『呪術廻戦』(第145話 裏) 感想(因果を壊した男)

これまで、とりあえず「偽夏油」って呼んでた例の人は「羂索」という名前らしい。
偽夏油って呼ぶのはなんだか夏油が気の毒だな、と思ってたんだけど、かといってどう呼んでよいのか決めかねてたんだが、ようやく呼び名が決まってよかった。
「虎杖ママ」とか呼びたくなかったしなあ。


天元様のルックスについて「天元様はなんでそんな感じなの?」ってめっちゃ素直な質問をぶつける虎杖は本当に虎杖だな。
で、こころなし天元様もにこにこしている。
ちょっと、孫を微笑ましくみつめるおじいちゃんっぽい。


獄門彊の解き方を教える代わりに、乙骨、九十九さん、脹相兄ちゃんの3人のうち2人を護衛として残せ、と要求してきた天元様。
虎杖と伏黒と真希さんは除外なのか。
この3人は能力不足ではじかれたのかな。
伸びしろはかなりあると思うんだけど、現段階では信用力が低い、というのはわかる。
まあ、宿儺が入ってる虎杖は、信用以前の問題かもしれんが。


羂索の狙いは人類と天元様を同化させ、人間をすべて術師化すること?
そして、天元様はそれを拒否できない能性がある。
なぜならば、天元様は呪霊に近い存在になっているため、呪霊操術の術式対象に含まれてしまうから。

つまり、夏油の術式をのっとった羂索は、天元様の術式をまるっとのっとれるのか……。

「無為転変」を取り込んだ時も思ったけど、夏油の能力、めっちゃえげつないな。
なるほど、夏油のからだを乗っ取りたかったわけだ。
非術師の両親から生まれた夏油が、すべての人間を術師につくりかえる能力を持って生まれたってのは、ものすごい皮肉だな。


羂索は過去に六眼の術師に二度も敗れているのか。
それで、五条先生を殺すのではなく封印する、という方針になったのね。

過去にも、天元様と星奨体の同化に「六眼」は立ち会っていた。
そして、同化を失敗させてしまったのは五条先生がはじめてか。
あの失敗、思った以上にでかかった……。
五条先生と夏油の関係にひびを入れただけでも相当だったのに。

その失敗の原因が、呪力がまったくない伏黒パパというのは皮肉だな。
五条先生、夏油、伏黒パパの出会いが、現在のこの状況のはじまり、というわけね。
そう考えると、あの過去編の重要性が増してくるな……。

あと、伏黒パパ、まったく自覚なくめっちゃやらかしてた。
本人がこのこと知ったら爆笑しそうだよなあ。
なにせ自分が禪院家、さらには呪術界まで壊すことになるかもしれないんだから。
でも、息子まで巻き込んでることについてはどう思うのかな。

「禪院甚璽」という名前をきいて、真希さんが「!!」で伏黒が「?」なのは、真希さんは伏黒パパのことを知っていて、伏黒は父親の名前さえ知らない、ということだろうか。
禪院家にいたら、自分よりもさらに呪力がなかった親族の話くらいはきいてそう。


天元様の護衛として残るのは、九十九さんと脹相兄ちゃんに決定。
まあ、脹相兄ちゃんが一番、殺したいのは羂索なので、この場に残った方が会える可能性は高いよね。
たとえ、弟と離れることになっても、弟達の魂を救済したいんだよ。
それに「兄貴」って言ってもらえて満足した?


乙骨の「僕はもう皆と離れたくないので!!」は微笑ましかった。
あいかわらず同級生大好きっ子だな、乙骨。
なんかもうめっちゃほっとするよ。


さて、なんかまた新しいアイテムが出てきましたよ。
獄門彊「裏」か……。
これは、次元(?)が表(?)の獄門彊とつながっていて、「天逆鉾」か「黒縄」を使ってこじあけられる。
でも、両方とも五条先生が使えなくしてしまった……。

まあ、「天逆鉾」は五条先生を一度殺したアイテムだから、遠ざけるのも当然の判断だし、「黒縄」を破らなければ新宿の百鬼夜行をおさめられなかったわけだから、これをもって五条先生を責めるのは酷だよなあ。
「何してんの先生!!」って言いたくなる気持ちはわかるけど。


乙骨が海外出張してたのは「黒縄」を探すためだったか。無駄足だったけど。
ミゲルは現地の呪術関係者と会うためのガイドといったところね。
わざわざ乙骨を派遣したのは、信用できる人に任せたかったからかな。


かわいいシンキャラがでてきた。
術式無効化能力をもってる「天使」ちゃんか……。
でも1000年前の術師ということは、これも誰かの肉体をのっとってそう。