『アンデッドアンラック』(No.131 ありがとう) 感想(旅立ち)

やっぱり「リベリオン」の対価は命か……。
多分、これまではヴィクトルが使ってたんだろうね。
ヴィクトルなら死なないからな。
でも、今回のジュイスさんほどのパワーは出せなかった、と。


「あなたにはそう見えるんですね」
ここの風子ちゃんの目力がすごい。
どれだけ涙を流していても、目を背けたいような場面が続いていても、みんなから一瞬たりとも目を離さない、という決意の目だ。
そして、「ルナ」の言葉をきいて、「神」と戦う意志をさらに強くした目だ。


ジーナさん、リップ、ラトラ、ニコ……ヴィクトルには、否定者のみんなが失いたくなかったもの、戦わなければいけなかった理由を、本質的には理解できていなかった。
それは、ジュイスさんが生き続けてくれていたから。

そうか……そうか……。


捨てられた人形のようになってるフィルくんの姿が悲しい。
最期までものすごくがんばってくれたんだね。


タチアナちゃんとビリー様もぎりぎりまでルインを引き留めてくれたんだな。


如意金箍で「神」をなんとか押しとどめようとするシェンとムイちゃんに、ファンが助太刀。
これまで何してたの、って思ったら、さりげに随心鉄桿でシールくんを倒してた。

トップくんが一心を背負って走ってたのは、一心を逃がそうとしてたのかな。
一心が死ぬと「不壊」が解けるのなら、円卓を守るためには一心を生かし続けないといけないからね。
「不壊」の蓋にピシッてひびが入っちゃったのは、一心の気持ちがゆらいだんだろうな。


みんなが風子の名を呼びながら、1秒ずつ命を削っていく。
さいごの見開きページの必死さがすごい。
そして、この場面で「ありがとう いってきます」と言える風子ちゃんは、本当に強い。


ビリー様にテラーさんが寄り添ってるのは、眼と耳を潰されたビリー様のサポートに入ったのかな。
如意金箍がなぜだか縦になってるのは、「不均衡」使ったのかな。
ファンも必死で支えてくれてる。

タチアナちゃんはギリギリまで「不可触」ではじこうとしてたんだな。

シェンとムイちゃんは芭蕉扇で押し返そうとしている。

そして、円陣も最後までみんなを守ってくれた。

ラスト1秒を稼いだのはチカラくんかもな。
あえてダイブしてあの場にかけつけて、震えることなく、対象をしっかりとみつめて「不動」を発動させたんじゃないかな……。

みんな最後まで自分の意志で戦い切ったってのはわかるんだけど……ツライ……悲しい……。


みんなが命を賭して送り出してくれた、風子ちゃんの次のループへの旅。
そして、アンディの長い長い時間がはじまるのか……。


それにしても、風子ちゃんの横で「ルナ」が笑ってるっぽいのが腹立つ。


どうでもいいんだけど、ユニオンの基地ってやたら深くてでかいけど、もしかしてあれはヴィクトルがひとりで堀ったのかな。
時間はいくらでもあるし、「死閃」があればどんだけでも掘れるし、うっかり崩落事故を起こしても死なないし……とか、余計なことを考えてなんとか気持ちを盛り上げている。