『あいつはオカルト』感想
三木有先生が『週刊少年ジャンプ』に7年ぶりにご帰還でした。
絵面的には、男二人が夜の山道を歩きながらしゃべってる、ってだけなんだけど、本当に良かった。
おもしろかった、というよりは、良かった、という感想。
15ページの読み切りなんだけど、きっちり15ページを使い切ってる感がすごい。
過剰も不足もなく、15ページであるべきマンガ、みたいな感じになってる。
おそらく、『ジャンプ』のマンガ的には、やなちゃんがひとりで行って、戻ってくるまでの数コマがメインになると思うんだよ。
でもこのマンガでは、やなちゃんがひとりで何をしてたのかは、まったく語られていない。
ふたりの会話から、やなちゃんが何をやってるのか察することはできるんだけど、そこにはまったく触れられていない。
「知ろうとしてくれてるだけで感謝してるんだ」
このやなちゃんの台詞だけで、ふたりの関係性というか、ふたりが過ごしてきた時間がめっちゃ妄想できる。
やなちゃんは、茅野という存在に救われていることを認めているけれど、危険に近づけたくないから遠ざけたい、という葛藤を抱えている。
でも、茅野はやなちゃんがひとりで暗い場所に行くことを許容したくないから、自分はおまえの役に立つよ的なアピールをしている、って感じかな、って思った。
その友人関係というには、ちょっと踏み込んじゃった感じの微妙さがとても良い。
あと、こっそり旅の想い出を残そうとした茅野、かわいいな!
やさしいふたりの、穏やかな会話が、淡々と重ねられた素晴らしい読み切りだった。
ありがとうございます!
今年は2作も三木有先生のマンガが読めた!
残念だったのは、ずっと夜なのでベタが多くて、紙版の方では印刷がけっこうつぶれちゃってたんだよね。
電子版の方でみると、夜の山の風景がとても丁寧に描かれているのがわかるんだけど。
絵面的には、男二人が夜の山道を歩きながらしゃべってる、ってだけなんだけど、本当に良かった。
おもしろかった、というよりは、良かった、という感想。
15ページの読み切りなんだけど、きっちり15ページを使い切ってる感がすごい。
過剰も不足もなく、15ページであるべきマンガ、みたいな感じになってる。
おそらく、『ジャンプ』のマンガ的には、やなちゃんがひとりで行って、戻ってくるまでの数コマがメインになると思うんだよ。
でもこのマンガでは、やなちゃんがひとりで何をしてたのかは、まったく語られていない。
ふたりの会話から、やなちゃんが何をやってるのか察することはできるんだけど、そこにはまったく触れられていない。
「知ろうとしてくれてるだけで感謝してるんだ」
このやなちゃんの台詞だけで、ふたりの関係性というか、ふたりが過ごしてきた時間がめっちゃ妄想できる。
やなちゃんは、茅野という存在に救われていることを認めているけれど、危険に近づけたくないから遠ざけたい、という葛藤を抱えている。
でも、茅野はやなちゃんがひとりで暗い場所に行くことを許容したくないから、自分はおまえの役に立つよ的なアピールをしている、って感じかな、って思った。
その友人関係というには、ちょっと踏み込んじゃった感じの微妙さがとても良い。
あと、こっそり旅の想い出を残そうとした茅野、かわいいな!
やさしいふたりの、穏やかな会話が、淡々と重ねられた素晴らしい読み切りだった。
ありがとうございます!
今年は2作も三木有先生のマンガが読めた!
残念だったのは、ずっと夜なのでベタが多くて、紙版の方では印刷がけっこうつぶれちゃってたんだよね。
電子版の方でみると、夜の山の風景がとても丁寧に描かれているのがわかるんだけど。