『逃げ上手の若君』(第80話 理想1335) 感想

渋川と海野の一騎打ちで、海野は早々に退いたけど、端から渋川の体力を削ることが目的だったのか。
さらに時行が逃げ回って無駄に体力使わせたので、弧次郎にも勝機はある。

海野相手に負けるならともかく、子供の弧次郎相手に負けたらメンツ丸つぶれだよな。
そのうえ、渋川の援護をすると、子供相手に助けが必要になった、ということになっちゃうから見守るしかない、というのが斯波の判断か。


一方、岩松の方は巫女たちの攻撃を受け「俺を興奮させるだけ…」とか盛り上がろうとしたのに、死体を投げつけられるというガッカリ展開。
死体同士の顔をぶつけあうという酷いことをしてるのに、望月はめっちゃ恵比須顔だな。

「俺にも当てて構わんぞ! その位の方が盛り上がる!」って、岩松とは方向性が違う変態さんだな。


石塔の方は、望月党の援護を受けて亜也子が優勢。
馬上という不安定な足場で、鎧を着こんだ男をぶん投げるとか、亜也子の怪力どんだけだよ。

地面にたたきつけて意識が途切れたところで、望月党の人たちが石塔の四肢を抑え込んだけど、刀は使わないのね。
「お嬢に手柄を!」が徹底してる。

「降参は」
「しない 討て」
ここの亜也子と石塔がめっちゃかっこええ。
特に、石塔の覚悟が定まってる目が良い。


亜也子は雫に嫉妬している。
その自覚がある。
戦場では亜也子の方が時行の近くにいるけれど、それだけじゃ勝てる気がしないのかな。
雫の方が女らしいし、とか思ってるのかも。


石塔は鶴子ちゃんが一番大事なのかと思ってたんだけど、それも「全ては直義様の理想の世のため」だったんだな。
鶴子ちゃんが大事だったのは確かなんだろうけど、直義への忠義はそれを超える、というか、石塔の芯だったんじゃないかな。

ところで、石塔が諏訪で見た天女ってのは、雫なのか?


「理想を叶える事が幸福ではない 理想を追う時間そのものが幸せだった」
石塔は幸せだったんだな。