジュイスさんとビリー様。
ジュイスさんのお美しさはいつものことながら、ビリー様がめちゃくちゃかっこええです。
ビリー様についてる人はテラーって名前で、ビリー様の傭兵時代の仲間で元・通信兵。
てか、ビリー様、傭兵やってたのね。
ということは、その頃はまだ目が視えてた?
いくら戦闘力高くても、視えない人を傭兵として雇うってことはないと思うんだが。
「イエッサー」という返事からして、ビリー様の元部下なんだろうね。
アーティファクトを介してしかしゃべらないのは、自分の声でしゃべると何か支障がでる?
『呪術廻戦』の狗巻先輩的な。
言ったことの反対の行動をとらせる、みたいな能力だったりすると、通信兵としては致命的だな。
戦場で「撤退」が「突撃」になるって、想像しただけでこわい。
ビリー様が「不正義に利用されるだけだ」と言ってテラーを遠ざけたあたり、不正義が発動するとタチアナちゃんみたいなことになるんじゃないかと予想。
テラーの「正義」はビリー様を守ること、命令に従うことなんじゃないかな、って。
そして、それをビリー様も疑ってない、と。
テラーは一人目のアンダーか。
ビリー様がユニオンの三席として動きながらアンダーのボスもやれたのは、この人が仲介役として動いていたからなんだろうね。
ビリー様とアンダーをつなぐ役目。
全面的に信頼していないと任せられないよな。
ビリー様が雪山にいるのはウィンターがいるからか。
ウィンターに対抗できるUMAバーンを手元に置いて、四季四天王(?)の一角をがっつりおさえて、ユニオンonlyですべてのクエストをこなすことを阻止して、交渉材料にしようってのは、なかなか考えたな。
リップとラトラをオータムのところに送り込んだあたり、できれば他のクエストもこなしておきたいとは思ってるんだろうけど。
だからこれは、絶対にとられない一角を確保したうえで、とれそうなもんはとりにいこう、という戦略なんだろうな、って思う。
ビリー様は「円卓」よりも「アーク」が欲しい。
だけど、神は殺せないからあきらめろ、というリップとは違い、神殺しを目的にしている。
これはどういうことなんだろうな、と思ったんだけど、ビリー様は今の周回で神殺しを完遂することはあきらめてて、次のループで神殺しをしようと思っている。
今回は情報収集と経験値稼ぎのためのループだと割り切ってるから、円卓なくてもいい、次に行くためのアークが欲しい、ということなのかな。
ジュイスさんはビリー様の考えを読んでいた。
そのうえで、たったひとりでビリー様に会いに来た。
話し合い、歩み寄れると信じて。
クエストで手に入るアーティファクトはすべて「神が神を倒すために作った武器」。
「神」って自分を殺させるためにこんなことしてんの?
自分では死ねないから殺してもらいたいの?
でもまあ、「神」が複数いる可能性もあるのか。
だとすると神々の戦いに巻き込まれてるだけ、ってことになるんだが。
どっちにしろ、「クソヤロー」とルビを振らざるを得ない。
シェンが使っている如意棒も、リップが使ってるブレードランナーも、安野先生が使っていたGライナーとソウルキャリバーも、すべて「神」を倒すために必要なものか。
でもGライナー壊れちゃったよ、と思ったんだけど、アンディと風子ちゃんを助けたことで、すでに「神」を倒すための役目を果たしている、とも考えられるな。
「アーク」のエネルギーは切れかけていて、もうあと一度使えるかどうか。
「アーク」は充電不可能な使い捨てタイプか。てか、何をエネルギー源にしてるんだろうね。
一回では攻略不可能な死に覚えゲー、しかも、アタックできる回数に制限があるとか、難易度が鬼すぎる、って言われて嫌われるやつだよ。
アークは一人乗りで確定か……。
リップとラトラがふたりでライラに会いに行く、というのは完全にアウトだな。
でも、安野先生は「キミもラトラちゃんもアークには乗れない」って言ったんだよ。
「キミとラトラちゃん」ではなく「キミもラトラちゃんも」ってことは、まだ語られていない条件があるってことなんじゃない?
いずれにしても、ビリー様が乗る気なら、リップとラトラが乗る席はないわけで、そうなるとあのふたりがビリー様に従う理由がなくなっちゃうな。
ジュイスさんが「正義に誓う」って言うのいいね。
さすがに「神に誓う」とは言えないだろうけど。
「なぜ…黙っていた。一人で抱えこまなければ、もっと違う状況もあったんじゃないのか?」って言ったところのビリー様は、ジュイスさんを責めている、というよりは、ジュイスさんが無理を重ねてきたことを嘆いているようにみえた。
ひとりの「友人」として、そんなに抱え込むなよ、と。
ジュイスさんを想って泣いたヴィクトル。
泣きながらジュイスさんを殺そうとした。
でも、殺すことはできなかった。
「不正義」がそれを許さなかったのかもしれないし、ヴィクトルがふんぎりをつけられなかっただけかもしれない。
もしかしたらその絶望がアンディを生み出したのかもしれない。
ヴィクトルは、自分が死ねないから、ジュイスさんも死なないことを選んでるって、わかってるんだな……。
「惚れた女が苦しむ様を見たい男がどこにいる」
「ただ好きな人の笑った顔が見たくてな」
ヴィクトルとジュイスさんのそれぞれの見開きのコマ割りと構図がきっちり反転してるのすごい。
でもセリフは反転しない。寄り添い合い、だからこそ、反発しあっている。
泣く。
離れてても、互いの気持ちを疑っていないし、誰にだって堂々と宣言できるんだな。ふたりとも。
ジュイスさんがヴィクトルとの関係をほのめかした時、すごい踏み込んだな、と思ったんだけど、あれはどうしても必要な描写だったんだな。
あの時はギャグっぽく流されてたけど。
ヴィクトルが「惚れた女」と言っていて、ジュイスさんが「好きな人」と言ってるのは興味深い。
「好きな男」ではなく「好きな人」。
性別が分かれてなかった頃から、ジュイスさんはヴィクトルのことが変わらず好きなんだろう。
ヴィクトルの方ももちろんそうだけど、「男」と「女」という要素が追加されて、ちょっとベクトルが変化したのかもしれない。
湿度があがった、というか。
ジュイスさんが、肉体はヴィクトルのもののはずなアンディが、風子ちゃんといちゃいちゃしてるのを微笑ましくみていられるのは、「男」と「女」という感覚が薄いからなのかもな……。
「神を殺す力を持ち、我々に出会うまで生きていてくれた不運」
安野先生が『君に伝われ』を描かなければ風子ちゃんはもっと早くに死んでいた、ヴィクトルからアンディが生まれなければ風子ちゃんは死ぬことに成功していた、安野先生がアンディと風子ちゃんを修行に出さなければ風子ちゃんはアンシーンに殺されていた。
たくさんの要素が重なって、風子ちゃんが生き延びることができたこの貴重なループを、ジュイスさんは最後の希望だと考えている。
あいかわらずアンディのネクタイをつかんだまま眠っている風子ちゃん。
この、いかにもかよわそうな存在は、たくさんのものを背負わされているんだな。
アンディ、迎えの飛行機に乗るまで、風子ちゃんを起こさないように慎重に動いてたんだろうな。
アンディもめっちゃ疲れてるはずなのに、厳しい表情で起きているのは、無防備な状況の風子ちゃんを守るために警戒を解いていないのかな、と思ってみたり。
「あの子はきっと、この呪われた運命を否定する」
「運」ではなく「運命」を否定する。
それが風子ちゃんに課せられたミッションか……。
「不運」が「不死」を殺す、という最初に出て、途中で否定されてしまった、風子ちゃんの最大の目的に話が戻ってきた感じがする。
「ジュイス…お前はいつだって正しかったよ」
「それでも…私はまだお前を信じているよ、ビリー」
「不正義」と「不可信」(偽申告?)が「正しかった」「信じている」とお互いを評価するの、めっちゃかっこよくないですか?
ビリー様はジュイスさんを信じる。
でも、ジュイスさんには従わない。
自分なりに最善と信じたものがあるから。
そのためにたくさんのものを犠牲にしてしまっているから。
「…優しいな」って言ったビリー様の目が優しい。
これがタチアナちゃんが好きになったビリー様だよ。
ジュイスさんがひとりで話し合いに来てくれたことで、不信感が払しょくできたのかな。
てか、コートの下にスポイルを隠してたのか、ジュイスさん。
で、キューブはコア化したUMAを元に戻すエネルギー源みたいなものかな?
というわけで、唐突に、UMAバーンとUMAスポイルのかわいくないポケモンバトルみたいなのがはじまってびっくりだよ!
スポイル、ヴィクトルに瞬殺されちゃってかわいそう、って思ったけど、まさかの再登板の機会が与えられるとは。
でも、普通に考えて、「腐敗」より「燃焼」の方が強くない?
ところでこのUMAたちは、なんで人間に従ってるんだろうね。
ニコがなんか細工してて、ユニオンに一度つかまったUMAを操れるようにしてるのかね。
だとすると、クロちゃんはどうなるんだ、って感じになるけど。
あのキューブはきび団子なのかな。
ジュイスさんに敬意を表して、ユニオンのルールにのっとって戦ってくれるらしいビリー様。
これで万が一、ジュイスさんが負けたら、ビリー様が一席になるの?
それってシェンとトップの反応がめっちゃこわいんだけど。
なんか、ジュイスさんの死亡フラグが立ってる感じで……おろおろ……。
なんとかヴィクトルと幸せにしてあげられないもんかね……。
アンディを割って片方にソウルキャリバーでヴィクトルの魂ねじこむとか。
それにしても、アンディと風子ちゃん、今回、セリフなしか。
このマンガ、アンディと風子ちゃんに偏りすぎ、と言われるくらい、ずっとアンディと風子ちゃん中心にまわってきてて、ふたりのセリフがない回ははじめてなんじゃないかな。
やっぱり巻頭カラー回の『No.052 キミに伝われ』までがアンディと風子ちゃんと九能明の物語で、そこから先はユニオンとアンダーの物語になるのかな。
アンディと風子ちゃんあってこその『アンデッドアンラック』だから、ふたりの物語の地盤固めを徹底的にやってきたけど、アンディと風子ちゃんだけの『アンデッドアンラック』ではないから、これからはどんどん他の否定者たちの話もひろげていくよ、ってことなのかも。