『呪術廻戦』(第162話 東京第1結界・2) 感想(いかれてなければ生き残れない)

あいかわらず人間やめてるレベルの身体能力してる虎杖。
まあ、虎杖の場合、人間やめてる、という比喩が比喩じゃない可能性があるわけなんですが……。

こういうシンプルな肉弾戦やってる時の虎杖の、迷いがない感じの動きが好きなんだよね。
頭カラッポにして動いてるっぽいけど、考えなしで動いてるわけではない、っていう感じがめっちゃかっこええ。


プロペラをミキサーの刃みたいにして、コンクリートをギョリギョリしながら「スムージーにしたらぁ!!」ってのちょっと笑った。
虎杖スムージーか……それはさすがにコラボカフェでも出せないんじゃないかな……。

プロペラ頭と拳のガチンコ勝負に勝って「おどれの負けじゃあ!!」言った直後に、蹴りで倒されちゃうのね。
まあ、頭部以外の強度は普通の人間並みらしいから、虎杖の蹴りに耐えられるわけないな。
てか、コンクリ粉砕するプロペラに拳つっこませてイテテですますとは……。
やっぱり虎杖、頑丈すぎる。
とか言うと、羂索ママがちらつくのどうにかして欲しい。

情報を聞き出さなきゃいけない相手を気絶させといて、「こういうのってどのタイミングで聞けばいいんだ?」って悩む虎杖、ちょっとかわいいな。


ここで甘井、登場。
虎杖を知ってるっぽかったから、知り合いかと思ったら、虎杖の方は知らないっぽい。
「割と顔は覚えるタイプ」って自認してるけど、だいぶスタイル変わった小沢ちゃんのことを一目で判別したから、そこらへん信用度が高い。

「久しぶり、覚えてるか?」って言ったのに、すぐに「悪い、一方的に俺が知ってるだけだ」ってなるのどうなの?
一度、知り合いを介してあいさつしたことあるけど、あんなのじゃさすがに覚えてもらってないよな、って感じで切り替えた?
それとも、誰だっけ? と思いつつ、「おお、久しぶり」って応じてもらえることに期待した?
虎杖はそういうことはやらんだろうけど。


コロニーの中に元々いた人は一度は外に出してもらえると思ったら、元々、羂索にマーキングされてた術師には選択権がなかったのか。
術師はもれなくメンタルいかれてるので、それでも適応できちゃったのかね。
「その過程で力に溺れてく奴も見たわ」ってことは、過剰適応してさらにいかれた術師もいるんだろうね。
そして、適応できなかった人はすでにポイントにされてる、ってことか。

つまり、現代の術師で生き残ってるのは、戦闘モードに適応できた連中ばっかり?
「虎杖に余計なこと言っちまったな……」って伏黒が後悔してるのは、虎杖に余計な躊躇をさせてしまうことをおそれたんだろうな。
出会ったヤツは全員、自分の命を狙ってると思え、くらい言っとけばよかったな、っていう。


日車は、「新宿にいる」と麗美が言い、「池袋にいる」と甘井が言う。
組み合わせでいえば
・ふたりともウソをついている
・麗美が本当のことを言っている
・甘井が本当のことを言っている
・ふたりとも本当のことを言っている
になるんだけど。

ふたりとも本当、というのは、昼間は新宿にいて、夜は池袋にいる、みたいなこともありうるな、ってことで。
新宿と池袋の距離なら簡単にできる。


「不退転」のタトゥーして、レシート集めまくってる謎の男がでてきた。
麗美か甘井のどちらかは、この男の使いっぱしりなのかね。
「あの子」と単数形で言ってるから、ふたりとも、という線はなさそう。

ところで、あのコロニーの中って電気とかは使える状態なのかね。
誰に電気代を払わせるべきかわからないし、事故ってもメンテできないから、たとえ通る状態でも、電力会社側が供給停止しそうな気がするけどね。
てか、それ以前に東京のほとんどが停電になってたっけ。

で、電気が使えないんならレジも使えないし、そうなるとレシートも出せないと思うんだが……。そこらへんに落ちてたレシートを拾い集めているのか?


虎杖も、伏黒も、合流できることを期待しているけれど、それが叶うまでに何か月かかることやら。