『逃げ上手の若君』(第14話 コマンド1333) 感想
次号は『ジャンプ』表紙&巻頭カラーらしい。すごい!
15話目でそこまでいくとはっ。
『暗殺教室』なみの扱いだな。
そういえば、7月のコミックス発売リストに1巻が入ってた。
そうか、1,2巻同時刊行はなかったか。
新連載4作のトップで始まったのに、1巻出るのはラストなのか……。
さて本編。
玄蕃は逃げず、逆にみずから貞宗と市河の前に姿を現した。
「オッサン二人で面白合体しやがって」って、めっちゃ納得できる評価だな。
この合体姿おもしろすぎる。
そのオッサン二人を翻弄しまくる玄蕃。
なるほど、「戦い」ではなく「嫌がらせ」なら玄蕃の圧勝だな。
自分の得意フィールドにひきずりこむってやつだ。
最初っからなんでそれやらんの、と思ったんだけど、玄蕃も最初のうちはそこまでやる気はなかったんだろうな。
なにせ、玄蕃には貞宗を怒らせて得るものがない。そのわりにリスクがでかい。
でも、時行は玄蕃のやる気を引き出した。
というわけで、綸旨を盗む、から、綸旨を燃やす、に切り替えたらしい。
なるほど、貞宗の手元から綸旨を失わせればいいのなら、燃やしてもいいわけか。
まあ、ほんとにあそこに綸旨があって燃えたかはわからんけどね。
とりあえず、綸旨がなくなったから再発行申請しなきゃ、と思わせればよいだけなので。
これ、玄蕃にしてみれば命懸けの火遊びだよなあ。
本人も当然わかってやってるんだろうけど。
「玄蕃よ。仮にお前が損得抜きでも仕えたい主に出会った時は、それでも金は取れ! 来世まで仕えててもむしり取れ!」という父の遺言は、「そんな主に出会えたら何がなんでも手放すな。どこまでもついていけ」という意味にも受け取れる。
玄蕃父もツンデレ属性かよ。
それとも、息子のツンデレ属性を見抜いてそう言ったのか?
というわけで、結局、お金じゃなく「国」払いになったのね。
せっかく、国を望まないとは良い郎党だな! ってなってたのに。
でも、時行はそれでもうれしそうなので無問題。
そんなこんなで、綸旨なければ立ち退かない、という言い訳ができた諏訪の郎党たちはがっつり活用。
そうこうしているうちに、「諏訪の領地…奪っちゃダメになりました!」になった。
てか、「奪っちゃダメ」って言い方なんなの? カジュアルすぎない?
京には目をキラキラさせたおじさんたちが大集結していた。
みんな、恩賞欲しさに自分の手柄話をふくらませているんだろうな。
そんなの、現代でだって真偽を調べるのはむずかしい。
ましてやあの時代では……。
というわけで「めんどい」で話を片付けおった。
さすが後醍醐天皇、やることがでかい!
まあ、はなから自分だけですべてを決めることに無理があったんだろうけど……やりたかったんだろうな……せっかく北条家からそれを奪ったんだから。
後醍醐天皇が「今のまま」という綸旨を出したことで、諏訪の領地はそのままに。
これ、最初に出た綸旨に従って小笠原に領地を明け渡していたら、そのままの状態で固定されてしまっていた、ということね。
頼重が本当に未来を視ることができるのなら、時間稼ぎにしかならないけど綸旨を盗め、というのは納得がいくな。
視ることができなかったのなら、ただの苦し紛れが功を奏した、ということになるが。
これにより、王の元に執事とメイドとナイトと忍者が揃った! ……と書くとなんかすごいな。
「尊氏は絶対に暗殺では殺せない」と断言した頼重。
尊氏は一体、どういう男なのか……頼重が語り始める。なにそのおもしろそうなおはなし!
ここから尊氏編に入るのか。
巻頭カラーではじまるとは、めっちゃきれいな幕開けだな。
さすが松井せんせー!