『週刊少年ジャンプ』2022年03・04合併号 感想

今年、最後の『ジャンプ』。
今年も本当に楽しませていただきました。

表紙は恒例の集合絵。今回はクリスマスパーティー仕様。
『僕とロボコ』と『アオのハコ』が同じ構図になってるのは示し合わせたのかな。
あと、こういう集合絵でもだいたいアンディと風子ちゃんをふたりとも載せてくださるのありがたいです。
マグちゃんとルルちゃんもだいたいセットだよね。

『呪術廻戦』(第169話 東京第1結界・9)
別記事(不平等な男と公平な男)になりました。

『アオのハコ』(#34 女の子って)
大喜の「可愛いって一言で、こんなうれしそうにするもんなんだ。女の子って」ってのが、本当に雛ちゃんに脈なしって感じでツライな。
最後の「女の子って」がとどめ刺してる感ある。
あっ、女の子、っていうめっちゃでかいグループにいれられちゃったよ、って感じで。
これが、雛はこういうので喜ぶんだ、ならまだ脈はありそうなんだが。
サブタイトルがこれになってるってことは、三浦先生もそういう意図をもってチョイスした台詞なんだろうけど。

扉絵が、めっちゃはりきって浴衣着て髪もかわいく結った雛ちゃんと、部活帰りでダサいシャツ着てる先輩、という対比なのもツライよね。
こんなにがんばってるのに勝ち筋がまるでみえなくて。

『Dr.STONE』(Z=223 0)
宇宙服のデザインがちょっとダサいな。技術屋たちがめいいっぱいがんばった結果なんだろうけど。
着てる人は誰もそんなの気にしなさそうだし。

スタンリーに噛みタバコを渡すゼノがちょっとかわいいの何なの?
なんつーか、このマンガで一番、ウェットな関係にみえるよね、ゼノとスタンリー。

打ち上げ失敗を心配するみんなを、おちゃらけた感じではげますゲン。
でも、さすがのゲンもそんな態度を貫き通せず「大丈夫」と言って顔を伏せてしまう。
ゲンの千空に対する気持ちもだいぶウェットというか、ゲンは千空のこと好きすぎるよね。

大樹なら、もし千空たちがバラバラに砕けたら、そのかけらをひと時もあきらめず、一生かけて集め続けると思う。
死の間際まで千空に託すためのプラチナを探し続けた百夜のように。

千空は「かもな」って答えたけど、内心ではおまえならやるから失敗できねーな、とか思ってそう。

石化してから3700年、カウントアップを続けてた千空が、今、宇宙に向けて、石化しながらカウントダウンする。
話がめっちゃきれいにリンクしててすごい。

『逃げ上手の若君』(第44話 繋がり1335)
別記事になりました。

『SAKAMOTO DAYS』(DAYS52 斬斬舞)
篁さんが強すぎで笑っちゃうレベル。
ぶつぶつ言ってるだけで、意味が分かる台詞がひとつもないし、走ってるシーンもないし、ゆらゆら歩いたり、刀をふるったりしてるだけなのに、これだけの強キャラ感だせるのすごいな。

『あやかしトライアングル』(第73話 ウワサを吹き飛ばせ!)
祝! アニメ化! なのに矢吹先生の巻末コメントくらいしかそれに触れてないな。
祭里くんの声は男の子と女の子でわけるのか、ひとりでどっちも演じるのか。

ところで二ノ曲先輩、あいかわらずかわいそうな役やらされてない?
あの後、あの堅物でさえ祭里くんに篭絡された、みたいな話になりそう。
祭里くんは自分の意志で「魔性の女」になったけど、二ノ曲先輩はただ巻き込まれただけだよね。
これも祓い忍の任務のうち、といえなくもないけど。

『ブラッククローバー』(ページ317 改変)
落ちてきたヴァンジャンス団長を受け止めたパトリをみて、「イイところを…」ってつぶやくランギルスがかわいかった。
みんなヴァンジャンス団長のこと好きすぎ。

ヤミ団長も愛されっぷりでは負けてないけどな。

『アンデッドアンラック』(No.092 粋)
別記事(粋な遊び相手に出逢うまで)になりました。

『PPPPPP』(第14話 レッツゴ~ジャポ~ン)
レイジロウが鬱状態が反転して躁状態になってるの、ちょっと怖い。
「いっぱいLINEと電話するね…!」のとこの目とか、めっちゃ怖い。
大丈夫? これ10分おきにLINEきたりしそうだけど。

ミーミンはかなりパパさんに反抗的だな。
レイジロウにはすでにひそかに反逆されてるし、ミーミンはこんなだし、パパさん実は子供たちをコントロールできてないのかも。
で、その子供たちを武器に、パパさんは最低な野望を実現しようとしてるわけね。

最低な野望ってなんだろう。
『食戟のソーマ』の薊パパみたいなやつか?

『破壊神マグちゃん』(第72話 聖夜の御使い)
再びのクリスマス回。
そうか、あれからもう1年か。

妖怪納豆流しは怖い。
履いてる靴下に納豆流し込まれるとか、リアルに怖い。

お母さんは無事に帰省できたようでよかった。
あいかわらず室内でもマフラーしてる。
ところで不機嫌なクリスマスリースが欲しいんですが、どこで売ってますか?

マグちゃんはわりと普通にお母さんに相談事もちこむよね。
やすこさんにも相談してたし、人間に頼ることはあまり気にしないんだな。
自分よりもルルちゃんのことを理解できる人間を有効利用してるだけ、って感じかな。

ルルちゃんにクリスマスプレゼントをあげて気をひこうと妄想している錬くん。
しかし、その野望は小遣いを全部よこせ、と主張するナプタークくんの前に潰えた。
これもルルちゃんのための消費には違いない。
ルルちゃんはまったく気づけないけど。
てか、ナプタークくん、少しは気を遣ってあげて!

前回のクリスマスでは、ひとりでなんもかんもやろうとして、テンパっていたルルちゃんが、お母さんに「ちょっと手伝ってくれない…?」って言えるようになったの感慨深い。
そして、お母さんとにっこにこでマフラーするマグちゃんをみてるの、本当に愛おしい。

お母さんがマグちゃんと出会ってきっちり1年。
お父さんが着たサンタさんコスを、お母さんがマグちゃんに貸してたり、マグちゃんはすっかり宮薙家の一員になってるんだよね。
マグちゃんは、ルルちゃんのお父さんかもしれないし、弟かもしれない。

お父さんの死によって壊れかけた家族が、ゆっくりと形を変えていって、ルルちゃんはくったくなく笑うようになった。
お母さんはうれしいだろうな。