『呪術廻戦』(第146話 死滅回游について) 感想(手順と制約とルール)

「死滅回游」のくわしい説明がきた。
全国に10のコロニーって、なんでだか都内にすべてのコロニーが配置されてるのかと思ってたんだけど、本州と九州に分布してるのね。
北は青森、南は鹿児島。東京は2か所。関西の2か所は大阪と京都のようにみえる。

今、日本海上にある彼岸と此岸の境界線(三途の川的なもの?)がずずっとスライドしていって、いずれ日本がすべて彼岸側に巻き取られるって感じ?
北海道が入ってないのは、すでに慣らしが済んでいるから。
この絵だと沖縄も入らないけど、人が住んでるとこが点在しすぎてるから、効率悪くて除外されてるのかな。

そして、前回も出てきた「慣らし」というのは、日本にいる人間すべてに呪いをかけて、同化の前準備をすること。
これは、呪いに免疫をつける、みたいな意味かな~、と今のところ理解している。


家入先生、タバコをやめたはずだったんだけど、吸い殻が山盛りになってるな。
同級生のひとりは封印され、もうひとりは死んで肉体を乗っ取られ、担任だった夜蛾学長は死刑宣告だもんな。いろいろとしんどい立場だ。
いろいろ難癖付けられて捕まえられてもおかしくないけど、反転術式という超貴重な術式もってるから、無事でいられてるのかも。

最初っからコロニーの内側にいた人は問答無用で参加させられるのか? と思ってたら、一度は外に出してもらえるらしい。
ほんとに親切設計だな、と思ったけど、自分の意志で参加した、という前提が重要だから、たまたま巻き込まれた、ではダメなのか。
呪術は「手順」が大事、ってやつね。

そして、すでにプレイヤーに無理を押し付けてるから、羂索はこれ以上の無理を押し付けられない。
だから、あいまいにみえるルールでも、やりたい放題できるわけではない、と。

羂索はそういう制約をかいくぐってこれだけのことをしてるのか……。
本当に長いこと計画を練ってきたんだろうな。


虎杖たちは、ルール追加できるルールを使って、少しでも自分たちにとって良い方向に状況を持っていきたい。
でも、コロニーの中ではポイント獲得、すなわち、誰かを死なせなければ自分が死んでしまう。

「また…人を殺さなきゃいけないのか」
虎杖の言葉が重い。
これ、虎杖がいつか吉野くんに語った、「殺すって選択肢が俺の生活に入り込む」って状況になってないか?


高専忌庫の呪具は禪院家と加茂家が持ちだしてすっからかんなのか。
五条家は今どうしてるんだろうね。

呪具は持ちだされても、九相図は残ってるようだから、残りの九相図は争いの道具としては使えないのかな。
それなら脹相兄ちゃんも一安心だが。

そういえば、伏黒さらっと禪院家の当主になってた。
直哉は伏黒の当主就任を阻止しようとしてると思ってたんだけど、もうなってたのね。
すると、引きずりおろすために動いてたのかな、直哉。


ところで今さら組屋の名前が出てきてビックリした。
あの五条先生をハンガーラックにしたがってた人、まだ生きてたのか。
まあ、五条先生にぐしゃぐしゃにされた後、五体満足で拘束されてる絵があったから、ちゃんと生きているのは知っていたが。

組屋は腕のいい職人ではあるらしいから、呪具をつくらせるつもりかな。
伏黒パパがぼろぼろにした「游雲」を修理させるとか?
でも組屋は人体を加工してつくる系の職人らしいからな。


真希さんが「パンダを捜して」って言ってるけど、パンダ先輩は今、行方不明なの?
夜蛾学長の件でめっちゃ立場が微妙なはずだが。


乙骨はひとりで先に「死滅回游」に参加。
虎杖と伏黒は秤先輩と合流してから「死滅回游」に参加。

名前だけは出ていた秤先輩がついに登場か。
芥見先生、ファンブックには出すの迷ってるみたいなことを書いてらっしゃったけど。


天元様の護衛として残ることになった脹相兄ちゃんに「ありがとう、助かった」って声をかける虎杖がなんかかわいい。
味方と合流できて、自分にやれることがわかって、すさんだ感じがだいぶ薄れたな。

でもって、「…死ぬなよ」って応じた脹相兄ちゃんの表情のやわらかさがまたいい。
虎杖を慈しむ気持ちがにじんでいる。
脹相兄ちゃんは虎杖のそばにいたいけど、一番の願いは、ただ虎杖に生きていて欲しい、ってことで、虎杖が伏黒のそばにいることで笑えるのなら、それでもう十分なんだよね。

虎杖の「助かった」は、自分が「弟」のそばにいた時間を肯定してくれたってことだ。
うん、これは泣いていい。
脹相兄ちゃん、かわいすぎる。


東京があんなことになっても、大阪ではお笑いライブが開かれたりしてるのね。
まあ、そんなもんかって気はするが。