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2023年の『週刊少年ジャンプ』のこと

備忘録的な2023年のジャンプの連載まとめ。 まずは、2023年内発売の『週刊少年ジャンプ』(2023年06・07合併号~2024年04・05合併号)の連載マンガ一覧。 2月発売分   終了 『高校生家族』(全122話)   終了 『PPPPPP』(全70話) 4~5月発売分   終了 『大東京鬼嫁伝』(全29話)   終了 『ギンカとリューナ』(全29話)   終了 『イチゴーキ!操縦中』(全19話)   開始 『テンマクキネマ』   開始 『キルアオ』   開始 『ドリトライ』   開始 『鵺の陰陽師』 6月発売分   終了 『マッシュル -MASHLE-』(全162話)   開始 『アスミカケル』   開始 『アイスヘッドギル』 8~9月発売分   移籍 『ブラッククローバー』(368話まで⇒『ジャンプGIGA』に移籍)   終了 『人造人間100』(全24話+『ジャンプ+』に番外編)   終了 『テンマクキネマ』(全21話)   終了 『ドリトライ』(全19話)   開始 『魔々勇々』   開始 『カグラバチ』   開始 『ツーオンアイス』 11~12月発売分   終了 『一ノ瀬家の大罪』(全48話)   終了 『アイスヘッドギル』(全20話)   開始 『グリーングリーングリーンズ』   開始 『累々戦記』 通年連載(カッコ内は2023年04・05合併号時点での話数)。 『ONE PIECE』(1102話) 『僕のヒーローアカデミア』(410話) 『呪術廻戦』(246話) 『夜桜さんちの大作戦』(208話) 『アンデッドアンラック』(189話) 『僕とロボコ』(167話) 『SAKAMOTO DAYS』(149話) 『逃げ上手の若君』(139話) 『ウィッチウォッチ』(138話) 『アオのハコ』(131話) 『あかね噺』(92話) 『暗号学園のいろは』(54話) 通年休載(?) 『ルリドラゴン』 わりと短期で終わっちゃった連載が多かった印象がある。 個人的に『人造人間100』は惜しかった。 でも、『ジャンプ+』に載った番外編込みで、ちゃんと筋を通して終わった印象があるので、その点では満足している。 逆に困惑気味に終わったのは『PPPPPP』だった。 長期連載で終わったのは『高校生家族』と『マッシュル』。 『高校生家族』はテレビドラマになったりしないかな……...

『アンデッドアンラック』19巻 ちょこっと感想

またまた遅れまくってる単行本感想でございます。 ・表紙は風子ちゃんとシェンが背中合わせで構えてて、上下にファンとムイちゃん。めっちゃかっこいい! ・これは7巻のアンディとシェンの表紙のオマージュかな。いつか、この構図のアンディと風子ちゃんバージョンを見てみたい ・カバー折り返しは格ゲーモードのニット帽先生。戸塚先生が格ゲーとガンダム大好きなのはアンデラ読んでるとよくわかります ・風子ちゃんがシェンに付与した「凶運ノ道」、意外といきあたりばったりだったらしい。「不運」は好感度以外の、その時点での風子ちゃんの気持ちにも左右されるのね。でも、検証するのがむずかしい ・アンディ相手なら「不運」の能力の検証ができるけど、風子ちゃんのアンディに対する好感度が突き抜けちゃってるので、やっぱりデータとしては信用できない ・20巻の表紙はやっぱりリップ+ラトラ+ライラかな。チカラくんの表紙もみてみたいけど / #アンデラ 最新19巻 本日12/4発売🎊 \ #アンデッドアンラック 最新19巻が本日発売📘‼️ ユニオンが次に挑むのは、最強の武闘家を決める天擂祭👊 打倒ファンを目指し、シェンを最強の武闘家に育て上げる風子の秘策とは⁉️ 東洋の雰囲気漂うカバーが目印の19巻、ぜひお楽しみください❗️ #アンデラ pic.twitter.com/Wjl0vk2aul — アンデッドアンラック原作公式@毎週金曜アニメ放送☄️ (@undeadunluck_of) December 4, 2023

『アンデッドアンラック』(No.189 ジュリア) 感想(正義の魂)

『ジャンプ』の集合表紙絵では、いつもアンディと風子ちゃんがセットで登場してるんだけど、今回はアンディのみ。 それでも、風子ちゃんのニット帽をかぶってアピールはするんだぜ! ところで、変なとこがやぶけてるんだけど、クロちゃんの嫌がらせか? って思ったんだけど、アンディに対する嫌がらせにはならんな、これ。 雪玉に当たりたくなくてクロちゃんが逃げた? センターカラーは、風子ちゃんとジュイスさん(ジュリアちゃん)のBefore After。 今はまだ風子ちゃんの方が背が高いのかな。 ボスになって貫禄が出てきてる風子ちゃん! と言いたいとこだけれど、心の中はめっちゃ荒ぶってるに違いない。 さて本編。 ループ前の夢をみるジュリアちゃん。 他のみんなは、なんとなく懐かしい、程度の記憶しかないけど、ジュリアちゃんはわりとはっきりしてるんだな。 他のみんなとは生きてきた時間がケタ違いに長いせいなのか、ヴィクトルに「絶対キミを忘れない」と約束したジュイスさんの魂だからこそ、なのか。 ところで、両手に荷物もって、頭にも何か乗せてるヴィクトルが、ジュイスさんのスカートがひるがえるのにあわせて足をあげてる絵に、めっちゃ笑った。 ジュイスさんの買い物の荷物持ちしてるうえに、ちょっとした生足ひらりもガードするのか! さすが、特技が「ジュイスの買い物の付き添い」な男は違うな! ジュリアちゃんが通うセレブ(?)な学校に潜入した、ジーナちゃん、チカラくん、ショーン。 この3人は最近ずっとセットだな。 年齢が近いのもあるんだろうけど(←生年はかなり離れてる)。 ジーナちゃんに「チカラはいいコね」ってほめられて、「へへ」ってなるチカラくん、かわいい。 見た目だけなら3人組と同世代な風子ちゃんが潜入してないのは、ニコに止められたから。 そうね、日本の普通の女子高生やって、あのポンコツっぷりだったからね。 お嬢様はさらにキビシイね。 ラヴレターの返事行列ができるジュリアちゃん。 告白を断られるの覚悟で行列するのか? って一瞬、思ったんだけど、ジュリアちゃんに「よろしければ お友達になれればと!!」って笑みを向けられて手をギュってしてもらえるなら、そりゃあ、いくらでも並ぶさ! そこに「不可視」で割り込んだショーン。 青筋立ててあきれてるジーナちゃんと、両手で口をおさえて頬をあからめてるチカラくん。 チカラくん、...

『週刊少年ジャンプ』2024年04・05合併号 感想

今年最後の『ジャンプ』です。 今年もたくさん楽しませていただきました。 恒例の集合絵表紙はルフィを中心に、両サイドに別れての雪合戦。 雪玉を笑顔でよけまくってる時行がかわいい! 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS149 凸) 南雲はやっぱり殺連自体はどうでもいいし、会長はもっとどうでもいい。 リオンさんのことを探るのに最適な位置を求めてるだけなんだろうな。 でも、ORDERの仲間はちょっと気に入ってそう。 『ONE PIECE』 (第1102話 “くまの人生”) くまがルフィに肩入れしてたのは、ドラゴンの息子だから、だけが理由ではなく、ニカへの期待もあったからか。 ボニーの口紅の塗り方が変なのは、教わる相手を間違えたからなのね。 そして、右目のマークはくまにみつけやすくしてもらうため。 まあ、子供のはずのボニーが大人の姿になってるから、みつけてもらえないかも、って考えるのは当然か。 ひたすらに自分の大事な存在のために身を削り続け、ついに自我さえも放棄したくま。 尽くすばかりの人生にみえるけれど、本人は「どれだけの人に迷惑をかけたろう」とかつぶやく始末。 「お前を愛した人間の数だけ!! お前の死は迷惑である!!」 すると、一番、迷惑をかけられたのはボニーか! はたからみれば悲惨すぎる人生だけど、くまは、大事な娘が元気になった姿を見届けられて、ルフィという希望をみつけられたから、最高に幸せな幕引きができたと思ってそうでイヤだな。 『アンデッドアンラック』 (No.189 ジュリア) 別記事(正義の魂)になりました。 『グリーングリーングリーンズ』 (第5話 ぶっ飛ばせ) 勝つためならなりふりかまわない、と言いつつ、王賀のアドバイスは聞きたくないという矛盾。 でもまあ、自分の考え同士が衝突することってあるよね。 「自分で探して見つけたいんだ 自分のゴルフは」 つまり、試行錯誤が楽しいので、その楽しみを奪われたくない、と。 アドバイス断られて怒ってるけど、珀の言いたいこともなんとなく理解できてる王賀の妥協点が、アドバイスを1回だけ「見せる」というとこなのはいいね。 それでちゃんと気づけたならそれでいいし、気づかないならそれまでだし。 『ツーオンアイス』 (第14話 戦前のメリークリスマス) 綺更ちゃんがクリスマスに隼馬くんを家に誘ったのは、スケートをテレビ観戦するた...

『逃げ上手の若君』(第139話 ブレイク1338) 感想

めっちゃ生き生きとして長尾とやりあう弧次郎。 武器が弧次郎専用になり、その武器を活かす方向で弧次郎が鍛錬を重ねた結果がこの接戦。 あと、長尾に勝つ、という目標ができたのも大きいんだろうね。 時行を守る、以上のモチベーションはないにしても、はっきりした指標があるというのは大事だと思う。 しかしここで上杉のドーピングアロー(?)が注入された! 上杉の弓の腕、なかなかのもんだな。 ドーピングした結果、馬の胴体をまっぷたつとかどういう威力だよ! それにしても、長尾のお家再興にかける執念ってのはなんなんだろうね。 家族が大好きって描写もないし、ただ、お家再興のためならば、自分にふりかかる痛みはすべて受け入れる、という覚悟だけが感じられるの、めっちゃこわい。 一方、時行はうまく小笠原貞宗とわたりあえてるようにみえて、やっぱり手玉に取られてる感がある。 で、今度はお馬さんの頭を貫通する矢か……。 今回、お馬さんがかわいそすぎるな。 弧次郎も時行も「父」の教えに応えているんだ。 でも、大事なのは応えた上で生き延びること。 この窮地を乗り越えられれば「一人前」……。 といっても、たちはだかる壁は高く分厚い。

『アンデッドアンラック』(No.188 同じ不死) 感想(正義の女神の再臨)

過去のジュイスさんとアポカリプスの会話ではじまった今回。 ジュイスさんの対面でヴィクトルが居眠りしてるってことは、2席しかないクエスト初期時点の話だろうし、ジュイスさんの表情がちょっと幼いから、まだそんなにループを繰り返してない頃だろうね。 ところでアポカリプスってめくったら何か書いてあるのかな。 否定者たちはみんな、何度ループしても同じ親の元に生まれる。 そして、同じ名前をつけられ、同じ容姿に育つ。 これは探しやすくて良いですね。 そしてやっぱり、ニコ、ジーナさん、ボイドは固定メンバーっぽい。 しかし、性別がない時から生き続けているジュイスさんには親がいない。 だから、自分がもし死んでしまったら、次のループではどうなるのか? という問い。 アポカリプスが言うには、子供が生まれないはずの夫婦のところに生まれるらしい。 つまり、容姿も名前もどうなるかわからない。 ヴィクトルは死なないから、いつまでもユニオンにいるんだろう。 そして、生まれ変わって記憶がないジュイスさんをユニオンにはいれないだろう。 それは確かにそうね。 ところで、ジュイスさんが子供が生まれる運命にない夫婦の元に生まれるのなら、風子ちゃんのご両親のところには、今回ループでは子供が生まれないことになるのか? くるるちゃん、タチアナちゃん、バニーちゃん、トップくんの居場所はさすがに把握してるんだろうけど、ジュイスさんだけは手がかりがなくて探せない。 だから、アンディに教えてもらえなかったら、能力発現前のジュイスさんは探しようがないのね。 うっかり男性に生まれる可能性もありそうだもんなあ。 ところで、しばらく見ぬまに円卓めっちゃ拡張されてた! 01席:【不運】風子ちゃん 02席:【不変】ジーナちゃん 03席:【不可避】ボイドさん 04席:【不公平】ビリー様 05席:【不減】クリード 06席:【不通】テラーさん 07席:【不感】フィルくん 08席:【不真実】シェン 09席:【不抜】友才さん 10席:【不可視】ショーン 11席:【不治】リップ 12席:【不動】チカラくん 13席:【不燃】円陣 席なし:【不壊】一心、【不信】ラトラ、【不眠】イチコさん 未発現:ニコ こうやってみると、ユニオンに加入した順ではないんだな。 友才さんがシェンの次になってる。 それとも、最初は加入順だったけど、クエストとかでポイント変動し...

『週刊少年ジャンプ』2024年03号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS148 推し活) スラーが虎丸ちゃんのからだに爆弾が埋め込んだときいて激怒する坂本さん。 まだ殺し屋にもなっていない子供を武器にするって、そりゃあ怒る。 坂本さんはまだ有月を信じたい気持ちがあるんだろうなあ。 でもそれをいちいち丁寧に踏み潰されてしまっているので、有月に関しては冷静な思考ができなくなってる感じかな。 坂本さんが「自分推しになれ」って、めっちゃいいこと言ってくれたのに、坂本推しに出戻る虎丸ちゃん! まあ、「殺しの神」の神々しさには抗えないよね! 『あかね噺』 (第91席 用事があるんで) 久しぶりにジャンボが登場。 からしがあかねちゃんと仲良くなってることを知って微妙な反応してたけど、もしかしてジャンボルートもありなのか? それとも、お兄ちゃん的な気持ちであかねちゃんに近づく男性を値踏みしてるだけ? 一方、そのからしはひかるちゃんとお茶してた。 いつもかわいくてファンサの鬼のひかるちゃんが、「話違うんですけど」って冷たい目でからしをみてるの、めっちゃ良いよね! クール系にみえて、中身がめっちゃ熱血キャラなのがひかるちゃんのいいところだよ。 そして、あかねちゃんは見た目通りの熱血キャラだった。 『アンデッドアンラック』 (No.188 同じ不死) 別記事(正義の女神の再臨)になりました。 『グリーングリーングリーンズ』 (第4話 「やるからには」) 飛距離勝負で飛ばないクラブを相手に渡して「堂々と戦いなさいよ」ってヒロインに言われる主人公はなかなか新しいな。 でもまあ、クラブを選んでもいい、という条件を最初っから提示して承認されてるから不正はしてないし、どれが飛ばないクラブかがわかってるっていうのは、真面目にバイトしている証拠でもあるんだよね。 「潔い負けなんて好きじゃない クソださくても勝ちがいい」って言っちゃうのは、逆に性格が良い気もするな。 ダサいことやってるって自覚はあるってことだから。 否定的なことを言われるとあっさり折れるメンタル弱い系キャラと思いきや、意外と図太いところがある。 それとも、そういう性格だっていう自覚があるから、そこから脱したいと必死なのかな。 『逃げ上手の若君』 (第138話 大将検定1338) 別記事になりました。 『アスミカケル』 (Round26 截拳道) フェンシングチャンピ...

『逃げ上手の若君』(第138話 大将検定1338) 感想

師直の方は完全に見捨ててるけど、夏ちゃんはまだ師直のとこに戻る気があるの? 顕家軍の情報を手土産にすれば受け入れてもらえる、って思ってるみたいだけど。 戻っても、捨てられるならまだマシで、処刑される可能性もありそうな気が。 時行に気に入られてるとわかれば、二重スパイをやらされるかもしれん。 新田の息子は元気いっぱいでヒャッハー! してる。 まだまだ子供だから隙は多いけど、そこらへんはお付きの犬と武将たちがカバーしてくれるのね。 ところで、どうしても新田が出るコマに「?」を書くのは譲れないんですね、松井せんせー。 戦場で小笠原貞宗を観察し、勝手に師匠にする時行。 頼重に言われたことをいまだに守ってるんだな。 でもそれは、頼重に言われたから、ではなく、小笠原貞宗こそが自分が手本にするべき武将と見定めたから。 まあ、顕家はお手本にするには規格外すぎるから。 それにしても、小笠原貞宗はどんどんかっこよくなっていくなあ。

『アンデッドアンラック』(No.187 魂再生) 感想(魂が示すところ)

先週、次回から太陽に行く為の準備か、と思ってたら、冒頭ですでに到着していた。 さすが爆速展開で有名なアンデラ! 宇宙に出るためのあれこれはフィルくん編でやったので、もういっか、って判断なんだろうか。 今回はシャトルで到着なのね。 たった1カ月半で太陽にたどりつけるの? って思ったけど、アンデラ世界の太陽、地球と比較して、現実世界の太陽よりもずっと小さいっぽいので、私たちが知ってる太陽よりも小さくて地球に近いのでは説もあるよね。 メンバーは風子ちゃん、ニコ、ジーナちゃん、円陣。 描かれてないけど、シャトルを操縦してるのはクリードかな? 今回はジーナちゃん、密航じゃないよね。 てか、「不燃」で太陽全体の炎を止めちゃうの? 規模が大きすぎじゃない? 「応!!」で発動したあたり、任意発動型なのか、常時発動型だけど出力調整は可能ということなのか。まあ、後者だろうね、残念ながら。 アンディ、太陽の上で真っ黒こげになってた。 それでも、人の姿を保ててるだけすごい。 脈も脳波のない状態で、でも思考はしてるんだよね、多分。 そして、上位十理の監視もしてる? というわけで情報伝達が不可能なアンディの頭に、またもや風子ちゃんが銃弾をぶちこみ、指をねじこんだ! そりゃあドン引きですよ! しかも「2回目なんで」とか言われるし。 骨伝導通信ってこういうものだったっけ? アンディこんな状態でも、会えて風子ちゃんがうれしそうなの、けなげだし、せつないし、怖い……。 アンディ、あの黒こげの内側で笑ってくれてるかな。 ここで上位十理の第3席のボディコンお姉さんが登場。 「人んちの上でノロけてんじゃねーよ」に、思わずうなずいてしまった。 そうね。それはそうね。 この人、髪が二重螺旋っぽいから「性別」かと思ってたんだけど、ジーナちゃんに「アナタが私の器なのね」って言ったあたり、「変化」のUMAなのか? アンディは「魂の鎖」というもので、上位十理を太陽にしばりつけているらしい。 上位十理すべてに効く力ってどんだけだよ。 太陽の上でも死ねない、というのは、40億年くらい宇宙をただよっても死ねないわけだから、そこらへんはわかるんだけど、アンディが強くなりすぎてる感じがする。 アンディのことだから、かなりな代償をはらってそうなんだけど。 あと、ヴィクトルと和解したことにより、ヴィクトルの知識を手に入れ、ふたりで話...

『週刊少年ジャンプ』2024年02号 感想

『ONE PIECE』 (第1101話 “ボニーへ”) 「子は…親の弱点だ」か。 ドラゴン、ルフィの父親と発覚した時点では、革命という大義のために子供を捨てた父親、みたいなイメージだったけど、実際はめちゃくちゃ子供が大事なんだな。 父親に預けたのも、ガープなら強く育ててくれるだろう、という信頼があったからだろうし、革命軍の長という立場上、子供の存在を知られると狙われる危険は高そうだ。 特に最近の展開をみてると、世界政府は子供を狙うなんてことを平気でやる、という負の信頼が高い。 革命をやめられないのなら、子供を巻き込まないために距離を置く、という決断になるのもやむを得ない感じだ。 ボニーが海賊になったのは、くまに逢うためか。 手下たちはみんな、くまに恩があって、ボニーの成長を見守ってきた連中なんだろうね。 それにしても、アルファがくまからの手紙を捨てたりせず、普通に渡していれば、ボニーもおとなしく教会でくまの帰還を待ってたんじゃないかな。 くまからの手紙を破棄する意味どこにもなくて、ただのやつあたりっぽいし、のんだくれて自分から諜報部員であることをばらすとかやらかしがひどすぎる。 そんなんだから、子供の見張り程度の仕事しかもらえないんだよ。 そのうえ、その子供の見張りにも失敗し、結果として世界政府に損害を与えてるからなあ。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS147 大騒ぎ) やっぱり虎丸ちゃんは坂本さん推しを続けた方が良いと思うよ。 『アンデッドアンラック』 (No.187 魂再生) 別記事(魂が示すところ)になりました。 『逃げ上手の若君』 (第137話 くじ1338) 別記事になりました。 『アスミカケル』 (Round25 格闘家) 二兎との対戦が決まった黒沼さんが、おじいちゃんに明日見流の話をききにいったとこが、なんか好きだなあ、と思った。 おじいちゃんにはそれを語ることで孫が不利になるということがわからない。 黒沼さんはそれをわかっているし、卑怯なことだという感覚も持ち合わせている。 崖っぷちからの一発逆転を狙う格闘家が、ルール違反以外ならなんでもやる、という覚悟をみせている。 一方、二兎はまだ学生で、だけど相手が背負ってるものの重さを感じ取れないほど子供というわけでもなくて、それでも勝ちたいという思いは譲らないんだろうなあ。 そういう背負うものが全...

『逃げ上手の若君』(第137話 くじ1338) 感想

小笠原貞宗が久しぶりに登場。 ちょっとしたカットは出てきてたけど。 上杉ともうまくやってけそうな雰囲気ですな。 上杉は斯波に頼まれたから、めっちゃまともそうな武将やってる。 そこに現れる、めっちゃまともじゃない頼遠。 襖をちゃんと開けないし、人の上に勝手に座るし……。 あんな重そうな人におもいっきし踏まれたら死んじゃうんじゃないかな、と思ったんだけど、吐血してるし、すでに死んでるかも。 そんなことで味方の人材を減らすんじゃない。 とか思ってたら、味方の指を簡単に裂いたよ。 裂かれた簡単顔の人、ずっと無表情でこわいんだけど……。 そしてさらに、1人+3人をへし折る……何をしたいの、この人。 でも一応、傷つけてるのは自分の配下の兵なのかな。 「足利軍の布陣はくじ引きで決まったという」ってのは文献にあるんだろうけど、それをこんなアレンジするとは、さすが松井せんせー。 そして、弧次郎を新田軍にあずけて長尾にぶつけ、時行は小笠原貞宗との戦いにのぞむ。 久しぶりに貞宗をたくさんみれそうでうれしい!

『アンデッドアンラック』(No.186 千変番華) 感想(最強ではなく、最高を)

前回ループでの空白の2020年8月2日が出てきた! シェンと別れた後、新潟への移動中だと思うんだけど、アンディと風子ちゃん屋台でラーメン食べてたのか。 アンディの恰好だとお店には入りづらいのか、風子ちゃんが他人との接触の可能性が低い屋台を希望したのか。 「お店で食べたのも10年ぶりだし」って、やっぱり外食はしてなかったんだな。 風子ちゃんが出したラーメンは中途半端にぬるいラーメン? めっちゃ不評だけど、円陣の心には響いた。 円陣とひとりの子供だけに最高のラーメン。 「その人を想い作る!! そうすりゃ何でも最高じゃ!!」 おそらく、前回ループで風子ちゃんが食べた円陣のラーメンは、今回、円陣がつくったものとは別なんだろうな。 出す相手によって千変万化する……そこに前回ループで円陣は自力でたどりついたのかもしれない。 考えてみれば、このマンガは常に「最強」ではなく「最高」を目指しているような気がする。 「いいね! 最高だ!」というアンディの口癖は、このマンガが目指しているものを表しているのかもしれない。 最強キャラと思われるヴィクトルだって、最強になりたくてなったわけじゃない。 ただ、ジュイスさんを守るために強くなっただけだった。 「最強」を目指しているファンが、今のところユニオンに加入してないっぽいのは、そこらへんの折り合いがつかないからかもね。 ボイドさんとの試合でもそうだったけど、風子ちゃんは勝負をしたいんじゃなく、相手の土俵に立って、納得をしてもらいたいんだな。 そして、その土俵を去らなければならない人への敬意を示してるんだと思う。 「不燃」が発現してしまって、コンロをカチカチさせている円陣をみつめるリップとショーンの表情が険しい。 ふたりとも同じように、否定能力の発現によって、一生の仕事と思ったものを奪われたからな……。 「不燃」の位置を示された付近に、まだ発現してない円陣がいたのは、近くにいた先代の「不燃」が亡くなったということかな。 否定能力わりと近場にいる人にうつることが多いし。 ところで金斗雲の重量制限ってどうなってるの? あれだけの人数+屋台+バッテリーってかなりな重量よ。 ショーンにしがみついてるチカラくんとジーナちゃんとか、嫁ふたりを全力で守ってるリップとか、いろいろかわいいけど、病院につっこむのはアカン。 そういえば風子ちゃん、円陣の家族のことま...

『週刊少年ジャンプ』2024年01号 感想

2024年に突入した! 『ONE PIECE』 (第1100話 “ありがとうボニー”) エース、七武海の一角を落としてた。 エースが四皇になる未来もあったのかもしれないな。 ベガパンクは元々はくまから自我と思考を奪うのは反対だったんだな。 でも、ボニーの病気を何をしてでも治したい、というくまの覚悟に折れてしまった、と。 くまの改造手術とボニーの治療は同時進行していく。 くまが包帯しててもボニーが何も反応してないのは、自分も病気がみつかった、というくまの嘘があったからだろうな。 ボニーは自分のからだが良くなるための手術を受けてるから、くまも同じようなことをやってると考えれば、包帯姿もポジティブな受け止めをするだろう。 くまがどんどん自分の肉体を失っていく時間は、ボニーが少しずつ元気になっていく時間でもあって、くまは幸せそうだ。 でも、この記憶をボニーはみたんだよね、多分。 そりゃあ、あれだけの殺意も抱く。 くまとボニーと一緒に楽しそうにピザを食べてる黄猿をみてると、今の立場がつらすぎるな。 そして、せんとう丸を責められない気持ちもわかる。 いっそこのままベガパンクと一緒に逃げればいいと思うんだけど、そうできない事情があるんだろうか。 『グリーングリーングリーンズ』 (第2話 もうちょっとだけ) もうちょっと、もうちょっと、でやめられない珀がかわいい。 お姉さん「教えてもいい?」って言ったけど、プロなことが判明して、実は教えてくださいって頼まれてお金をもらう立場の人なんだね。 打ちっぱなしで1780円。 これを毎週やってたら、高校生のお小遣いでは破産する。 毎日はとても無理。 ここで気持ちが折れるのはよくわかるなあ。 そこにバイト特権という救いの手をするっと出されて、反射的に「は…働きます!」ってなるのもわかる。 絶対にそこんとこ見透かされてたよね。 水沙プロ、あざとい! 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS146 おばけ) 透明スーツの勢羽をおばけだと思って怖がる大佛ちゃん、かわいい。 勢羽は最初っから、父親に従うふりをしつつ準備を整えて、父親見捨てて弟と逃げるつもりだったか。 真冬くんは意外と視野が狭いというか、思い込みが強すぎる面があるから、父親と対立するという発想が湧かなかったのかもしれない。 真冬くんの爆弾は取り出したけど、虎丸ちゃんはどうなってるの? ...

『逃げ上手の若君』(第136話 顕家1333~1338) 感想

奥州武士を統治するため、父親と共に北の地にやってきた顕家。 中学生くらいの年齢の顕家か……めっちゃかわいい。 会話のネタに困って、和歌の話題を持ち出したら、なぜか下ネタになる。 これはさすがに怒る。 でも、奥州武士たちからみれば、和歌は誰もが知ってる常識だと思ってる顕家の方がおかしい、ということになるよな。 いろいろと苦労した結果、力を示せばいいだけ、というシンプルな解にいたる。 というわけで、得意の強弓で威を示す。 てか、顕家ってあんなきゃしゃなのに、どうしてあれだけのパワー出せるんだろうね。 自分の流儀は曲げない。 でも、相手の流儀も取り込む。 それが顕家のやり方。 「言葉責めの引き出しを増やしたい 夜通し正座で余の罵倒を拝聴せよ」 これで頬をあからめる結城、伊達、南部がだいぶおもしろかった。 いや、通訳さんが目をハートにするのはわかるけど、おまえらもかい! 口噛み酒を無理して飲むけど、入れる器は最高級品。 そういうバランスのとり方が、とても顕家らしい。 馴染まないけど否定はしないし、自分に合わせることも強制しない。 顕家はなんでそんなに帝に忠誠を尽くすのかと思ってたんだけど、それはもう、そういうものだから、でしかないのね。 帝のダメなところも十分に承知しているけれど、その地位からひきずりおろす、という発想はない。 だから、諫めて変わってもらおうとしてる。 これだけの強い忠誠心をまったく受け止めてない後醍醐天皇はなんなの~、って思うんだけど、忠誠を捧げられるのはあたりまえなんだろうな、帝は。 新田義貞とか顕家とか、めっちゃいい手駒を持ってたのにな~。

『アンデッドアンラック』(No.185 おあがりよ) 感想(おいしくてやさしい記憶)

サブタイトルをみて笑ってしまった。 それは使って大丈夫なの? 許可とったのかもだけど。 ラーメン食べながら円陣とのバトルについて話し合ってる風子ちゃんとニコ。 そのうしろで、ジーナちゃん、チカラくん、ショーンがなかよくラーメン持ってるのめっちゃかわいい。 なにこの3人、なかよしすぎる。 ジーナちゃんがラーメンこぼしそうになったのを、チカラくんが「不動」で止めて、ショーンが「不可視」で対象範囲外になってどんぶりで受け止めようとしてるんだけど、目を閉じてるのでうまく受け取れないんだな。 「不変」で止められるんじゃ……と思ったけど、どんぶりに指つっこまないとダメなのか。 そして、風子ちゃんが思い出すのは、アンディやアンダーのみんなと食事をした記憶か。 多分、風子ちゃんは一人暮らしになってからずっとひとりで食事してたんだろうね。 誰かと接触するのをおそれて外食とかしなかったんじゃないかな。 そして、決戦当日! 試行錯誤とかを特に描かず、すぐにバトルに突入するのがあまりにもアンデラ。 リップのユニオンメンバーとしての初の活躍が野菜切りでいいの? でもまあ、本人が楽しそうならそれでいいか。 ライラとラトラのユニオン制服姿も良いね。 てか、ライラもユニオン職員になったのか。 ところで、野菜の切断面が「不治」により繊維を閉じない、って話だけど、収穫後の野菜ってすでに死んでる(?)んじゃないのかな。 死んでるものにも効果あるのか? 治療のための行動はとれないけど、治療のつもりで動いてなければ行動できるとか、「不治」のルールが意外と複雑というか曖昧というか。 まあ、リップの認識次第ということなんだろうけど。 アク取りのためにあつあつの鍋に指をつっこむジーナちゃん、すごいな! 風子ちゃんに頼まれたらなんでもやっちゃうよ。 「不抜で叉焼からうま味が抜けないように」するにいたっては、本当に意味がわからない。 「う…うま味とはいずこに…」ってまじめに応じる友才さんはなかなかだが、「ここ!! ここらへん」ってわけわからん指示する風子ちゃんに笑ってしまった。 えっ、うま味なんていう目にみえないものも「不抜」の対象になるの? ボスがそう言うのならできるんだろう、と友才さんが信じこんじゃったら、対象になるのかもしれん。 考えてみれば、「不抜」ってちゃんと条件が描かれたことないんだよね。 抜けなくなるら...

『週刊少年ジャンプ』2023年52号 感想

『ONE PIECE』 (第1099話 “平和主義者”) 「一人革命」っていう名前のインパクトがすごいけど、実際、ほぼひとりでそれをなしとげちゃったくまはもっとすごいな。 その結果、うっかり国王になってしまい、それが「暴君」の異名の元になる。 ボニーが王太后に変装できたのは、元々、本人を知っていたからなのね。 ベガパンクが「妙な男だが欲求に正直で信頼できる」というのは正しいけど、正直すぎて、見過ごしたり見落としたりしちゃダメなことを散々やらかしてる印象があって、そういう意味で、とてつもなく迷惑な存在。 くまはそこらへんもわかってそうだけど、それでもボニーを助けてくれる唯一の存在ならば、すがるしかなかったんだろう。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS145 カチカチ) 勢羽兄弟、お互いが大事すぎて、お互いが望まない道をまい進しちゃってる。 てか、あのお父さん見捨てて、お母さん連れてどこかに逃げた方がいいんじゃない? 真冬くん、大佛さんの怪獣っぷりをみて、自分がORDERになるのは無理、と悟ってくれんかな。 『僕とロボコ』 (第163話 将棋とデート) 『月下の棋士』ネタの扉絵ではじまって『バンオウ-盤王-』ネタまで入ってるのがとても良い! 『アスミカケル』 (Round23 猛者達) あのギブアップしなかったお兄ちゃんがジム仲間になった! 義時さんがしっかり教育してくれそうでよかったね。 あと、ああいうキャラは子供受けが良いというのはなんかわかる。 新キャラがたくさんでてきたけど、みんな10代ということは、U20の大会が行われる、ということなんだろうね。 それにしても縦ロールお嬢様と執事とは、すごいもんぶっこんできたな。 格闘ゲームにはよくいるイメージあるけど。 「メガネ取った方が可愛いで」で奈央さんのメガネとられて「一線越えたなテメェー!!」ってなってる二兎が怖すぎる。 いや、メガネ女子好きはいいんだけど、ガチすぎじゃない? 『アンデッドアンラック』 (No.185 おあがりよ) 別記事(おいしくてやさしい記憶)になりました。 『逃げ上手の若君』 (第135話 兵糧1338) 別記事になりました。 『ツーオンアイス』 (序幕最終話 道) 隼馬がシングルを選んだ場合にかける言葉を練習してる綺更がせつない。 そうだよね。待望のペアの相手になれそうな人がみつかった...

『逃げ上手の若君』(第135話 兵糧1338) 感想

進軍速度が落ちている顕家軍。 斯波の兵糧削りの策を関東足利軍が引き継いでいるせいか。 「一日進軍が遅れても兵糧の浪費は甚大だよ」ってのは、なるほどなあ、と。 というわけで近くの荘園で倉の米の半分を借りる契約を取り付けにいったら、相手が欲をかいて秕さんを貸せ、とか言い出すから破談に。 秕さんが「兵糧のためなら喜んで 乱世ゆえ慣れております」って、本当になんでもないことってテンションで言ってるの怖いんだけど、まあ、そういうものなんだろう。 時行の山分け相談ができる雫と亜也子は、別格な存在なんだろうな。 これを弧次郎が止めた理由が、時行が激怒するから、だったんだけど、そういうのがなかったら目をつぶってたんだろうか。 ここで結城の登場か……。 北条滅亡時の記憶があるから、略奪への拒否感が強い時行。 でも、武士たちを飢えさせるわけにもいかないし……。 「我らは所詮 野蛮な東夷 大将軍のためどんな汚れ役も引き受けます」 顕家のために、顕家がやれないけど、やらなければならないことを、結城は引き受けているのか。 自分たちのことを野蛮と言ってるけど、顕家の事情をくみ取って立ち回っている。 かなりクレバーだし、なにより顕家に対する忠誠心がすごい。 でも、顕家はその忠誠を喜んで受け取るほど非情にはなれないんだな。 髪をおろして、化粧を落として、鎧も脱いで、薄い着物一枚の顕家が美しすぎる。 めっちゃ儚い。 自信満々で居丈高な顕家だけど、もう疲れ切ってるんだろうな。 これ全部、顕家に無茶を押しつけてる後醍醐天皇が悪いよ!

『アンデッドアンラック』(No.184 バンカラ) 感想(ジャンル表記がさらに長くなる)

リップたちの結婚式を終えて、舞台はニューヨークに移動。 なるほど、「不燃」の居場所がクエスト報酬だったか。 最近、いつクエストやってるのかわからん(苦笑)。 「ムーブ」の邪魔が入って「シック」討伐に失敗したけど、クエストは成功という判定。 ここらへんの裁定は「アポカリプス」に権限があるっぽい。 これまで、クエスト対象者以外の協力ってどこまでOKなの? とかいろいろと疑問があったけど、アポちゃんの判断で決まるっていうことか。 ということは、アポちゃんは常にクエストを監視してるのね。 そう考えると、アポちゃんに触った時に流れ込む情報って、かなり有用なんじゃない? で、「不燃」探しメンバーは、風子ちゃん+ニコ+ジーナちゃん+リップ。 リップのユニオン制服はサスペンダータイプになったもよう。 ジーナちゃんとめっちゃ仲良しになっとる。 そのメンバーでなぜかラーメン屋台に並んでる……と思ったら円陣が再登場だった! でも、円陣まだ「不燃」じゃないっぽいんだよね。 円陣の知り合いが「不燃」の前任者なのかも。 ニューヨークで行列のできるラーメン屋台をひいてるとは、円陣なかなかすごいな。 そして、メニューが「番華拉麺」というラーメンのみ。 でも、アレンジはできるようで「ヤサイマシマシニンニクマシマシアブラマシマシカラメ!! 大 麺カタメ!!」という風子ちゃんの謎のオーダーが通った。 てか、それすごい量になるんじゃ……と思ったらやっぱりすごい量になってた。 風子ちゃんとジーナちゃん、これ食べきれるの? ニコは初めての店では冒険しないタイプか。 でも、風子ちゃんにとって、これは初めてのラーメンではないらしい。 あと、ジーナちゃんはなんでリップのひざに座ってるんです? 椅子が足りないというのはわかるけど! ライラとラトラは笑って許しそうだけど! ラーメン大盛り食べきっちゃって、イチコさんに怒られることを心配しているニコがとても良いですね。 以前はイチコさんの体調ばかり気にかけてて、口うるさくいってたニコが、イチコさんに血糖値の心配をしてもらえる立場になってる、というのはなんかもうめっちゃうれしい。 これでまだ結婚してないのか……。 「死ぬ覚悟もねぇ奴に ワシのラーメンは食わせねぇ」って、ラーメンに対する覚悟が重すぎだよ、円陣。 前回ループで、アンダーのアジトで円陣のレシピをリップに調理しても...

『週刊少年ジャンプ』2023年51号 感想

『アオのハコ』 (#126 俺たちのタイミングで) アニメ化か……アオハコは実写化の可能性もあると思ってたよ。まあ、これからやるかもしれんけど。 逆に舞台化はなさそうなイメージ。 付き合っていることをしばらく隠すことにした大喜くんと千夏先輩。 でも、リレーで敵チームの千夏先輩を大声で応援したりして、本当に隠す気あるのか! ってツッコミたくなってしまう。 はちまきで目を隠す大喜くんがちょっとかわいかったよ。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS144 かいじゅう) 真冬くんの体内に爆弾が仕掛けられていて殺したら爆発してしまう、という説明をきいて、「なら中の爆弾ごとバラバラに細かくしないといけないんだ…たいへん…」ってなる大佛さん。 一度ターゲットにしたらもう、殺さない、という選択肢はないのね。 ジオラマの中で戦う大佛さんと真冬くんが、怪獣のようにみえるアングルで描かれる戦闘シーンがおもしろい。 実際、シンと真冬くんには大佛さんが本物の怪獣にみえてるかもね。 『ウィッチウォッチ』 (133 Call Me by My Name) モイちゃん、予想通り教育パパになってる。 ニコちゃんが子供になってしまったこと、モイちゃんにはいろんな意味でダメージがでかいよなあ。 でも、ニコちゃんに「モイちゃん」と呼んでもらえただけで、いろいろ吹っ飛んだな。 そういえば、モモチは毎日来てニコちゃんの面倒をみてくれて、ベビーシッター代をお母さんからもらってるらしいけど、この人、普段は何してるの? 『あかね噺』 (第87席 外付けの自信) 「金物を舐めるのが好き」というなかなかニッチな趣味の噺がでてきた。 ニッチすぎて共感してくれる人が少ないどころか、気持ち悪いみたいな反応までされて廃れたのかもね。 でもそういったフェティシズムに理解がある人が増えた現代では、ウケる可能性があるということか。 こぐま先輩が前髪あげスタイルになったのは、志ん太さんの助言があったから。 髪結いの亭主だから、意外とそういうネタにくわしい可能性がある。 『アンデッドアンラック』 (No.184 バンカラ) 別記事(ジャンル表記がさらに長くなる)になりました。 『逃げ上手の若君』 (第134話 往く人去る人1337) 別記事になりました。 『アスミカケル』 (Round22 その先) ギブアップした太賀が、もうちょ...

『逃げ上手の若君』(第134話 往く人去る人1337) 感想

顕家軍と共に時行たちは鎌倉を離れる。 しかし、叔父上はふらふらで、馬に乗るのも大変な様子。 斯波にだいぶ痛めつけられてたようだから。 叔父上、目が血走ってて痛々しいのに、おでこには「やるぞ」って書いてあって、これは扱いに困るやつ。 叔父上は時行を困らせるつもりはないんだろうけど、まったく余裕がないんだろうねえ。 土岐軍の、鉞を重量挙げみたいに持ち上げてる人すごいけど、それを片手で振る長山は何者なんです? てか、鉞+鎧+大男を乗せてるお馬さんがかわいそうだな。 そして、その十倍の重さの鉞を振り回してるのに、「鍛錬さえして下さればなあ…」って言われちゃう土岐は、さらにわけがわからない。 人の認識をバグらせるほどの豪傑か……。 お馬さんを2頭並べてまたがってるのに、馬がめっちゃ小さくみえるな。 一方、伊豆にたどりつき、ついに叔父上にリタイアを促した時行。 しかし叔父上は大激怒。 親族としては目上である叔父上をどう説得するのかと思ったら、祖母(叔父上にとっての母)をかつぎだしてきたか。 なるほど、目上の説得にさらに目上をもってくるのか。 おばあさま、すごい迫力だな。 めっちゃコワイけど、言ってることは政治的にも心情的にもめっちゃ正しい。 そして、そこからの泣き落としである。 もちろん、お芝居ではなく本心からの涙。 これは勝てない。 それでも一応、抵抗はしたけど、時行がちゃんと説得した。 おでこの「やるぞ」がパリンとくだけて「恐かった 死にたくなかった 降りたかった 逃げたかった やっと休める」になるとこは泣けた。 こんなギャグ表現でこんないいシーンつくるのすごいな! そうだよなあ、叔父上は戦が大好きバトルジャンキータイプじゃないもんなあ。 ちゃらんぽらんにみえて、それでも自分の立場に求められるものに応えようと、ここまでがんばってきた人なんだよ。 親族のほぼすべてを失って、それでも絶望することを受け入れず、進み続けてきたけれど、そろそろ「北条」から降りて、ただの親孝行息子になればいいじゃない、ってことだよ。 「文献は彼の最期を伝えていない」 だから、伊豆で静かに余生を過ごしましたでもいいじゃない……という結末でうれしい。 親族のほとんどを失ったけれど、叔父だけでも守ることができた、と思えることが、時行の気持ちを明るくしてくれると思うから。

『ワールドトリガー』第238話「遠征選抜試験・34」 感想(トリオン兵つくーるのトリセツ)

「トリオン兵つくーる」(←正式名称ではないだろうがアオリにそう書いてあった)が登場。 こういう画面をみると、ついつい自分でつくることを考えちゃうよなあ。 でも、本当につくれそうよ。 最初に設定するのは大きさと足のタイプか。 でかいトリオン兵だと、足もしっかりさせないと、移動能力に難がでてきそうだな。 確かに皮膚をひっぺがしたようなトリオン兵、ちょっとグロい。 まあ、あれ皮膚じゃなくて装甲だけどね。 装甲を切り分けたり部分的に消したりって、菊地原が音で判別してた装甲の薄い部分をつくれるのか。 薄い部分をつくりたい、というのはさすがにないだろうから、コストカットできるという話かな? それとも、薄くすることで軽くなるから敏捷性があがるとか? それにしても、つくる人のトリオン量によって、かけられるコストが違うというのは厳しい。 チカちゃん、イルガーみたいのがつくれたりする? でもチームコストはどのチームも一緒なので、一応、公平にはなってる? チカちゃんにしかつくれなさそうな全部盛りを出して、最初の一撃で焼き払うとかはできないのかな……。 そこらへんを計算してチームコスト値を設定してるのかも。 宇井ちゃんの「うっし三雲くん 量産型の意地見せてやろうぜ!」がめっちゃかわいい。 レーダー専門のユニットをつくるという香取ちゃんのアイデア。 香取ちゃん、こういうことになるとめっちゃ生き生きするな。 ゲーム好きだからかな、やっぱ。 どこをどう設定するとどういうとこに影響が出るのかを瞬時にはじき出してくるの、本当にすごい。 ゲームにくわしいのもあるんだろうけど、やっぱり頭がいいし、発想力も高い。 宇井ちゃんがレーダー専門のユニットを自分がつくるって言い出したのは、やっぱりオペレータが操作する前提だろうな。 情報をコントロールするのはそもそもオペレータの役割だから、オペレータが使いやすいようにつくるのが合理的だと思う。 オサムは「なるほど…」要員(?)になってるけど、普段、あんまりゲームとかやらなくて、こういうことに対する勘が働かないのかもね。 トリオン量が少ないからすぐに上限値にひっかかって悩んでるの、ちょっとかわいそう。 作成コストがそのまま倒した時の点数になる。 これは、豪華すぎるユニットをつくっちゃったら、うっかりそれを倒された時に負けが確定するやつ。 近界めぐりしてたからトリオン...

『アンデッドアンラック』18巻 箇条書き感想

書いてなかったことに今ごろ気づいた単行本感想でございます。 ・表紙は風子ちゃん、フィルくん、ジーナちゃん、ニコ、クリード、半透明のショーン。ショーンはどうしても半透明にしたいんですね、わかります ・カバー折り返しの著者近影(?)は宇宙服姿……キモカワ? ・公式X(Twitter)でもみたけど、父親の出演作を褒められて「不可視」になるショーンが本当にいいよね! こんなにいいヤツがなんで前回ループでは……って何回つきつけられるんだよ! ともなるけど ・前回ループでフィルくんがずっと指をおしゃぶりにしてたのは、今回よりも幼い時点で母親を失っていたから、という説明がでた。今回は母親がずっと愛情を注いで人間らしく育てようとがんばっていたけれど、前回はそれがなかったのか…… ・フィルくん、前回ループではジュイスさんやニコに言われたことしかやれなかったようだけど、今回ループは自分の判断で動ける? ・「不感」というのは「肉体」と「感情」or「感覚」があるから成り立つ、と考えると、そのどちらも持ってないとも解釈できるフィルくんに発現したのは、なかなか興味深いというか、戸塚先生の設定のおもしろさだよな、って思う ・この巻は戦争編後半部分と宇宙編全部。いつもながら、コミックスでまとめて読むと、こんな短かった? ってなる

『アンデッドアンラック』(No.183 三人で) 感想(最高の幸せ)

今回は結婚式会場のシーンからスタート。 招待客のセリフからして、リップの結婚式ということはわかってても、お相手は知らないらしい。 そんなことある~? リップが相手を伏せて招待状を出して、招待された人たちは、サプライズをよくやるリップのことだから、何かあるかもしれない、と思って来たのかもしれない。 で、その新郎は風子ちゃんと会話中。 リップが不思議なほどすんなりと風子ちゃんのことを信じてくれてたのは、ラトラの仲介があるからだろう、って思ってたんだけど、リップ自身が風子ちゃんになつかしさみたいなものを感じてたからなのか。 リップはわりと、そういう直感みたいなものを信じるタイプっぽいよね。 風子ちゃんのドレスが、アンディに満点もらったのと同じデザインだった。 ブランドを覚えてて、同じものを買ったのかな。 この姿をアンディにみせたい……。 リップがドストレートにアンディと風子ちゃんのことを褒めてくれて、うれしくなっちゃう。 そうだよなあ、リップは本来はこういうキャラなんだよなあ。 ビリー様と同じで、前回ループではかなり無理して悪役やってたことが、どんどん補強されていく。 そんなリップの側にずっといたラトラもつらかっただろうな。 「いい恋だな」 風子ちゃんは多分、アンディのことを恋人だとは言ってないんだろうけど、彗星をみちゃったユニオンの皆は察してると思う。 そして、式がはじまり、ウェディングドレスのライラが登場。 隣に立っているのは父親か。母親はいないのかな。 心臓病で死にそうだった娘が元気になって結婚する、というのはうれしいものだろうな。 しかし、その横でジーナちゃんは泣いていた。 ジーナちゃんはラトラに感情移入してるんだな。 と思ったら、ウェディングドレスのラトラが風子ちゃんに連行されてきたよ! リップはブレードランナーをみせびらかしてる感じになっちゃってるけど、ユニオンメンバー以外の招待客たちはあれをどう思ってるんだろうね。 よくわからない趣味のブーツとか思われてるんだろうか。 「みんな!! オレ達三人で結婚するよ!!」 リップの宣言にギャアアアってなってるラトラがおもしろい。 お父さんは「一日に娘が二人もおヨメに…」とか言ってるけど、問題そこなの? ってなるな。 イチコさんにドレスを用意してもらったら、なぜか変形(?)してウェディングドレスになった、と。 イチコさん...

『週刊少年ジャンプ』2023年50号 感想

『あかね噺』 (第86席 新風会) ひかるちゃんの高座がさくっとスキップされた! そして、高座のこぐま兄さんはあいかわらずかっこいいな。 継承が途絶えてしまった噺って、どういうものなんだろうね。 やたらむずかしいとか、やたら長いとか、現代の価値観ではNGすぎるとか? 単純にウケない、とかいうのもあるのかも。 『アンデッドアンラック』 (No.183 三人で) 別記事(最高の幸せ)になりました。 『ONE PIECE』 (第1098話 “ボニー誕生”) 扉絵に「原稿あがりませんでした ごめんね」と書いてるのは、はじめてみたパターンな気がする。 下描きなのは確かなんだろうけど、それにしては随分しっかり描き込んでる印象。 重い! 話がひたすら重い! ボニーってあきらかに見た目よりも実年齢は幼いんだけど、それでこんな記憶をみちゃったの? コラソンの一家が民衆にひどい目にあわされてたけど、ああいう行動にはしってしまうくらい「下民」たちはひどい目にあわされていたんだな、ということがよくわかる。 あと、海軍がボニーの扱いに困ってる感じだったのは、天竜人の血をひいてるからなんだろうか。 捨てられた娘であっても、下手な扱いすると、その時の気分で難癖つけてくる可能性はありそうだよなあ。 どれだけひどい人生でも、ひたすらに自分の身を削って、弱き者たちを守りたいと戦い続けているくまだけど、これからもっとひどいことになりそうで怖い。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS143 エントリー) 虎丸ちゃんと真冬くんをスカウトしたのは、殺連側からマークされない、かつ、鍛えればORDERにかまってもらえる可能性がある人材だからか。 虎丸ちゃんは坂本さん推しを続けてた方が良かった。 『アオのハコ』 (#125 そういうこと) 付き合ってる人の有無を訊かれて「ごめん 言えない」って答えられたら、そりゃもう、付き合ってる人がいるんだな、って受け取るよね。 大喜はこれ、うまくかわしたつもりでいるんだろうか。 「バレてもいいですよ」とか言い出したから、案外、そう受け取られるのを承知で言ったのかも。 『逃げ上手の若君』 (第133話 恋愛1337) 別記事になりました。 『ツーオンアイス』 (第8話 雪空の晴れた先) 綺更のことしか見てなくて、長いことスケートをやってたのにスケートに関する知識がほとんどな...

『逃げ上手の若君』(第133話 恋愛1337) 感想

「上級武士の正室は十割が政略結婚」 まあ、そうだろうねえ。 でも、側室なら自分で選ぶこともできる。 完全に自由というわけでもないだろうけど、亜也子の父親はそこそこ身分が高いから障害はないな。 雫の父親は頼重じゃない疑惑はあるけど。 だから、「まず私達が若様と結ばれて そのあと来た正室の女と仲良くお家を盛り立てて…」と亜也子はたくらむ。 ここで、どうしても正室になりたい、という気持ちはさすがにないのね。 気持ちというか、そういう発想自体がなさそう。 「二人以上と付き合ったのがバレた瞬間 消せない業火が国中から放たれて 永久に炎上するの」 この台詞を読んで、リップ(from『アンデッドアンラック』)が炎上してしまう! って思ってめっちゃ笑った。 いや、どうして同じ号に載っちゃったのよ、リップの結婚式と、このエピソード。 「未来ってそんな地獄なの!?」 正室は時行に利のある人をちゃんと選ぼう! ってなってる雫と亜也子の方が地獄にも感じるけど、亜也子にしてみれば、雫と仲良く時行を山分け(?)できない未来の方が地獄なのね。 ここで、時行に生き餌ちぎりの手伝いを頼まれて、時行をはさんで亜也子と雫が、にゅる…、プチンってやってる絵がめっちゃおもしろかった。 「その気無いなら… そのうち私だけ ちぎっちゃうよ?」 この「ちぎり」という言葉のひっかけ方がうますぎる。 時行は苦手な生き餌ちぎりをがんばってるのに、亜也子と雫は時行との「ちぎり」のことで頭がいっぱいな感じなのが、とてもかわいい。 ついに足利直冬の登場! 「母が身分の低い側室」で亜也子が微妙な顔してるのは、自分もそうだからだろうね。 でも、亜也子はめっちゃ父親にかわいがられてるから! 「拒絶するならその程度の父 そんな男は無責任で身勝手な人格破綻者だ」 時行は知らないで言ってるわけだけど、まあ、時行からみたら尊氏は身勝手な人格破綻者で間違いない。 時行が直冬をたきつけたみたいになってるのおもしろい。 雫が南部に鯨を譲ったの良いですね。 奥州からたくさんの兵を引き連れてやってきている南部が、一番、兵糧に困ってる、ってのは確かに。 ここで南部とのつながりをつくったことが、どこかで活きてくるのかもしれないけど、そうじゃなくてもそれはそれでよいかな、と思った。 雫が未来への不安をちょっとだけでも吹っ切れたのなら。

『アンデッドアンラック』(No.182 黒点) 感想(太陽を覆う献身)

黒円卓の間に突入した風子ちゃん、いきなり攻撃をしかける。 アンディと風子ちゃんが円卓の間に招かれた時に、アンディがやったのと同じことをやってる。 でも、あの時はユニオンメンバーがそれぞれに対処したけど、今回はみんな席も立たなかったし、弾がなぜか止められてしまった。 これはずいぶんな差だなあ。 「ようこそマスタールームへ」 ここは「マスタールーム」か。 管制室、という意味なのか、単純に「マスタールール」の部屋、という意味なのか。 遠目にアンディっぽくみえた1席は、優男って感じで全然、似てなかった。 そうか。前回の考察は大外れか。 それにしても、まっぷたつで眼も虚ろなままで席についてる「シック」の絵がだいぶおもしろいな。 おまけにみんなに馬鹿にされまくってるし。 「上位十理はクエストを介してしかこちらに攻撃できない」 「だから撃った やり得ですから」 風子ちゃんが単身とびこんだ時は無茶をする、って思ったけど、風子ちゃんの中ではちゃんと勝算があったんだな。 風子ちゃんをなめてました。すみません。 「前任の堅実さとはまた違うプレイングだ!!」 十理はジュイスさんのことを知っている? ヴィクトルと同じく死なないのかな。 1席はずいぶんチャラい感じだなあ。 そして、口を滑らせて、アンディの所在を教えることになってしまった。 「ボク達が課題でしか動けないのはシステムのせいじゃない」 「不死が魂でボク達を抑えてるからだ」 魂でルールを抑えるってどういうことなの? って思ったら、さらにアンディが太陽の黒点にいる、とわかって大混乱。 えっ? 太陽にいるの? 極寒の宇宙空間を何十億年も漂ったうえで、灼熱なんて言葉じゃすまされない太陽に居座ってるの? アンディ、死なないにしたって無茶がすぎない? マスタールームは太陽の中か……。 「シール」くんも太陽の方から発射されてた感じだったし、「ルール」はすべて太陽でつくられるのかな。 「何億年と居座ってたけどこの200年でようやく隙ができた」って、アンディ、あのメッセージを刻むために無理をしたのかもな……。 風子ちゃんを心配させないために……。 そして、今回は「シック」に分身をしがみつかせてやってきた? 「シック」と同時に来れなかったのは、どこかで振り落とされたのかな。 風子ちゃんの否定者集めが順調すぎる、という感は確かにあったけど、それはアンディ...

『週刊少年ジャンプ』2023年49号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS142 ×の狙い) 真冬くんに、当人が死ぬと爆発する爆弾を仕掛けて、あえてORDERにぶつけて殺させるつもりか。 虎丸ちゃんと真冬くんがORDER相手に生き延びられるはずがないよなあ。 エグい手すぎる……。 鹿さんはそもそもそういうやり方は反対で、元々はメンバーが死ぬ間際に敵を巻き添えにする想定でやっていること。 でも、虎丸ちゃんと真冬くんにそんな覚悟はないよねえ。 鹿さんがやけに協力的なのは、そういったスラーとの方向性の違いを感じてるから、というのが大きいのか、やっぱ。 『ONE PIECE』 (第1097話 “ジニー”) 牧師になって故郷に帰ったくま。 ジニーはくまに猛烈アプローチしてるけど、くまは両親の悲惨な姿をみているから、どうしても踏み切れない。 そりゃあそうだよねえ。 しかし、いろいろなものを抱えつつも、なんだかんだで穏やかな生活はまたもや天竜人のせいで破壊され、結局、ドラゴンとイワンコフの誘いに乗って、くまとジニーは共にレジスタンス活動に参加、という流れか。 ふたりで仲良く暮らしたいだけなのに、どこまで痛めつけられるの……。 『Dr.STONE 4D SCIENCE』 (1D:FUTURE MESSAGE) 人類だいぶ復興してるな。 カセキも元気そうで何より。 てか、石神村のみんなは、コスチュームとか変わってないのね。 と思ったら、大樹、杠ちゃん、司も変わってないな。 千空は変わったけど。 ルリちゃんとクロムが結婚した! 前村長の涙……そうだね、自分よりも先に逝くことを覚悟してた娘が、強制じゃなく、本人が選んだ相手と結婚するんだから、こんなにめでたいことはないよね。 未来からの石神百夜からのメッセージ。 考えてみれば、この作品はいつも、誰かからのメッセージで展開するなあ、と思ってみたり。 『あかね噺』 (第85席 私の秘策) 朱音ちゃんの秘策が突き抜けすぎてて、「でもここまで突き抜ければ逆に…アリ?」ってなってるからしがおもしろい。 混乱しすぎだ、からし。 理論とデータでガチガチに突き詰める性格のからしには、理解不能すぎるんだろうな。 ある意味、からしの天敵になってるよ、朱音ちゃん。 状況的には追い詰められてるのかもしれないけど、いつも通り楽しそうな朱音ちゃん。 一方、朱音ちゃんとからしにうらやましがられる立場...

『逃げ上手の若君』(第132話 山分け1337) 感想

センターカラーは時行と顕家。 あいかわらず彩色の細やかさときらびやかさがすばらしいです。 方言で罵詈雑言を吐く南部が、『魔人探偵脳噛ネウロ』の納豆嫌いの人にみえる。 これ、本当に言葉がわからないから通訳を介しているのか、ある程度はできるけど時行たちのことを直接話す価値がないとみて、通訳をいれてるのか。 結城が魚に切れ目をいれまくってるんだけど、それじゃあ傷んで獲物にならなくなるんじゃないか? 時行にやけになついてる新田(息子)がかわいい。 新田の郎党たちは若君を放し飼い状態で、それでいいのか? って思うけど、父親の方も郎党たちにそんな感じの扱われ方してるからなあ。 でも、新田が時行の下につく、って決めちゃうの、結構な大ごとのような気が。 若君ふたりがお魚相手にはしゃいでるのを、郎党たちが微笑ましそうに見守ってるので、まあ、いっか。 あと、「ウサギちゃん」になってる時行がかわいいです。 雫は執事として、時行の正室を選ぶ役を負うつもりだったのか。 でも、亜也子はそれはそれとして「側室でも別にいいよ」と言う。 まあ、この時代の価値観なら、正室じゃなきゃイヤだ、とはならないだろうね。 むしろ、雫や亜也子の立場なら、北条の御曹司の側室になれるだけでも、かなりな大出世といえそう。 てか「二人で山分け」ってどういうことなの? 時行をどうやって分け合うの?

『アンデッドアンラック』(No.181 一分) 感想(世界が広がる)

アンディ、ついに参戦! がっごいいん! めっちゃがっごいいん! ようやく会えたのに、たった一分しかないのに、お互いのやるべきことをやるために、背中合わせのままで目を合わせる余裕すらないふたりがせつない。 アンディ流「シック」の倒し方 1.手をとばして「不動」の目をむりやり開かせて、動けなくする 2.上から勢いつけて地面にめりこませ、「不抜」で抜けなくする 3.「不壊」の肩当てを借りて、かぶせる 4.地面を「不変」で固めて、逃げる隙間を与えない 5.「死道」で押しつぶす ユニオンメンバーの能力をよく知っているからこその、否定能力コンボ技! ボキボキビキビキ潰される「シック」の絵がだいぶおもしろかった。 自分の能力を知ってるってのがわかるから、みんな、ビックリしながらもうっかり従っちゃうよね、これ。 チカラくんだけは無理矢理だったけど。 「不死」は病気になってもすぐに治っちゃうから、「シック」にしてみればかなり相性の悪い相手なんだろうね。 本の中でアンディのことを知ってたジーナちゃんが、興奮して風子ちゃんに話しかけるんだけど、風子ちゃんは手術に集中している。 その姿をみたジーナちゃんの、納得したような、さびしそうな表情がよかったね。 つぶされるのを待つだけだと思ってた「シック」が、なんと「ムーブ」の能力で脱出した。 すっかりマスコットキャラ化してたのに、なんてこったい! まあ、最初っから自分の楽しみのためにユニオンに協力してる描写はあったけどさあ。 まさか、積極的に敵を逃がすとは。 「オレが観たいのは命一つの否定者共の最善最速のぶつかり合いだ」 「不死がいてはそれが見れん」 前回ループでジュイスさんに協力的な感じだったのは、ヴィクトルがいなかったから? そして、今回ループで風子ちゃんに協力的なのは、アンディがいなかったから? キャラ変はしてないんだけど、自分が楽しむためならクエストに介入して、勝手に仕切り直しを宣言するほどだとは思ってなかったよ。 「ムーブ」の能力でそれやられたら最悪だよ。 アポカリプスは大激怒。 アポちゃん、クエストに関しては真面目だな。 まあ、レフェリー役だからね。勝手に仕切られては立つ瀬がないよね。 手術を終えて、アンディと風子ちゃんが互いに駆け寄り、すれ違いざまに手を打ち合わせる。 それだけの接触。 で、何が起こるかと思ったら。 彗星が飛来して、...

『週刊少年ジャンプ』2023年48号 感想

『ONE PIECE』 (第1096話 “くまちー”) ロックス海賊団のメンツが豪勢すぎる。 この癖が強すぎる連中が、ひとつの海賊団としてまとまり続けられなかったのは、そりゃそうだろうなあ、としか。 奴隷の身分から逃げ出せて、平穏な生活の中で「幸せだね」と言って泣くくまとジニーの姿に泣く。 あれだけひどい境遇にあったのに、誰も恨まずに、ふたりで働いて静かに生きていこうとしたんだね。 それもどこかで壊されたから、今の状況なんだけど。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS141 邂逅) 加耳が再登場した途端にやられててかわいそう。 でも、小さな機械音まで聞き取る加耳と、人の心を聞き取るシンが揃ったら、人混みの中の怪しい人探しはかなり便利だよね。 もしかして、虎丸ちゃんと真冬くんが爆弾係? 『ツーオンアイス』 (第6話 現在地) 夏日さん、めっちゃがんばってジュニア男子の規定に合うプログラムを組んだのに、すぐにシニア男子の方に鞍替えされちゃってかわいそう。 ふたりの希望にしっかりつきあってくれて、本当にいい人たちだな。 『あかね噺』 (第84席 現在地) なぜか『ツーオンアイス』とサブタイトルがかぶってておもしろい。 落語会のSNSでの告知はNGなの? 流派とか師匠によるのかな。 詰めれば50人は入る会場に客は4人。 朱音ちゃんは自分の落語で満員にしようとし、からしは自分のブランディング戦略で満員にしようと考える。 からしのやり方は邪道っぽくみえるけど、本人にしてみれば自分が持ってる武器を使わないなんてあり得ない、ってことなんだろうな。 『逃げ上手の若君』 (第131話 正宗1337) 別記事になりました。 『ウィッチウォッチ』 (131 災いの日-18) ニコちゃんが幼女になっちゃって、母親が引き取るのかな、と思ってたんだけど、伊吹さんはニコちゃんを元に戻すために動くのか。 モイちゃんたちは学校があるから遠出はできないのね。 みんな、その必要があるのなら学校を辞めるくらいのことは迷わずやるだろうけど、ニコちゃんが元に戻った時に、それを知ったら泣きそう。 ニコちゃんのためならとんでもない忍耐力を発揮する、家事万能なモイちゃんと、子供の遊び相手は得意そうなカンシがいれば、子育て(?)は問題なさそう。 男性がやりにくいことはモモチがやってくれるし。 あれ? 意外と困らな...

『逃げ上手の若君』(第131話 正宗1337) 感想

髪ほどいて腕の筋肉痛で泣いてる時行がかわいいなあ、と思ったら、見知らぬかわいい子が横にいる、と思ったら弧次郎だったよ。 弧次郎の髪おろした姿はあんまりなかったな、そういえば。 筋肉痛がつらいって言ってるのに、戦死した郎党の遺族に感状を書く、っていうのがいかにも時行。 「味方の力を借りないと戦力にならないようにした」 秕さんが戦闘ですぐにバテバテになったのは正宗の計画通りだったか。 そんな欠点、正宗ならわかりそうなものだけど、一点突破力が高いからあえて放置してるのかな、と思ってたんだけど、秕さんを戦わせすぎないようにするためだったとは……。 時行は弧次郎と秕さんをくっつけたくてウズウズしてるけど、自分のことはどうなってるんですかね。 雫と亜也子が時行に口説かれたくてウズウズしてると思うんですが。 しかしまあ、弧次郎の望みはステキな妻を娶ることではなく、時行を守るために誰よりも強い部下になることだから。 そして、弧次郎の新武器「鐵柳」は銘もルックスもめっちゃかっこよくて、これは弧次郎も時行も大好きな感じだわ。 それにしても、正宗はなんでもかんでも見透かしてるねえ。 吹雪の出奔まで予想していたとは。 「刀の持ち手の人生だけを考えている」 夏ちゃんの洞察に深くうなずいた。 武器を欲する者の人生の最期は、幸せなものにならないことが多いんじゃないかと思う。 それでも、それぞれが自分の能力の底の底まで使い尽くすような、そんな武器を造って、満足して死なせてあげたいのかもなあ、とか思った。 ところで顕家軍は米不足なもよう。 斯波が処分しちゃったのね。 というわけで狩猟大会開催。 米がなければ魚か肉を食え! ってことか。

『ワールドトリガー』第237話「遠征選抜試験・33」 感想(あんまりギスギスじゃなかったトーク)

「上層部は鳩原の真似をする奴が出るのを懸念してる」 大事な人が近界に連れてかれたなんてのは、ボーダーではよくある話だ、みたいなことを香取ちゃんが言ってたもんなあ。 ボーダーの遠征以外のルートで近界に行ける、という話があったら乗っかっちゃう人は出てきそう。ボーダーの遠征部隊に入るのはめちゃくちゃ大変だから。 まあ、それ以外のルートはさらに大変そうなんだけどね。 そう考えると、遠征部隊入りよりも可能性が低そうに思えたルートを提示されて、その誘惑に抗えなかった鳩原さんの気持ちもわからんではないかな。 そして、鳩原さんがユズルくんを勧誘してたら、ユズルくんは誘いになるよね、きっと。 ユズルくん自身もそう思うから、二宮さんに反論できなかったんだろうし。 ユズルくんに頼まれたら、影浦隊の連中は協力しそう、というのも、確かに~、ってなる。 ユズルくんは影浦隊を巻き込む気はないだろうけど、カゲさんはユズルくんの感情に巻き込まれてしまうだろうし、カゲさんはユズルくんにとことんあまいからな……。 二宮さん、ユズルくんに鳩原さんの密航の件、話しちゃって大丈夫なの? と思ってたら、ちゃんと上層部の許可とってた! 「……そんなの オレだって同じだ」 これ、ユズルくんが初めて二宮さんに共感した瞬間かもしれん。 それにしても、思ったよりギスギストークにはならなかったな。 まあ、本気のギスギストークになったら、大学生が中学生を論破してどうすんの、みたいな感じになりそうなので、これで良かった。 遠征部隊に入る理由が強化されたユズルくんが、チカちゃんに「昨日よりもっとがんばるよ」って宣言するとこが、本当にかわいいしかっこいい。 特殊戦闘シミュレーションなるものが始まる。 だが、どこらへんが特殊かはわからない。 「メガネを倒すと得点2倍」というのは、古寺を倒しても得点2倍か? 弓場ちゃんのグラサンもメガネにカウントされるのか? 確かに「一部の部隊が不利すぎる」な。 でも、隊長を倒したら得点2倍、とかはあり得るかも。 ボーダー上層部が揃った会議に普通に出席してる桜子ちゃん(15)すごいな! ものおじせず、対等に議論できてるし。 桜子ちゃんを出席させてるボーダー上層部もすごいけど! てか、桜子ちゃん「ランク戦実況解説システム運営主任」て肩書き持ってたのか。 「B級ランク戦の新しいルールを考えよ」という課題。...

『アンデッドアンラック』(No.180 悪ぃな) 感想(待ちこがれていた人)

ブレードランナーでまっぷたつにされたのに、まだ笑ってる「シック」。 そうか、コアを壊されない限り大丈夫なのか。 でも弱ってるのは間違いないので総攻撃! クリードとボイドさんが並んでる絵がゴツくてよいな。 それと、パワードスーツがネクタイ(?)つけてるの、ちょっとかわいいよね。 そして、リップは風子ちゃんの手術助手を。 リップも認める技術力とはすごいな。 風子ちゃんは100年も研鑽を積んできたんだよ、この日のために。 どこかで医師として働いていた時期もあったのかもね。 ニコラボでシミュレーションは絶対にやってたと思う! 風子ちゃん、アンディを探してはいたのね。 でも痕跡すらみつからなかった。 そうだよなあ。アーティファクト探しの旅に出てるとしても、たまにはユニオン基地に顔出しても良さそうなもんだよなあ。 石碑への書き置きを書いた時点で、すでに何かあったのかもしれない。 すると、「不死」の居場所の報酬を見送ったのは、かなり大きなことだったんだな。 でも、風子ちゃんはそれをパスしたのか……覚悟が重い……。 「本当ならあなたがこの役割を負いたかったよね」 この台詞で、リップ、ラトラと約束したのはアンディなのに、なんで来れないんだろう、という不満みたいなものが、やわらいだ気がした。 そうだよね。やっぱりそうだよね。 「不変」バリアのひびから「シック」の攻撃が入り、風子ちゃんの髪が切られて、それがリップに触れた。 切れた髪に触れただけで隕石よべるとは、リップへの好感度が高すぎる。 てか、ユニオンメンバーみんな、多分こうなるよね。 風子ちゃんの「不運」が進化しすぎて、もはや動く火薬庫。 諸刃の剣どころの騒ぎじゃない。 学校で無事だったのはジーナちゃんがつきっきりで「不変」バリア張っててくれたからなんだねえ。 ニコが「マジだったのかよ…!!」って驚いてて、一瞬、今さら? って思ったけど、今回ループでの隕石落としははじめてだったわ、そういえば。 前に落ちてきたのはファンだったから。 「あの死にたがりが目を付けるのもわかるよ」 もしかして「シック」はアンディのこと知ってる? 超速で手術をこなしながら、超速で対応策を考えてる風子ちゃんがすごすぎる。 でも、確実に隕石から逃れる手が思いつかない。 少しでも犠牲を減らすことしか。 この絶望的な状況で手だけが飛んできて、ぐぉ~っ! ってなった。...

『週刊少年ジャンプ』2023年47号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS140 それぞれの目的) 虎丸ちゃんが普通にスラーたちに馴染んでるんだけど大丈夫なのか? 『ツーオンアイス』 (第5話 別れ道) オリンピックみてても、女子のフィギュアスケーターは平均年齢が低いよね。 途中から年齢の下限条件が付けられた記憶があるんだけど、そうしないとさらに低年齢化するというか、子供に無理させちゃうおそれがあるんだろうな。 ジャンプで評価されてた綺更ちゃんは、近いうちにそれを失うことに絶望し、そこにペアならできる、とふきこまれたということか。 まだ小学生の子がそういう悩みを抱えざるを得ない状況が怖い。 そして、そんな苦悩を理解しているだろうにペアという道を示唆した「たっくん」が怖い。 たっくん、嘘は言ってないんだろうけど、綺更ちゃんもはっきりあれは「呪い」だったと考えてるからな……。 しかしながら「呪い」をかけられたと理解しつつも、ペアを志し続けたのは綺更ちゃんだからな……。 「呪い」であり「救い」と考えているから、「救い」の方が大きかったということなのかな。 綺更とペアをやりたい隼馬がシングルを試すことを決意したのは、そうしないと綺更が納得しない、と考えたからなのかもな。 どんだけペアをやりたいんだと熱弁しても、シングルやったことないからそう言えるんじゃないのか、という疑惑が残り続けるから。 『アンデッドアンラック』 (No.180 悪ぃな) 別記事(待ちこがれていた人)になりました。 『逃げ上手の若君』 (第130話 鎌倉1337) 別記事になりました。

『逃げ上手の若君』(第130話 鎌倉1337) 感想

斯波の亡骸を足利側に返し、軍を撤退させた顕家。 自分の軍の損耗を避けたのもあるだろうし、死んで責任をとった家長に敬意を払ったというのもあるだろう。 退く武士たちも辛かっただろうな。 叔父上、だいぶやつれてるし、傷だらけだけど、おでこに字が浮かんでて、メンタルはもう復活してる感じだ。 「逃げ上手の北条にとって背中の傷などむしろ誉ぞ」 負けても逃げても生きていればそれで勝ち、という叔父上の言葉は、時行にとって何よりもうれしいものなんだろう。 死ぬことで大事なものを守ろうとした斯波は、自分の正しさを信じていたんだろう。 時行はその考えを責めないけれど、同意もしない。 それでいい。 義詮はやっぱり、斯波が死んだのは自分のせいだと泣くよね。 そこに付け込んで操ろうとする上杉。 斯波の死にもっとも影響を受けたのは、上杉自身だった。 得体の知れないマッドサイエンティストが、仲間の死を糧に成長し、仲間の最期の願いに応えようとがんばるようなキャラになるとはなあ。 顕家の父上が登場。 息子と同じく美形ですね。 時行の降伏文書は後醍醐天皇の威光を示す道具に使われるか……なるほどなあ……。 なんだかんだで北条宗家の名はでかいということだ。 さて、あいかわらず人たらしに励む尊氏。 その横でほっこりしながらネイル塗ってる道誉と枝毛探してる高師直……女子高生か! 尊氏にとって「中先代」がタブーすぎて、ふたりめの犠牲者が出たんだけど、他にもいるのかもしれんな。 尊氏を人間らしくすることが時行の使命ならば、時行が生き延びて表舞台に立つだけでも、その役目を果たせることになる。 時行、再び鎌倉に帰る。 時行の晴れやかな表情はうれしいんだが、この先の史実を知ってるとなあ。

『アンデッドアンラック』(No.179 TRUST) 感想(信じないと使えない力)

やっぱり、最初はラトラに半分渡すことに反対してたのね、リップ。 そりゃそうだろうね。 でも、ラトラの涙に負けた、と。 リップとラトラの会話の背景に、前回ループのふたりがはいってるけど、これはブレードランナーで過去をみた、ってことなのかな。 過去なんかみなくても、ラトラにはリップがどんな行動をとったか、正しく想像することができた、という解釈もありだと思うけど。 前回ループでは、自分の身も心も傷つけて破滅の道を突き進んでいくリップを、ラトラは止めなかったし、サポートまでしていた。 サポートしかできなかった。 でも今回は、同じものを失って、同じものを背負って、一緒に戦いたいんだよね。 ここで、ライラを「シック」の囮に、という話が出てきてビックリだ。 ライラだけ守られる立場で、本人、めっちゃ苦しいだろうな、と思ってたら、まさかの囮役をまかされるとは。 風子ちゃん、覚悟が決まりすぎです。 もちろんライラも! ところで、チカラくんを肩車しつつ、目を閉じて走り回れるショーンってすごいな! ちゃんと、リップとラトラも「不可視」にできてる。 手術室でのふたりのやり取りをみて、覚悟の決まったユニオンメンバーだと認めたんだろうな。 そういえば、ファンの仲間認定はまだだろうか。 まさかのライラの執刀医、風子ちゃんだった。 ビックリした! これ、ジーナちゃんが「不変」で清浄な空間をつくってるのか? ニコのボールも浮いてるし、ユニオンメンバーはこの予定で準備をしてきたんだろうね。 ニコラボの超技術で手術のシミュレーションとかもやってそう。 風子ちゃん、200年くらいの長い時間を、1秒も無駄にできないと、必死でいろんなことを習得したんだろうな。 仲間全員を救うために必要になりそうなことを。 ブレードランナーが合体した! おっ、そんな機能があったのか。 まあ、ひとりで付けてたら、両足がくっついて動けなくなるだけか。 アーティファクトもまた、付ける人によって進化するのね。 そういえば随心鉄桿にも進化形態が残されてる、みたいな話がコミックスのおまけで描かれてた。 照明が消えて「不動」が使えなくなって、なるほどその手があったか、ってなった。 視えてることが条件の能力は、暗闇では無効化されてしまうのか。 「UNTRUST -不信-」 ここでようやくラトラの能力名が開示。 名前と能力的にそうだろうなとは思っ...

『週刊少年ジャンプ』2023年46号 感想

『ONE PIECE』 (第1095話 “死んだ方がいい世界”) これは誰でも、死んだ方がいい世界、って思うよな、って感じが怖すぎる。 あんな環境で「ぼく…すごくラッキーなんだ」って父親に言えるくまがいい子すぎる。 尾田先生、たまにエグ過ぎる設定だしてくるから、本当に怖い。 『キルアオ』 (page25 DEATH OR KISS) 「軽い女の子」の反対は「愛重すぎ(メンヘラ)気味」ではないと思うの。 単純に「浮気しない子」とかでいいだろ。 カズマはちょくちょく極端から極端にはしるよな。 『暗号学園のいろは』 (第四十四号 「戦争の多い生涯を送ってきました」) いろはくんのおツライ過去をさらに盛ってこないで欲しい。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS139 格別) 上終、ずっと銃口がしゃべってるのおもしろいな。 そして、ヘースケと噛み合わない結果、噛み合ってる。 ミラクル! 坂本さんは空気読んだ結果、空気読めてない感じになってるが、ヘースケは空気読まない結果、空気読めてる感じになってるな。 ヘースケ、本当にいい子。 『ツーオンアイス』 (第4話 その道は) なるほど、今は綺更が隼馬に合わせてレベルを落としてるけど、隼馬が本気になればいずれは隼馬の方がレベルを落とす立場になる可能性があるのか。 そうだよなあ。男子の方が高く多く跳べるようになる可能性が高いよなあ。 「お互いが全力のサイドバイサイド」が気持ちよくて浮かれてる隼馬が描かれるほど、自分が全力出せない状況になったら、それでもペアで気持ちよくフィギュアできるの? ってなる。 そして、綺更もコーチ達も、今のところなんにもわかってない隼馬を、このまま限界までペアに引き留める気はないんだな。 シングルでも戦える能力があるのなら、そちらで戦わせてあげる方が隼馬のためだし、すでに年齢的に出遅れてるから、転向するのなら早めに決断させてあげないと、って思ってそう。 綺更が天才少女で、隼馬の綺更への執着がものすごい、という描写を強く押し出していたので、綺更の方が隼馬に見捨てられることを恐れてる、という展開になるとは思わなかった。 『アスミカケル』 (Round17 虎と兎) 適切にギブアップできない相手を、ケガさせないように慎重に戦って勝った二兎。 それに苦言を呈する一狼と太賀。 これ、折るのが正しいか正しくないか、では...

『逃げ上手の若君』(第129話 斯波家長1337) 感想

ドキドキハアハアしてる時行に戸惑ってる足利兵の絵に笑った。 いや、困るよね、こんな顔で言われちゃ……じゃなくて、一騎打ちだっていう話だったのに、横槍いれていいよ、って敵からねだられることに困惑してるのね。 乱戦に持ち込んで逃げ上手を活かす策だと斯波は考えたが、時行が欲しかったのは、足利軍の視線という情報。 そして、視線が収束する位置にいる斯波。 いきなり現代パロ(?)になってビックリした。 現代に生まれても庇番の連中は仲良しで、直義は先生になってるのね。 ところで、高校の部室にお酒の持ち込みはアウトだと思います。 こうやってみると、意外と庇番のみんなは現代で幸せに生きていけそうだな。 斯波は現代に生まれていたら、未来を達観して絶望するタイプか……。 なんでもわかってるつもりになって、夢中になって打ち込めるものもみつけられなくて、時間は浪費されるだけのものと、むなしく思ってる。 先が読めても力が足りなくて、読めてると思ったら予想外のことをしてくる敵がいて、たくさん失って悲しんで苦しんで。 そんな「現在」に生まれて、必死になれてる方が幸せなのか? 「いつの時代を生きるのが幸せだ?」 「何歳で死ぬのが幸せだ?」 「僕は今だ 十七だ」 17歳で死ぬのは早すぎるだろう。 それは、南北朝の時代でもそうだろう。 だけど、それが幸せだ、と言い切って死ねることは幸せなのかもしれない。 でもなあ、う~ん。

『アンデッドアンラック』(No.178 その傷は) 感想(進むための靴)

平穏か、戦いか。 リップに選択を迫る友才さん。 やっぱり友才さんが切断役なのか。 戦う決意は揺らがないリップ。 そんなリップに対して、ラトラは「私も…進む!!」と宣言する。 というのが、今回のプロローグ。 一方、ユニオンは「シック」の前に全員集合、総力戦。 ファンがいないけど呼んでないのかな。せっかくの強敵なのに。 「最後のループだもんね 集め放題か」というのは、ラグナロクのことを考えなくていいから、ということかな。 前回、11分でギリギリだったからな……。 「悪いね皆」の「皆」というのは他のマスタールールのことだろうけど、UMA同士のつきあいってあるのかな。 これまで、UMAが連携するところはみた記憶がないが。 群れてる時もバラバラに動いてる感じだったし。 ここで風子ちゃん、戦線離脱。 おそらく、リップのところに行ったんだろうけど。 説明をしなくちゃいけないからかな、と思ったんだけど、それは友才さんでもできそうだよね。 風子ちゃんが行かないといけない理由があって、それはメンバーたちとも打ち合わせ済っぽいけど。 「シック」は驚いたりヘコんだりで、ずいぶんと感情豊かだな。 「スプリング」や「スポイル」みたいな表情豊かなUMAがいる一方で、「バーン」みたいな唸るだけのUMAもいて、この差はなんなんだろうな。 「ずーと一緒だった」存在、それが「シック」。 まあ、そうだね。人間と病気は切り離せない存在だもんね。 クリードの攻撃の重量感がたまらんな。 そして、ジーナちゃんとビリー様のダブル「不変」+フィルくんの攻撃。 「不変」で球体をつくって「シック」を閉じ込め、内側に跳弾をとばしまくり、さらにレーザー攻撃、という畳みかけがすごい。 それでも「シック」には効かないんだけど……。 ジーナちゃん、あの状況でまだ「シック」に対する闘志が消えてない。 本当に強くなったなあ。 気弱だった頃のことを思い出してしみじみしちゃうんだけど、風子ちゃんのNo.2であり続けるために、めっちゃがんばって強くなったんだよね。 そして、風子ちゃんに任された場を絶対に死守する、という執念があるんだろうな。 なんか魂っぽいの抜かれてるけど、何? あと、テラーさんが必死でフィルくんを守ってくれてるの良いですね。 イチコさんも必死でニコを守ってる。 ここでようやく風子ちゃんが戻ってきたんだけど、50年ものの「不...

『週刊少年ジャンプ』2023年45号 感想

『ONE PIECE』 (第1094話 ““五老星”科学防衛武神ジェイガルシア・サターン聖”) ベガパンクがパシフィスタの指揮権とりもどしたと思ったら、まさかの威権順位最上位・五老星が現れた。 あの人たち、マリージョアを離れないもんだと思い込んでたから、戦闘に参加してくるとはビックリだわ。 なんか、魔法陣っぽいものから現れたからあれなんなの? 以前、ブルックが魔法陣で召喚されたことになったシーンがあったから、そういうオカルト的なものを信じている人たちがいるんだな、って思ってたんだけど、普通にありな世界なの? 「悪魔の実」が現実にあるんだから、悪魔的な存在も本当にいたりするのか? 天竜人にちょっと反抗的な態度をとるだけでも罪になるような世界で、その最上位層の五老星を躊躇なく攻撃するボニー。 くまへの想いの深さと重さを感じるし、ここんとこずっと怒ってるか泣いてるかでかわいそう。 『僕とロボコ』 (第156話 オマージュとロボコ) 宮崎先生、アンディボディが大好きだな! 『ツーオンアイス』 (第3話 並んで) ペアが国内で5組しかいないの? と思ったら、現実はもっと少ないらしい。 『銀のロマンティック…わはは』というペアフィギュアのマンガで、不戦勝だけで国内1位になっちゃった、というエピソードがあったよ、そういえば。 ということは、現役でペアやってるコーチがついてくれてる、ってこと自体がすでにすごいのかも。 フィギュアスケートを続けるのはめっちゃお金かかるって話だし、片方は個性を捨てなきゃいけない、という話をしてたし、そこまでしてペアをやっても、どちらかがケガをしたり喧嘩別れしたら台無しになるし、新しいパートナーをみつけるのも困難って考えると、ハードル高すぎだよなあ。 『愛のアランフェス』読んでた頃はそんなこと考えもしなかったけど。 『逃げ上手の若君』 (第128話 宿命1337) 別記事になりました。 『アンデッドアンラック』 (No.178 その傷は) 別記事(進むための靴)になりました。 『アスミカケル』 (Round16 種まき) セコンドの指示がめっちゃ冷静かつ的確、かつ、二兎を守ることを優先にしつつ勝たせたい、という意志がはっきりしてるので、安心してみてられる。 そして、あらためて二兎はこれが初試合のMMA初心者なんだな、って思う。 基礎部分はおじいちゃんに鍛...

『逃げ上手の若君』(第128話 宿命1337) 感想

時行VS斯波。 斯波の刀「疾風蜂」に穴がいっぱいあるのは軽量化するため。 その軽さを活かして突きに特化している。 正宗は使う人に合わせていろんな刀をつくってるな。 一方、時行が使う「鬼丸」は先祖代々、受け継がれてきた刀。 時行のためにつくられた刀ではないし、華奢な時行には重すぎる刀だ。 でも、その刀が持ってる歴史の重さこそが、時行が振るうにふさわしい刀なんだな。 「背負った宿命が重いほど この刀は軽くなり切れ味を増すのです」 そういえば、頼重がそんなこと言ってたか……。 そして、斯波から逃げないと決めたから逃げる、というのがあまりにも時行らしい発想だな。 先の先を読む斯波が、まったく読めない相手が時行なんだよね。 あいかわらず、逃げてる時の表情がめっちゃ良いし。 ところで上杉はめっちゃ斯波のこと好きだな? マッドサイエンティストっぽいのに、考えを読まれまくっててちょっとかわいい。

『アンデッドアンラック』(No.177 始めよう) 感想(「絶対」を否定する者たち)

『ジャンプ』表紙ですよ! 巻頭カラーですよ! まあ、アニメが始まるので、くるだろうな、とは思ってたけど。 それにしても『ジャンプ』表紙の時は必ずアンディと風子ちゃんを描いてくださるの、本当にありがたいですね! 最近、アンディが風子ちゃん抱っこしてる絵はなかなかおがめないので、本当にありがたいですね! ちゃんとクロちゃんがいるの、本当にありがたいですね! アンディ、ちゃんとクロちゃんを捕まえられてるかなあ。 巻頭カラーは前回ループのユニオン+アンダー+安野先生。 1話目の髪の長い風子ちゃん! ボイドさんもいるな。 目ん玉が浮いてるけどショーンか? フードかぶってるのはファンだろうか。 「マスタールール」は、消える事のないルール。 ラグナロクのたびにひとつずつ追加されるということは100個ある? そして、前回のラグナロクで追加されたのが「銀河」なので、最初から星があった、と。 「性別」は途中から加わったルールっぽいんだけど、これもマスタールールになって固定化されてるのか? 「銀河」の追加とか、言語統一よりも、「性別」の追加の方が、否定者たちはパニック起こしそうだよね。 さて本編。 「シック」がいる病院に近づいただけで具合が悪くなるライラ。 ライラだけが大事ならば、病院に向かわない方がいいけど、リップは病気に苦しむ全員を救いたい。 ライラの恋人だけど、医者でもあるんだ、ということだよね。 ラトラにしてみれば、妹が苦しんでるし、リップの足が切られちゃうかもしれないしで、病院に突っ込む決断をするのは苦しいだろうな。 それでも、大事なふたりの気持ちを優先したんだな。 風子ちゃんは強気な姿勢を崩さないな。 というか、ここで風子ちゃんが弱気なとこをみせたら、リップもラトラも揺らぎかねないから、ボスとしては「大丈夫」としか言えない。 ここで風子ちゃんが作戦を語らなかったのは、対策をとられたら困るからかもな。 UMA「シック」は普通に喋るし、かなり人間っぽい造形だな。 ていうか、ちょっとルインっぽい? 「神に捧げます」とか「神に選ばれし」とか言ってるところとか。 第1席の体のつくりが違う、というのは、ループを渡って歳をとらない体になったことを指しているんだろうか。 「不老」とも言えるわけだから、ある意味、否定能力の二重掛け? 「視覚で発動する能力じゃない時点でUMAに先手もとれない」 ...

『週刊少年ジャンプ』2023年44号 感想

『アンデッドアンラック』 (No.177 始めよう) 別記事(「絶対」を否定する者たち)になりました。 『アオのハコ』 (#119 勘違いするところだった) 匡がどんどん不憫キャラ化していってる気がする。 あと、菖蒲ちゃんの「自分から行動するのって 緊張するわね…」に、これまでは相手から声かけられてパターンばっかりだったんだろうな、というのがわかる。 自分からなかなか動き出せない性格の匡が相手だと進展が難しそう、と思ったら、「勘違いするところだった」発言で、あ~あ、ってなった。 そんなもだもだ状態の匡と菖蒲ちゃんに比べて、「私の彼氏は大喜くんだよ」って言い切っちゃう千夏先輩のすっぱり感はすごいな! 『ツーオンアイス』 (第2話 サイドバイサイド) キモいだのストーカーだの散々な言われようの隼馬くんだけど、それくらいの異常さがないと綺更ちゃんとペアは組めなかった、というのは謎の説得力がある。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS137 信頼) 上終が執拗に坂本さんの殺し屋展参加を阻止しようとしてるのは、自分のギネス記録を覆す存在だから、か。 坂本さんはそんなの興味ないだろうけど、上終にしてみれば、自分のプライドの死活問題なんだろうな。 ヘースケが土壇場で信頼したのが上終、というのはおもしろい。 ヘースケは自分自身を信じられないのに、他人をすぐに信頼するし、その信頼をもって自分を信じられる、というキャラだったね、そういえば。 『逃げ上手の若君』 (第127話 未来1337) 別記事になりました。 『鵺の陰陽師』 (第20話 爛匣) 鵺さんがお姉さんキャラから幼女キャラに変化した! かわいい! 日本語(人語?)がしゃべれなくなったのは、より幻妖に近づいた、というか本来の姿に戻ったって感じなんだろうか。 『アスミカケル』 (Round15 第二戦) 格闘技で適切にギブアップできない相手ってのは厄介そうだよなあ。 『HUNTER×HUNTER』のハンター試験編で、ゴンがギブアップしてくれなくて困り果ててるハンゾーを思い出した。 「…負けを認めてくれないなら…もう……折っちゃうか…」って考える二兎にはビビったけど、実際のところ、あんな試合続けてたら回復不能な大けがさせる可能性もあるし、折ってレフェリーストップかけさせた方が被害は少ないのかもね。

『逃げ上手の若君』(第127話 未来1337) 感想

叔父上を取り戻した時行。 さらに新田軍一万が合流。 あいかわらず良い笑顔だね、新田の息子くん。 手に生首持ってるけど。 斯波は軍に退却を告げる。 妙に明るく「あっはは こりゃダメだ」って言う斯波がなんか怖いな。 斯波の策は想定外のトラブルで破綻か。 これ、秕さんが特に想定外なようにみえる。 新田軍の動きはある程度、把握してたんだろうけど、秕さんは未知すぎるよね。 上杉に軍の撤退を任せて自分は残った斯波。 この大敗も想定シナリオのひとつではあったのか。 「この策の場合 私の死が必要ですので」ってとこの斯波が、ちょっとおちゃらけてる感じで悲しい。 すべてを直義のための駒にしてきた男は、自分のことも駒として扱う。 それも、吹けば飛ぶような軽さの。 斯波が生き残ると、直義の部下は使い物にならん的なことを高師直に言われちゃうから、ちゃんと死ぬまでがんばりましたってことをアピールするのか。 高師直、斯波に嫌われすぎだろ。無理もないけど。 さらに、なんとか鎌倉を捨てずに済む策を、と言った義詮に、申し訳ないことをした、と思わせることができる。 そうだよね。斯波は無理して自分の願いをきいてくれたのに……、ってなるよね。義詮くん。 斯波の仲間への想いを汲みとって、やらなくてもいい決闘をやろうとしてる時行。 大将としてそれはどうなの、という感じもするけど、そういう誰かを想う気持ちを無碍にしない、という姿勢を好ましく思い、時行についてきてくれる者たちもいる。 この決闘を特等席で観覧しようとしてる顕家もまた、想いを大事にする人だ。 ちょっとズレてはいるけれど。 顕家の「我らは十や二十の若者だぞ」ってセリフに、そうだよな~、そうなんだよな~、ってなる。 十や二十の子供がたくさんの命を預かり、国を動かしてるって怖すぎるだろ、南北朝時代。 岩松に肩車してもらってる斯波がかわいい。 この頃は、直義の元で自分たちは好きに生きていける、ってわりと無邪気に信じてたんだろうね。 そして、この中でひとり生き延びることになってしまった上杉がちょっとかわいそうだな。 いろんなもの背負わされちゃって。 「策士も政治家も終わりにして 復讐の鬼でも演じてやるか!」 「復讐鬼」という字が書かれているものの、斯波の気持ちは凪いでいるようにみえる。 幾重にも策をめぐらせてきた斯波が、復讐のことだけ考えればよくなって、すっきり...

『アンデッドアンラック』(No.176 その為にオレは) 感想(王子様とお姫様と魔女)

幼かったリップ、ライラ、ラトラが出会う。 ライラのことを「キミ」と呼び、ちゃんとしゃがんで目線を合わせてるあたり、この頃から王子様だな。 でもラトラに対しては「お前も行くだろ?」なのね。 初対面ですでに3人の関係性が確立されちゃってるの、おもしろい。 ところで本当に足を切断してブレードランナー付けるの? 触らせて過去をみせるために持ってきたんじゃないの? ブレードランナーを使いこなすには、フィジカル面の鍛錬が必要みたいな話はオータム編でもあったな。そういえば。 「生かす為の切断…何度もやってきた それが自分に回ってきただけの話だ」って、リップ、覚悟が決まり過ぎでしょ。 確かに治療のために足や腕を切断するって話はきくけどさ……。 ラトラのバイクでライラを海に連れ出したリップ。 「海!! あれが!?」ってことは、出会った日に海を見せたいって言ったものの、結局、行けずじまいだったんだね。 海ではしゃぎまくるライラは、これが最後の思い出と覚悟しているようにもみえる。 でも、リップの「こういうの最後かもな」っていうのは、多分、意味が違うんだろうね。 絶妙なバランスで成り立っていた、リップ、ライラ、ラトラの関係が、大人になって維持できなくなった、みたいな意味かなって思った。 3人の姿が、大人になったり子供になったり、くるくると入れ替わるのは、3人がその曖昧さみたいなものに、別れを告げようとしている、ってことなのかな、って。 リップが王子様で、ライラはお姫様で、ラトラは魔女。 でも、魔女に靴を履かせてあげる王子様がいてもいいじゃない。 お姫様が泣いて喜んでくれるのなら。 とか、しんみりしてたら、ラストでリップが自分の足に切り取り線(?)描いててビビった。 いや、本当にやるの?

『週刊少年ジャンプ』2023年43号 感想

『ツーオンアイス』 (第1話 再会地点) 新連載。 『ジャンプ』でペアフィギュアとは珍しい。 スピードスケートならあったけど。 とりあえず、小学生が真夜中にひとりでスケートの練習は危険だからやめとけ! って思った(苦笑) 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS136 上終・2) ヘースケVS上終。 スナイパー同士だからこそ、上終の行動が読めることと、坂本さんから借りた防弾ベストで、ヘースケがうまいこと渡り合ってると思ったら、そんなことはなかった。 弾をホイールにあてて、弾道を曲げるってどんだけだよ。 でも、ヘースケいい感じに上終のメンタル削ってるというか煽ってるというか。 本人はそんな意識なさそうだけど。 『あかね噺』 (第79席 標に成り得る男) 「…なら勝てや」ってつぶやいたからしが、なんかもう良いよね! 朱音ちゃんへの想いが複雑骨折しておる。 でも、朱音ちゃんはからしのこと、気安い同期くらいの感覚で、この温度感というか湿度感の差が良いのですよ。 朱音ちゃんの二ツ目昇進のための推薦ができない理由、志ぐま師匠の「自分の弟子だから」はもっともだし、一剣師匠の「選考会の結果」というのもちゃんと明言されてたことだからそれを覆すのもね、ってなるけど、全生師匠の「志ぐま嫌い その弟子も嫌い だから嫌」って理由がなかなかひどい。 私情丸出しすぎる。 それを隠さないってのもまた……。 で、残る四天王の泰全師匠につないでもらえる人がおっ父か。 仲間3人でやる落語会を少なくとも7回やっている、ということはかなり仲が良さそうだよね。 おっ父は朱音ちゃんの高座を動画で観てくれてたけど、そういえば、朱音ちゃんとおっ父がちゃんと向かい合って落語のことを話すシーンはまだ出てきてない。 そこらへんをちゃんと一区切りつける、みたいな展開になるのかな。 『カグラバチ』 (第2話 累累) チヒロ君が持ってる妖刀は、六平の7本目か。 六平が妖刀を6本とも持ってるというのは、そこそこ知られた話で、だから隠れ住んでたけど、万が一、奪われた場合の対抗手段として7本目をつくったのか、危険とわかりつつも妖刀づくりをやめられなくてつくっちゃったのか。 チヒロ君に妖刀の作り方を伝授したくてつくったのかもしれんけど。 金魚鉢の中で父と息子が食事をしているシーンが良かった。 狭い世界の中でひっそりと生きていこうとし...