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『幽遊白書』 「それから…」 感想

今週の心の叫び 皆が幸福でありますように 不親切なあらすじ 幻海師範はお亡くなりになってしまったけれど、皆、元気に生きていくのよねっ! 終わりました えーっ、実を言いますと、『宴のあと』のラストシーン(幽助と蔵馬が川べりに並んで立って、星空を見上げているところ)を見て、私はほとんど直感的に、幽遊が終わっちゃったよ、と思ったのです。 これはもう理屈なしで、あの絵と台詞を見て、これは冨樫先生は幽遊を終わらせる気だ、と確信してしまったのです。 で、その後、ずーっとずーっと、「ああ、幽遊が終わっちゃう」と考え続け、考え続けた後で、“幽遊が終わるかもしれない”という仮定の問題ではなく、“幽遊が終わる”という断定的な考えしか出てこない自分に愕然としてしまいまして……それでも、一所懸命になって、“まだ幽遊は終わってない”と自分に言い聞かせ続けていました。 私は自分の直感がはずれることを期待しながらも、この直感ははずれないという確信を持っている、という矛盾に、ずーっと苦しめられておりました。 それから後の幽遊は、冨樫先生が広げたふろしきをたたむ作業をしている、と私の目にはうつっていまして……ほのぼのではあるけれど、毎週毎週、幽遊を読むのがすっごくこわくて……ラストベージにいつ“おわり”の3文字が載るかと、それだけが心配で、実はちっとも楽しめなかったのです。 でも、終わることを完全に認めてしまったら、これを書き続けることができなくなってしまうし、何よりも意表をつくのがお得意な冨樫先生のことだから、何か一発逆転があるかもしれない、私の勘なんてまた大はずれするかもしれない、と自分に言い聞かせ、なんとか自分をだまして、ここまでひっはってきました。 『宴のあと』以降は、なんだか消化試合をやっているような気分で書いていたので、もしかしたらそれが文章に現れていたかもしれません(もしそうだったらごめんなさい)。 だから、幽遊が終わってしまって、気落ちしていると同時に実はほっとしています。 ここ1ヶ月というもの、私は幽遊を読むのがこわくてこわくて、こんな生殺し状態、いっそのことはやく終わってくれ! と、叫びたかったのです。 私のどん底は実は『宴のあと』で……私はあの回のラストシーンを見た後でしばらく泣いていました。 あの時、確かに私の中で幽遊は終わってしまっていて、それから後はいわば“おまけ”という...

『幽遊白書』 「のるかそるか」 感想

今週の心の叫び 不謹慎だけど……幸せっ!! 不親切なあらすじ 霊界でクーデターが発生し、審判の門が占拠されたうえに、コエンマとぼたんを含めた100人近くを人質にとられてしまった。 魔界と人間界の間の結界の再設置を要求する彼らは、それが聞き届けられなければ、人間界に向けて異次元砲を発射するという。 早速、事態収拾のために霊界に乗り込んだ幽助、桑原、蔵馬、飛影の4人組だが、人質救出には成功したものの、3つあるボタンのうち、どれが本物の異次元砲発射停止ボタンであるかを聞き出すことはできなかった。 さて、幽助の決断に委ねられた、究極の3択の結果はいかに。 パーティー 骸問題でずいぶんと落ち込んでいたその反動がモロにきたらしく、内容が深刻であるにもかかわらず、私は今週、異常に幸せでした(ごめんなさい)。 だって、煙鬼さんに飛影ちゃんのことを頼む時の、あの幽助の楽しそうな表情ときたら! そうね。飛影ちゃんに会いたくてしかたなかったのよね、幽劾(単なる飛影ちゃんに対するいやがらせという見方もありますが)。 そいでもって、幽助の横にチョコンと座っている飛影ちゃんの愛らしさときたら! ああ、幽助と飛影ちゃんのツーショット………何ヶ月ぶりかしら……幸せ、幸せ、幸せ~(4人が並んで座っているこのコマがうれしすぎて、このページだけ開いて喜んでいたりして……)。 ああ、こんなお手軽なことで幸せになってしまう自分が情けない(苦笑)。 そういえば、この4人がそろうのは、もしかしたら1年半ぶりぐらいなんじゃないんですか?(幻海師範のお寺で別れて以来だとすると、それぐらいになるはず) そのわりには、コンビネーションがあいかわらずで、素晴らしいですけど(笑)。 この4人は、本当にいつまでたってもかわらない関係であり続けるんだろうね。 幽助を核に、蔵馬をまとめ役にして、気を許しあい、意地を張りあい、強さを競いあい、互いを必要としあって、ずーっと一緒にい続けて欲しいものです。 そういえば、以前、蔵馬が霊界に行ってた、と言った時、霊界ってそんなに簡単に行き来できるものなのか? と思ったんですけど、あれは霊魂体だけが霊界に行くんですね。 では、霊界の住人たちってのは、基本的には霊魂体という形で存在していて、人間界に来る時だけ、それを入れる“器”を使用するんですかね。 ところで……どうでもいいけど、今週の飛影ち...

『幽遊白書』 「平和の群像」 感想

今週の心の叫び お元気そうでなによりです 不親切なあらすじ とりあえず、それぞれ元気に生きてます! というおはなしらしいです。 柳沢くんの悩み 柳沢くん。彼女を“複写”なんかしないほうが絶対にいい! ショックを受けるだけだと思う!(世の中、知らない方がいいこともある(笑)) 格闘愛 酎はどうやって、特訓相手を引き受けさせるまでに、棗さんに近づいたんでしょうかねえ。 きっと、あの試合の後、しつこくつきまとって、棗さんがネをあげるまで、ひたすらに拝み倒したんだろうな。 倒されても倒されても立ち上がる不屈の男、酎。 なんだか、目がすわってるぞ(苦笑)。それに、血を流しながら高笑いしてるんじゃない! しかし、棗さんの女心は複雑すぎて、九浄さんなどには推し量れないものがある(大笑)。 九浄さんに向かって、酎のことを自慢気(本当に自慢気!)に話す棗さんは、すっごく楽しそうでかわいいんだけど、そういう顔は絶対に酎には見せないんだろうなあ。 あなたみたいな弱い男、眼中にないわよ、といった表情で、酎に接してるのよ、きっと。 本当に幸せそうでお似合いな二人です。 そういえば、鈴駒はちゃっかり流石ちゃんと仲よくやっているんですね。私はまた、流石ちゃんに利用されただけだとばかり……(ひどい)。 鈴駒は、「いいかげん、あきらめりゃいいのに」とか言ってるけど、それで実際に酎があきらめたら、「みそこなったぜ!」とか言って、怒りそうな気がするんですけど。 それにしても、鈴駒と流石ちゃんのツーショットって、ぬいぐるみが並んでいるように見えませんか?(2人ともコロコロしてかわいい) 海藤くんの休日 あの女の子はやはり海藤くんの彼女なんでしょうか? あの落ち着きぶりは、恋人というより夫婦といった感じがするんですけど……(苦笑)。 オタクにはオタクなりの、平和と幸せというものがあるんだよね。うん。 城戸くんの優しさ 城戸くんは優しいんです(笑)。 成就しないでしょう 知らなかった……凍矢×小兎で樹里×鈴木で瑠架×陣だったなんて~。 小兎ちゃんはさ、蔵馬VS凍矢戦のジャッジをしながら、「あっ、この人いいわ」とか考えてたんですかね。 わりかしかわいいカップルになりそうな気もしますけど。 樹里さんの“自分では気づいていないみたいだけど、かなりボケている”という鈴木さま評は実に見事! ちゃんと観察してんだなあ、偉...

『幽遊白書』 「SPECIAL DAY」 感想

今週の心の叫び 躯に飛影ちゃんをとられちゃったよ 不親切なあらすじ 飛影ちゃんは躯のお気に入りだけど、実は飛影ちゃんも躯がお気に入りだったんだな、というおはなしです(嘆息)。 SPECIAL なんだかねえ。 今週号を読んで、わめいてわめいて……最後にはため息をついちゃいましたよ。 これをずっと読んでくださってる方で、知らない人はいないでしょうけど、私は幽助×飛影で飛影×雪菜の人だから、飛影ちゃんはいつでも幽助もしくは雪菜ちゃんの所に帰りたがっているんだと、ずっと信じていたんですね。 今はたまたま躯のところにいるだけで、いずれは幽助と雪菜ちゃんのところに帰るのだと……確信していたんですよ。 それがね、飛影ちゃんてば、自分の意志で躯のそばにいて、しかも、あんなふうに骸の世話までやいてやってる……なんかもう……愕然としちゃいましたよ。 飛影ちゃんてのは、自分から積極的に他人に働きかけるということを、めったなことじゃやらないですよね。 だから、それをやる相手は、絶対に“特別”な人なんですよ。 その飛影ちゃんにとっての“特別”は、幽助と雪菜ちゃんだけだ、と私は思っていたのだけれど、その“特別”に躯が組み込まれているとはねえ。 今週の幽遊を読んで、私の中の飛影ちゃん像がガラガラガッシャンと音をたてて崩れ落ちたような気さえしました(泣)。 なんか……私はどっかで、飛影ちゃんのことを読み違えていたみたいです。 今週の前半は、「飛影ちゃん! あなたはいつまで躯のところにいるつもりなの?」「幽助のところに帰ってこ~い!」「雪菜ちゃんのことはどうするのよ!」「や~ん。躯×飛影は許せても、飛影×躯は許せない~!」「蔵馬も蔵馬だ! “痴話ゲンカ”とは何事だ!」「飛影ちゃんが、躯のことを“とびきりの女”だって~」と、わけのわからない狂ったことを叫びまくっていたんですが(本当にバカだよねぇ(苦笑))、少し落ち着いた後半は、崩れ落ちてしまった私の中の飛影ちゃん像の修復に懸命でした。 一体、私はどこで飛影ちゃんを見失ってしまったのか……。 はっきり言って、そんなこと真面目に考える必要はまったくないんでしょうが、これは私にとって、かなりな重大事でした。 私は飛影ちゃんを理解したいと、真剣に願っているし、あの子を見失いたくはないのです。 だから……今となってはもう、躯のそばに留まり続ける飛影ちゃんに怒っ...

『幽遊白書』 「探偵業復活」 感想

今週の心の叫び 幽助がかわいいだけです 不親切なあらすじ 人間界に戻り、ラーメン屋台をひくかたわら、妖怪専門のなんでも屋を始めた幽助。 そんな幽助に螢子が依頼を持ち込んできた。 螢子が通っている女子高の寮に怪奇現象が起きるというのだが、はてさて名探偵・浦飯幽助(大笑)は無事、事件を解決できるか? ラーメン屋・幽助 幽助はいつのまにか、中学を卒業していたんですねえ。 やっぱり、温子母さんが泣き落としに行ったのかしら(笑)。 それにしても幽助! なんだか妙にラーメン屋台が似合ってるぞ! おもわず、こんなかわいいラーメン屋がいるんなら、毎日でも通っちゃうわ! とかわめいた私って……(情けない)。 いや、幽助は将来はきっと、雪村家に婿入りして、雪村食堂のオヤジになるのよね! とか考えていたので、今はその修行段階といったところでしょうか。 それにしても、小兎ちゃん、樹里さん、瑠架さんの暗黒武術会3人娘は何をやってるんだか……(瑠架さんはまさか、あの格好でテレビに出てるんじゃないだろうな(苦笑))。 とにかく今週は、はちまき姿といい、ハブラシくわえているところといい、寝起き姿といい、女装姿といい、ただひたすらに幽助がかわいかった(はっきり言って、幽助がかわいいだけのストーリー(苦笑))。 それにしても……女装が似合いすぎるぞ、幽助! ぜひぜひ、蔵馬と一緒に女装して歩いて欲しかったわ(ああ、なんて似合いの一対(大笑))。 ワトソン・蔵馬 蔵馬は今、高校3年生のはずですが、大学とか行くんですかねえ、この子は(受験勉強なんかしないでも、好きなところに入れるんだろうなあ)。 それにしても、案外、根に持つ性格……。女に間違われるのがイヤなら、髪を切ればいいのにねぇ。 だけど、幽助……ホームズよりワトソンの方が断然、頭がいいなんて、そりゃ詐欺だわ(『名探偵テームズ』みたい……とか言って、話がわかる人は、結構マニアだと思います(笑))。 そ~れにしても、このほのぼのぶりはなんなんでしょう。 激しい展開の途中で、こんなほのぼのが入っていたらほっとしたんでしょうが、前回のあのラストを見たあとで、こんなほのぼのを見せられると……すっごく複雑な気分になります。 これは中休みなのか? それとも、ず~っとこのまんまなのか? もしかして……後始末をつけてるつもりとか……、と疑心暗鬼で頭がクラクラしてます。...

『幽遊白書』 「宴のあと」 感想

今週の心の叫び 冨樫先生!! 今週号は読まなかったことにしますから、この内容を1年かけて描きませんか? 不親切なあらすじ ……正直、言って、今週のあらすじなんて書きたくないです、私。 終わっちゃったの? 今回、『今週の心の叫び』がかつてない長さですが、これは私の心底、正直な心の叫びでございます(今でも心の中で叫んでいるし、電話でもそう叫んだ(苦笑))。 月曜日に『ジャンプ』を買って、幽遊を読んで……『ジャンプ』を閉じて、本当に……本当に、そう思ったの。 その心の叫びを省略せずに、正確に書くと、「冨樫先生! いきなりトーナメントを終わらせないでよ! 幽助VS黄泉はどこへいったの! 躯VS飛影はどこへいったの! 陣はどこへいった! 凍矢はどこへいった! 修羅くんはどこへいった! いきなりオチをつけないでよ! 読者をどこまでパニックにおちいらせれば気がすむのよ! 本当にもう、せっかく落ちついて幽遊を読めるようになった、と思った途端にこれなんだから! 油断もすきもあったもんじゃないわ、まったく! これ、読まなかったことにしてもいいから……お願いだから、この内容を1年かけて描いてくれないかしら! ああ、それがいいわ、そうして欲しいもんだわ! それにしても、飛影ちゃんはどこへいったのよ!」……ということになりましょうか(で、あまりにも長すぎるので、省略したんですが、それでもあの長さになりました)。 なんか……桑原くんを久しぶりに見て、「桑原くん、高校に受かってたのね。おめでたいわね。きっと、すっごくがんばったのよね。やっぱり、この子はえらいわ」などと、ほのぼのしていたまでは、よかったんですけどねえ……はあ。 それにしても、魔界統一トーナメントは本当に終わっちゃったんですかねえ。 なんだか、まだ釈然としない部分かありましてねえ。 なにせ、先週の終わりが、幽助VS黄泉で、さあ、これからが本番だあっっっ! といったところでしたからねえ(苦笑)。 こんな荒技というか、力技というか、反則技な展開を見せられて、素直に納得できる読者がいるとも思えませんが、それでも、「冨樫先生にまたやられたあ!」とか思ってしまった私って……。 なんだか、ここまで見事にやられてしまうと、怒る前に、へなへなと崩れ落ちて、「冨樫先生ってば、なんてことを……」と、力なくつぶやいてしまいますわ。 本当にもう……冨樫先生...

『幽遊白書』 「一回戦の喜怒哀楽」 感想

今週の心の叫び 幸せになりたいんだよね 不親切なあらすじ 魔界統一トーナメント本選の第1回戦が開始された。 棗と対戦した酎は、その妖力の差に圧倒されすぐに降参……ついでに棗を口説き始める(笑)。 鈴駒は流石という美少女と対戦し、やはりその色香に負け(笑)、この2人以外は無事に1回戦を突破した。 さてさて、大波乱がありそうな2回戦、3回戦の勝敗の行方は? 酎の春 扉絵の幽助と螢子ちゃんがかわいい! ああ、螢子ちゃんは元気でいてくれてるのかなあ。扉絵で会えてうれしいわ(ところで、桑原くんは……)。 それにしても、鈴木さまがせっかく、「悲惨なのは酎だぜ、近所に躯と飛影がいる」と、心配してくれたのに……あの結果は一体、何事?(大笑) もう、相手が悪かったのか良かったのか、よくわかんないわ(苦笑)。 だけど、「続ける?」って言った時の棗さんがめちゃくちゃ美人で、うっとり~ですね。 きょとんとした顔なんかすっごくかわいくてね~(酎の気持ちがよくわかるわ)。 さすがに猪突猛進な酎らしく、惚れたらその場で一気に口説き始める……どうして、幽遊にはこういう男が多いのかしら。 皆、女に対して純情一直線でねえ(笑)。幽助といい、雷禅さまといい、好きだと思ったら、その場ですぐに行動に出る(おまけに、なりふりかまわない)。 まあ、その情けなさがかわいいんだけどね。 だけど、ようやく酎と鈴駒に春がきたんだね(鈴駒はたぶらかされてるだけかも(苦笑))。 あの2人だって、幸せになりたいんだよ。うん。 鈴木さまと死々若丸に春は来るのかねぇ(死々若丸はメンクイらしいから、難しいかもしれない)。陣と凍矢はいいのよね! お互いがいれば幸せだから(あやしい意味ではないです。深読みしないように(笑))。 男のロマンに命を懸ける鈴木さまは、こういう問題に対してひどく厳しいようですが、陣はわりと寛容ですよね。ただ苦笑してるだけだもの。 それにしても、ラストページで「色香だ」と短く幽助に答えている凍矢のかわいいこと!(凍矢もこういう問題には厳しいのか?) けど、最近、陣と凍矢が同じコマに入ってなくてさびしいです。 対戦相手たち 幽助! 蔵馬を踏むんじゃない!(笑) ……などと、おもわずわめいてしまった私ですが、幽助と蔵馬が穏やかに会話をしている、という状況は、かなりうれしいものがあります。 なんか、つい2ケ月ほど前ま...

『幽遊白書』 「トーナメント予選」 感想

今週の心の叫び 黄泉パパはきびしいねぇ 不親切なあらすじ 魔界統一トーナメントの予選が開始された。 予選ブロックでかちあった黄泉と修羅の父子は、その実戦経験の差により黄泉の圧勝に終わり、幽助たちも楽々と予選を勝ち残った。 そして、幽助のあいさつの後、ついに本戦が始まるのである。 黄泉パパのスパルタ教育 黄泉パパって、過保護かと恩ったら、結構、スパルタだったりしたんですねえ(笑)。 だけど、本当に修羅くんに期待してるのね! って感じがしてすっごくかわいい。 息子を遠慮なく殴るわ蹴るわで、とにかく厳しい黄泉パパ……修羅くんとしても、こんなに厳しい黄泉パパを見だのは初めてだったんでしょうね。 しかし、その厳しさには“愛”がある!(大笑) 「オレよりあいつと戦って欲しかった」というのは、修羅くんに自分では教えられない何かを、幽助から学んで欲しかった、という意味なんだろうな……と思うと、本当に修羅くんに期待している様子の黄泉パパが、ものすごい息子想いのパパさんに見えてくるのでした。 「この次はお前も主役の1人になれ」……ああ、本当に自慢の息子なのねえ(だって、主役になれる素質はあると思ってるからこそ、言える台詞だものね)。 かわいいと言えば、本気でハマッちやうんじやないかと恩うぐらい、修羅くんがかわいい(苦笑)。 どんなに妖力が強くても、所詮は0歳児(……なんだよね、おそろしいことに……)。 1000年は軽く生きている黄泉パパににらまれて、びびってしまっても無理はない(笑)。 あれだけぼろぼろになって、それでも強がりを言う子供の修羅くんが……しかし、自分の弱さを認められるほどには大人な修羅くんが、とにかく愛しいのです。 悔し涙を隠そうともせず、延々と泣き続けている修羅くんが……かわいい、かわいい、かわいい、かわいい……ああ、どうしましょう(余談ではありますが、その昔、村上もとか先生の『六三四の剣』というマンガに修羅くんというキャラがいて、その子がまためちゃくちゃかわいくてけなげで、私は大好きだったのです……今の子に言ってもわからない古いマンガなんですが)。 幽助の宣言 “注目の選手たちは順当に勝ち残っていた”……というところを見て、ちょっと考えました……やはり、北神さんたち4人組では、北神さんが残ったのかしら……う~ん。 けど、幽助が久しぶりに元気元気でうれしい限りですね。 ...

『幽遊白書』 「魔界統一トーナメント」 感想

今週の心の叫び 黄泉パパはかわいいねぇ 不親切なあらすじ ついに魔界の支配者を決める魔界統一トーナメントが開始された。 まずは多すぎる出場者を減らすための予選ブロックの組み合せ抽選会が開かれたわけだが、そこには主役である幽助、躯、黄泉の他に、黄泉の息子である修羅も姿を見せていた。 さて、いよいよ始まる魔界統一トーナメント予選ブロック……本戦に残る128人は誰か? 黄泉パパと修羅くん ポッドの中にいた時は、どんな小憎らしいガキが現れるのかと思っていましたが、修羅くんてばむちゃくちゃかわいくて、もう最高! や~ん。かわいいわ。かわいいわ。 と、きゃんきゃん喜んで、ハタと気づく……月人くんはよしとして(えっ? よくない?)、こんな生後1年も経っていない子供に私は何をヘラヘラしている……。 なんだか、ショタコンもここにきわまれり……といった感じがして、ちょっとめまいがしました(それでもかわいいもんはかわいいよね)。 それにしても、修羅くんもかわいいが、黄泉パパはもっとかわいいぞ!(大笑) 黄泉ってば……性格、変わりすぎ……。 幽助だけじゃなく蔵馬も、「おまえ、変わったぞ」とつぶやいていたに違いない(笑)。 ああ、子供を産んで(?)ここまで人格、変わるとは……おそろしすぎるわ。 それに、「パパ」って呼び方がまたかわいいわ!(「お父ちゃん」とかだったら、また別の意味でかわいかったけどね)。 修羅くんみたいにね、親に対して媚でもなく虚勢でもなく、ああいう態度が平然ととれる子供って、絶対に親の愛情を一身に受けて、自分が親にかわいがられるのは当然のことだ、と思ってるの。 親の愛を信じて、それを失うことを恐れないってのは……失うことをまったく考えてないってことですものね。 これはもう、修羅くんて黄泉パバ(いつのまにか“黄泉”は“黄泉パパ”になっていた(苦笑))に溺愛されて育てられたとしか思えない! きっとね。修羅くんが生まれてからは、毎日毎日、厳しい戦闘訓練の後で、「今日もまた少し強くなったな。えらいぞ」とか言って、頭をなでなでしてたのよ……もう……私、想像しただけで笑い死にしそう(本当にワープロ打ちながら笑ってます……ああ、冨樫先生ってば……あいかわらずの見事すぎるフェイント……)。 「生意気なガキだな」と言われて、「そうだろう」とあっさりと答える黄泉パパ……その脳裏には、修羅くん相...

『幽遊白書』 「来訪者たち」 感想

今週の心の叫び にぎやかだなぁ 不親切なあらすじ 黄泉が幽助の出した条件をのみ、トーナメントの開催が決定した。 だが、黄泉も黙って幽助の提案を受け入れたわけではなく、影でさまざまな策謀をめぐらせていた。 一方、幽助の元には雷禅の旧友たちが、続々と終結し、トーナメントヘの参加を宣言するのだった。 雷禅さまの遺産 幽助みたいなむちゃくちゃな王様を持つと、部下たちは苦労しますねえ(笑)。 雷禅さまもむちゃくちゃな王様だったみたいだけれど、少なくとも700年はおとなしく隠居してたわけですからね、幽助みたいに元気がありあまってる王様につきあうのも大変でしょう。 本当に王様が不真面目だと、部下たちは真面目にならざるを得ない! 幽助は不服そうだけど、北神さんたちだって、雷禅さまを失った今、幽助まで失うわけにはいかないんですから、かなり必死だと思いますよ。 幽助にはそこらへんの北神さんたちの心情を、汲み取ってやって欲しいものです。 それに、幽助は明らかに雷禅さまより弱い! すなわち現時点では骸や黄泉よりも弱い! 飛影ちゃんや蔵馬みたいに、幽助を盲目的に信用できるほど、北神さんたちは幽助になついて(?)はいないでしょうから、彼らの不安ももっともだと思いますね。 それにしても、孤光さんてばすっごくかわいい人ですねえ(それにすごいグラマーだし(笑))。 雷禅さまの喧嘩仲間たちはきっと、雷禅さまが幽助に残した最大の遺産。 そして、幽助は雷禅さまが雷禅さまを愛した人々に残した最大の遺産。 そう思います。 雷禅さまの仲間を見て、喜ぶ幽助……だけど、それはちょっとせつない喜びでもあったのでしょうね。 皆、雷禅さまに置いてけぼりをくらってしまった。 幽助だって、もっともっと雷禅さまと語り合って、隠居する以前の魔界を暴れまわっていた時代の物語を、雷禅さまの口から聞いてみたかったんじゃないかと思う。 雷禅さまの仲間だって、最後に一言でいいから、声をかけて欲しかったんじゃないかと思う。 雷禅さまは多くを語らない人だった。 言い訳も何もせずに仲たがいをしてしまった雷禅さまとその仲間たち……本当に哀しい再会だっただろうけど、そこはさすがに雷禅さまの仲間で、落ち込んだまま黙ってひざを抱えたりしない。 このバイタリティが好きです。 ははっ、幽助にハーレム(?)があるように、雷禅さまにもハーレムがあったのよ。親子...

『幽遊白書』 「幽助の土産」 感想

今週の心の叫び 幽助ってばえらすぎるわ!! 不親切なあらすじ 幽助は黄泉に会うために黄泉の国・癌陀羅までやってきた。 そして、幽助が黄泉に提案したのは、すべての妖怪たちでトーナメントを行い、その勝者が魔界の盟主となるということ。 さて、飛影、蔵馬、骸がこの案に乗り、残る黄泉の判断は? 魔界の中心 幽助~! あんたってばえらすぎるわ~! これからの展開は、救いようもなく暗くなるばかりだと覚悟していたのに、幽助か動き出しただけで、こんなにも明るくなるもんなのね~(思えば『魔界の扉攻防編』も、幽助が生き返った途端に、むちゃくちゃ元気になったもんねえ)。 久々に……本当に久々に、心の底からうれしくなりました。 もう、気持ちがパーッとなっちゃって、顔がにやけてしょうがないの。 ああ、幽助だわ。幽助がここにいるわ。 幽助が元気なら大丈夫。きっと、皆、元気になれる。 そう、素直に信じることができます。 ああっ、うれしいわ。それでこそ幽助よ! 幽助自身にその意識はないだろうけど、幽助はいまや魔界に住むすべての妖怪たちの運命を、手中におさめている。 幽助のこの提案は、すべての妖怪たちの運命を変えるものになるはずなの。 そういうだいそれたことを、自覚もなしにやっちゃうあたりが、幽助なんだよね。 ああっ、幽助~。好きだよ~。 それにしても、冨樫先生ってばすごすぎるフェイント……まさか、今さらトーナメントを開くとは……(笑)。 あの6人組の再登場は、この展開の伏線だったんですかねえ。 幽肋と飛影ちゃんと骸 飛影ちゃんが生きてます。 とっても元気そうです。 表情や目つきがだいぶ落ちついてきていて、すっごく安心しました。 なんだかもう、この子が普通にしているだけで、こんなにうれしいだなんて……やはり『それぞれの一年 飛影』は相当につらかったようです。 骸は今のところ、飛影ちゃんを丁重に預かってくれているようですね(預かっているだけなの! いつか幽助に返してくれるの! ……とかたくなに主張している私……)。 会話がなんだか、蔵馬とのそれを彷彿とさせて、妙におかしい。 飛影ちゃんてば、蔵馬の“飛影のことならなんだってお見通しだよ”攻撃から逃れることができたと恩ったら、今度は骸に同じことをやられているようです(笑)。 それにしたって、飛影ちゃんてば幽助のことをなんてうれしそうにしゃべってるの! 骸が...

『幽遊白書』 「雷禅の遺言」 感想

今週の心の叫び 雷禅さまのために……合掌 不親切なあらすじ 雷禅のもとで修行の日々を送っている幽助……だが、雷禅は栄養失調のため、その寿命がつきかけていた。 そして、雷禅は700年前に愛した女のことを語り、後の事を幽助に托し、静かに息をひきとったのだった(合掌)。 700年の恋 雷禅さまって、1000年前から食事してないとか、北神さんが言ってませんでしたか? 雷禅さまは700年前だって言ってますけど……この300年のズレは一体……(長生きしてるから、300年ぐらいは四捨五入してもどうってことないんですかねえ)。 それにしても、雷禅さまって……本当にけなげな方だったんですねえ……はあ……。 雷禅さまの恋人さん(名前が知りたい)、そして幽助の遠いご先祖さまって、本当にすごい方です。 なんとゆ一か……凄絶に美しい。 超然としていて、普通の人間には見えない何かを見据えているような感じがします。 まなざしのひとつひとつ、言葉のひとつひとつに、凄味があります。 人間という存在の枠を超え、それでもなお人間である自分に誇りを持って生きている……そんなイメージです。 その女にひとめぼれして、一晩かけておがみ倒した雷禅さま……なんて、かわいいの! 「口説き落とした」じゃなくて「おがみ倒した」という言い回しをしたあたりを見ると、雷神さまって見栄もプライドもかなぐり捨てて、「お願いだから、おれのものになってくれ」みたいな調子でこのお方にひたすらすりよったような感じがします。 いや、それってなんだか幽助に通じるものがあると思いませんか? 幽助の螢子ちゃんに対する態度ってのが、こうだったでしよ。 螢子ちゃんにすげなくされても、ひたすらにすがりついて「お願いだから結婚して」って言う幽助とすごく似ているような気がする。 2人とも、どうしても手に入れたいもののためになら、いくらでもみっともないマネができるのよ。 そこらへんがどうしようもなくかわいいのね、女から見れば(少なくとも私はかわいいと思う)。 ああ、血は争えない(笑)。 雷禅さまが「誇りに思えよ」と言ったのは、その食脱医師さんの“血”を受けていることを誇りに思えよ、という意味ですね。闘神・雷禅の“血”を誇りに思え、というわけではないと思います。 だって、雷禅さまはこの食脱医師さんと一夜を共にできたことを誇りに思ってますよ。絶対。 “いい女”と...

『幽遊白書』 「それぞれの一年 蔵馬 後編」 感想

今週の心の叫び 会いたかったよ~!! 不親切なあらすじ 夏休みが終わっても、義理の弟を人質にとられたまま、黄泉のもとで働いている蔵馬。 だが、彼はその裏で着々と行動をすすめ、陣、凍矢、酎、鈴駒、鈴木、死々若丸の6人を、みずからの配下として、黄泉陣営に招き入れた。 そして、そんな行動に警戒心を抱き、襲ってきた鯖を返り討ちにした蔵馬は、黄泉の軍事参謀総長の座におさまったのだった。 策謀の日々 や~ん。表紙の蔵馬が美人すぎるわ(笑)。 なんだか、しっぽと耳をつけて、そのままペットにしちゃいたいくらい(危なすぎる発想だ)。 肩を出してる蔵馬って、超めずらしいなあ……それにウェストが細い! 細すぎる! なんだか、この扉絵だけでのたうちまわっちゃったわ(やっぱり危なすぎる……)。 しかし、その扉絵をめくった途端に、海藤くんのどアップとは、また気がきいてるなあ(笑)。 やっぱり、冨樫先生って、海藤くんのアップが好きだと思うの。こんなにアップの多いキャラって、滅多にいないもの。 しかし、せっかく念願のトップの座を勝ち取ったのに、浮かぬ顔の海藤くん……う~ん。やっぱりいい子だなあ。小踊りして喜ばず、蔵馬の心配をしてくれるんだものねえ。 しっかり蔵馬と仲良しになってるわ。 それにしても、なぜに義理の弟くんまで、秀一って名前なわけ? 単なる不精なのか、いやがらせなのか、何かの伏線なのか……全然わからないわ。 だけど、蔵馬は名字を変えなかったのね。 うん。私も南野秀一のままの方がうれしいわ。 ところで畑中って、“南野ようこ”の次は“畑中ようこ”……ということなのかしら。 しかし、めまぐるしく変わる“蔵馬”の表情。 1コマごとに“南野秀一”と“妖狐”がいれかわっている時さえあったりして……。 蔵馬が“南野秀一”であるのがいいのか、“妖狐”であるのがいいのかは……私にはよくわかりません。 “南野秀一”でいる時の蔵馬は確かに幸福そうだけれど、“妖狐”でいる時の蔵馬はなんだかすごく生き生きしていて、“南野秀一”であり続けて欲しいと思う一方で、“妖狐”になってもいいじゃない……と思ったりするのです。 たとえ“妖狐”になったって、幽助や飛影ちゃんや志保利母さんを大事にしてくれるのならそれでいい。“南野秀一”の部分を忘れてしまわなければそれでいい……私はそう思うのだけれど……蔵馬はどう思っているのかしら...

『幽遊白書』 「それぞれの一年 飛影 後編」 感想・その3

すみません……先週でこの話題に触れるのは終わりにしようと思っていたんです。 だけど……あの6人組に会えて、すっごくうれしくって、はしゃぎまくってた時にふと、「ああ、それなのに飛影ちゃんは……」とか思ってしまって……そうしたらもうめちゃくちゃに悲しくなってしまったんですよ。 なんだか、陣と凍矢の元気な姿に出会えても、元気になりきれない自分に、ちょっとショックをうけてしまって、私の落ち込みってこんなに根が深かったのか? とか思ってしまったんですね。 「立ち直りました!」と宣言した、その次の週でこんなことを言うのは、非常に情けないんですが……どうも“立ち直った”ではなく、“立ち直ると決めた”という言い回しの方があたっていたようです。 ああ、私って本当に情けない(泣)。 そこで、私はどうしてこれほどまでに落ち込まなければならないのか……と考えまして、そしたら無性に腹がたってきました。 誰が悪いって……まあ、飛影ちゃんが悪いんですよ(苦笑)。 それで、飛影ちゃんが悪いと断言できるのに、それでも飛影ちゃんへの愛が減らないどころか増えている私って、一体、なんなの? とか考えたら、ますます腹がたってきました。 いや、よくよく考えてみると、私ってば時雨さんに対しては怒っていない。多分、骸に対しても怒っていない。飛影ちゃんに対してだけ怒っている。 これは、幽助がいるのに、雪菜ちゃんがいるのに、蔵馬だって桑原くんだっているのに、それでも、“生”にしがみつかず、“死”を求めるその気持ちが許せないんだろうと思っていたんですが……それはもちろん怒りの理由の半分ではあったけれど、実は残りの半分の理由ってのがちゃんとあったんですよ。 私はね、飛影ちゃんが好きなんです。 本当に好き。ただ単に好き。盲目的に好き。 私は飛影ちゃんが好きなだけなの。理由なんかないの。理屈をつけられないの。 でね、この“好き”っていうのは、はたから見れば実にばかばかしいことではあるけれど、かなり真剣な“好き”なんです。 これは200%(いや、それ以上か?)の片想いではあるけれど、それでも止めることのできない“好き”で、それだけに純度100%の“好き”なんです。 私は、飛影ちゃんに何もしてあげられない自分を、飛影ちゃんをみつめることしかできない自分を、せつないことではあるけれど、それはしかたのない当然のことで、それでも私は飛...

『幽遊白書』 「それぞれの一年 蔵馬 前編」 感想

今週の心の叫び こういう蔵馬って好き!! 不親切なあらすじ 母・志保利の新婚旅行と夏休みを利用して、参謀として魔界に来た蔵馬を待っていたのは、妖狐であった頃の彼の腹心・黄泉であった。 そして黄泉は、かつての蔵馬の裏切りと両親をたてに、蔵馬の協力を得ようとするのだった。 秀一in魔界 蔵馬って、秀一のままで魔界にいられるんですね。 これって、秀一の妖化がかなりすすんでるってことなのかしら? それとも、存在するだけなら別に秀一のままでもかまわないってことなのかしら(戦いがないのなら、妖狐さまになる必要はないのかもしれない)。 だけど、魔界に入っちゃったら秀一の蔵馬が見られなくなるのね……と、ちょっとさびしく思っていたので、まだ秀一のままってのは、かなりうれしかったです。 それにしても……やっぱり蔵馬ってすごい性格してる。 魔界の3巨頭の1人である黄泉の参謀役を、夏休みの1ヶ月間だけという期限つきでやる? あんたはアルバイターか!(笑) こんなわがままな条件つけるわ、自宅と魔界を電話でつなぐわ、母親だまくらかして海外にとばしちゃうわ、強引なことこのうえない……(苦笑)。 本当にいい性格してるわ。 だけど、かなりうれしかったのが、幽助が志保利母さんの結婚式に出られないと詫びていたことを、蔵馬が本気でうれしがってたこと。 幽助のこんなささいな一言を、本気で喜んでる蔵馬って、すっごくかわいいじゃないですか!(で、どんどん幽助ハーレム化がすすむと……(笑)) No.2の座 幽助を迎えに来たあの妖怪さんは北神さんという名前だったんですね。 いや雷禅さまって実はものすごく幽助を丁重に扱ってましたのね。 だってNo.1が死にかけているという非常時に、わざわざNo.2を人間界まで送り出すってのは、結構すごいことだと思いませんか? 雷禅さまって幽助にきちんと礼をつくしてる。 ただ迎えにいくだけなら、何もNo.2を出すことはないと思いますもの。 しかし、幽助は半年後にはNo.2かもしれないが、1年後にはNo.1だぞ……多分。 で、飛影ちゃんは77人ごぼうぬきで、No.2になるのね。 しかし、気になるのは蔵馬がわざわざ「No.2が全て入れかわるだろう」と言ってるところ。 幽助や飛影ちゃんを評価して、No.2になるってのはともかく、では黄泉のNo.2は誰になると思ってるわけ? あれは、自分がNo...

『幽遊白書』 「それぞれの一年 飛影 後編」 感想・その2

先週の幽遊のあまりの展開と、文章を読んでいればイヤでもわかる、私の飛影ちゃんへの溺愛ぶりのおかげで、たくさんの方々から「ひでみさん、生きてますか? 大丈夫ですか? 気を落とさないでくださいね」という暖かい激励のお言葉をいただきました。 そこで、あれから1週間近く経った現在の、私の考えを書いてみることにいたしました。 またまた幽助×飛影がらみなおはなしになってしまうので、それがお気に召さないという方は、ここから先は読まないでくださいませ。 いろいろな方々から、直接的、間接的に様々なご意見をうかがいまして、私なりにいろいろなことを考えまして、1週間の間にかなり考えが変わってまいりました。 基本的に変わらないのは、飛影ちゃんは厳しい世界を生きるには、精神的にひ弱すぎる! という私のかなり以前からの考えです。 飛影ちゃんはどうも、私が持っている“生きてりゃそのうちいいことがあるさ”という、実にいいかげんな人生哲学(というほど大げさなものでもないですが)を持ち合わせていないようです。 飛影ちゃんは常に“現在”だけをみつめて生きてきました。飛影ちゃんの頭の中に“未来”は存在しなかったのです。 飛影ちゃんは子供だから、“目的”と“目標”の違いを知らないようです。 人(妖怪)は“目的”だけでは生きていけないと私は思います。 生きていくには“目標”が必要なのです。 “もっと幸せになってやる!”でも“もっと強くなってやる!”でもなんでもいいから、とにかく絶対にたどりつくことのない“もっと”がないと、生きていくのはなかなか大変です。 そして、幽助がそばにいた時の飛影ちゃんは、“目的”を一時、たなあげ状態にして“目標”のために生きていたと私は思っています。 “目的”は達成されればそれで終わりだけれど、“目標”は常に辿りついたその先に存在します。 飛影ちゃんは幽助を“目標”にしていました。 追いかけても追いかけても、常に幽助は飛影ちゃんの一歩先に存在していました。 たまに幽助が後ろにたつようなことになると、飛影ちゃんはその背中を押してでも自分の前に立たせました(『頭を冷やせ!!』のことね)。 飛影ちゃんは無意識のうちででも、幽助がいれば“目的”なしでも生きていけることを知っていたのです。 そして飛影ちゃんは、幽助が目の前から姿を消した途端に、“目標”を見失ってしまいました。 飛影ちゃんは目に...

『幽遊白書』 「それぞれの一年 飛影 後編」 感想

今週の心の叫び ひータンのアホ~!! 不親切なあらすじ 飛影は時雨を倒し、躯のお気に入りになりましたとさ(かつてないほどの投げやりなあらすじ……だけど他に何と書けと?(号泣))。 痛いです え~ん、飛影ちゃんのかわいい腕が斬られちゃったよお~。飛影ちゃんのかわいいウェストが斬られちゃったよお~。 などと叫んでいるのは、はっきり言って現実逃避です。 つまり、現在の私には飛影ちゃんが腕やら胴を斬られることよりも、もっと考えたくないことがあるということなのです。 「ひータンのアホ~!!」程度ではすまされないものがあります。はっきり言って、「幽チャンのバカ~!!」とも叫んでいます(幽助へのはやつあたりに近いんですが)。 最初のうちはそうでもなかったんですが、じわじわと“痛み”が浸透してきて、あることに気づいた途端に「これはひどすぎる」とつぶやき、そのまま寝ても覚めてもその妄想にとりつかれております。 そんなわけで今週は作者急病(持病の幽遊症候群、とりわけ幽助×飛影病の急激な悪化)のため、お休みさせていただきます……としたかったんですが、いろいろとありましてそうもいきません(書くのも耐え難いんですが、黙っているのはもっと耐え難かったりするのです)。ですから、しようがないので書きます。 しくしく。 今さらなんですが、私、桑原くんか蔵馬のファンをやってればよかったわ(いや、ファンではあるんですけれどね。最愛ではないの。ごめんなさい)。 桑原くんとか蔵馬なら、道を踏み外す心配ってのはあんまりないものね。うん、結構、安心して見ていられるの。 それがもう、幽助は道なき道をばく進するし、飛影ちゃんにいたっては簡単に道を見失っちゃう! 飛影ちゃん! どうして貴方ってば誰かがそばについてないと、自分が歩いてきた道すら忘れて、現在位置を失っちゃうわけ? 幽助か蔵馬がそばにへばりついてないと、1人じゃ道を歩けないのね? そうなのね? ええい! 幽助! 私が許す! 雷禅さまが臨終の床にいようとなんだろうと、すぐに飛んできて、飛影ちゃんに幽助のことを思い出させなさい! 蔵馬も蔵馬だ! 黄泉なんかと昔話をしている場合じゃない! 早いとこ探しに行ってあげないと、飛影ちゃんが怖い人にさらわれちゃうわよ! それでもって、飛影ちゃんはかわいいから高く売れちゃったりするのよ!(あっ……このたとえはちょっとシャレ...

『幽遊白書』 「それぞれの一年 飛影 前編」 感想

今週の心の叫び 飛影ちゃんが愛しすぎるわ 不親切なあらすじ 飛影が躯の元に来てから半年の月日が経った。 闘いに明け暮れる飛影が夢に見るのは、生まれた時のこと、妹の雪菜のこと。 飛影と雪菜は双子であり、2人の母親である氷菜は禁忌を侵して他族の男と交わった結果、飛影をみごもった。 しかし、氷女たちにとって男の子供は凶であったために、飛影は生まれてすぐに氷河の国を追放されたのだ。 そして、骸は順調に強くなっていく飛影を、ある男と決闘させるのだが、彼こそは飛影に邪眼を植え付けた男、魔界整体師・時雨であった。 忌み子・飛影 今週はもう……ダメです。 まっとうな文章が書けません(いや、まっとうな文章なんて書いたことはないんですが)。 あの扉絵を見ただけでへたりこみそうになった私は、“冷静”はおろか“平静”さえ保てません。 ああっ、誰かどうにかしてっ(泣)。 最近、幽助か愛しい! もしかしたら飛影ちゃんを追い抜いたかも! などと言っていた私ですが、やはり幽助への愛と飛影ちゃんへの愛は、完全に質が違っていたと思い知りました。 本当にもう……飛影ちゃんは無条件で愛しい子です。 本当に私はこの子を“溺愛”してます。幽助への“熱愛”とは比較対象になりません。 幽助のやることは、幽助だから大丈夫、どうにかなる、とわりと冷静に見てますが(飛影ちゃんに比べたらの問題ですけどね)、飛影ちゃんのやることは、もう何から何まで心配。 幽助の怪我なんて、また怪我しもゃって、で終わるけれど、飛影ちゃんの怪我は、飛影ちゃんが怪我してる~、痛そ~、かわいそ~、どうにかして~、となるんですよ。 幽助に対してはわりかし放任だけど、飛影ちゃんに対しては徹底的に過保護なわけですね。 その過保護な私が、こんなもんを読まされて愛が燃え上がらないわけがない(笑)。 ああっ、飛影ちゃん……なんてこんなに愛しいのかわかんないけど、とにかく愛しいわ! だけど、本気で表紙をみてへたりこみそうになりました。 なんとゆ一か……冨樫先生はたまにおそろしく凶悪な絵を描きます(表現が悪いですが)。 とにかく色っぽいとゆ-か、艶っぽいとゆ-か……動悸、息切れ、めまいを誘う絵なの(今度は表現が妙ですね)。 すっごく不気味だってのは自分でもわかってるんだけど、線の一本一本を追いかけて、どうやったらこんなにすごい絵ができあがるのかを探ってみたくなる...

『幽遊白書』 「親父との再会!!」の巻 感想

今週の心の叫び 皆の幸福を願うだけです 不親切なあらすじ 幽助は幻海や桑原に別れを告げ、霊界の協力により魔界へやって来た。 さて、魔界で待っていた幽助の“父親”である雷禅国王とは? 名場面コンテスト おもわず、冨樫先生ってばなんてことを……、と思ってしまった、あの扉ページの名場面コンテスト結果発表(本当に大胆なことを……)。 1位が蔵馬対鴉戦というのは、同人界の組織票が動いてるとしか思えない、と思ったのは私だけではないでしょう。 だけどやっぱり、一番、うけたのが「幽チャンのバカー」「ひ一タンのアホー」ですね。 これが、あの絵だからまだいいのね。シリアスな絵であれをやられたら、私はきっと1ヶ月くらい立ち直れなかったわ(いろいろな意味で)。 ああ、駄目だわ。冨樫先生が幽助×飛影を公認しているように見えるわ。もう、完全に脳みそが沸騰してるわ。 ところで、幽助対飛影戦というのは、『3匹の妖怪編』の時のことなのかしら、『頭を冷やせ!!』のことなのかしら……はっきりして欲しいぞ! 嘆きのコエンマさま 幽助たちはどうやって魔界に行くんだろう……と思っていたら、霊界を利用するという、あっと驚く裏技があったんですね。 暗黒武術会の件といい、この件といい、霊界ってのは本当に名よりも実をとるところなのね。 まあ、この場合は霊界をうまく利用した3大妖怪の頭脳を誉めるべきでしょう。 しかし、確かに仙水の苦労って一体、何だったの? って感じだわ。 だって、仙水があれほどに苦労してたどり看いた魔界に、幽助は何の苦もなく入っちゃったんだものねえ(仙水ってやっぱりとことん運の悪いヤツ)。 しかししかし、ここで私が一番、気になったのはコエンマさまのあのすねかた! ああ、コエンマさま。いい年をして、幽助みたいな子供相手に、そんなに露骨にすねないでよ。 “自嘲気味にそう言い捨てた”ということは、コエンマさまってば、形式的に任務をすませて、後はこんなうらめしげな言葉を言ったっきり、すみの方で黙りこくっていたのよ、きっと。 でね、深読みのしすぎたというのはわかってるんだけど、なんだかやたらと気になっちゃったのが、幽助が「オレ達を処分する」と複数形(つまり、蔵馬と飛影ちゃんこみ)で言ってるのに対し、コエンマさまは「お前を抹殺」と単数形(つまり蔵馬と飛影ちゃんが除外され、幽助だけが対象になってる)で言ってるのね。...

『幽遊白書』 「それぞれの決心!!」の巻 感想

今週の心の叫び うれしいんです~!! 不親切なあらすじ 幽助は魔界の雷禅のもとに行くことを決意し、それを螢子に告げた。 そして、蔵馬は黄泉から、飛影は骸(旧漢字らしく本来の字がみつかりません。これで許してやってください)から誘いを受け、飛影は蔵馬に自分は骸のもとへ行くと告げる。 一方、幽助は螢子に3年間で戻ってくると約束し、帰ってきたら結婚しようと言う。 ?回目のプロポーズ ごめんなさ~い。 私はもう、うれしくってうれしくって、ちょっとキレてます。 現在の状況が決して楽観視できるものではないとわかっているの。 4人がばらばらになることはほぼ確定的だし、下手すると皆が闘うはめになっちゃうってことはよくわかっているの。それはとっても哀しいし、つらいことなの。 それでもそれでも……私はうれしいのよ! これはもう、幽助×飛影至上主義者の看板を降ろした方がいいかも、と思っちゃうぐらい、今週の幽助の螢子ちゃんへのプロポーズがうれしかったの。 もともと私は、幽助×螢子、飛影×雪菜が大前提の幽助×飛影ファンだから(つまり、それぞれが螢子ちゃんと雪菜ちゃんを大事にしたうえで、お互いを想い続けていて欲しいと思ってるのね)、幽助が螢子ちゃんと仲良くしてるのはとってもうれしいんだけど、まさか、こんなに幽助×螢子な人だとは、自分でも思ってなかったのね。 ああ……幽助×螢子……幽助×飛影よりさらにマイナー……まだ、飛影×雪菜の方が……(私はもともと健全onlyの人だから、その私が幽助×飛影にハマったってことの方がすごいのよ!)。 それにしても、螢子ちゃんも温子さんもすごい神経してるよねえ。 基本的に変わってないならそれでいいとか、魔界とアメリカとどっちが遠いかとか……。 う~ん、なんか論点がずれてるような……。 螢子ちゃんは本気で怒ると、かえって無表情になるタイプのようですね。で、やけになって幽助のタバコを奪って吸ってみたりするあたり見ても、相当にすねてるんだけど、それを言葉に出そうとしない。 そのくせ、自分が受ける女子高の隣には男子校があるとか言って、幽助を引き留めたがってるようなそぶりを見せる。 ここらへん、すっごい巧妙だよね(笑)。 幽助みたいなお子様では絶対にかなわない、女特有のしたたかさを感じさせますよ。 そのうえで、勝手にどこにでも行っちゃえば? 私には関係ないことよ! みたいな調...

『幽遊白書』 「同類の証!!」の巻 感想

今週の心の叫び それだけはやめてくれ~!! 不親切なあらすじ 雷禅国王の使者は、1週間後の来訪を予告し、魔界に戻っていった。 黒呼は幽助に魔界に行くべきだと言い、佐藤晶吾は“血をともなった戦友との別れ”という不吉な占いの結果を告げる。 そしてその頃、蔵馬と飛影のもとにも、それぞれの来訪者が現れていた。 属すべき世界 幽助は人間なのか、魔族なのか……。 これは、幽助が生まれ変わって以来の大問題だった。 私はそれを、“幽助は幽助”と結論づけていたし、幽助自身も“おれはおれ”と言っていた。 もちろん、桑原くんも蔵馬も飛影ちゃんもコエンマさまも幻海師範も、そう思っているからこそ、幽助に対する態度をまったく変えていなかったんだろうと思う(螢子ちゃんと温子母さんは、幽助が魔族になってしまったことを知っているのだろうか?)。 けれどもう、誰もが“幽助は幽助だから、今まで通りに生きていていいんだよ”と言って、幽助を居心地のいい場所に置いておいてはくれない。 なにしろ、幽助自身が現在の自分のポジションを定め切れず、今まで、何の不思議もなく存在していた空間に居心地の悪さを感じているのだから。 生まれ変わってしまった時点で、幽助は魔族になったのか、それとも人間でも魔族でもある者になったのか、はたまた人間でも魔族でもない者になったのか……。 それだけは、幽助に選んで欲しいと思う(幽助が決めてくれるのなら、それを受け入れます……泣くかもしれないけど)。 ところで、コエンマさまはおそらく、幽助の抹殺指令を知りませんね。知っていたら、あの時、幽助に警告していたはずだものね。 ああ、コエンマさまってば……霊界で仲間はずれにされてるんじゃないのかしら? 守る者 “幽助は人間界の住人ではない” それは、誰かが告げなければならないことだったのだろうと思う。 黒呼さんだって、そんなことを言いたくはなかったのだろうと思う。 幻海師範は自分と幽助のために生きているから、幽助のために死んでも悔いはないだろうと思う。 けれど、黒呼さんには大事な家族があって、それは当然のごとく、幽助よりずっとずっと大事なものなのだから、幽助よりも家族を守ろうとするのは当然のことだ。 逃げることを、ごまかすことを許さない黒呼さんは、多分、幻海師範によく似ている。黒呼さんもきっと、あんなふうに老いていくのだろうと思う。 強いからこそ、...

『幽遊白書』 「魔界への招待状!!」の巻 感想

今週の心の叫び 幽助は王子さまだった!! 不親切なあらすじ 黒呼の家で楽しい時間を過ごしている幽助の前に、3匹の妖怪が現れた。 彼らは幽助の“本当の父親”である闘神・雷禅の部下であり、死に瀕している雷禅のために、幽助に魔界に来て欲しいと言う。 幽助は彼らの力を試すために、戦いを申し入れたのだが……。 闘神・雷禅 あの扉絵って、やっぱり幽助ですよねえ。 なんだか、すっごくコワクて、こいつは何者だよ……とか思っちゃったわ。 ただでさえ、幽助が魔族になっちゃって、こちとらビビッてるのに、これ以上、驚かせないで欲しいもんです。 う~っ、二重人格の幽助なんて……(泣)。 それにしても、幽助ってば国王の子供……ということは、魔界の王子さまだったのね。 すごいぞ! コエンマさまが霊界のプリンスなら、幽助は魔界のプリンス! 無印良品だと思ってた幽助か、こんなブランド品だったなんてね(大笑)。 蔵馬が、幽助のご先祖は“闘神”らしい、と言っておりましたが、まさかこんなにお偉い方だとは思いませんでした。 それにしても、雷禅さまも無茶を言いますね。 人間をエネルギー源にしている妖怪に、人間食べるな、だなんて、彼らに他に何か食べられるものはあるんですかね。 人間に肉を食べるな、って言ってるようなもんでしょ? そりゃ、受け入れられないと思うわ(しかし、1000年も食事をしなくても生きているというのは……)。 もしかしたら、1000年も前に雷禅さまは本気で人間の娘を好きになっちゃって、子供までつくっちゃったのかもしれないわね。 その影響で、人間を食べたくないと言い出したのなら、かなり一途でかわいい方だなあ。命を縮めてでも、貴女のことは忘れません……っていうんだからね(何もわからないうちから、ラブロマンスをでっちあげる私って……(苦笑))。 シルエットだけを見ると、結構、美形っぽい(なにせ、美人の温子母さんと、かっこいい幽助のご先祖さまだもの(笑))ので、雷禅さまのご登場をわくわくして待ってる私です。 秩序ある魔界 それにしても、そんなわがままを言う国王さまに、どこまでも尽くします! っていう国民たちもすごいですね。 使者であるS級妖怪さん(名前がわからない)も、やたらと礼儀正しいし。 魔界ってのは、どこまでも無秩序な世界だと思っていたけれど、実際にはそんな中にも秩序はあるんだね。 それに、A級、...

『幽遊白書』 「初代霊界探偵・真田黒呼!!」の巻 感想

今週の心の叫び 黒呼さんは美人だった!! 不親切なあらすじ 平穏な生活を取り戻した幽助だが、そんな平和にも飽きて、ものたりなさを感じて苛立っていた。 コエンマは幻海のところへ相談に行くことを勧め、その幻海は初代霊界探偵である真田黒呼のところへ行くことを勧めた。 そして、幻海に教えられた場所を訪ねた幽助の前に現れたのは、幸福な結婚生活を送っている真田黒呼とその夫と2人の子供だった。 嵐が過ぎた後 しょっぱなから得体の知れない姿をしている幽助……一体、その格好でどうやって戦うんだい!(桑原くんといい幽助といい、最近、なんだかこういうの好きよね、冨樫先生(笑)) けれど、今の幽助ならあの程度のオモシは何の障害にもならないような気もしますね。 どうせなら桑原くんと喧嘩すればいいのに、と考えて、いや、それは困る。桑原くんが殺されてしまう、と考え直しました。 だってね、桑原くんはハンデつきの喧嘩も手抜きの喧嘩も承服しないと思うのよ(それにハンデつきはともかく手抜きは幽助自身もやりたがらないでしょうね)。たけど、そんなものなしで本気でやられたら、やっぱり桑原くんが死んじゃうわ。 仙水という“嵐”が過ぎ去った後に残ったものは、“嵐”の最中のワクワクで、幽助はそのワクワクを求めて、不謹慎にも“嵐”を待ちこがれているというわけだ(何度、死んでもこりない子ですね)。 それにしても笑ったのはコエンマさま! どうしてこんなところに八雲(『3×3EYES』参照)がいるんだいと、一瞬、考えたのは私だけですかね。 おおっ! 普通の格好をしてるコエンマさま……ようやく人間界でのTPOをわきまえるようになったんですね(それとも、あれは幽助と密談するための、おしのび用の格好だったのかしらん)。 しかし、コエンマさまのところって、見事に親子断絶してますのね。「油断できん」だなんて、ハードな親子関係だなあ。 そういえば、私ときたらレシートとコインを見て、どっちがお金を払ったんだろう、なんてことまで考えちやいましたよ(ワリカンですかね)。 幻海師範もあいかわらず元気にゲーマーしてて、うれしい限りです(幽助もゲーム勝負では幻海師範に勝てないのね)。 変な話ですけど、「まず、あたしの命をくれてやる」と言った時の幻海師範の表情が、なんだか「馬鹿な男のわがままには慣れている」と言ってるように、私には見えたんですよ。 ...

『幽遊白書』 「それぞれの明日!!」の巻 感想

今週の心の叫び 生きててよかったね 不親切なあらすじ 幽助は人間界への帰還を選択し、事件に関わった者達は、それぞれの日常を取り戻した。 けれど、皆がそれぞれの“道”を選び取る中……幽助だけが“道”を選ぶことができない。 幽助の行く末 「帰ろうぜ、人間界に」と言った時の幽助の表情がひどく印象的でした。 なんとゆ-か……この子が、こんなに穏やかな表情を見せたことってあった? って感じ。 すごくやさしくて、静かで、どこまでも澄みきったまなざしで、「帰ろう」と幽助は言う。 あの時、幽助が見ていたのは、懐かしい人間界の風景だったんだろうか、それとも、仙水が恋こがれた、幽助の父祖の地でもある魔界の風景だったんだろうか……そんなことをふと考えてしまいました。 いつもの幽助なら、「40時間もありゃ充分!」とか言って、ご先祖様を探して魔界中をかけずりまわりそうなもんだけどね。 幽助は幽助なりに疲れていて、休息を必要としていたのかもしれないし、自分が魔界にとどまると言えば、きっとついてきてくれるであろう桑原くんや蔵馬のことをおもんばかったのかもしれないし(飛影ちゃんは人間界に執着があるわけじゃないからかまわないでしょう)、下手して戻れなくなった場合のことを考えてしまったのかもしれない。 幽助は魔族に生まれ変わってしまったけれど、人間として生きてきた14年間は消えたわけではないし、本人も人間をやめたくてやめたわけではないものね。 温子母さんと一緒の家庭生活、蛍子ちゃんや桑原くんと一緒の学校生活……どれもこれも、しがみついてでも守りたいものだし、蔵馬には志保利母さん、桑原くんには静流姉さんや慕ってくれる桐島くんたちという、しがみついてでも守りたいものがある。 幽助にはそんな大事なものを捨てることなんてできないし、蔵馬や桑原くんに大事なものを捨てさせるなんてことも、もちろんできない。 そして、すべてのしがらみをすでに捨て去ってしまって、幽助についてきてくれたコエンマさまのことだってある。 幽助はきっと、誰も何も捨てることができない。 それでもいつか、誰か(何か)を捨てなければならなくなった時、幽助は大事なもののランクづけをしなくちゃいけなくなる。 何もかもを取る! なんてことが許されなくなるような事態が、いつかきっとやってくる……その時、幽助はどうするんだろうね。 幽助には人間としての幽助が...

『幽遊白書』 「仙水の遺言!!」の巻 感想

今週の心の叫び 死んだんですね…… 不親切なあらすじ 仙水は悪性の病巣におかされ、後半年の命と、神谷医師に宣告されていた。 幽助に倒された仙水は、自分の真の望みは、魔界の扉を開けることではなく、魔界で死ぬことだったと語り、絶命する。 そしてそのまま樹は仙水の亡骸と共に、亜空間へと消えてしまった。 一方、幽助は自分を操り、仙水との勝負に横やりを入れた、自分の先祖であるS級妖怪を探し出し、対決しようと考える。 とりあえず現実逃避 今回、表紙がめちゃめちゃ可愛いですね~。 いや~、肉にガブリとかみついている飛影ちゃんが信じられないくらい可愛い!(というよりも、今週は飛影ちゃんの扱いがとことん悪いので、扉絵を見て心慰めているといった方が正解かもしれない) 後ろでなかよししてる妖狐さまと桑原くんも超かわいいなあ。ああ、久しぶりにかわいい表紙が見られて、私はうれしいです。 この4人は、どんな場所でもたくましく生きてっちゃうんだろうね。そうよ、4人一緒なら、どんなところでも楽しく生きていけるわ。そうに違いないわ(それにしても、やっぱり桑原くんだけが先に老いるのかと思うと、哀しくてしかたがない)。 だけど、月人くんは生き返ることができたんですね。本当によかったです(さすがに反省しているようで、神妙な表情してますね)。 コエンマさまってば、仙水の尻ぬぐいをしながら歩いてたのね(笑)。けれど、仙水はそれを計算に入れていたそうですから、コエンマさまも信頼されているというか、なんというか……。 月人くんが生き返ったんだから、刃霧くんも……と言いたいところですけど、魂が抜けちゃっただけの月人くんと違って、刃霧くんは心臓を一突きですからね~。やっぱり難しいんじゃないかと思います(巻原にいたってはアレだもんね~。絶対に無理だと思うわ(笑))。 そういえば、ただの器と知っていても、ぼたんのからだに上着をかけてあげる海藤くんと柳沢くんは、なかなかの紳士だと思いませんか?(幻海師範がやらせたのかもしれないけど)。 だけどだけど……やっぱり、長髪の幽助にはなじめないの~。いくら前髪おろした幽助か好きな私でも、あれは好きじゃな~い! できれば蔵馬に幽助の髪を切ってもらいたいな。うん、なかなか楽しいシチュエーションだわ。 あと、目をさました飛影ちゃんが、「なんだその髪は、うっとうしいぞ」とか言って、幽助の髪...