『逃げ上手の若君』(第41話 覆面1335) 感想

貞宗率いる100の兵に包囲された時行たち。
煙幕と菱で逃走ルートをつくる玄蕃は有能だな。
でも、あっさり貞宗にみつかり捕獲されてしまって大ピンチ!

というところに、変態さんが現れたよ!


鹿(?)の角と覆面つけてノリノリで「信濃仮面参上ッッ!!」とか言ってるけど、どこからどうみたって頼重だろ。
そりゃあ貞宗も簡単な顔になるわ。

となりで覆面つけて「説明しよう」って解説してくれてる盛高はえらいな!
めっちゃまじめに頼重をフォローしようとがんばってるじゃん。

そして、貞宗に「どう見ても諏訪頼重であろうが!」って指摘されたら、「ちっ、違いますぅ。諏訪仮面でございまするぅ」とか、名前が変わっちゃって、設定がぶれぶれである。

「設定を守れ!」ってツッコんでくれた貞宗も、結構、律儀だよね。
頼重の後ろで弓を構えてる兵たちはどう思ってるんだろうね。
うちの大将がまたふざけてるなあ、程度かもしれん。


こんなバレバレでも、信濃仮面だか諏訪仮面だかを捕まえて、諏訪頼重だと証明しないといけないのか。
諏訪頼重そっくりな人物が仮装して、諏訪大社の稚児を助けていった、だからあれは諏訪頼重だ、じゃダメなのか。

同じ人数なら高い場所をとった方が有利か。
弓が主力ならそうなるか。
あの崖をのぼるだけでも大変そうだし。

貞宗が時行を囲んだのは、「中」への移動のついで。
つまり、時行を捕まえられたらラッキー! ってことで、捕まえられなくても特に問題はなかったのね。
とは言え、せっかくあそこまで追い詰めたのに、悔しかっただろうな。
それでもあっさり諦めた貞宗は、さすが引き際をわきまえている。


伝令役から降りるように説得されるけど、それを拒む時行。
いいシーンだけど思うんだけど、頼重の頭の角が気になってしかたないぞ!

「貴方の役に立ちたいからだ!」
「貴方に恩を返せている気がして…嬉しいからだ」
時行は頼重のこと大好きだな。
こんなびっくり顔の頼重は貴重だよ。でも、頭の角ははずそう(笑)。

ここまで言われて、しょんぼりしてるめっちゃかわいい時行に「…それでも帰らなければいけませんか」って言われて、折れない人なんているの?

覆面をはぎとられた盛高が、感涙している頼重をみた時の顔がなんか良いよね。
良かったですね、って言ってるような感じだ。


時行にも頼重にも、彼らのために命を投げ出す人たちがついている。
逃若党のみんなみたいに、見返りを求めずに好きだからついてゆく、って言ってくれるのはごく一部で、だいたいは「幕府の再興のために」「信濃の未来のために」といった願いを託している人たちだ。
そういう人たちの想いを、ただそういう立場に生まれたから、というだけで背負わなければいけない、というのはかなり重いことだよね。

だからこそ、こうやって似たものを背負って歩く存在が近くにいて、自分を大事にしてくれる、というのはうれしいことなんじゃないかな。


ところで、望月も覆面してるのなんでなんです?
こちらも、あの戦場にいることがバレるとまずいの?


国司が輿(?)みたいのに乗ってるけど、あれを担いでる人数分、戦力がもったいなくない?
烏帽子と髷を吹雪に斬られたのがトラウマになってて、絶対防御してやる、ってなってるのかな。
だけど、だから戦場には出ない、とはならないんだな。
どうしても自分の手で殺したいんだろうけど。