『呪術廻戦』(第199話 仇名) 感想(天使と墜天)

加茂、生きてた。良かった。
でも本人的にはこれで死んでもいっか、みたいな感じだったんだろうね。

「母親が私達にとって何者なのか 分からないまま終わらせちまった」
母親のことでいろいろあったのは真希さんも同じ。
だから、真希さんのアドバイスは加茂の胸に響いたのかもしれない。


で、実際、加茂は母親とだいぶ食い違っちゃってるのね。
「のりとし」なんて縁起の悪い名前を付けたのは、加茂家からさっさと追い出されて来い、という意味だったとは。

母親は加茂と共に暮らすことを望んで待ち続けている。
それはいいんだけど、それがさっぱり息子に通じてないし、通じなくて当たり前な気がする。
だって、ちゃんと説明してないもの。
加茂は確かにいろいろとにぶい人だけど、この件に関しては、加茂に落ち度はないと感じる。

それに加茂が呪術師の家の中でどれだけの苦労を重ねているかを、わかってないような気がする。
呪術師の家系の人ではないんだろうな、多分。

うっかり、母親のこと何もわからないまま、加茂の人生が終了するところだった。
真希さんの言う通り、ちゃんと話し合え!


久しぶりに主人公登場!
虎杖、元気そうでよかった。
初バスローブでテンションあがってブランデーグラスでなんか飲んでるのかわいいな。

虎杖と高羽と来栖ちゃんが、伏黒が寝てる間にすっかり仲良しさんになってる。
虎杖と高羽は気が合いそうだと思ってたけど。

関東、まだ電気が生きてた。
メンテナンスができないからいろいろ危ないけど、取り残された人たちにしてみれば、電気が使えないことの方が危ないか。
冷凍食品が無事なら、だいぶ助かるし。


みんなのポイント合わせて359点使えることになった。
かなりいろんなことできそう。

コガネのおかげでどれだけポイント溜まったかはわかるけど、今のところ連絡手段がない(あるけど虎杖たちには伝わってない)ので、どう使うかの作戦会議をどう開くかが問題だけど、とりあえず必要最低限の材料は揃ったというわけね。

来栖ちゃんのほっぺたから宿儺みたいな口が出てきてびっくりした。
なるほど、来栖ちゃんが“天使”なんじゃなくて、虎杖と宿儺みたいに別個に人格があるのか。

“天使”はコロニーを移動できる。
ということは、コロニー間の連絡役も可能?

“天使”の目的は受肉してよみがえった過去の呪術師を殺すこと。
過去の呪術師のエゴのために、現代の一般人の自我を殺すことは、“天使”にとっては許しがたい罪なのか。


“天使”は獄門彊の封印を解けると言う。
これで五条先生を復活させるめどが立った。
ポイントもたまったから津美紀さんも助けられる。

「順調すぎて怖いくらいだ」は、多分、読者みんなの感想。

とか思ってたら、“天使”が“墜天”を殺すのを手伝ってくれたら、獄門彊を開けてもらえるけど、その“墜天”=宿儺とかいう話が出てきたよ。

受肉体を受肉前の状態には戻せない、という話が出た直後にこれだよ。

自分の命ひとつで五条先生と伏黒のお姉さんを助けられるのなら、虎杖は簡単に命を差し出しちゃいそう。
元から、宿儺を道連れに死ぬつもりだから、そのタイミングがやってきた、と考えるだろうね。
でも、伏黒には虎杖を差し出すという選択はできないだろうなあ。

宿儺は虎杖の口止めに出てきた感じだけど、まだ虎杖のことを理解できてないのか、虎杖を黙らせられるだけの材料を持ってるのか。