『週刊少年ジャンプ』2021年42号 感想

土曜発売の『ジャンプ』は久しぶりな気がする。

『PPPPPP』(第1話 ボンサイラッキー)
新連載。
「ピピピピピピ」と読むらしい。略称は「P6」か「6P」なのかと思っていたら、公式Twitterさんによると「ピピピ」が公式略称らしい。
最近は「アンデラ」みたいに公式がはやいうちに略称を決めてくださるのでありがたい。
以前はそういうのなかったので「約ネバ」派と「ネバラン」派に分離してたりしてたよね。

それにしてもピアノものとは珍しい。『週刊少年ジャンプ』では初めてなんじゃないかな。『ジャンプ+』では最近までやってたけど。

7つ子って設定はすごすぎない?
「ドレミファソラシ」で7なのか? 説をネットでみて、なるほどってなったけど。「ドーナッツ」くんとか「レモン」ちゃんとかいるのかもしれない。

パパが「ファンタジーが乏しい」って3回も繰り返すのが、なんかこわかった。
パパさんはママさんのことは好きだったけど、それ以上にピアノにとりつかれていたのかな。
そして、子供に対してはあまり愛情を持てなくって、でもピアノの才能は愛せたから大事にできたのかもしれない。ラッキー以外は。

親が離婚して、ママさんがラッキーだけ引き取ったことを、他の子たちはどう思っているんだろう。
パパさんについていった方が音楽活動的には有利なので、それで満足してるのか、ラッキーがママさんを独占しててズルイと思ってるのか、ラッキーさえいなければ両親そろった生活を続けられたのに、と憎んでいるのか。
7人でピアノの前に集まってたところだけみると、そこそこ兄弟仲はよかったようにみえるんだけど、ラッキーだけが差別化され、それによって疎遠になったのかな。

ママさん子供を産んでからずっと体調が悪いって、7つ子産むのに無理しすぎたんだろってなるけど、あと2年の命って……。
儚げな外見してるけど、あのパパさんとつきあえてただけあってメンタル強い。

それにしても、王宮の階段がみえる、まではともかく、飲み物が現れて、触れて、飲めて、さらに出てきた子供たちが“音上”であることがわかる、までいくと、もはや異能系マンガだよね。

いろんな意味で危うい感じがするマンガなんだけど、興味深い。
あと、巻末コメント欄の作者プロフィール画像が載るとこに「ポ」だけ描いてあるんだけど、これがプロフィール画像なの?

『Dr.STONE』(Z=211 世界一周素材旅行)
インドネシアで米栽培。
インディカ種の米だから、おにぎりのお米も細長いのね。
日本のおいしいお米はもう絶滅しちゃってるのかな。品種改良された作物は、人の手を入れないと存続できないときくし。

おにぎりを食べて涙を流す羽京。
多分、日本人が食べ慣れてるお米の味とは少し違うんだろうけど、それでも米であるというだけで、いろいろな感情がわきあがってくるもんなんだろうな。
それが「ソウルフード」ってことなんだと思う。

『逃げ上手の若君』(第32話 刺身1334)
別記事になりました。

『呪術廻戦』(第159話 裁き)
別記事(正義は呪いに転じる)になりました。

『破壊神マグちゃん』(第59話 親友(前編))
小学生の頃の唯歌ちゃん、一瞬、新キャラ? ってなった。
「悪童」というよりは「野生児」って感じだな。
でもなんかめっちゃきれいだ。

キョーちゃん、勉強してたらそのまま寝落ちしちゃったのかな。
「大丈夫かーキキョー。まだ寝てたいならこのうるさいのやっつけるぞー」ってスマホを持ってるグラッシーかわいい。
スマホ壊すのはダメだけど、本当にキョーちゃんのこと好きなんだな。

キョーちゃんの親は仕事で忙しくてあんまり子供にかまってあげられない感じなのかな。
キョーちゃんが親に面倒かけまいといい子になりすぎちゃって、親がこの子は大丈夫、と安心しちゃってるのかもしれない。
でも、全然、大丈夫じゃないんだって、母親の置き手紙をみるキョーちゃんの目が語っている。
グラッシーがキョーちゃんのとこに来てくれてよかった。

3年生なので進路希望の話も当然、出てくる。
ルルちゃん、錬くん、唯歌ちゃんの志望校は同じ。
進学先がほぼ一択、って田舎あるあるだな。私の故郷もそんな感じだ。

お母さんはルルちゃんの大学進学まで考えてたと思ったけど、ルルちゃんはお金のこと心配して中卒で働くことも考えてたのか。お母さんがきいたら泣くぞ。

キョーちゃんはみんなとは違う高校に進学することを選択した。
それを知った時の唯歌ちゃんの目がちょっとこわい。
多分、高校生になっても、オカ研をつくって、今と変わらない学校生活をおくるんだって、信じ込んでたんだろうな。

キョーちゃんがいるから学校が楽しい、になった唯歌ちゃん。
その前提が崩れた。
「よかったな」と言いながら、静かにキョーちゃんを拒絶する唯歌ちゃんが痛々しい。

「ばいばいキョーちゃん頑張ってね」が、「また明日」って感じではないんだよね。
キョーちゃんに対してはっきり境界線を引いてしまったように感じる。
「頑張ってね、そこにうちはいないけど」みたいな。

キョーちゃんが「唯歌も…思ったより反発しなかったし…」って言ってるけど、この話をきいたら唯歌ちゃんが暴れて駄々こねるんじゃないかと思ってたんだろうな。
でも、唯歌ちゃんはそれをしなかった。
唯歌ちゃんも子供のままではいられない、ってことなんだろう。
それでも、納得できてるわけじゃないんだよね……そうだよね……そこまで大人にはなれないよね。

しかしこの問題、マグちゃんがどうにかできる問題なのか?

ところで今回、女子高生(?)、パン屋さん、女教師と、ウーネラスさんのコスプレが盛りだくさんですね。
いよいよ、上木先生の趣味じゃない説が疑わしくなってきた。

巻末コメントによると、間違えてレッドブルを144本注文しちゃったらしいけど、おそらく、1ダース注文したつもりで1ダースを1ダース注文しちゃったんだろうな。値段で気づかなかったんだろうか。でも、よく注文するものをろくに確認せずポチっちゃうのわかる。

『あやかしトライアングル』(第60話 もう一度だけ…)
祭里くんとキス中だと気づいて「今すぐどいてくださいっ」ってなるすずちゃんに笑った。
正直すぎる。

すずちゃん、命依さんの転生体という話なのに、キャラがだいぶ違うなと思ってたんだけど、転生の記憶を持つ本来人格はちゃんといるけど、それをみずから封じてまっさらなところから人生をやり直そうとした結果が、今のすずちゃんの人格か。
命依さんも、人間たちにひどいめにあわされ続けたことを、許せてるわけじゃないんだよね、多分。
許せてないけど、許したい気持ちがあるから、何もなかったことにしたのかも。
そしたらこんな、自分の欲望に忠実すぎるキャラになっちゃったと……。

そりゃあ、本来のかたわれであり記憶を共有するカゲメイにしてみれば、なんでそんなことできるの? ってなる。

『ウィッチウォッチ』(30 狼男-真神圭護)
三日月の形みただけで狼男化するって、これまでよく無事に生活できてきたな。
お母さん、めっちゃ気を遣ってたんだろうな。

「3時間もあれば女性と何かが起きる可能性だってあるんだ! ヤツだけいい思いしてもオレには記憶は残らず責任だけ残る!」ってのは気の毒すぎる。これはひどすぎる。
でも、記憶がなくても責任とろうとするんだろうな、この人。

『アンデッドアンラック』(No.079 なのに俺は)
別記事(望みが消えても望むこと)になりました。