『逃げ上手の若君』(第7話 弓術1333) 感想

敵がいるわけでもないのにめっちゃへっぴり腰で刀を振るう時行。
筋肉が常に逃げの準備をしている、ってそれだけきくとすっげー! ってなるんだけど、まあ、逃げるだけでは生き抜けないから困るよね。

「五大院だらけの敵軍なら私に任せろ!」って、全員があの顔してる軍勢って、想像しただけでもこわすぎるだろ。

でも、弓は得意な時行。
ちょっと自慢気な顔がめっちゃかわええです。
父上が好きだったから、か……時行にも、父上に喜んでもらいたい、ほめてもらいたい、って気持ちがあったのかもね。

それにしても、刀も槍も弓も全部できないといけないって鎌倉武士は大変だな。


先週、登場の小笠原貞宗が頼重の前に登場。
貞宗の飛び出した目ん玉が頼重の鼻にくっついてヌチュ…ってなってて、なかなかにキモイな、と思ったら次のページでお互い、触れたとこ気まずそうにぬぐってて笑った。
ふたりとも勢いあまって接近しすぎちゃって、うっかり触れちゃったんだろうな。


北条の残党を匿っていないかと疑われ、しらばっくれた頼重に対し、巫女の耳を射ってみせた貞宗。
これは、頼重に対するけん制なんだろうけど、武装もなんもしてない巫女を傷つけるってのは、本当にあり得ない。
でも、その点には怒りつつも、弓を射る姿の美しさを称える時行の、憎しみも怒りもない澄んだまなざしが、なんだかとても印象深い。

巫女さんを傷つけた力なのに、時行はそこを切り離してしまえるんだな……。


貞宗から弓の技術を得るために、隠れて弟子入り(?)することを提案してきた頼重。
あの貞宗の目から逃れながらのミッションにハラハラドキドキ、わくわくぞくぞくしている時行。
頼重は本当に時行のことをよく理解しているな。

得意の逃げを強調しつつ、修行パートに突入。
これも「兼ねる」ってことなんだろうか。