『ワールドトリガー』第225話「香取隊・2」 感想(不機嫌の原因と対策)

おっ、サブタイトルが「香取隊」になってる。


ただのしかばねになってる香取ちゃん。
なぜ「う〇こ」を連呼するのか……。

「不機嫌になると会話拒否るらしいからな」っていう前フリはあったけれど、これ拒否ってるというよりは会話不能って感じだな。

しかし、こんな香取ちゃんの様子をみても怒らない諏訪7番隊の面々が強い。
諏訪さんも「しゃーねぇ」で流してくれるし。
香取ちゃんがこういうことをやらかすような性格、ということが周知されてるってことなのかもしれないけど。


若村は追い詰められたまんまだな。
まあ、浮上する材料がないし。
ヒュースが指揮した試合が全勝というけど、元々、ヒュースが勝てるって言った試合しかまかせてないからだろう。
ヒュースはそういう見積もりは読み違えない。

せっぱつまって初日に提案された、課題を分担する案をやってみるか、と言い出すものの、もうだいぶ片づけちゃってるからあまり効果はないと言われる始末。
最初から段取りを決めてやらないといけないアイディアだったか。言われてみれば確かにそうね。

「オレはとにかく決断が温くて遅いんだ」
失礼ながら、えっ? これまで気づいてなかったの? ってなった。
これ、即断即決独断専行な香取ちゃんに振り回され続けてきた弊害なのかもね。
香取ちゃんの即断即決で失敗する場面はあったけれど、それで成功する場面もあった。
だけど、若村の中では、今回はたまたまうまくいっただけ、で済まされちゃって、決断してくれたおかげで助かった、という評価になってなかったんじゃないかな。
で、今回のように自分が決断する立場になってようやく、それが得難い能力である、と気づくという。


一方、香取ちゃんは食事も摂らずにしかばねのまま。
諏訪さんはかまわずミーティングをしようとするけれど、このままだと香取隊の評価にもさしつかえるのでは、というオサムの意見をきいて、香取ちゃん自分から部屋にひっこんだ。
こんな状態でもちゃんと話はきいてるし、香取隊の評価を落としたくない、という気持ちはある。
多分、香取ちゃん本人の評価はどうでもいいけど、他のみんなの評価は下げたくないんだろう。
チームメンバーが隊長を甘やかすからこんなことになる、みたいな意見は出そうだよなあ、実際。


香取ちゃんを浮上させるために、香取隊の面々に聞き取りをはじめたオサム。
一番手は華さん。
しかし、華さんは説明を拒否。
本人のいないところで、その人の欠点について話したくない、というのは華さんらしい筋の通し方だな。
それは香取ちゃんのためにならないかもなんだけど、それでも華さんはそうするんだろう。

この件で、菊地原が華さんにアドバイスめいたことを言うの良いよね。
ひそかに面倒見のいいとこあるよ、菊地原。
わざわざ言うことで、電話きいちゃったよ、と伝えてるのかもしれない。


二番手の若村は「そうなったらどうにもなんねぇ」との回答。
まったく答えになってないけど、実際、答えを持っていないんだろう。

ヒュースはうまくやれてるか、と訊かれて「うちの順位が低いのはヒュースがトラブってるとかじゃねーから安心してくれ」って、オサムが何を心配してるのか察してくれてるのね。


さて、ラストは三浦くん。
三浦くんの説明は若村よりもずっと具体的。
ちゃんと香取ちゃんのこと観察してるんだな。
若村はちょっと思い込みに目がくらんでるところある。

「葉子ちゃん自身も本当は不機嫌なままでいたいわけじゃないと思うんだよ」
この言葉はなんかハッとした。
若村が「葉子のヤツ!」で済ませそうなところを、もう一段深く慮っているというか。


三浦くんの助言で、不機嫌から意識をそらす、ためにチョコでご機嫌とろうとする宇井ちゃんがかわええです。
さらに「ほらほらこのマグカップもかわいかろ?」って……かわいいのは宇井ちゃんだよ!


まさかの烏丸先輩のデート権(?)で復活とは……香取ちゃん……。

オサムはそれでいいのか? って思ったけど、頼んでみることを承諾しただけで、絶対にデートさせてあげる、と請け負ったわけじゃないからセーフなのか?

それにしても、烏丸派が城戸派、忍田派を脅かす存在だったとは!
烏丸先輩どんだけだよ!
林藤さんの立場はどうなる!


「あんた……弟子に売られたわよ」
「修たちの遠征のためならまあ……」
烏丸先輩、オサムに甘すぎる。

てか、このやりとりみて、A級隊員たちからの評価点だだ下がりにならない? 大丈夫?
まあ、香取ちゃんは気にしないだろうけど。