『逃げ上手の若君』(第32話 刺身1334) 感想

表紙のエプロン姿の時行と、ちっちゃい武士たちがかわいいな。
それにしてもこのサブタイトルなに?


「死にたがる武士達を生きたがりにする」という目標を掲げた時行。
しかし、全国各地では北条の残党の武士たちが死にまくっていた。
まあ、時行が生き延びていることは知られていないから、かつぐ神輿がないままでバラバラに戦っていればそうなる。


時行の好物は鯛の刺身か。
鎌倉なら新鮮な魚は手に入りやすいよね。でも、諏訪の地ではそうはいかない。
鎌倉を懐かしむ主君のために、逃若党が立ち上がった!
みんなの眼が真剣すぎてこわいよ!
あと、玄蕃もちゃんとつきあうんだな。


時行の「遠駆けして遊びに行こう!」ってのがかわいいな。
友達と遊べなくて残念がってる普通の子供だ。
そうだよね。まだ9歳なんだよね。数えで。

主従関係ではあるけれど、ただの遊び友達でもあるっていう逃若党のみんなとの関係性が良いよね。
さすがに吹雪はちょっとだけ立ち位置ちがうのかもしれんけど。


吹雪が魚を釣り上げて、弧次郎が空中で締める、という連携技がかっこええんですけど、やってることはただの釣り。
少しでも鮮度のいい鯛を時行に食べてもらおうとがんばってるのね。
なにせ、時行は由比ガ浜から鎌倉に届けられた新鮮な鯛を食べ慣れてるわけだからね、想い出の味に少しでも近づけたいんだろう。

締められた鯛を捌くのは雫ちゃんの仕事。
玄蕃の馬に相乗りして、腰をひもで結んで両手をつかえるようにしてるのすごい。
どんだけ玄蕃が馬をうまくあやつってもだいぶ揺れるだろう。
その上で刃物を使ってるってすごすぎない?

無い道を作り、最短距離をつっきり、甲斐の関所を力づくで通過するって、いくら時行のためとはいえがんばりすぎだろ。

「最近の魚は矢を射るのか?」にちょっと笑った。
いや、魚がどうやって弓をひくんだよ。

それにしても、鯛のお造りの作画は気合いが入りすぎてて、それが今回、一番笑った。
松井せんせーらしい。


刺身を涙を流しながら食べる時行。
思い浮かべるのは活気ある鎌倉と、やさしい兄の姿なんだな……。


時行にお刺身を食べてもらうために無茶しすぎだろ、と思ってたら強行偵察を兼ねてた。
なるほど、ついで仕事だったのね。
どちらがついでなのかはわからんが。

武田の砦を通過したのは、最短距離を行きたかった、だけが理由じゃなかったのか。
わざと通過することで、兵力をはかった、と。
弧次郎には矢が刺さってたし、吹雪もそこそこ傷を負ってるしで、本当に無茶なことやってる気がするんだけど、頼重はこの子たちなら切り抜けられるだろう、と信じて送り込んでるんだよね。
万が一があったら、時行にめっちゃ責められそうだけど。
まあ、そこらへんは予知で無事を確信してたから、と解釈しておこう。


ところで、玄蕃と雫が東、亜也子が西に行くと言ってたけど、雫たちが鎌倉に行ったとして、亜也子はどこに行ったんだ?
ワサビ採りしただけ?


ついに動き出した鎌倉奪還計画。
「1335」に向けて話が進みだした。
なんかもう……このまま時行と愉快な逃若党のままじゃいかんのかな……いかんのだろうねえ……。

ここから足利側に話がうつるか。
なんか、サーファーっぽい人がいるんだけど……。エルフっぽいのもいるんだけど……馬もいるんだけど……誰かの乗馬かと思ったらよくよくみると髷っぽいのをつけてるんだけど……。
たったの1コマで大混乱ですよ。

あと、家紋タオルはそのうちグッズで出るかもしれない。