『呪術廻戦』(第144話 あの場所) 感想(運命が歪みはじめた場所)

どれだけメンタル落ち込んでても、伏黒に「頼む虎杖。オマエの力が必要だ」と言われて断れる虎杖ではない。
自分が伏黒のそばにいると、伏黒を傷つけてしまうのでは、という疑念は晴れないけど、やっぱり断れない。

虎杖、なんで自分が渋谷で10本喰わされたって知ってるんだっけ。
脹相兄ちゃんが教えたのか?

万が一、宿儺が自分のからだをのっとってしまったら、迷わず自分を殺して欲しいと乙骨に頼む虎杖。
五条先生がいるから何かあったら始末してくれるだろ、という気持ちがあったから、虎杖は自分が生き続けることを許容してたし、周囲も同じ考えだった。
その五条先生が封印されてしまった以上、乙骨しか頼れる処刑人がいない。
結局は、呪術界の上層部と同じ結論になる。

乙骨は「死力(ベスト)を尽くすよ」って答えたけど、実際、死ぬ覚悟がないと立ち向かえない相手だよな、宿儺は。
まあ、虎杖に頼まれなくても、乙骨はそうすると思う。
自分で制御できない力に呑み込まれそうになって、自分を殺さなければ、と思いつめた経験は乙骨にもあるから。


野薔薇ちゃんは死にたてほやほや状態というウワサだけど、実際、どうなってんの?
脈も呼吸も止まってるけどまだ死んでない、という状態を新田くんがキープしてるの?


高専に戻って天元様に助力を請うことになった虎杖たち。
隠された扉を探すのに脹相兄ちゃんが活躍することに!
あっ、よかった。生きてた。
伏黒は警戒モードだけど、乙骨は気を許してる感じだな。
やっぱり、虎杖をかばってる様子をみて、虎杖の味方だと判断したのかな。

高専に潜伏していた九十九さんと真希さん。
真希さん、瀕死状態ときいてたから禪院家で手当て受けてるのかと思ってたんだけど、高専にいたのか。
やけどでだいぶ痛々しいルックスになってるけど、とりあえず生きててよかった。
乙骨はあいかわらず真希さん大好きだな。

禪院当主も七海さんも耐えられなかった炎に耐えた真希さん。
真希さんは呪力でガードできないけど大丈夫か? って思ってたんだけど、天与呪縛の肉体強度はそれを上回るのか。
真依さんは今の真希さんの状況を知っているのかな。

ところでこの部屋。虎杖が死んでることになってた時に匿われてた部屋か?


天元様の元にいたるための扉の向こう側に、九相図の残り6体が眠る忌庫がある。
脹相兄ちゃんは弟たちの気配を頼りに扉を探し出す自信がある。
残り6体はもう亡骸なのに、忌庫に保管されているのは、それでも悪いことに利用することはできるから?
それで、誰かが盗みだして自分が探し出せないとこに持ってかれる前に、取り戻して自分の手で弔いたい、というのが脹相兄ちゃんの願いなんだろうか。
そういえば、壊相と血塗の亡骸は高専側が回収したはずだけど、それはどうなったんだろうね。


真希さんに脹相兄ちゃんのこと問われて、虎杖が「とりあえず俺の……兄貴ってことで……」って答えたことで、めっちゃうれしそうな脹相兄ちゃんがかわええです。
よかったね。ようやく兄と認めてもらえたね。
まあ、虎杖の方は、非常に説明に困る存在なのでとりあえずそういうことにしとけ、って感じにみえるけど。

脹相兄ちゃんが虎杖を弟と思う気持ちがめっちゃ真摯なものだというのは十分に伝わってるから、もうそういうことでもいっか、ってなってそう。


理子ちゃんが殺された「あの場所」はそのままなのか……。
誰も掃除とかしないのかね。
まあ、入れる人はほとんどいないらしいからな。


天元様、ついに登場。
なんか怪獣っぽい。『ウルトラマン』とかに出てきそう。

「禪院の子」⇒真希さん&伏黒
「道真の血」⇒乙骨
「呪胎九相図」⇒脹相兄ちゃん
「宿儺の器」⇒虎杖
ってことになると思うんだけど、もしかして九十九さん無視されてる?

「拒絶されているのは私達ではなく、私か……?」って考えてるあたり、九十九さんと天元様には関係というか因縁がありそうね。
五条先生でさえ「天元様」と様付けで呼ぶ存在を「天元」呼びだしな。