『呪術廻戦』(第149話 葦を啣む-弐-) 感想(一緒に落ちぶれてくれないのなら)
娘たちをどうでもいい荷物みたいな感じでひきずって歩く扇。
しかも、自分が当主になれなかったのは娘たちが不出来だったせいだ、と愚痴をこぼしながら。
この人、娘たちをかわいく思ってないどころか、本気で邪魔もの扱いだったんだな。
自分にとって人生のお荷物だから、粗大ごみ的な扱いするのは当然、みたいな感じだ。
これまで扇が娘たちを放置してたのは、彼女たちが産んだ子供が術式を持つ可能性があったからかも。
実際、呪力ゼロの伏黒パパから伏黒という現当主が生まれたし。
でも、娘たちを殺すことで総監部に媚びを売れる、という使い道が出てきた途端、じゃあ殺すか、に傾いたんだろうなあ。
真希さんと真依を呪霊たちの巣にポイして「さらば我が人生の汚点」とかいうセリフを残していった父を、黙って見送った真依。
真依はもう父親なんてどうでもよかったんだろうな。
一卵性双生児は呪術では同一人物としてみなされる、か。
呪力がゼロの伏黒パパに対して、わずかだけど呪力を持つ真希さん。
その差は、真依の存在だった、と。
だから、真依が消えれば、真希さんはフィジカルギフテッドのすべてを受け取れる。
それに真希さんが気づかず、真依がわかっていたのは、真依が呪力を持ってるからかも。
呪力がほとんどない真希さんには見えないものが、真依には見えていたんだろう。
強くなって当主になって禪院家の連中を見返してやる、と言う真希さんの言葉は、真依の心をえぐり続けていたのかもしれない。真希さんにそんな気持ちはまったくなくても。
「なんで一緒に落ちぶれてくれなかったの?」
今頃になって、真依の問いかけが重みをもってきた。
真依からみれば、ふたりで一緒に生きていける道は、共に落ちぶれて、母親のように禪院家の中で虐げられ続ける、しかなかったのね。
でも、真依はそれも受け入れられると思っていた。
一緒に生きていけるのならば。
でも、真希さんは、自分が強くなって、のし上がって、禪院家のトップに立てば、真依の立場もあがって一緒に生きていける、と考えていた。
真依にしてみれば、自分を切り捨てることでしか到達できないルートを選んだ。
なんかもうこれって絶望しかないじゃない。
共に落ちぶれてくれないのなら、自分を消して、ひとりで飛んでいってもらう他ないじゃない。
「私は強くなんてなりたくないから」
これが真依の本音なんだろうな。
「努力も痛いのも怖いのももううんざり!!」って以前も言ってたし。
本当は、目をつぶって何も見ないで、何も考えないで、ただ姉に手を引かれて、姉に甘えるだけの人生を過ごしたかったんだろうな。
怖がりで甘えたでお姉ちゃん大好きっ子な真依は、自分が自分のままで生きていけるルートがないことを知っている。
だから自分のことが大嫌いだし、自分のことを嫌いになりたくない、とか言ってる姉が大嫌いになるのも必然。
真依があそこまでこじれてやさぐれるのは当然か……。
弾丸一発つくるのに鼻血を出していた真依が、おそらくは特級相当の呪具を生み出した。
そりゃあ、生きてはいないだろう。
「全部壊して。全部だからね。お姉ちゃん」
真依が真希さんに残していった「呪い」が重すぎる。
最期の言葉が「お姉ちゃん」だもんな……。
真希さんは手始めに「父」を壊した。
そして「真依、始めるよ」とつぶやいた。
これって、伏黒以外の禪院家全滅のお知らせじゃない?
まあ、伏黒はそもそも禪院家の人じゃないしな。
伏黒パパ、禪院家ではめっちゃいじめられてたらしいけど、いじめてた方は伏黒パパに脅えていたのかも。
ところで、メカ丸が死に、真依さんが死んで、もしかして三輪ちゃんのクラスメートは誰も残ってない?
東堂は術式を失ってるし、三輪ちゃんはメカ丸を失ってかなり追い詰められてたし、真依がいなくなったら西宮ちゃんのメンタルも危うくなりそうだし……京都校サイドはもうボロボロだな。
楽巌寺学長も夜蛾学長に呪いをかけられてるし……。
しかも、自分が当主になれなかったのは娘たちが不出来だったせいだ、と愚痴をこぼしながら。
この人、娘たちをかわいく思ってないどころか、本気で邪魔もの扱いだったんだな。
自分にとって人生のお荷物だから、粗大ごみ的な扱いするのは当然、みたいな感じだ。
これまで扇が娘たちを放置してたのは、彼女たちが産んだ子供が術式を持つ可能性があったからかも。
実際、呪力ゼロの伏黒パパから伏黒という現当主が生まれたし。
でも、娘たちを殺すことで総監部に媚びを売れる、という使い道が出てきた途端、じゃあ殺すか、に傾いたんだろうなあ。
真希さんと真依を呪霊たちの巣にポイして「さらば我が人生の汚点」とかいうセリフを残していった父を、黙って見送った真依。
真依はもう父親なんてどうでもよかったんだろうな。
一卵性双生児は呪術では同一人物としてみなされる、か。
呪力がゼロの伏黒パパに対して、わずかだけど呪力を持つ真希さん。
その差は、真依の存在だった、と。
だから、真依が消えれば、真希さんはフィジカルギフテッドのすべてを受け取れる。
それに真希さんが気づかず、真依がわかっていたのは、真依が呪力を持ってるからかも。
呪力がほとんどない真希さんには見えないものが、真依には見えていたんだろう。
強くなって当主になって禪院家の連中を見返してやる、と言う真希さんの言葉は、真依の心をえぐり続けていたのかもしれない。真希さんにそんな気持ちはまったくなくても。
「なんで一緒に落ちぶれてくれなかったの?」
今頃になって、真依の問いかけが重みをもってきた。
真依からみれば、ふたりで一緒に生きていける道は、共に落ちぶれて、母親のように禪院家の中で虐げられ続ける、しかなかったのね。
でも、真依はそれも受け入れられると思っていた。
一緒に生きていけるのならば。
でも、真希さんは、自分が強くなって、のし上がって、禪院家のトップに立てば、真依の立場もあがって一緒に生きていける、と考えていた。
真依にしてみれば、自分を切り捨てることでしか到達できないルートを選んだ。
なんかもうこれって絶望しかないじゃない。
共に落ちぶれてくれないのなら、自分を消して、ひとりで飛んでいってもらう他ないじゃない。
「私は強くなんてなりたくないから」
これが真依の本音なんだろうな。
「努力も痛いのも怖いのももううんざり!!」って以前も言ってたし。
本当は、目をつぶって何も見ないで、何も考えないで、ただ姉に手を引かれて、姉に甘えるだけの人生を過ごしたかったんだろうな。
怖がりで甘えたでお姉ちゃん大好きっ子な真依は、自分が自分のままで生きていけるルートがないことを知っている。
だから自分のことが大嫌いだし、自分のことを嫌いになりたくない、とか言ってる姉が大嫌いになるのも必然。
真依があそこまでこじれてやさぐれるのは当然か……。
弾丸一発つくるのに鼻血を出していた真依が、おそらくは特級相当の呪具を生み出した。
そりゃあ、生きてはいないだろう。
「全部壊して。全部だからね。お姉ちゃん」
真依が真希さんに残していった「呪い」が重すぎる。
最期の言葉が「お姉ちゃん」だもんな……。
真希さんは手始めに「父」を壊した。
そして「真依、始めるよ」とつぶやいた。
これって、伏黒以外の禪院家全滅のお知らせじゃない?
まあ、伏黒はそもそも禪院家の人じゃないしな。
伏黒パパ、禪院家ではめっちゃいじめられてたらしいけど、いじめてた方は伏黒パパに脅えていたのかも。
ところで、メカ丸が死に、真依さんが死んで、もしかして三輪ちゃんのクラスメートは誰も残ってない?
東堂は術式を失ってるし、三輪ちゃんはメカ丸を失ってかなり追い詰められてたし、真依がいなくなったら西宮ちゃんのメンタルも危うくなりそうだし……京都校サイドはもうボロボロだな。
楽巌寺学長も夜蛾学長に呪いをかけられてるし……。