『逃げ上手の若君』(第16話 心配1334) 感想

冬になり、年を越し、1333から1334になった。
逃若党のみんなは仲良く過ごしているようでなにより。
玄蕃もめっちゃなじんでるっぽくってなごむ。

そして、頼重には「未来見えない期」とやらが到来。
本当に未来が見えてるのか? とちょっと疑ってたんだけど、マジな能力だったのか。


貞宗は「賊」を配下に招き入れた。
「武士の常識に囚われていては…この乱世は勝ち抜けぬわ」か。
時行や玄蕃に出し抜かれ、ちょっと考えを改めたのか。

それなりに出世して、それなりの年齢になっても、考えをアップデートし続け、行動にうつしているあたり、さすが乱世を生き抜く猛者、って感じだ。


一方、貞宗の動きに神経をとがらせる諏訪勢。
警戒しなきゃならないことが多すぎて大変なことになってるので、時行たちが偵察に出ると申し出た
だけど、頼重はそれを受け入れたくない。

なるほど、これまで頼重は時行に結構なむちゃぶりをしてきたけど、それは、なんとかなる、という確信があったからこそ、か。
だから、未来が見えない今、時行にはほんのわずかな危険も冒さないで欲しい。

「北条の血筋が絶える」を連呼しているけど、それは建前みたいなもので、本音は時行を死なせたくないってとこなんだろうな、と思ってる。
てか、思いたい。

でも、みんな頼重のバイオリズム的な何かを知らないから、突然、心配性になった頼重の言動が理解できないのね。

ところで時行が「逃げる事に興奮を覚えるド変態」ってのは、私もそう思ってたんだが、違うのか?


「暇なカレー屋の店主のようにじっと見て来る!」は笑った。
うん、わかる。近所のカレー屋さんのご主人、なぜか通りすがりにやたらと目が合う。
そうか、あれ、あるあるな話なのか。


「心配そうに送り出してもらうのは…少し嬉しい」ってとこの時行がめっちゃかわいかった。
頼重の挙動不審はともかくとして、心配してくれてる、大事にしてくれてる、ってのは、ちゃんと時行に伝わってるんだよね。
時行は心の底から頼重を信頼してるんだな、半年前にすべてを失ったけど安心して身を預けられる人がいて本当によかった、って思える、ステキな時行の笑顔だった。


偵察地についた途端、敵に襲われたけど、すぐに反応する弧次郎と亜也子が、めっちゃかっこええ。
玄蕃の反応がちょっと遅れたのは、反対方向を警戒してたからだろうか。

時行はまったくわかってなくて、亜也子にかばわれてようやく、か。
まあ、時行は逃げ特化型だから。
それにしても、手順をてきぱき説明する雫といい、逃若党の仲間は本当に頼もしいな。


ところで、吊り目のちょっとかっこいいお兄ちゃんがでてきたけど、何者?