『呪術廻戦』(第161話 東京第1結界・1) 感想(命をポイントにして命と引き換える)

なんか、髪が戦闘機みたいになってる人キタ。
これどういうツクリになってんの?


突入前に虎杖にコロニー内での注意事項をレクチャーしている伏黒。
「俺もそう思ったぜ」「説明してくれだぜ」って、前後で言ってることが矛盾しているんだけど、虎杖がこういうお茶目さを発揮している間は安心できる……気がする……。

受肉した過去の術師は戦うのが好きだし、死を恐れないから、交渉できないという前提であたれ。
巻き込まれた現代人とはうまく交渉して協力し合え、という感じか?


死滅回游は侵入したプレイヤーを9つの地点にランダム転送する。
ちょっと『ワールドトリガー』のランク戦っぽい。あれは転送位置は固定じゃないっぽいけど。
てか、いきなりあの高さから落とすってひどいな。
入ってすぐに即死の人もいそう、と思ったら、道路に人型っぽいシミがあるな。コワい。


誘導係の甘井くんの上着に「糖」って書いてあるけどなんなんだろう。
「甘い」だから「糖」なのか?

転送位置が固定なら、当然、そこに張り付いて初心者狩りをする連中も出てくるよな。
戦いに悦びをみいだす連中はともかくとして、ポイントさえ稼げればなんでもいいって人は出てくるだろう。
てか、死なないためにはポイントが必要なんだから、ポイントさえ稼げれば、は当然のように思える。

髪が戦闘機な彼女のダーリンは髪がヘリコプターだった。
なんなのこのデザイン。この髪で寝るの大変だろ、って思ったけど、戦闘機の彼女と同じく、普段は普通の髪なのかも。

甘井くんは虎杖のこと知ってるっぽいな。
同年代にみえるから、虎杖が仙台に住んでた頃の知り合いか?


一方、伏黒は女の子を殴っていた……。
おいおい、目がこわいぞ、伏黒!

「私の“騎士”になって?」
「分かったそれでいい」
って会話がすごい。

あまりにも簡潔な返事に「私ってそんなにイジリ代ない?」ってなるのわかる。
どうでもいい扱いすぎる。
でもまあ、コロニーの中でこんな余裕のあるメンタル維持してるって時点で、この麗美って人もかなりな曲者なんだろうな。


「俺は虎杖とは違う」
「自分で100点獲ってもいいんだ」
伏黒の決意が痛々しい。
虎杖には、交渉で100点譲ってもらう、って言ってたのに、本音はそこか……というより、虎杖にそれをさせないためには自分がやらなければ、と思いつめているようにもみえる。

伏黒は、呪詛師と呪霊以外は殺さずに事を解決しよう、的なことを虎杖に言っておいて、自分は巻き込まれただけの人でも必要であれば殺す、と決意している。
伏黒の中での優先順位は明確で、そのトップは明らかに津美紀さんで、伏黒は津美紀さんのためなら命をポイントと引き換えにすることも厭わないけど、厭わないだけで、伏黒のメンタルは削られ続けるんだろう。

人の命をただのポイントとして扱うことになってるけど、伏黒にとってそれは津美紀さんを救うためのポイントだからなあ。


どうしよう。安心してみてられるキャラがひとりも見当たらないよ、このマンガ。
なんか、東堂が恋しくなってきた。