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2024年の『週刊少年ジャンプ』のこと

備忘録的な2024年のジャンプの連載まとめ。 まずは、2024年内発売の『週刊少年ジャンプ』(2024年06・07合併号~2025年04・05合併号)の連載マンガ一覧(間違いがあったらごめんなさい)。 2月発売分   終了 『暗号学園のいろは』(全58話+番外編)   終了 『アスミカケル』(全32話)   開始 『超巡!超条先輩』   開始 『Dear Anemone』 3月発売分   再開 『ルリドラゴン』 4~5月発売分   移籍 『ルリドラゴン』(ジャンプ+に移籍 ※週刊少年ジャンプ電子版にも隔週掲載)   終了 『魔々勇々』(全34話 ※32話からはジャンプ+に掲載)   終了 『ツーオンアイス』(全28話)   終了 『累々戦記』(全19話)   開始 『願いのアストロ』   開始 『極東ネクロマンス』   開始 『さいくるびより』 6~7月発売分   終了 『グリーングリーングリーンズ』(全26話)   終了 『Dear Anemone』(全17話)   開始 『妖怪バスター村上』   開始 『悪祓士のキヨシくん』   開始 『ひまてん!』 8月発売分   終了 『僕のヒーローアカデミア』(全430話) 9月発売分   終了 『呪術廻戦』(全271話)   開始 『魔男のイチ』   開始 『しのびごと』   開始 『白卓 HAKUTAKU』 10月発売分   再開 『HUNTER×HUNTER』 11月発売分   終了 『妖怪バスター村上』(全21話)   開始 『シド・クラフトの最終推理』 12月発売分   中断 『HUNTER×HUNTER』 通年連載(カッコ内は2024年04・05合併号時点での話数)。 『ONE PIECE』(1134話) 『夜桜さんちの大作戦』(256話) 『アンデッドアンラック』(236話) 『僕とロボコ』(215話) 『SAKAMOTO DAYS』(195話) 『逃げ上手の若君』(185話) 『ウィッチウォッチ』(184話) 『アオのハコ』(178話) 『あかね噺』(140話) 『キルアオ』(83話) 『鵺の陰陽師』(80話) 『カグラバチ』(62話+番外編) 今年の大きなトピックはやはり『僕のヒーローアカデミア』と『呪術廻戦』という長期&超人気作が立て続けに完結したことですね。 無事に完結できて良かったです。 堀越先生と...

『アンデッドアンラック』(No.236 心) 感想(不死たちと不運)

センターカラー絵が光に向かって歩くアンディと風子ちゃんの後ろ姿で、これだけでも泣けてしまうんですが……。 キレまくってる「ソウル」。 怒りの矛先は「ルナ」か……。 この世界にあるものすべては「ルナ」と「サン」がつくったものだから、「ルナ」は当然それを知っている、という考えなんだろう。 でも、「答えろッ!! ルナ!!」って言われても、答えようがない「ルナ」。 あんなスクリーントーンをふわっと切り抜いたような口だけでも、なんとなく表情がつかめるのおもしろいな。 「ソウル」のコアめがけて突撃するアンディと風子ちゃん。 対して「ソウル」は世界中のUMAを取り込みはじめた。 「シール」くんがやったことの上位版みたいな感じ? でも「ソウル」自身もダメージくらってるみたいだから、やっぱりかなり無茶してるんだろうな。 もうなりふり構わず、UMAのトップとして人間に負けるわけにはいかない、という意地だけで動いているような。 取り込まれるのを拒否できたクロちゃんすごい! 「サン」を倒せば、今ある世界はそのままにUMAとアーティファクトは消え、否定能力者たちの能力も失われる。 「サン」と「ルナ」の両方を倒す必要があるのかと思ってたんだけど、そうか、「ルナ」は人間が勝つ、にベットしてたからそういうことになるのか。 否定能力とアーティファクトの機能の両方が揃ってるから生きてられてるフィルくんはどうなるの? ニコが新しいボディをつくってくれるのかな。 ところで汗ダラダラの「ルナ」の絵がおもしろすぎですね。 自分が賭けに勝ちそうなのにめっちゃ焦ってる。 なにこれこんなの知らない、って感じなのかな。 理解できない形で勝てても、どう対応していいのかわからないのか? それとも、「サン」が倒されるのなら自分の身も危うい、という危機感が芽生えてきた? 絶対的なゲームマスターだった「ルナ」にとって、認識できない力とルールによってゲームを終わらせられてしまう、というのはそれだけで恐怖なのかもしれない。 すべてのUMAが消え去る、という話をきいて、クロちゃんをみるアンディと風子ちゃん。 ここで、気にすんな、って感じの顔してるクロちゃんがとても良い! 「あなたの記憶は…愛は跡形もなく消え去……」って、最後まで言わせてもらえない「ルナ」に笑う。 いやもう、話きくきないよね、アンディと風子ちゃん。 そりゃそうだよ。 ...

『週刊少年ジャンプ』2025年04・05合併号 感想

『ONE PIECE』 (第1134話 “フクロウの図書館”) 「私なんかを本気で守ってくれる 大切な仲間に」のところのニコ・ロビンがかわいすぎる。 そりゃあ、仲間もみんな泣くわ。 ベガパンク生きてた、というかクローンが残っていた。 世界政府や海軍に行動を常に監視されてそうなのに、オハラやらエルバフやらに出かけられてたのはそういうことか。 サテライトが一体でも残っていればクローンを二代目ベガパンクに戻すことが可能だから、エジソンたちはリリスだけでも生き延びさせようとしたのかな? フクロウの図書館の、普通サイズの本が巨大化する理屈がわからない。 でも、人間サイズの本では巨人たちはページをめくることすらできなさそうだもんなあ。 本以外にも巨大化できるのかな。 他国と交易をしてるって話だけど、巨大化しないと巨人たちには使えないものがたくさんありそう。 魔法陣からシャンクスっぽい人が出てきたけどナニゴト? 以前からシャンクス複数人説とかあったけど、あれが当たってるの? 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS195 知ってる) 坂本さん、トーレスを追いかけてきたのかな、って思ってたんだけど、シンの名札から危険信号が出たからとんできたらしい。 本当にラッキーアイテムだったわけだ。 ここから坂本さんとシンの過去編に突入っぽい。 シンを坂本商店で受け入れたのは、顔見知りに頼み込まれたから、だけではなく、坂本さんなりにシンを気に入ってたからなのかな。 『カグラバチ』 (第62話 イヲリ) イヲリちゃんの母親が普通に存在してるんだけど、この人が座村さんの妻なの? それとも、巻墨とかが記憶を操作して母親役になった人なの? 「梟」は一般人にも見えるし、日光を遮っちゃってるのか。 思った以上に迷惑な存在だった。 農業やってる人とか大激怒だろ。 イヲリちゃん、戦うことはできなさそうだけど、メンタルがめっちゃ強いの良いね! 『アンデッドアンラック』 (No.236 心) 別記事(不死たちと不運)になりました。 『あかね噺』 (第140席 強か) まいける兄さんは弟妹弟子たちを引き取るために大看板を目指す。 弟妹弟子たちは後継者を必要としなくなるために真打を目指す。 志ぐま師匠の弟子たちは覚悟を決めた。 一剣師匠とこぐま兄さん、泰全師匠とぐりこ兄さんはわりと合いそうな気がするけど、かっちりして...

『逃げ上手の若君』(第185話 孫臏1340) 感想

城を放棄して撤退戦に移行することを皆に告げた時行。 負け戦かもしれないけど、ここまで粘ればこれからの戦に良い影響が出る、と考える香坂。 本当に頭が良くてめげない男だな。 まあ、親王殿下がよそに行くのなら、どれだけ損害を出しても時行を倒さないといけない、という理由は消えるよね。 時行はもはやそこまで重要人物ではなくなっている。 ちょっと悲しいけど。 そして、こっそりと城から兵を逃がすために立てた策が、時行と親王殿下が敵に太鼓を披露すること! なかなかよくわからん。 てか、ふたりそろって様子がおかしくないか? と思ってたら、雫と亜也子が隠れてくすぐってた。 時行をくすぐる雫がめっちゃ楽しそうなのはいいんだけど、親王殿下を亜也子にくすぐらせるのは不敬がすぎるのでは? 親王殿下は「太鼓の師に合わせる顔が無い」とお嘆きだけど、ちょっと楽しそうにもみえたよ。 夜を徹して響き続ける太鼓の音。 病み上がりの貞宗殿が眠れなくなってるのかわいそう。 「俺のかーちゃんも鉄と血と油の匂いがする無計画発情戦闘狂だったのかなって」 これをちょっとうっとりして言ってる弧次郎はどうなんだろう(酒に酔ってるだけかも)。 秕さんに毒されてない? 自分の妹をそんなおかしな属性にされたら、祢津殿が激怒するのは間違いないな! と笑ってたら、なにげに弧次郎=工藤次郎説が補強されてしまって、ひえってなった。 ついに土岐が到着! あいかわらずデカい! そして、貞宗殿がだいぶかわいそう。 あと、棒にくくりつけられて太鼓をどんどこ蹴る役をやらされてる鹿さんたちもかわいそう。

『アンデッドアンラック』(No.235 人の理) 感想(この愛に敵うもんはない)

ついに「サン」と「ルナ」の正体が明かされた。 これはつまり、「神」的な存在がたくさんいる宇宙から、流刑みたいな感じでこの宇宙に追い出されてきたということ? 他の「神」的な存在はそこそこまともで、おまえら何もわかってないから、何もないところでしっかり考えて反省しろ、みたいな。 さんざんクソヤロー呼ばわりされてきた「サン」と「ルナ」だけど、同胞たちにもそう思われてたのか、って思うとおもしろいな。 「“種”だけがある空間」の「種」が人の魂ということなのかな? 風子ちゃんからの「ジハート」取り出しが無事に終わって、喜び合う否定者たちの絵がかわいい。 そして、ジーナちゃんは「不変」を便利に使い過ぎなのでは? 100回のループを経て、人間のことを知り尽くしたつもりになっていた「ルナ」。 でも、またわからない挙動を否定者たちがするので戸惑っている。 どれだけ長い時間、人間たちをみていても、共感ってものがまったくなかったんだろうな。 「サン」がぼこぼこ現れる絵がめっちゃコワイ。 前回ループでは絶望的だったこの「サン」との戦い。 風子ちゃんを送り出せた後はみんな立ちすくんでしまって、ヴィクトルだけが怒りと憎しみにまかせて撃破し続けていた。 でも、今回ループでは誰もひるまない。 みんな、怒りでも憎しみでもなく、風子ちゃんへの感謝の気持ちを抱いてつっこんでいく。 てか、自分がどれだけ風子ちゃんに感謝してるかを競い合ってる否定者たちの姿がおもしろすぎるな。 あと、シェンの年齢が元に戻ってて良かった。 風子ちゃんに謝るビリー様の隣で微笑んでるテラーさん、かわいい。 否定能力に目覚めてからは困惑顔とか呆れ顔ばっかりだったから。 明くんと安野先生が並んでいる絵もいいなあ。 そして、みんなからの愛情を再認識する風子ちゃんに呼応するように光り攻撃を放つ「ジハート」。 なるほど、愛を糧にしている、ってのはそういうことなのか。 ということは、このままだと否定者たちの皆の事を忘れてしまうことにならない? 「愛は人が作った理なんだ!!」 これぞアンデラ! こんなに「好き」とか「愛」とかいう単語が、なんのてらいもなく飛び交う少年マンガを他に知らない。 大好き! 「ルナ 聞こえるか…」のとこの口を半開きにして、呆然としているように見える「ルナ」の絵がめっちゃ味わい深い。 そして、「ソウル」がちょっと気の毒になっ...

『週刊少年ジャンプ』2025年03号 感想

『魔男のイチ』 (第15狩 最大級魔法警報) 人間形態の魔法さん、ウロロと知り合いだけど仲良しではなかった。 てか、これまでの描写からして魔法同士は仲良くなさそうだよね。 魔法それぞれは人間に嫌がらせしたいとか驚かせたいという欲求はあるけど、魔法同士の仲間意識は皆無な印象がある。 ウロロが「王の魔法」なら新キャラは「神の魔法」。 通り名は「反世界の魔法」か。 えっ、これ倒せるやつなの? てか、これを習得したとして何ができるようになるの? まったく使い物にならないんじゃない? まあ、この魔法が原因の災厄が起きなくなるのなら、立派なメリットと言えるか……。 ところでキノコさんはトゲアイスさんに狩られてしまったようだけど、イチは女子校(?)で勉強しなくちゃいけないんですか? 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS194 タキサイキア) シンが自分の脳をむりやり動かして自分を強化する術を習得したけど、これ使っても大丈夫なやつなのかな。 ダメージがひどいことになりそうな気がするんだけど。 天弓を殺すことに抵抗がない自分に絶望して涙するシンがせつない。 シンは坂本商店に居たい、というよりは、居ることを許されていたい、のかもしれない。 でも、坂本商店に居るにふさわしくない存在、と自分自身が確信してしまった。 シンは坂本商店が大好きなんだな。 坂本さんが来た! そうか、トーレスが来てるということは、坂本さんも来ててもおかしくないよね。 『カグラバチ』 (第61話 夜戦) チヒロくん、食事中にコップに水を注いでもらうのはいいとして、スプーンで食べさせてもらって口をぬぐってもらうというのは、あまりにも巻墨が過保護すぎる。 まさか座村さんも同じ扱いされてた? 見えないから多少のサポートがあっても不思議ではないけど。 それにしてもこのチヒロくんかわいいな。 お子様ランチ食べてるし! まあ、チヒロくんチョイスのメニューじゃなさそうだけど。 漆羽さんはいまだに生死不明。 これ、検死担当の人たちが超珍しい検体にウッキウキで手放してくれないってこと? 神奈備、変な人多そう。 座村さん、娘さんがいたのか。 でも、戦いに巻き込ませないために、死亡扱いにしたうえで、誰も座村さんの娘と認識できないようにした。 これ「親子であることを互いに忘れることを代償に」って言ってるから、座村さん自身も今は娘の存在...

『逃げ上手の若君』(第184話 酒1340) 感想

籠城戦をあきらめ、落城後の準備をちゃくちゃくと進めている逃若党。 土岐の逸話をきいて「ははは からかうな 余はそこまで常識知らずではないぞ」って笑う親王殿下がかわいすぎるな。 「殿下にあの化物を見せたくねー」って気持ちよくわかるわ。 一方、時行は貞宗殿とお酒を飲もうとしていたが、水にお酒を二滴三滴って、それはただの水ではないかい? てか、それでも酔い潰れる心配をするレベルなのか。 白髪が増えた貞宗殿。そのうえ病み上がりと知って心配する時行。 戦場で殺し合いをやってるのに、なんだその対応は、って思ったら貞宗殿も同じこと言ってた。 戦場で死ぬのは受け入れるのに病で死なれるのはイヤ、というのはちょっと不思議な気もするけど、そういえば時行はいろんな人に死なれているけど、病死されたケースはないんだよね。 時行にとっては戦場で死ぬのが普通なんだな。 時行が弓を射た時に貞宗殿が目を閉じた件の答えが来た! 「目を閉じる事で外させた」か。 この場面でなんで目を閉じるの? って動揺したからはずれちゃった、ということね。 これ、時行が未熟者だから、という指摘なんだけど、それをほえええってうれしそうにしてる時行があまりにも時行。 貞宗殿がすばらしい師匠でいてくれることがうれしいんだろうね。 時行に家族認定されるとその直後に死ぬ、って心当たりが多すぎる! これまで、「南北朝鬼ごっこ」ってわりとおどろおどろしい書体で書かれていたのに、ここにきて「なんぼくちょう おにごっこ」とひらがなになって字体もちょっとやわらかい感じになってるの、良いよね。 これまでたくさんの「鬼」と対峙してきた時行が、ここにきて無邪気に命がけじゃないおにごっこを楽しんでいる。 貞宗殿もめっちゃ楽しそうだったり、しっかり給水休憩してたり。 貞宗殿、初登場時点とか犬追物のところでは悪役感満載だったのに、こんな孫のおにごっこにつきあってくれるおじいちゃんになるとはなあ。

『アンデッドアンラック』(No.234 know all along) 感想(死ぬほど運がいい)

前回、風子ちゃんがアンディに心臓を取り出してってお願いしたから、いくらなんでもそれはすぐに受け入れられないだろ、って思ってたら、アンディ、秒で受け入れてた。 さすが、アンディ! 風子ちゃんは言い出したらきかないから、反対したところで時間の無駄、というのはわかるけど、それでも受け入れられるものか? ってなったんだけど、これって、どんな状況だろうとユニオンのみんなは風子ちゃんを死なせない、という信頼があるからこそなんだよね。 アンディとユニオンのみんなをあなどってて申し訳なかった。 みんな、「神」が課してくる様々な障害を、まともに受け入れる気なんかない、裏技探しの達人たちだった。 風子ちゃんを生かしたまま心臓から「ジハート」を取り出すべく動き出した否定者たち。 それを許さない「ソウル」。 そして、ついに登場した「U・ADF対神破動砲改(アンアボイダブルデクリーズフィールスペリオールバスターカスタム)」! 過去ループすべての記憶を手に入れた知識量MAXの天才ニコと、天才イチコさんが開発し、「不可避」のせいで避けられず、「不減」のおかげで弾切れがなく、「不感」のおかげでオーバーヒートもしないという極悪ビーム砲ですよ! 風子ちゃんの方は、タチアナちゃんが「不可触」でガードし、ジーナちゃんが「不変」で止血し、チカラくんが「不動」で風子ちゃんを固定する、というフォーメーションか。 くるるちゃんは近隣住民の退去をやっていた。 対「神」戦で使える能力ではないけど、民間人をいっせいに動かすには便利能力よね。 「不眠」は他対象で使えるようになったらしい。 他対象になると、寝ている人をむりやりたたき起こせるのか。 トップくんが「ニコじぃ」って呼んでて、今のニコはおじいちゃんじゃないぞ、と思ったけど、これは前回ループの記憶にひきずられてるんだろうな。 トップくんは最近ユニオンに加入したばっかりだから、ニコとの記憶は前回ループの方が圧倒的に多いんだろう。 アンディが風子ちゃんの手術台みたいになってる。 アンディはいざという時には輸血の供給元になれるだろうけど、ただ、風子ちゃんのそばから離れたくないんだろうな。 「運がいいね 私」 「不運」の風子ちゃんが言うのが泣ける。 麻酔で意識を失った風子ちゃんに「ルナ」が話しかける。 なんかもうニッコニコで嫌がらせしにきたなあ、おい。 「何億年このクソゲー...

『週刊少年ジャンプ』2025年02号 感想

『ONE PIECE』 (第1133話 “褒めて欲しい”) あらためてニコ・ロビンの過去が描かれたんだけど、なんかもうひどすぎるな。 崖の上から海を見下ろしている幼いニコ・ロビンという、わりと小さなコマから彼女がどれだけ追い詰められているかが伝わって、鬱々としてしまう。 それでも踏みとどまったのは、母とサウロの想いを裏切れなかったからで、ニコ・ロビンは愛された子供だったんだよなあ、ということも伝わり、悲哀がさらに深くなるという。 こうやって逃げ回った結果、クロコダイルの元に落ち着いたというのは、案外、ニコ・ロビンにとってはラッキーなことだったのかもしれない。 悪の組織ではあったけれど、脅えて逃げ回る生活からは解放されたわけだから。 ようやくニコ・ロビンと合流できたルフィが、宴会を後回しにしてサウロに挨拶に行くのもいい! そういえば、エースも弟が世話になってるからってシャンクスのとこに挨拶に行ってたなあ。 ついに再会したニコ・ロビンとサウロ。 ニコ・ロビンの表情が幼くてすごくかわいい。 サウロの中ではニコ・ロビンは子供のままだったけど、ニコ・ロビンもサウロの前では子供に戻れるんだろうな。 「生きたこと…褒めて欲しい!」 エスエスロビーでのニコ・ロビンの「死にたい」と「生きたい」の重みがさらに増して泣ける。 ニコ・ロビンにとって麦わらの一味がどれだけ大事な存在か、ということを思い知らされる。 ニコ・ロビンはきっと麦わらの一味である限り幸せだし、麦わらの一味は絶対にニコ・ロビンを裏切らないから、きっとニコ・ロビンはこれからもずっと幸せだ。 ニコ・ロビンが幸せになってくれてうれしい。 『魔男のイチ』 (第14狩 ???) あの真っ白な男の子はやっぱり魔法か。 人間と見分けつかない姿の魔法も存在するということね。 イチ以外はすべて女性キャラになる可能性も考えてたけど、こういう形で男性キャラを増やすってこと? それにしてもこの魔法さん、美人だな。 『カグラバチ』 (第60話 黄泉がえり) 「梟」って日本全土に展開されてるのか。能力がすごすぎじゃない? もしかして真打も本気出せば日本全土に影響を与えられる機能を持ってるのか? それは、なんとしても封印しないと、ってなるのわかるな。 チヒロくん、本当に死んで、なぜか蘇生してた。 これ「飛宗」の能力かな……。 死んだ判定されて「淵天」...

『アンデッドアンラック』(No.233 Easter egg) 感想(儚くて危険な器)

「ルナ」の言葉で始まった今回。 「否定者同士の敵対もなく 志を一つに 神を討とうと闘っている だがそれでもピースが足りない」という台詞に、最初はルインのことを言ってるのかと思ったのよ。 「不死」にはない「不滅」が持つ特殊能力があって、ルインも味方に引き込まないとダメだよ、という。 はずれてたっぽいけど……。 でも、ルインをわざわざはずしたことに、ストーリー展開上の必要性はあるよね、きっと。 「風子!! 前の事は後で全力で詫びる!!」 ショーンが記憶を取り戻してヘコんでるんじゃないかと心配したけど大丈夫そう。 まあ、今はそれどころじゃないしね。 後で落ち着いたら、ドーンってくるかもしれない。 「詫びるがこんな奴どう勝つんだよ!!」 本当にそれだよね。 これまで、たくさんの犠牲を出しても足止めするのが精いっぱいだったのに、今回は勝つしかないんだもん。 「リベリオン」と「イージス」を使っても「神」は倒せなかった。 残された希望は心器「ジハート」のみ。 ジュイスさんが100回のループで探し回ったけど、ヒントすらみつけられなかったアーティファクト。 風子ちゃんは101回目のループでしか発現しないのでは、と考えていた。 でも、それが「ルナ」と「サン」の「ゲーム」のために用意されたアイテムだと考えると、別の考察が出てくる。 「ゲーム」である以上、絶対に出現しないアイテムなど用意しないだろう、と。 そして、絶対にわからないような場所に、偶然に頼るしかない形でしか手に入らないような場所に、配置することはないだろう、と。 なるほど……「ルナ」がこれは「ゲーム」だと言ったことがヒントということか。 ただの嫌がらせだと思ってたけど。 今でもそっちの割合の方が高いと思ってるけど。 「この世で最も儚く 最も危険な場所にそれはある」 「気付いたとて触れられない 死をともなう その場所に」 答えがわかった後で読むと、そのまんまなんだよ……。 突然の謎解きタイムにみんなが困惑してる中でヒントを出してきたのがショーンだった。 ギャングのやり方か……。 これ、今回ループの知識じゃないよね、おそらく。 「リメンバー」で記憶を取り戻すことの必要性が強化されたうえに、否定を肯定に変える、というこの物語の底に流れる信念を感じた。 一番ヤバい奴に持たせて常に動かす。 そのことについて考える風子ちゃんの顔が少しずつ...

『週刊少年ジャンプ』2025年01号 感想

『ジャンプ』的に年度が切り替わりましたね。 背表紙のロゴの色とか、巻末コメントのレイアウトとか、毎年、変更点を確認するのが、密かな楽しみです。 アンケートの景品が、クッションorトートバッグからマグカップor図書カードに変更されたのはちょっとだけショックだった。 クッションが欲しかったのに(←毎週だしてるのに一度も当たったことがない)。 『カグラバチ』 (第59話 暗転) 先週、双城がお風呂に入ってるだけの話になってたけど、何事もなかったかのようにド修羅場に戻ってきた。 座村さんの裏切りと漆羽さんの死を知り動揺しまくりなチヒロくん。 そりゃそうなるよね。 頭の整理が追い付かなくて、疑問があちこちに飛びまくり途切れまくるところが、生々しいというか、痛々しいというか。 で、ようやく絞り出せた質問が「父さんを殺した…ッ 毘灼に……!! 妖刀を握らせて……良い理由って何なんですか……!!」という。 チヒロくんにとって一番重要なことは、毘灼が父親を殺した、ってことなんだよね、結局のところ。 座村さん、ちょっとリアクションに困ってる感じだな。 一番痛いとこを突かれた? 「淵天」の方に話題をそらしたようにみえるが。 怒って我を忘れているチヒロくんと、歴戦の強者・座村さんではやっぱり戦いにならない。 座村さんにその気があれば、チヒロくんなんて簡単に斬り殺される。 そこに乱入してきたのが柴さん。 もうちょっと早く来てください……。 過去の六平パパと契約者たちの罪とやらを柴さんも知ってるっぽい。 てか、「俺たちの罪」って言ってるから、おそらく柴さんも共犯者だな。 座村さん、毘灼との協定で、毘灼の構成員全員+神奈備の内通者の個人情報を握ってた。 つまり、毘灼が協定を破った時は毘灼の構成員を全滅させるぞ、という抑止力は握っているのか。 「梟」をみせられた後では、それも可能なんだろうな、という納得しかない。 てか、毘灼の構成員10名って意外とこじんまりしてるな。 数が必要な時はチンピラを集めれば良いだけなんだろうけど。 この世界、チンピラはいくらでも湧いてくるよね。 幽はチヒロくんが死んだと断定してたけど、しっかり生きてた。 座村さんと柴さんが偽装したんだろうけど。 座村さんが殺したいのは、罪とやらに関わった契約者だけで、契約者だけど関わりはないチヒロくんは対象外なのか。 それとも、六平さん...

『逃げ上手の若君』(第183話 老い1340) 感想

前回、カブトムシを獲りに行きたいから帰る、とか言い出した市河殿。 村上と図って戦からぬけだしたかったのか。 まあ、自分の領地が心配だから戻りたい、というのはそりゃそうだろう。 多少の恩賞をもらえたとしても、領地の安定が崩れたら元も子もないからな。 貞宗殿の配慮が足りないという言葉も納得できるんだけど、やっぱり貞宗殿がかわいそすぎる。 市河殿に去られ、雨に打たれる貞宗殿の姿があまりにもわびしい。 時行軍が粘って時間稼ぎをしてたら頼継がきた! なるほど、五年の不戦の誓約文のあら(?)をついてきたか。 つまり、いつから5年目だ、という定義を書いていなかったのね。 だから、その誓約文を書いた日が起点ではなく、諏訪家が最後に戦をした日を起点だ、と言い張っているという。 これ、最初からこういう抜け道を狙ってこの文をつくったのか、時行を助けたいがためになんとかひねり出したのか。 「時行が粘る間に誓約の期間が終わったんですよ!」 ここの頼継の表情が悪ガキだった頃のまんまなんだけど、めっちゃ頼もしく感じるのはなんでだろう。 時行に「万の兵より君の加勢が心強い!」って言われて、ちょっと照れてる感じの頼継の顔がまたかわいいなあ。 時行は本当に天然人たらしだよ! 長引く戦に疲れ果て、病床にふせる貞宗殿。 そうだよなあ。時行や頼継が成長する分、貞宗殿は老いてるんだもんなあ。さびしいなあ。 開戦から4か月も粘り続けて、まだいけるってムードだった時行たちが、土岐頼遠の参戦をきいて「あ 無理 詰んだ」「逃げよう」ってなったの笑った。 まあ、土岐にはえらいめにあわされたからなあ。 それにしても、何度みても土岐頼遠は人間じゃないだろロボだろ、ってなる。 そして、撤退をほぼ決めてるけどやっぱりちょっと悔しさがあるのか、気持ちを整えようとしている時行。 風邪が治りかけの状態で戦線に戻るつもりで、身体を整えようとしている貞宗殿。 そのふたりが河原でばったりと出会う。 咄嗟にふたりとも刀を捨てるのが良いよね。 つまり、こんなところで戦う気はないぞ、と双方の考えが一致した。 祖父と孫くらい年が離れているふたりは、何を語り合うのか……。

『アンデッドアンラック』(No.232 Assault) 感想(最後にして最強で最高)

祝! 『ジャンプ』表紙&巻頭カラー! 次の巻頭は連載5周年記念でくるのかと思ってたのでうれしい! 最近、掲載位置が前半で安定してるのもうれしい! 一時期、だいぶ怖いことになってたので……。 『ジャンプ』表紙はアンディ&風子ちゃん。 めずらしくおんぶも抱っこもしてない! ちょっとだけ残念。 でも、ふたりが並んでる表紙をみれるの本当にうれしい。 巻頭カラーは不死不運&不死不正義メインで、周囲にちっちゃくユニオンメンバーを配置。 アン風とヴィクジュイを同時に楽しめるカラー絵は初めてなのでは? テラーさんの隣でビリー様が耳をふさいでるの何? めっちゃうるさいのかな、あそこ。 さて本編。 ラストバトル開始宣言をした重大局面なのに、アンディ×風子ちゃんとヴィクトル×ジュリアちゃんはダブルデート中みたいなほのぼのした雰囲気。 アンディとヴィクトルの仲もずいぶんくだけた空気感になってるな。 まあ、45億年もあればね。 ヴィクトルはそもそも、ジュイスさんがからまなければただの陽気なお兄さんっぽいし。 ジュリアちゃんとジュイスさんが微妙にミックスされてて戸惑う風子ちゃん。 これはどう対応すべきか戸惑うよね。 「ジュリアでいい ジュリア=U=スティティア 君にループを託し得たこの名を大事にしたいんだ」 この口調がかなりジュイスさんっぽいのが、なんか良い。 メンタル的にはほぼほぼジュイスさんな感じなんだけど、ジュリアとしての個を大事にしたいんだろうな、って思うんだよ。 自分の選択の結果だから。 そんなジュリアちゃんをみているヴィクトルの表情が穏やかなのもとても良い。 で、すぐにヴィクトルに向かって「キミはジュイスでいいよ 今更無理だろ?」って言うの、ヴィクトルに対しては完全にジュイスさんだな。 ヴィクトルとジュイスさんの関係を夢にみていたから、これまでのループの記憶を取り戻したら、ずっともやもやしていたものが急にクリアになって、ジュイスさんという人格がすんなり統合されたのかもしれない。 アンディとヴィクトルが普通に分裂してることにびっくりして、アンディのことペンペンしちゃう風子ちゃん、めっちゃかわいい。 この風子ちゃんを見たかった……。ずっと恋しかった……。 ふたりが分裂できた理屈はちゃんとあるらしい。 でもまあ、どうでもいいかな(←失礼)。 さて、ついに「ソウル」が「サン」に合体した。 ...

『週刊少年ジャンプ』2024年52号 感想

付録の「ジャンプギガントロゴステッカー」がその名の通りめっちゃでかい! でかすぎてスマホに貼れないどころか、タブレットでもちょっとはみでる。 大き目のタブレットを買うか? 『アンデッドアンラック』 (No.232 Assault) 別記事(最後にして最強で最高)になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS191 運のツキ) アタリちゃん、幸運を使い切っちゃったのは、前回の袋シャカシャカで銃を造る、ってやっちゃったのが原因では? あれ、人生の幸運のすべてを使い切っても無理な幸運量(?)だと思うんだけど。 「最後の運の使い道はもう決めてます」 アタリちゃんがスラーに関する占いをはずしまくったのは、そろそろ占い能力を使い切る、と悟って能力を温存した結果かもしれない。 天弓を殺すしかない、と腹をくくったシンが最初にしたことが、坂本商店店員としての名札をはずしてアタリちゃんに渡すことだったのが泣ける。 殺しをするのなら、坂本商店をやめるのは当然、ということよね。 これ、難しい問題だよな~。 ここで天弓を見逃したらどんな被害がでるかと想像すると、シンの決断はもっともだよね。 坂本さんと葵さんもこういう場面を想定してないと思うので、それでも絶対に守れ! とは言わないんじゃないかな。 どんな約束にも例外というものはあるだろう。 でも、シンにとっては、坂本夫妻との約束はめちゃめちゃ重いもので、例外をつくりたくないのかな、とも思う。 『魔男のイチ』 (第12話 菌茸の魔法) このマンガ、メインキャラがイチ以外は全員女性のまま突き進んでいくんだろうか、と思ってたらめっちゃキレイなお兄さんが意味ありげに通りすがった。 人間じゃない可能性もあるけど。 『カグラバチ』 (番外編 双城厳一のお風呂探訪) 前回、ものすごいシリアスな引きで終わったのに、なぜかお風呂に入ってる双城で始まった今回。 なにごとかと思った。 スケジュールが厳しくて、息抜き回を挟んだんだろうか。 双城、蚊を潰すくらいの気軽さで人を殺すのに、妙にルールは守るのおもしろい。 刺青お断りと書かれている温泉には行かないし、ちゃんとゴミを分別してゴミ箱に捨てるし。 『逃げ上手の若君』 (第182話 彩り1340) 別記事になりました。 『超巡!超条先輩』 (第40話 「ハレンチ巡査長」) なんかまた強烈なキャラでてきた。...

『逃げ上手の若君』(第182話 彩り1340) 感想

長尾が小笠原軍に合流してた。 あいかわらずめちゃくちゃなパワーだな。 でも、戦場経験少なそうな小次郎くんは冷静。 弧次郎の強さに対する自信が、この余裕ある態度につながってるのかもしれない。 小次郎くん、鷹の扱いも、判断の速さも、指示の的確さも実に見事で、祢津がすごくしっかり教育したんだろうな感がある。 多少、身体が弱くても祢津家のトップとして認めてもらえるように、小次郎くんも努力したんだろうな。 小次郎くんがしっかりしないと、弧次郎を祢津家から解放してあげられなくなるからな。 時行と小次郎くん、めっちゃ美人さんなふたりが、目をグルグルさせながら超ハイテンションで弧次郎を褒めまくってるのかわいい! 同担のアイドルオタク同士の会話っぽい。 てか、世界にふたりっきりの同担だよな、多分。 と思ったけど、秕さんはどうなるのかな。 ここに秕さんを放り込んでみたい。 なんとなく、小次郎くんが微妙な反応をみせそうな気がする。 そして、久々の御柱アタックですよ! 御柱アタックをやりやすい場所を設計時点から組み込んである疑惑がある。 魅摩ちゃんはだいぶおとなしくなった、というか毒気が抜けたというか。 自分のせいで死んだ北条の兵士のことを思うと、時行のそばにいるのはよくないんじゃないか、ということまで考えるようになったんだな。 以前の魅摩ちゃんは自分の気持ちを暴走させて抑えることができなかった。 というか、抑える必要はない、好きなだけ暴れろ、みたいに道誉があおってた感じだったからなあ。 でも、北条の敵になったことのあるキャラなんかいくらでもいて、常に味方だったキャラは逃若党と諏訪家と諏訪神党の連中くらいしかいないんだよね。 「それをいちいち根に持ったら私も北条も進めない」 「だから私は安易に人を恨まない」 敵が味方になる、味方が敵になる、ということを幼い頃から無数に体験してきた時行だからこその達観だよなあ。 この年でその境地に至っているというのは、少し悲しい気もする。 魅摩ちゃんの役目は親王殿下のための住居を整えること、か。 親王殿下に住んでいただくうえに、味方になって欲しい武士たちを招く場所にもなるんだから、それなりに格調高く権威を示せるものであって欲しい。 でも、お金はあってもそういう方面の知識を持ち合わせていない香坂にはむずかしすぎる。 そこで、京の都で流行の最先端を追っていた道誉...

『アンデッドアンラック』(No.231 Re member) 感想(不正義最強!)

「リメンバー」が「Remember(覚えてて)」かつ「Re member(再び仲間に)」なの、おしゃれよね。 ついに「不正義」が発現したジュリアちゃん。 あたりまえのようにヴィクトルがべったりくっついてるんだけど、ジュリアちゃんもまったく気にしてないから、まいっか。 この時点でジュリアちゃんを「行かせない」が「ソウル」の正義になっちゃってるから、ジュリアちゃんを地上に行かせてしまう、というこの理不尽がまさに「不正義」で笑う。 ジュリアちゃん、ふっとばされてわりと大変なことになってると思うんだけど、ニッ、な風子ちゃんもなかなかだよな。 ヴィクトルがついてて守れないってことはない、という信用があるのはわかってるけど。 ついに「リメンバー」発動! 見開きでのみんなの表情が感慨深いというかなんというか。 ある程度わかってたからか、記憶を噛みしめてる感じがするニコとイチコさん。 なんかうれしそうなジーナちゃんとジュリアちゃん。 そういうことか、って感じのボイドさん。 リップとラトラが涙を流しているのは、ライラが生きているという喜びなのか、風子ちゃんとアンディへの感謝なのか。 表情がみえないショーンがちょっと怖いな。 あと、明くんが描かれてる? ユニオンに加入してなかった、かつ、今は能力を持ってない否定能力者も記憶を取り戻してるの? 登場がなかった「不均衡」さんとか「不定」さんとかも思い出してるのかな。 多分、ビリー様に脅されてただろうから、それを思い出すのかわいそう。 「不正義」をくらって「ウォー」の装備がはがれ落ちた。 武器を使って戦うことが「ウォー」の正義だろうから、武装解除になっちゃったんだろうな。 「今のキミなら敵でなくともできるだろう?」って、ジュリアちゃんの口調がジュイスさんになってる。 「タイム」は「ウォー」がやられたことに気をとられてファンに撃破された。 いや、相手が隙をみせたとはいえ、能力持ちでもないのに単騎で上位十理を倒すって、強すぎじゃない? そして「タイム」は散り際にファンをさらに老化させて道連れにしようとしたけど、「不正義」をくらって逆にファンを若返らせてしまった。 あの……シェンも若返らせてもらえませんかねえ。 このままだと、ファンより先にシェンが老いて亡くなってしまうのでは? そして、ビリー様は「不正義」を使いこなせずにいた。 前回ループではあん...

『週刊少年ジャンプ』2024年51号 感想

そういえば『ウィッチウォッチ』にも男の「魔女」が登場するけど、こちらは「魔男」とは呼ばれないんだな。以前、作中でしっかりツッコまれてた記憶あるけど。 『ウィッチウォッチ』と『魔男のイチ』で「魔男」かぶりとはちょっとおもしろいな、ってちょっと思った。 『魔男のイチ』 (第11話 魔女会議) 「チクトゲ・トゲアイス」ってすごい名前だな。 「マネーゴールド」もすごいと思ったけど。 『逃げ上手の若君』 (第181話 応援1340) 別記事になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS190 10の4万乗分の1) 廃棄場でゴミ袋を振ったら銃が組みあがる、ってのをラッキーだからでゴリ押すのがすごい! でも、このマンガならアリ! みたいな感じになってるのもっとスゴイ! そうなのよ! このマンガに求めてるのは、こういうトンデモな強さを持ってる連中のバトルなのよ! 『僕とロボコ』 (第210話 相関図とロボコ) 自分を過大評価しているロボコが描いてる身内の相関図に、五条悟と夏油傑が出てきて、さらに大喜くんと千夏先輩が出てくるまでは、わりと予想の範囲内だったけど、『SAKAMOTO DAYS』の南雲が出てくるあたりからめっちゃ笑った。 特に「元ORDERのメンバー 脱退したので呼び方は南雲メンバー」のあたりがおもしろかったな。 あと、宣伝しておけば大概のことは許される理論もおもしろかった。 まあ、ロボコのネタになるのは、大概の作者は笑って許可してくれると思うけど。 てか、大谷選手をネタにするのは大丈夫なのか? 『ジャンプ』主催の漫画賞の審査員やってるから伝手はあるだろうから、さすがに確認はとってるだろうけど。 ラストの見開きのロボコもてすぎ相関図がカオスすぎだった。 『アンデッドアンラック』 (No.231 Re member) 別記事(不正義最強!)になりました。 『カグラバチ』 (第58話 再会) 巻墨の人たちはどうなったのかと心配してたんだけど、気絶させられただけで生きてはいるのか、よかった。 座村さんは妖刀の契約者を始末したいだけで、それ以外の人は死なせたくないのね。 だからハクリくんも無事だった、と。 でも、たとえ弟子でも漆羽さんは殺したし、もしかしてチヒロくんもターゲットに含まれてるのか? と思ったんだけど、どうやら18年前の事件に関わった契約者たちを全滅させた...

『逃げ上手の若君』(第181話 応援1340) 感想

これまで不明だった保科・四宮軍の人たちの名前が出てきた。 Q太郎みたいなおじさん「牧九太郎」って、そのままだな。 北条時行と知ってる今でも「御使い様」って呼んでる保科が良いし、「うわ~~立派になったねぇ」って言ってる四宮も、親戚のおじさん味があって良い。 結城(父)の七支刀は結城(息子)に渡ってた。 何本かあって息子たちに配られたのか、時行とつながりがあると知ってるから三十郎に託されたのか。 「地獄の鬼の拷問など父にとってはただの快楽」って、そういう趣味もあったとは業が深い。 出家してるっぽいけど何があったんだ、と思ってたら「鬼の安全を守るため出家して父に成仏を促すことに」って……。 地獄行き確定って、そっちの方が楽しい、って意味もあったの? 確かに、あの結城殿が極楽で穏やかに過ごしている姿は想像つかないな……。 時行が結城殿のことを想っているシーン、結城殿が星空に浮かんでる絵だと思ってたんだけど、よくみてみたら生首が浮かんでる謎空間だった。 「攻めい 攻めい 攻めい!」な貞宗と「護れ 護れ 護れ!!」な時行。 ふたりとも生き生きしてるなあ。 ついでに、秕さんもめっちゃ生き生きしてる。 さらに市河もあいかわらずできる男だった。 本物(?)の祢津小次郎が再登場。 めっちゃ美人さんに育ってるな。 あいかわらず身体は弱いそうだけど、外を歩き回れる程度には元気なようで、本当によかった。 諏訪神党の三大将のひとりである祢津殿は動けないけど、息子に「この鷹を北条の若君に自慢してこい」と言うのはOKらしい。 つまり、偵察行為じゃないです、鷹を自慢して飛ばしてみせただけです、ということか。 貞宗との約束があるから表立っては動けないけど、抜け道をつくりまくってるな。 望月も「差し入れ」とか言って兵糧を提供してるし。 一方、同じく信濃にいる上杉。 村落で養えない子供を引き取っていた。 これ明らかに改造して実験台にするつもりだろ。 どんな扱いしてもどこからも文句が出ない子供たちだから。 と思ってたら、自分の子供も実験に使ってた……。 ある意味、公平(?)。 とりあえず、兄上が引き取ってくれてよかったね。 てか、兄上もエルフ耳だし、息子たちもそうだな。 どういう家系なの? 長尾はちょっとまともになった感じがするな。 上杉の執事的な存在になってるっぽいし。 今回、懐かしい顔が続々登場で楽しか...

『アンデッドアンラック』(No.230 不死不正義) 感想(アンデッドアンラック+アンデッドアンジャスティス)

ついに! 「アンデッドアンジャスティス」がきた! ヴィクトルの魂の記憶の中を潜るジュリアちゃん。 ヴィクトルの記憶にあるのは、戦いではなく、ジュイスさんとの想い出ばかり。 UMAとの戦いよりも、ジュイスさんのショッピングに付き合って荷物持ちの方が重要事項だもんね。 ところで、ジーナおばあちゃん、スイカ割りでスイカの代わりにヴィクトルの頭を割らせようとしてない? 「この世界にバグが生まれました 人にはその器になってもらいます」 否定者は「ルール」の器、みたいな話は何度か出てきてたけど、器が必要な理由はバグ? バグって何? それがあるとこの世界がうまく機能しない、みたいな話? 円卓の間にはいるけれど、ヴィクトルもジュイスさんもまだ否定者じゃないんだな。 そういえばアポカリプスもいない? つまり「クエスト」がない? ところで、否定者になる者は先代の否定者が選ぶって話があって、だったら初代は誰が選んだの、って謎があったんだけど、その能力の対になるUMAということ? じゃあ、あの「ジャスティス」がジュイスさんを選んだの? あとで他の上位十理たちにめっちゃ責められてそうな事案だが。 なんとなく、ヴィクトルに出会ったことが「不正義」発現のトリガーなのかな、と思ってたんだけど、逆だったのね。 「すげーなジュイス!! お前の言う通りだった!! 死んでも生まれ変われるってよ!!」 「うん!! よかった!! これでまた会えるね!!」 ここのヴィクトルとジュイスさんの無邪気さが逆に泣ける。 ふたりとも元々はこういう溌剌とした性格だったんだよ。 それが100回目のループでは……。 「だからオレが不死になって 迎えに行くぜ」 ということでヴィクトルに「不死」が発現。 つまり、ジュイスさんのために死ぬことがヴィクトルにとっての正義だったから、それが反転して死ねなくなった? ヴィクトルは自分に「不正義」が効いたことはない、という認識だったけど、ジュイスさんを守るためならどんな犠牲も厭わない、というヴィクトルの気持ちが変わらなかったから、実はずっと効き続けてたのかもしれない。 それが、ジュイスさんを戦いから解放するために殺す、という正義に変化しちゃったから、「不正義」の対応も変化した、と。 ヴィクトルもジュイスさんも互いを想い合い続けて、その気持ちゆえに道を違えてしまった。 「ハッピーエンドにしよう...

『週刊少年ジャンプ』2024年50号感想

『アオのハコ』のアニメの佐知川の兵藤と遊佐の声が、小野友樹と小野賢章という『黒子のバスケ』の火神・黒子コンビなの、ちょっとおもしろい。 『あかね噺』 (第134席 何でもある) 殴られまくってボロボロで、意識がちょっと飛びかけてるけど、気持ちの方はいきりたっておさまりつかない、というぐちゃぐちゃな状態の若き日の一生師匠。 そんな若者の中にしみいる生禄師匠の静かなたたずまいと落語。 この対比がなんとも美しいな。 何にもないからこそ何でもある、というのは志ぐま師匠が朱音ちゃんに教えたことだけど、一生師匠は教わらなくてもその落語の中から悟った。 もしかしたら、志ぐま師匠もその隣で同じことを悟っていたのかもしれない。 しかし、この描写をみただけで、一生師匠にとって生禄師匠がとてつもなく大きな存在だというのは伝わるわけで、その師匠の落語を自分は継ぐことが許されなかったのに、志ぐま師匠は許された、というのがどれだけ重い出来事だったのかは想像するだけで怖い。 そこに至る理由はこれから描かれるんだろうけど、どんな理由であろうと受け入れることができなかったんだろうな。 『ONE PIECE』 (第1131話 “冥界のロキ”) サウロに再会できるとわかって、うきうきでサウロが知ってる髪型に戻したニコ・ロビンがかわいい。 てか、やっぱりニコ・ロビンはこの髪型が似合う! 『アンデッドアンラック』 (No.230 不死不正義) 別記事(アンデッドアンラック+アンデッドアンジャスティス)になりました。 『逃げ上手の若君』 (第180話 籠城1340) 別記事になりました。 『カグラバチ』 (第57話 崩壊) 昼彦の「少なくとも座村はそう思ってるんだろうな」という、めっちゃ重要そうな台詞のフォントが、チヒロくんの「頭の中が散らかりすぎてる」といったモノローグのフォントに埋もれてるのおもしろい表現だな。 チヒロくん、血を流しすぎて集中力が切れてる状態に、考えることが多すぎて思考がまとまらないのがのっかって、重要すぎる台詞が頭の中に入ってこない。 それで唐突に「サムラ……って…?」って感じになっちゃったのね。 ここカタカナなの、意外な単語すぎて漢字変換できなかったのね、ってなる。 アニメとか日本語以外だと伝わらない表現になってるのおもしろい。 てかちょっと待て! 座村さんが毘灼とつながってるって、「...

『逃げ上手の若君』(第180話 籠城1340) 感想

宗良親王を守る時行と小笠原貞宗の再びの対決がはじまった。 時行が籠城戦をやる展開ははじめてだな。 時行側は籠城戦がある前提で準備を重ねてきたから大丈夫そう? と思ってたけど、600騎で8000騎+αの軍から城を守り切るってのは大変そう。 しかも相手は歴戦の強者・小笠原貞宗だからな。 弧次郎は将としてはまだ若いけど、北条軍の副将として周囲に認められている。 年の割には戦場の経験も多いし、シュラバ慣れしてるし、何よりも時行に対する忠誠心は疑いようがない。 頼もしい将だよね。 ところで「俺の父親 名前も知らねーな」って、弧次郎の父親の存在が匂わされてるけど、もしかして登場の可能性ある? そして、亜也子がめっちゃ成長していた。 「十四の女子だもん 成長期にもなるよ」って、いや、14歳で成人男性を見下ろす大きさにまでは育たないだろ。 元から怪力だったのに、この体格になったら手が付けられなってるな。 弧次郎が手合わせで苦労してそう、って思ったんだけど、弧次郎は強い相手の方が鍛えられる、って喜びそうな気もするな。 ゴロンゴロンころがってくる武士たちに「ぬぅっ」ってなってる貞宗がちょっとかわいい。 単騎で貞宗の前に現れた時行。 あいかわらず、大将なのに無茶をする。 まあ、逃げ切る自信があるからやれるし、周囲もそこに関しては信頼が絶大なので許すんだろう。 で、成長した時行の矢を、目を閉じて避けることもしなかった貞宗がかっこいい! 矢がはずれることを確信してたんだろうな、これ。 あいかわらず目がいい。老眼とかないんだろうか。 市河が援軍にきて、時行さらにピンチ! ここに保科と四宮がきた! 諏訪神党は助けに来ないんじゃなかったのか? と思ったら、頼継がさりげに配置してくれてたのか。 「浪人となった我々に…神が手を差し伸べて下さったのだ」の「神」って要するに、「現人神」である頼継なのね。 時行たちが城をつくってる、その隣の領地に、時行に恩義を感じている保科と四宮を配置したうえで、彼らを諏訪の本軍ではなく「浪人」という建付けにしておいて、諏訪神党は小笠原軍とは戦わない、という前提は守ったのか。 なかなかずる賢く世渡りしてるな。あのわがままだった子供が。 「友でもなんでもどうぞ勝手に守るがいいです」 この台詞がいい味だしてるよなあ。 言外に、時行を守ることは頼継に対する裏切りとはならない、と宣...

『アンデッドアンラック』(No.229 Re-Return) 感想(過激な彼女たち)

今回はビリー様&テラーさんVS「ウォー」戦で始まった。 「地雷か そいつは条約違反だ」って言っても、UMAは条約なんて関係ないからな。 これはビリー様とテラーさんがあくまでも「軍人」として戦う、という宣言みたいなものなのかな、って気がする。 地雷に乗っかって爆破させるビリー様とテラーさん。 これ、究極の地雷撤去方法かもしれない。 そんなことやっても死なないしケガもしない、という前提だけど。 ところでテラーさん、胸にスピーカー(?)埋め込んでるんだけど! 前回ループではこんなのなかったよね。 これ、後で安全にはずせるの? 安全にはずせないやつでも、テラーさんなら普通に埋め込みそうだよ。 一方、円卓の間では「ソウル」がユニオンメンバーを圧倒していた。 フィルくんが壁に釘付けにされてるんだけど、いつの間に来たんだ? 見落とした? クリードもいつの間にか来ているな。 戦力のほぼ半分をジュリアちゃんガードに投入している感じだけど、「ソウル」はさすがに強い。 でも、誰も退く気はない。 「不死に会う事が不正義発現のカギなんだろ!!」 やっぱりそうなのか……。 アンディは自分をわざと斬らせて、分身をジュリアちゃんの元に送り込んだ。 ジュリアちゃんがアンディの元に来るのは困難な状況だから、ヴィクトルの方をジュリアちゃんの元に届けたのね。 てか、「不死」ボディを半分こにしたら、アンディとヴィクトルを存在させることはできるの? 短時間なら可能だけど、すぐに修復されて、元に戻っちゃう? なんとか分裂してもらわないと、アン風とヴィクジュイ(ヴィクジュリ?)が両立できないんですけど! ジュリアちゃん、どこまでも「ソウル」に抗う。 ジュイスさんのあきらめの悪さはヴィクトルとアポカリプスが頭を抱えるほどだからな……。 「不正義」が発現してなくても魂は操れるから、ジュリアちゃん対抗できてるのか? と思ったらそれだけでなく、他の人の魂から助力を得ているらしい。 誰のだろう? と思ってたらシェンとムイちゃんも降りて来た。 「久遠真魂波」を使ってるけど、ファンから伝授されてたんだな。 降ってきたアンディの頭半分を受け取ろうとするジュリアちゃん。 それを阻止しようとする「ソウル」を阻止するのがイチコさんの魂のチェーンなの、本当に熱い! イチコさんは非戦闘員だと思ってたから、これは意外だった。 「不眠」って戦...

『週刊少年ジャンプ』2024年49号 感想

『逃げ上手の若君』 (第179話 信濃1338~1340) 別記事になりました。 『あかね噺』 (第133席 明日がある) うらら師匠の年齢が気になる朱音ちゃん。 わかる! てか、気にならない人はいないんじゃないか? でも、それを訊くと志ぐま師匠と一生師匠のおはなしを聞かせてもらえないらしいので仕方ない。 聞かせてもらえなくていいからうらら師匠の年齢を知りたい、って人もいそうだけど。 志ぐま師匠は普通の下町っ子で、一生師匠はかなりなお金持ちの家の家出息子か。 一生師匠がだいぶ気難しい人なのはこの頃からすでに、というか、自分がいるべき場所、やるべきことを探して、若い頃からもがき続けてるって感じなのかな。 生禄師匠がお金あるのに蕎麦をツケで食べてたのは、一生師匠がお金あるのに金魚割をツケで呑んでた話を思い出す。 どこまでも師匠を追い続けてるのかな、一生師匠。 もしかしたら、自分が何者になれるのかがわからなくてあがいていた自分と魁生を重ねて見ているのかもね。 『魔男のイチ』 (第9狩 氷鮫の魔法・3) 「氷鮫を美しく飾り付けること」という課題だから、氷鮫をいかにセンスよくデコレーションする対決かと思ってたんだが、もしかして、氷鮫を三枚おろしにして活け造りにして飾り付けるってこと? そういえば、どんだけ切り刻んでも死なない、って話をしてたな。 あれ、三枚下ろしの前フリだったの? なるほど、これならイチの解体技術が活かされるな! 『アンデッドアンラック』 (No.229 Re-Return) 別記事(過激な彼女たち)になりました。 『カグラバチ』 (第56話 夜更け) 能力を使おうとして倒れたハクリくん。 無理しすぎ! でも、巻墨のお姉さんにしてみれば、説得する手間が省けてラッキー! って感じ。 計画の根幹はハクリくんの能力なので、今、無理して能力そのものを失われたら困るよね。 護衛たちが命を賭して自分を逃がそうとすることを受け入れた漆羽さん。 巻墨が命を賭して自分を逃がそうとすることを拒み続ける座村さん。 どちらにも理があり情がある。 漆羽さんが殺気でもって座村さんを移動の陣のところに引き寄せたのは、たとえ師匠の意に逆らうことであろうとも、護衛である巻墨の意志の方を尊重したからで、そこらへん漆羽さんの行動は一貫してるんだよね。 「俺たち忍 私情は無用」 だから「道具」として...

『逃げ上手の若君』(第179話 信濃1338~1340) 感想

『ジャンプ』表紙の時行が美人すぎて、コンビニではじめてみた時、うおってなってしまった。完全に不審者だった。 前回の読んで、2年後にスキップするのかな、って思ってたら、『ジャンプ』表紙ですでに答えが出てた。 そして、付録の「おじさん大集合シール」ですよ。 おじさんのバリエーションがすごすぎるな、このマンガ。 なんかわからんけど散らばっている小笠原貞宗の眼に笑った。 そして、なぜかいるカレー屋さんの店主は何なの? 巻頭の見開きカラーは現代バージョン逃若党。 雫と亜也子のメイドコスかわいい! すごい恰好してる秕さんにパニクってる弧次郎もかわいい。 さて本編。 信濃に戻ってのどかな生活をしている時行たち。 魅摩ちゃんもだいぶ元気になったっぽくてよかった。 でも、父親にどんな手紙を出してるのよ……。 道誉もちょっと気持ちが落ち着いたら娘かわいさの方が勝つようになってきたのか? それとも、失ったからこそ執着心が出てきたのか? 魅摩ちゃんはオリキャラだと思ってたんだけど「ミま」という女性を大事にしていた、という記録が残っているのか。 それだけの情報をここまでふくらませた松井せんせーの手腕がすごい。 香坂の財力の源泉は塩泉か。 海がない信濃では塩は貴重品だろうからな。 おいしい漬物で時行を誘っていたのも、塩を贅沢に使える故か? 宗良親王を庇護していた井伊家は足利に負け、親王は時行の元にやってきた。 香坂の読みはすごいな! 小笠原貞宗が頼継を助けたのは、幼い子がひどい目にあっててかわいそう、とかではなく、足利の政治的な判断があったから。 でも、頼継は小笠原貞宗の言動に祖父への敬意を感じ取った。 「敬意がある以上…打算だろうが恩義は恩義」 頼継のこの言葉に、しっかり自分の判断で動く頼もしさを感じる。 時行がそうだったように、幼いながらも信じるべきものを自分で選んでるんだよ。 宗良親王が信濃に現れたとの報をきいて「信濃守護もいい加減疲れたわ」って考えてる小笠原の哀愁。 いや、結構な御年だもんね、この時点で。 頼重が討たれても諏訪大社への信仰は衰えていないだろうし、いろいろとめんどくさいことあるんだろうな。 でも、そのくたびれきってた感じの小笠原が「北条時行」の名が出た途端、「またキサマか小僧ォッ!」って生き生きしだしたの、笑ってしまった。 いや、小笠原、時行のこと好きすぎだろ! こういう...

『アンデッドアンラック』(No.228 武とは) 感想(老いて枯れても次の花が咲く)

ジーナちゃんと「チェンジ」の大激戦&舌戦と同時進行で、シェン&ムイちゃんと「タイム」の戦いも行われていた。 「なんでそんなつまんないルールを世界の絶対にしちゃうのさ!!」 「もっとあるじゃんか!! 「お腹空かない」とか「キレイな服いつも着れる」とか」 シェンはお腹空かないといいのに、と思うことはあっても、いつもキレイな服を着たい、とは考えないと思うんだよね。 これは前回ループのシェンが、メイちゃんがいつもこうであって欲しいと願っていたことだった。 自分の服はボロボロでも、メイちゃんには擦り切れてないキレイな服を着せていたからね。 きっとシェンにとってのステキなルールっていうのは、ムイちゃんとメイちゃんがそうであって欲しいと願っていることなんだろうね。 ところで「タイム」のPHASE3の姿が意外すぎるんだけど! シルクハットの老紳士が、ロングヘア美人になってる……。 どういうことなの? 「タイム」なんだから老人から若者になるのは納得だけど、性別まで変わる? それともこれ男性なのかな。 いや、UMAに性別はあるのか? という話もあるんだけど。 「魂」に「死」を足すと次の個に何かを託すようになる。 「変化」を足すと個を主張するようになる。 「運」を足すと個の成果に差が生まれる。 「正義」を足すと意志が生まれる。 「戦争」を足すと個を守るために争う。 「時」を足すと焦り成長を望むようになる。 「獣」を足すと人間という存在を特別視するようになる。 「言語」を足すと成長も衰退も加速する。 そして増えすぎた命を調整するために「病」が足された。 上位十理がなぜこの順序なのかの説明が美しいな。 否定者たちが戦う理由が、この上位十理が足された理由にきっちりひっかかってる構成が本当に見事! ここでついにファンが乱入。 シェンとムイちゃんのとこに来ると思ってたよ! なんか、様子見してたらしいので、もっと早くに到着はしてたのね。 これさすがにシェンは怒る。 最初っから来てくれてたらシェンとムイちゃんは老いずにすんだかもしれないわけだから。 と思ったらまさかのムイちゃん「不老」を発現! おいおい……前回は「不真実」を継承して今回は「不老」か……。 つまり、今のファンは「不老」ではないのね。 なのに「タイム」に戦いを挑んでいる。 これ、どの時点で発現したんだろうと見返したんだけど、おそらく、「た...

『週刊少年ジャンプ』202年48号 感想

『カグラバチ』 (第55話 共闘) 巻墨の隊長ってまだ子供なの? 「まだ子供なんだから……」という主張に「身体だけでしょ」って言い返されてるけど、見かけ通りの年齢じゃない可能性ある? 巻墨は音も殺気も消すことができるから、座村さんの戦いを邪魔せずに加勢できる。 だからこそ、座村さんの親衛隊として機能できる、というのがドーンと出たあとで、漆羽さんは座村さんに斬り込まれてもケガなく立ち回れる、という二段構えになってるのうまいな。 巻墨の有能さを示したうえで、その上を行く、座村さんの弟子としての漆羽さんの強さを示している。 毘灼が座村さんとこに戦力を集中させている、というチヒロくんからの情報があるから、ここで巻墨全滅させてもいい、という考え。 これまで雫天石がどれくらいストックされてるのか謎だったから、手札を使い切る選択はできなかったんだろうけど、ここをしのげれば妖刀契約者たちを守れる可能性が高い、となればそういう判断にもなるか。 だけど、ハクリくんは守られる側に徹することはできないんだよなあ。 ハクリくん自身が妖刀契約者たちと同等の重要人物になってるってこと、まだ呑み込めてないような気もするんだけど、チヒロくんも似たようなことしてるので、このお子様たちは仕方ない。 『あかね噺』 (第132席 思い出す) 志ぐま師匠と一生師匠の過去話がはじまった。 1964年に20歳くらい? ということは戦後すぐ生まれって感じで、今は80歳くらいかな? って、志ぐま師匠と一生師匠はそれで納得できるんだけど、うらら師匠は何なの? えっ? あのかわいい子、うらら師匠だよね? 別人? って大混乱している。 それにしても馬上先生の絵は昭和中期くらいの時代がめっちゃハマるな。 線の感じがいい具合に風情があるというか。 『逃げ上手の若君』 (第178話 信濃へ。1338) 別記事になりました。 『魔男のイチ』 (氷鮫の魔法・2) 氷鮫の被害者たちをみつけてすぐに子供に「熟睡」の魔法をかけるデスカラス様。 まあ、まだ小さい子にあれはみせたくないよね。 デスカラス様、無法にみえてちゃんと心遣いができる人! なんか氷鮫をデコるのが「試練」らしい。 それ、審査員は氷鮫なの? 氷鮫のセンスってなんなの? って思ったけど、他の誰のセンスでもイチには関係ないから、そこは問題じゃないのかもしれない。 飾り立てる、と...

『逃げ上手の若君』(第178話 信濃へ。1338) 感想

突如あらわれた香坂が抱いているのは、南朝への忠義ではなく、一か八かの大出世への野望。 「大博打」という言葉に反応する玄蕃は良いよね。 まあ、忠義よりも野心の方がわかりやすい、というか、信用できる感はある。 なるほど、時行を通じて南朝の皇子にお近づきになって富と栄誉を得たい、と。 皇族なんて公家でも近付けない人がいるのに、成り金でもつながりが持てる可能性がある、となれば野心ある者が飛びついても不思議はない。 時行は信濃にゆかりのある人物だし、きっと身分にこだわらず話をきいてくれる人だという評判が伝わってるんだろうな。 というわけで、時行軍は一旦解散ということに。 そして、時行たちは伊豆を経由して信濃に。 伊豆では祖母と叔父が健在でいてくれた。 ふたりとも、時行が生きててくれて本当にうれしいんだろうな。 戦に出たんだからいつ死んでもおかしくないもんなあ。 叔父上のおでこに「よかった」って書いてあるのちょっとかわいい。 叔父上はなんか穏やかな感じになった。 毒気が抜けてるというか。 「わしもまだ十年は持つぞ」って言いながら、おでこにちっちゃく「うそ」って書いてあるのがほのぼのする。 なんでおでこに字が浮かぶんだよ、というネタがこう使われるの、うますぎる。 そして、「戦え」ではなく「跳び回れ」と言ってくれるあたり、時行のことをよくわかっている。 頼継はちょっと成長したけど、あいかわらず煽り顔がゲスい。 でも、本当にうれしそうな時行に抱き着かれちゃったら、もうデレるしかないよね。 頼継は父と祖父を失い、諏訪大社の主としての立場を失い、逃亡の日々を過ごした。 まだ8歳の子供が大変だっただろう。 でも、時行を恨んでいないのは、それは祖父・頼重が選択したことだと理解しているからなんだろうと思う。 そして、その頼継を救ったのが小笠原貞宗か……。 もしかして、ここから2年スキップ? ちょっと成長した時行たちが登場?

『アンデッドアンラック』(No.227 アタシはどっちも!) 感想(「不変」は変化する)

アポカリプスからジュイスさんに関する記憶を受け取ったジュリアちゃん。 ダメージを負ってる様子がないのは、アポカリプスが流し込む情報量を制限して、ジュリアちゃんに負担がないように配慮したからだろうな。 「不正義」の発現の仕方がわかったということは、条件をすぐに揃えることが可能、ということだよね、多分。 なんなんだろうな。 ヴィクトルと出会うこと、とか予想してるんだけど。 そしてアポカリプスは永眠か……。 そうか……。 「ソウル」が直々にジュリアちゃんを殺しに来た。 衝撃を受けてもしっかりアポカリプスを抱いてるジュリアちゃんはさすがだな。 あと、「ソウル」とやりあってもしっかり生きてるニコがすごい! やっぱり「不正義」さえなければ自分たちは勝てるって「ソウル」は考えてるんだな。 「タイム」の攻撃を受けて老けたムイちゃんに、「かわいいね! おばあちゃんでも!!」って笑いかけるシェンが満点です! シェンがそう言ってくれるって確信して、シェンに向かって笑うムイちゃんも満点です! その背後で核攻撃(?)っぽいものを受けてるビリー様とテラーさん。 「不変」バリアでなんとかしのいでる? そして、肩に剣を受けても「不抜」でそれを抜けないようにして攻撃を封じる友才さん。 さらに「シック」相手にまったくひるむ様子なく戦うリップとラトラ。 みんな苦戦してるのに、「どいつもこいつも希望を持ったツラは変わらない」んだよ。 強い! みんな強すぎる! 風子ちゃんががんばって、みんなの大切なものを失わせずにここまできたから、みんな信じることができるんだと思うんだよ。 自分たちが勝てる可能性を。 一方、「不変」と「チェンジ」戦。 「ソウル」が「不正義」にかまうことが気に入らない「チェンジ」。 情緒が安定しないのは「チェンジ」ゆえなんだろうか。 それにしてもジーナちゃんと「チェンジ」の舌戦が怖すぎるな。 ジーナちゃんに「変わらないことを恐れてんだからさあ!!」って指摘されて、「は?」って言ってるとこの「チェンジ」の目とか、超怖い! ところで、ジーナちゃんは「不死」ではないので、腕をすっぱり飛ばさないでください。元に戻らないので。 でもジーナちゃんはひるまず「チェンジ」の胴体をすっぱり切り離した。 こちらは切り離されてもノーダメージなのね。 「さあ変わりましょう?」 この台詞にアンディの「変わろうぜ」を思...

『週刊少年ジャンプ』2024年47号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS186 今日の運勢) アタリちゃんの「3つ以上の命が消えます」という予知、ゴキブリのことだと思ってたら、アタリちゃんと看守さんふたりのことだった。 で、このままだと死ぬのでアタリちゃんは上の階層に逃げる、と。 アタリちゃんの超能力は「その時その場で最も運がいい行動を選択できる」。 これだけの能力を持ってて、どうしてスラーの件は予知できなかったんだ、という疑 問があったんだけど、予知できない方がラッキーだから、だったりして。 『あかね噺』 (第131席 解体) 志ぐま一門解体の件でまいける兄さんは一剣師匠のところへ抗議に行ってた。 一生師匠や全生師匠ではなく一剣師匠のところに行ったのは、話をきいてもらえそうだからだろうね。 そうだね、まいける兄さんなら自分の負担もかえりみず、弟妹弟子たちを守ろうとするだろうね。 でも、それを志ぐま師匠と弟妹弟子たちが望むか? ってなっちゃうよな。 師匠たちにもそれぞれの想いがあるけど、正直、それに振り回される朱音ちゃんはたまったものじゃない。 振り回すのなら事情を話せ、という朱音ちゃんの主張はもっともすぎる。 師匠たち、合理だ気働きだと言いながら、朱音ちゃんの気持ちを置いてけぼりにしすぎ! 志ぐま師匠は折を見て話す気だったのかもしれないけど。 そういうことをちゃんと主張できる朱音ちゃんは好きだな、って思う。 『ONE PIECE』 (第1130話 “呪いの王子”) 新聞に載ってるニカルフィの写真の腕についてる×のマーク。 これをロビンが不思議がってて、腕に×といえばアラバスタでのあれじゃん! って思ったんだが、そうか! ロビンは知らないのか! 麦わら一味の初期メンバーだけさらわれているな、と思ったんだけど、あのマークの意味を知っているか、が分岐点なのか。 ビビはナミがいつも新聞を読んでることを知ってるから、ルフィの写真にマークを付ければ、自分はモルガンズのところにいるよ、ということが麦わらの一味に伝わると考えたんだろうな。 そして、そんなことができるということは、監禁されてるわけでもない、と。 ロビンは確か、麦わらの一味とビビと別れた時、サニー号に密航してたから、お別れのシーンみてた可能性はあるけど、この時点でのロビンにとってはどうでもいいことだから記憶があいまいなんだろう。 『逃げ上手の若君...

『逃げ上手の若君』(第177話 選択1338) 感想

結城が死にかけてる。 そりゃあ、海につかった状態で矢傷を受けたからねそうなるよね。 郎党たちが泣いてたり、肩を落としたりしてて、こんなヘキを持ってる人でも部下には慕われてたんだね。 時行は結城のことを心配してお見舞いにきたけど、結城の命令で追い返された、と。 自分の決断でやったことなんだから、時行に負い目を感じられるのは意に沿わない、ということなんだろうね。 死にかけなのに笑いながら起き上がる結城の絵が怖い。 えっ、結城って70歳なの? あの時代に70歳ってすごくない? その歳になっても戦場に立ち続けてたのもすごいな。 本人的には屋敷で隠居してるよりは、戦場で血をみてる方が楽しいんだろうけど。 「朝敵の首を我が墓に捧げよ!!」まではわりと普通な感じなんだけど、「朝敵」の範囲が広すぎた。 南朝以外全部敵って、北朝だけを指してるんじゃなくて、南朝にも北朝にも属していない者(外国含む)すべてを指してた。 そして数億の首を並べて「仁徳天皇陵より巨大な首塚に…」ってスケールがでかすぎる。 そんな遺言、誰にもかなえられるわけないだろ。 いやあ、壮大な夢だなあ(棒)。 そういうわけで結城が逝った。 まあ、満足な最期だったのでは? 一方、魅摩ちゃんを迎えた時行陣営。 でもその魅摩ちゃんの体調が悪いまま。 限界まで酷使されたんだから、そう簡単には元には戻らないわな。 で、時行と魅摩ちゃんの婚姻も保留になった、というか、雫が保留させた。 北条の統領が思いつきだけで結婚するわけにもいかないだろうね。 それに、考えてみれば魅摩ちゃんの意思確認がまだだぞ。 ほぼ確実にOKだと思うけど、一応。 尊氏はパワーアップして、勘は予知に、武力は神武に、強運は天運に、魅力は魔力になった。 予知と天運を合わせ持つだけでもむちゃくちゃ強いな。 そして、逃げ上手は何になった? ところで、南部の通訳(?)さんは生き延びていたのね。 容器みたいなの抱えてるけど、もしかして南部のお骨か首だったりする? 初登場の宗良親王はなんか良い人そう。 旗印の立場だから、一番安全なところにいてもらわないといけない人が刀で戦う羽目になっても「和歌のネタになる」と鷹揚に受け入れている。 なかなかメンタルが強い。 「帝の威光の象徴たる余が死ねば…」と自分の立場と状況を冷静に語ってるのも良い。 ここで時行は諏訪神党を頼って信濃に戻るか…...

『アンデッドアンラック』(No.226 黙示録) 感想(ゲームマスターの正義)

上位十理との戦いで劣勢に立つユニオンメンバー。 風子ちゃんから決着を急ぐな、敵の観察に徹しろ、と言われているのでそりゃそうなんだけど、決着つける気で戦っていたとしても優勢にはならんだろうね。 ところでジーナちゃんの肩幅が広くなってる気がするんだけど、これ気のせい? それとも、『チェンジ』に性別を変えられちゃった? そして、戦いのキーとなるジュリアちゃんは黙示録からジュイスさんの記憶を受け取るために奮闘中。 風子ちゃんが「リメンバー」を使わずにいるのは、ジュリアちゃんという人格を尊重したい、というだけではない。 「ジュイスさんの発現が再現不可能だから 時代も世界も特殊すぎる」 なるほど、性別がなく、もしかしたら老いもなかった世界で発現した条件が、現在の状況では自然発生しない可能性が高いのか。 再現するためには発現状況を意図的につくるしかなさそうだから、それを知りたい。 ヴィクトルは知ってるかもだけど、沈黙を貫いてるからなあ。 「黙示録」に触れて記憶が流されるかはアポカリプスの気持ち次第。 まあ、ジュイスさん、普通に抱っこしてた絵があったからな。任意なんだろう。 前回ループでアンディがアポカリプスの口に手をつっこんだ時に何も起こらなかったのは、ヴィクトルの存在とかいろんなことを隠しているジュイスさんのために流さなかったのかな。 風子ちゃんが触れて、あの程度ですんだのはアポカリプスが手加減してくれてたのかも。 アポカリプスの記憶再現とはいえ、ようやく出番をもらえた「バーン」が円陣のワンパンでやられたのかわいそう。 「スポイル」もトップくんに蹴っ飛ばされて終わった……。 再現度が低いのか、今の春歌ちゃんの「不壊」でつくられたものは、「スポイル」でさえ腐らせられないのか。 「黙示録」を狂暴化させたのは「ソウル」だった? これって、アーティファクトである「黙示録」にも魂が宿ってるってことだよね。 「ソウル」の目から光が失われているけれど、これは「サン」に操られているってことなのかな。 最後のループの「ラグナロク」が発生してしまった以上、ループに必要な「円卓」とクエストに必要な「黙示録」はすでに存在意義を失っている。 だから、アポカリプスなんてどうなったってかまわない。 それでも、アポカリプスには魂があるんだよ。 「ゲームのルールなんて関係ない」 「ルール」を守らせることにこだわ...

『週刊少年ジャンプ』2024年46号 感想

『カグラバチ』 (第53話 暗がり) 自分は英雄ではなく人殺しだと考えている座村さん。 漆羽さんもそんな感じっぽいし、六平パパはそういう考えの人にしか妖刀を託してないんじゃないかな、という気がする。 少なくとも、妖刀を持ってウッキウキだった双城みたいな人には絶対に渡さなかっただろうな。 座村さんが目を閉じた理由のひとつが、自分が斬った人の断面を直視することに耐えられなかったから。 でも、目を閉じてもその映像が浮かぶし、グラビアは見たいし、タバコもやめられないしで、なんも切り捨てられてないのが、残念なところ。 しかしながら、目を閉じても何も好転しないであろうことは、薄々覚悟していたのかな、って気もする。 それでもやってしまったのは、何もしないことにも耐えられなかったんじゃないかな、と。 「憧れはやめて尊敬にします」って言うチヒロくんは、他人との交流が極端に制限された環境で育ったわりに、ちゃんとコミュニケーション能力が備わってる。 感情豊かなお父さんと柴さんのおかげだろうか。 見開きの暗がりの絵が紙版だとただの真っ黒で残念だったんだけど、電子版で絵がみえるようになっても何が起こったのかよくわからない。 昼彦もわかってないっぽいけど。 それにしてもラストのページのチヒロくんが怖すぎるな。 チヒロくんが人殺しであることを受け入れてるのツライ。 柴さんはもっとツラいんだろうか。 『逃げ上手の若君』 (第176話 神代の終わり1338) 別記事になりました。 『あかね噺』 (第130席 ぐちゃぐちゃ) 志ぐま師匠が倒れた理由は急性心筋梗塞で、検査してみたら初期の喉頭がんが見つかった、と。 初期なら死にはしないんだろうけど、声を失う可能性があり、そうなると落語家としては死ぬことになる。 そういえば、朱音ちゃんが医師から説明をきいてたけど、志ぐま師匠に同居の家族はいないのかな。 これまで登場してないし、いれば朱音ちゃんがひとりで話をきいて、入院のための準備をする、なんてことにはならないだろうし。 そして、志ぐま師匠の部屋、めっちゃ物が多い! ガチャポンとか、変な形の人形とか、ドラムセットとか、多趣味すぎる。 病室で寝ている志ぐま師匠の足の方に立っている一生師匠。 これは『死神』になぞらえるなら、志ぐま師匠は死なない、ということなんだろうけど、それでも絵が怖い。 一生師匠、病床の志ぐ...

『逃げ上手の若君』(第176話 神代の終わり1338) 感想

魅摩ちゃんが気を失い嵐は止んだ。 そして雫も神力を失い人の形を失いつつあるけど、それどころではない。 「亜也子ちゃんに兄様を任せて消えるつもりが…なんでここで魅摩ちゃんがお嫁に来るの!?」 時行が亜也子のものになるのはOKだけど、魅摩ちゃんは受け入れられないのか。 まあ、出会った時から雫と魅摩ちゃんは反発しあってたからな。 微妙に似たところがあるのがダメなんかな。 あと、亜也子とはずっと一緒にいて、時行を命がけで守ってくれる人という信頼があるけど、魅魔ちゃんは時行を殺しかけたわけだから、受け入れがたいのも無理はないか。 「愛したから結婚するのではない 結婚したから真摯に愛して添い遂げる」 雫も亜也子も頼重に命じられて時行の郎党になったし、最初っから時行にべた惚れって感じではなかったから、そういう意味ではこの形に沿っているんだよね。 時行はずっと魅摩ちゃんのこと友達って言ってたのに、なんで結婚になるんだって思ってたけど、時行にしてみれば、あの父親の元においておくわけにはいかない、それなら結婚という名目で自分のそばにおきたい。 そして、結婚するなら絶対に大事にする、という話なのか。 時行の感覚では、それは自然なことなのね、きっと。 「北条の当主で何が不満だ 父上の腰巾着 佐々木道誉」 ここの時行の挑発的な表情がめっちゃ良い! これが北条の惣領の貫禄だよ! ところで雫の脳内の魅摩ちゃんがひどすぎない? どんだけ印象悪いの。 頼重に未来視えない期がある、という話は、予知が便利すぎるのでちょっと弱体化させよう、くらいの感じでつけた設定なのかと思ったら、人として動揺すると神力を失う、という尊氏の設定とつながってたのか。 なるほど~。 時行のことを大事に想いすぎた結果、時行を危険にさらしてしまったというのは、皮肉な話だな。 そして雫は神力を失い、人間としての肉体を得た。 でもまあ、魅摩ちゃんも失ったからそんなに問題はないか。 有能執事としての能力は残ってるし。 尊氏に対抗するのに雫の神力はきっと必要ないんだね。 尊氏に対抗するのは時行の役目だから! 時行は神頼みをしないから!

『アンデッドアンラック』23巻 箇条書き感想

ちょっと出遅れましたが23巻についてちょこっと。 ・表紙はアポカリプスを抱いたニコを中心にイチコさん、ランちゃん、ファン。そして、下に風子ちゃんとアンディ。周囲に「あ」「A」「阿」が散らばってるの良い ・ランちゃんはともかくファンまでめっちゃ悪役の顔してるのおもしろい ・中表紙でニコボールが海苔になってて、ニコが見たら怒りそう ・カバー折り返しの著者コメントはニコについて。戸塚先生、めっちゃニコのこと好きだな ・前回ループでニコがループのことを「知らん」と言う前に「…」という沈黙があったのは、ランちゃんがループのことをほのめかしていたので、知らないけど心当たりはあったから、という推測が当たっていたことが判明。こういう答え合わせあるのうれしい ・この巻はトップくん&春歌ちゃん、ニコ&イチコさんがメインかと思いきや、気が付くとファンがやたら目立ってる! って感じで、いちゃいちゃとセクシー(←本誌ネタ)が入り混じっててめっちゃ楽しい ・24巻の表紙は風子ちゃん親子をカラーで見たい!

『ワールドトリガー』第246話「若村麓郎・2」+第247話「若村麓郎・3」 感想

若村の「『実力』って何だ?」って問いは、改めて考えるとよくわからんな。 それに対するヒュースの回答は「実力とはただの『結果』だ」と実にシンプル。 なるほど、「実力」と言ってもいろいろあるけど、ボーダーが求めていて、若村が欲しがっているのは「結果」のような気がするな。 ここでヒュースが例えに出してきたのがタイヤキなの、おもしろい。 玉狛で食べてたけど、よっぽど気に入ったんだな。 若村は真摯に丁寧にタイヤキを焼く。 香取ちゃんは目分量で適当にタイヤキを焼く。 それでも香取ちゃんのタイヤキの方がおいしいのなら、香取ちゃんの方が「実力」がある、ということになる。 客は「結果」であるタイヤキのおいしさにしか興味がないから当然そうなる。 例えば香取ちゃんの気分次第で毎日タイヤキの味が変わっちゃったとしても、おいしいのならそれも許されると思う。 そしてオサムにはタイヤキを焼く能力はなく、売る能力がある。 つまり、おいしい、という「結果」は出せなくても、儲けた、という「結果」を出せる、ということ? チカちゃんのタイヤキがでっかくて、ユーマが曲芸のようにすばやく仕事をしている、というのがそれぞれの能力を表してて細かい。 「おいしい」以外にも、「量が多い」とか、「注文したらすぐにアツアツのが出てくる」と、「結果」にもいろんな種類があるわけね。 まあ、味はそれなりでいいから量が欲しいとか、待たされるのが嫌いだからすぐに出して欲しいでも冷めてるのはイヤとか、客のニーズはそれぞれだよね。 オサムがスパイダーでルートをつくってお客さんを誘導してるの、ちょっとかわいい。 「実力とは『結果にプラスの影響を及ぼす能力』の事だ」 ……めっちゃ納得度が高い……。 「実力が欲しければ結果を出すしかない」 このヒュースの言葉が 「これが香取隊の実力ってこと それだけの話よ」 という香取ちゃんの言葉とリンクするのうまい。 つまり、香取ちゃんは無自覚に、ヒュースと同じ考えにたどり着いてるんだよね。 でも、若村は香取ちゃんにその言葉を言われた時、納得いってなかった。 香取ちゃんがきっちり説明できなかったってのもあるけど、若村が香取ちゃんをその時の気分で適当なこと言ってる、みたいな評価をしてたのも原因だと思う。 「不運や理不尽を嘆いても無意味だ 直面した状況下に於いて『結果』をどれだけ最善に近付けられるかで実力が試...

『アンデッドアンラック』(No.225 知りたい) 感想(ヴィクトルのプレゼント)

「不正義がいたからこの戦いは101と続いたのです」 上位十理の認識はやはり「不正義」さえいなければ負けない、なんだな。 実際、そうなんだろうけど。 ところで「ラック」がやたらと「リメンバー」を使わせようとしているようにみえるんだけど、どういうことなんだろうね。 「リメンバー」を使って否定能力者が強化されたら、ちょっとは楽しめる戦いになる、というバトルジャンキー脳なのか? 「リメンバー」を使うと「不正義」が発現する可能性がゼロになるのかな? って気もするんだけど。 みんな超がんばってるけど、やっぱり押され気味。 そりゃそうだろうね。 ところで「ジャスティス」ってどういう戦い方してるの? 「ラック」もよくわからんな……。 ジュリアちゃんという存在は、ヴィクトルがジュイスさんに贈った「プレゼント」という風子ちゃん。 のんびりと紅茶を飲んで、友達と穏やかな学生生活を過ごすジュイスさん、というのを、ヴィクトルは確かに望んでいただろう。 ヴィクトルが望むジュイスさんの幸福に、ヴィクトル自身は邪魔すぎる存在なんだよ。 でも、ジュイスさんはヴィクトルと過ごす日々と引き換えならそんなものいらない、って断言するだろうな。 ヴィクトルからの心からのプレゼントだとしても、受け取るか否かはジュリアちゃんが決めることなんだよ。 ヴィクトルの「正義」とジュイスさんの「正義」は反発しすぎてる。 「リメンバー」を使わず、「あなたがあなたのまま その想いを受け止める」ってどういうことだ? って思ったら、ニコの時と同じく「アポカリプス」でヴィクトルの情報を知る、という手段に出たか。 どちらでも知ることは同じじゃない? って一瞬、思ったんだけど、「リメンバー」はジュイスさんの記憶だから、それに呑み込まれてしまうリスクはありそう。 「アポカリプス」のは記憶ではなく記録だから客観的ではあるだろう。 「私は私のまま その人を知りたい!!」 ジュリアちゃんの選択をきいたアンディが「…聞いてるか 逃げんなよ」ってつぶやいた相手はきっとヴィクトル。 ジュリアちゃんが、ジュイスさんの気持ちを引き継ぐと決断しても、ヴィクトルはアンディの中にひきこもり続けそうだもんな……。 ヴィクトルは自分の存在を隠蔽したいんだろうけど、ジュリアちゃんは夢でみてるから、いなかったことにはできないのよ。 「デス」のジュニアに立ち向かうニコの...

『週刊少年ジャンプ』2024年45号 感想

『ONE PIECE』 (第1128話 “RPG”) サンジの「もしこれが夢なら…「男」が登場する筈がない!!」って台詞に笑ってしまった。 徹底してるな、サンジ! 「“おれレーダー”にロビンちゃんが引っかからねェ…!!」とか、ちょっと怖いぞ! チョッパーが別で捕らわれていたのは、ペット扱いで別枠になったのかな。 そもそも麦わら一味の初期メンバーだけなんで連れてきたんだろう? どうやって連れてこれたんだろう? サンジとかめっちゃ神経質なとこある印象なんで、連れてこられたことに気づかないの解せないんだけど。 『アオのハコ』 (#167 まだ間に合うなら) 匡くん、付き合えないも付き合いたいも、とても伝えるのに勇気のいることをちゃんと言葉にして、すっごく真面目に素直にがんばったのに、あのラストってかわいそすぎるんだけど……。 『超巡!超条先輩』 (第33話 「アンドレ巡査長」) 縦ロールお嬢様とかベタベタなのがでてきた! ポンちゃんが「完全に貨幣経済の外側にいますわぁ…!?」とか思われてて、まさかのお嬢様の天敵はポンちゃんなのか。 やっぱりポンちゃん強すぎる。 超条先輩にはホビー系というわかりやすくお金で懐柔できるネタがあるけど、お嬢様がポンちゃんを欲しいと思ったらどうするのかな。 めっちゃ立派な柔道場を建てるとか? 『あかね噺』 (第129席 落語ですか?) 「志ぐまの芸(仮)」は「…コレ 落語ですか?」って言われるようなシロモノなのか。 てか、何をもって「落語」とするのか? って問われるとめっちゃ困るな。考えたことなかったけど。 一生師匠は教わることすら許されなかった噺。 そして、おそらくはもっとも執着している噺。 そう考えると一生師匠に認めさせるの無理すぎる気がするんだが。 どれだけハードルあげるんだよ。 しかも、ここでまさかの志ぐま師匠、倒れる! 導いてくれるはずの人を倒れさせるとか、さらに難易度あげるのか……。 『魔男のイチ』 (第5狩 分析の魔女シラベドンナ) イチが魔女狩りになるルートが示されて、ほえ~ってなった。 なるほど、魔法狩りをするのかとばかり思ってたけど、魔女協会と決裂して魔女狩りになるルートもあり得るのか。 でも、イチがウロロを信用しているとは思えないので、簡単に唆されて魔女狩りになるとも思えないな。 かといって、今のところ魔女たちに協力するメリ...

『逃げ上手の若君』(第175話 責任1338) 感想

自分が消える前提で神力を解放した雫。 そこまでやれば人間の魅摩ちゃんがかなう相手ではない。 佐々木道誉が娘を差し出してでも欲したものは、実は顕家を超える「美」だったか。 あの顕家の死に様はそれほどに強烈なものだったんだな。 でも、顕家の華やかさは公家という出自の上に成り立つものではあるけれど、公家なら顕家みたいになれる、なんてことはないからなあ。 「もっとド派手に もっと贅沢に もっと婆娑羅に!!」って、めちゃくちゃ無理してがんばること自体、美しくないもの。 顕家はたとえ困窮しても、きっと美しく華やかに生きるもの。 「いかなる犠牲も陰謀も」と考えてしまった時点で、顕家が示した「美」から遠ざかってしまった気がするな。 そして、魅摩ちゃんにとってもっとも目障りな存在が雫だった、というのはめっちゃわかる。 神力が彼女を特別にしてくれたのに、雫は同じものをもっていて、時行の側にいる。 つまり、神力があるから、という理由だけでは時行に特別扱いしてもらえないんだよ。 自分は神力以外に価値あるものを持っていない、と魅摩ちゃんは考えているんだろうね。 だから、雫がいる限り、時行は自分を求めてくれないと思い込んだんじゃないかな。 「負けたくなかった 私の存在を見下すような奇麗な奴らに」 時行たちは魅摩ちゃんを見下してなんかいないのに、魅摩ちゃん自身が、自分は見下される存在だと信じきっている。 自己評価が低すぎる……。 もしかしたら、自分が傷つけてきた人たちに対する罪悪感から、自分は最低ランクの人間だ、という評価になっているのかも。 海に落ちた時行を助けてくれた結城。 「背中の傷は嫌いです 鮮血吹き出す自分の傷口が見れないので」って、自分の血が流れるのを見るのも好きなのね。 時行に別れを告げようとした雫の前に、頼重が現れるってのは感動的なシーンのはずなんだけど、ピザを頬張ってることでいろいろと台無しになってる。 でもずっと時行のことを見守ってくれてるんだな。 そして、いきなりの時行の魅摩ちゃんを「娶る」発言ですよ! なるほどそうきたか! これなら確かに合法的(?)に親から娘を引き離すことができる! 佐々木道誉の娘なら家格的にも時行の正室として問題なさそうだし。 時行は魅摩ちゃんのことをずっと「友達」と言っていたので、そんな方向に持っていくとは思わなかったよ。 これは雫も「思い残しは無い...

『アンデッドアンラック』(No.224 ご武運を) 感想(上位十理戦やるよ!)

4646億年続いたゲームを見続けてきた「ルナ」。 よく飽きないな。 つまらないところはスキップしてるのかな(←できそう)。 「あなた達があなた達でいられる」とか言ってるけど、ここでバッドエンドになったら、みんなの魂はもう保管されないということなのかな。 ラトラが乗ってるのがやっぱり「ハーレークイン」らしい。 クエスト報酬で「ハーレークイン」と「サイレントヴォイス」の所在地が開示された後で、4ヶ月のスキップが発生したけど、あれはクエストパスの時と同じく円卓の間限定なのね。 ニコラボ視点で考えると、アーティファクトの位置情報が送られてきたっきりで、誰も円卓の間から出てこない、という謎現象だもんなあ。 スキップの可能性がある時は風子ちゃんが事前に予告してたっぽいから、それがないのにスキップしたと推測できる状況が発生したわけで、何か異常事態が発生したと察して、とにかくやれることをやっておこうと、アーティファクト探しをがんばってくれてたんだろうね。 ニコラボ超有能! 対「サン」戦の初手は、ジーナちゃんが不変剣をつくって、それをボイドさんが振る、という連携技。 不変剣がめっちゃサンライズパースで描かれててふふってなった。 そういえば、「不変」にされたものはジーナちゃんの手から離れても効果は解けないんだった(風子ちゃんガード用に「不変」バリアをジーナちゃんがジュリアちゃんに預けてた)。 「不可避不変剣」の「不変」が解けた描写があるんだけど、ここでよくみると3番の球が光ってる描写があって、これつまり第3席「チェンジ」が「不変」をキャンセルさせた、ってことなんだろうね。 そして、クリードの「不減」弾幕を弾幕で防いだのが第6席「ウォー」か。 「サン」の衛星(?)になった上位十理たち。 クエストスキップされたのは、上位十理をそのまま戦わせるより、「サン」と合わせて戦わせた方が効率的だから? いや、前回は上位十理戦がスキップされた! って凹んでたけど、考えてみれば、アンディには上位十理を抑え続けてきた実績があるわけで、クエストすべてにアンディを参加させればかなり勝率は高いと思うんだよね。 しかも、アンディは死なないし、負傷しないし、疲弊もしないから、どれだけ連戦させても問題ないし。 上位十理が一気に襲ってきたとしても、アンディが来れるようになるまでの持久戦という戦術はとれる。 だから、その...

『週刊少年ジャンプ』2024年44号 感想

『逃げ上手の若君』 (第174話 神の戦1338) 別記事になりました。 『あかね噺』 (第128席 いよいよ) 不穏な回想ではじまったけど、これは先代志ぐまの死の原因に一生師匠が関わっている、ということなの? 布団に横たわる人物とその枕元に立つ若き日の一生師匠の絵が、頭の方に死神がいたらもう助からないからあきらめろ、っていう『死神』の設定を思い出させて、ぞわっとなる。 一方、からしとひかるちゃんは二人会を開催していた。 なんだかんだで仲良しだな! 声優としてのひかるちゃんのファンは、からしのことをどう思ってるのかな。 ストーリー自体は何も動いていないように感じるし、みんな思わせぶりなこと言うばかりで何もわかってないんだけど、緊張感に満ちた回だった。 これから朱音ちゃんは『志ぐまの芸(仮)』で真打を目指すんだろうね。 『カグラバチ』 (第51話 座村) 座村さんは自分で目を閉ざしたのか。藤虎か! 禁煙をしようとしてるのにタバコをくわえてるし、煩悩を削ぐために目を閉ざしたのにグラビアみたくてしかたないしで、いろいろ中途半端なとこがあざとかわいいぞ、座村さん。 柴さんと座村さんがきゃっきゃしてるのを冷めた目でみてる、ちょっと幼いチヒロくんもかわいい! 座村さんが出る時は、他の味方は何もしない、というのは、敵とまとめられて斬られる可能性があるのと、音を必要以上に増やさないため? こんな強い人が妖刀もったらどうなっちゃうの。 『魔男のイチ』 (第4狩 首都ナタリー) イチがひらっひらがついてる装飾過多な靴を履いてるのかわいいな。 西先生がどれくらいデザインに関わってるかはわからないけど、宇佐崎先生めっちゃうきうきで描いてそう。 『超巡!超条先輩』 (第32話 「アイドル巡査長」) 巡子ちゃんが! かわいすぎるんですがっ! 超条先輩、メイクだけでこんなにかわいくなるとは! なんか、この姿をみたら警視が昇天しそう。 『アンデッドアンラック』 (No.224 ご武運を) 別記事(上位十理戦やるよ!)になりました。

『逃げ上手の若君』(第174話 神の戦1338) 感想

魅摩ちゃんが起こした嵐に翻弄される南朝の船団。 どうやってこんなに強い神力を手に入れたのか、ってやっぱり尊氏か……。 父親の道誉に都合よく利用され、わけがわからないうちに神力を注入される魅摩ちゃんがかわいそすぎてエグい。 アニメで増えた新規層を減らしそう。 道誉は自分の得しか考えてないし、尊氏はあれが魅摩ちゃんをひどく傷つける行為だという認識がなさそうだしで、あまりにもかわいそう。 神力を操る能力があるから父親に特にかわいがられ、道誉の娘という地位で好き勝手できたのは確かだろうけど、それにしたってあんまりだ。 いつもは得体の知れない気味悪さみたいなものを発してる尊氏だけど、今回のはシンプルにキモい。 特に悪気はなさそうなのがキモい。 「今の彼女は意識朦朧の使い捨て兵器」 思考能力をだいぶ失って、時行への執着だけが彼女を動かしてる感じなのかな。 時行は魅摩ちゃんと仲直りして、再び友達になりたい。 だから、危険を冒して彼女を救おうとする。 船から船へと飛び回り、矢をくぐり抜ける時行はさすがだけど、それでも魅摩ちゃんには届かない。 この時行の危機に、雫が人の姿を捨てる覚悟をするか……そうなるか……。 えっ? 雫ここで退場しちゃうの? 神力には神力で対抗するしかないってのはわかるけど、魅摩ちゃんを救うために雫が犠牲になったら、時行はどうなっちゃうのよ。

『アンデッドアンラック』(No.223 RAGNAROK) 感想(チーターも運営には勝てない)

クエストとクエストのインターバルの3か月を潰され、結果発表の直後なのに課題発表がはじまった。 あの7席の時計もってたおじいさんはUMA「タイム」か。 解放されてようやくこれだけのことができるようになったらしい。 なるほど、これまでこの手の嫌がらせをされなかったのは、単純にできなかっただけなのか。 上位十理の狙いは「不正義」が発現する機会を潰すこと。 これまで本当にジュイスさんひとりにやられまくってたんだな。 そして、5席の鎧の人はUMA「ジャスティス」で確定っぽい。 「デス」「チェンジ」「ラック」「ジャスティス」と2席~5席は対になる否定者がいて、「ラック」以外はずっとユニオンの主戦力だった。 「ラック」はおそらく前回ループでようやくユニオンに加入した。 「不運」はユニオンにとっての欠けたピースというか、「神」がジョーカー役として設定した能力だったのかも。 時間操作の能力の存在に気付けなかったことを悔やむ風子ちゃんに「1か月経過 ペナルティラグナロクを発動する」というアポカリプスの宣言が追い打ちをかける。 この風子ちゃんの「…は?」のコマと同じ顔で読んでたと思うよ、私。 いや、インターバルをすっとばすところまでは、このマンガならやる! って思ったけど、まさか上位十理戦をまるっとスキップするとは! 「ウォー」がビリー様と、「チェンジ」がジーナちゃんと対戦する気満々だったのに! この上位十理戦スキップは「タイム」の仕業ではなく、どうやら「ルナ」が勝手にやったことらしい。 そうね。「ルナ」も時間操作できることは、前回ループで示されていたよね。 「ソウル」が激怒してる……。 ようやくアンディから解放されて、否定者たちを蹂躙するぞ! って楽しみにしてただろうからなあ。 「不死1人に留められたアナタ達に何を期待するのです?」 この「ルナ」の言葉にうっかり納得しちゃった。 言われてみれば確かに……。 「不正義」さえいなければ、と上位十理たちは考えていたんだろうけど、それ以前にアンディに勝てないことが実証されてるだろお前ら、と言われるとうなずくしかない。 「そっちの方がおもしろい」 「ルナ」の判断基準は常にこれだな。 「ソウル」の最後の「なら」という言葉は、もしかしたら否定者たちと上位十理が手を組む可能性を示してるのかな。 「それなら、ボク達もお前に抗おう」って。 そして、上位十理...

『週刊少年ジャンプ』2024年43号 感想

『魔男のイチ』 (第3狩 雷狐の魔法) 魔女と魔法が対峙したら互いに名乗り合う、という文化があるのね。 この狐の魔法、やたらと自分の設定しゃべりまくるな、と思ってたら、魔法とはそういうものなのか。 でもイチは「魔女」じゃなくて「狩人」だから、作法とか文化とかにまったく興味がないし、相手は「魔法」ではなく「獲物」だから、自己紹介の必要はない。 性別とかは関係なく、思想というか指向というかが、魔女とはまったく違うものなので、そういう存在を魔女たちは受け入れられるのか? という話になっていくのかな。 少なくともデスカラスさんはイチをおもしろがっているようなので、最初に出会った魔女がこの人なのは、イチにとってラッキーだったんだろうな。 ところでやっぱりデスカラスさん、かわいいですね! 『逃げ上手の若君』 (第173話 ストームブリンガー1338) 別記事になりました。 『カグラバチ』 (第50話 迎撃) 六平パパさん、部屋に契約者たちの写真を飾ってたのか。 だからチヒロくんはすべての契約者の顔を知っている? 柴さんからお父さんは英雄だときかされ、お父さんから契約者たちこそが英雄だときかされてきたチヒロくんが、契約者の座村さんにお父さんが英雄に決まってるだろ的なことを言われて「“英雄”のなすり付け合いだ」って考えてるのおもしろい。 “英雄”のなすり付け合いをするような人たちだから、六平パパさんに信頼され、妖刀を託されたんだろうな。 ところで座村さんは、そのアイアンクローで本当に表情読み取れるんですか? 柴さんの「ごめん十代には衝撃的なキショさやわ」に笑った。 うん。座村さんには悪いが否定できない。 『超巡!超条先輩』 (第31話 「ゴリラと巡査長」) ポンちゃんとゴリラを間違える超条先輩とローボくんはかなりおかしいけど、あんなでっかいゴリラ相手に「勝てるに決まってるでしょ!!」って言えるポンちゃんはもっとおかしくない? しかも本当に勝ってるし。 『アンデッドアンラック』 (No.223 RAGNAROK) 別記事(チーターも運営には勝てない)になりました。

『逃げ上手の若君』(第173話 ストームブリンガー1338) 感想

船を造らされている時行たち。 顕家軍の生き残りを船で北奥州、南奥州、関東に送り込んで一発逆転(?)を狙う計画か。 壮大すぎて、そんなうまくいくか? と心配になるな。 でも、北畠親房本人とその息子も参加するわけだから、かなり本気なのはわかる。 残存兵を食わせるのが大変だから、さっさと追い出したいのもわかる。 ところで北畠家、みんな美形ね。 奥州からついてきた武士たちは故郷に帰れるので大乗り気。 時行としても鎌倉に乗り込めるわけだから、ありがたい話ではあるよね。 結城がおじさんの生首の詰め合わせを親房に献上しててビビった。 戦がなくても殺しはしたいという結城の要望に応えて、罪人と野盗限定で許可を出した、って親房が結城をイイ感じにこき使ってる。 結城も自分の性分がダメなものだとはわかっている。 でも、それが容認される立場を得てしまっているんだよね。 だからエスカレートしてしまっているのか、おかげで制御されててこの程度で済んでるのか。 無駄な殺生をやめることはできないか、と言った時行だけど、言ってもききいれてもらえないとはわかっていたんだろう。 作中でも触れられていた通り、それが許されない時代に生まれていたらどうなってたんだろうね、この人。 右目で泣いて、左目で人の死を求める結城の絵に、なんともいえない物悲しさを感じた。 結城家の人たちって最初はギャグっぽく出てきたのに、こういう締め方してくる手腕があまりにも松井せんせー。 そして、出航早々に魅摩ちゃん再登場。 なんかちょっと大人っぽくなってない? 人外感が出てきたというか。 これ、尊氏からなんかされた?

『アンデッドアンラック』(No.222 RTA) 感想(これぞチート技)

2015年10月31日。 いつの間にか2週間が過ぎてた。 円卓に集合したユニオンメンバーについにアンディがお披露目だけど、みんなあっちこっちに散らばってて、全員を集められなかったのかな。 クエスト以外にもアーティファクト探しとかいろいろやってるからな。 みんながアンディを覚えていれば、無理してでもみんなすぐに集まってくれたと思うけど、「リメンバー」使ってないから、クエストの結果発表でみんな集まれるから、その時にまとめて紹介するね! 的なことで2週間待ってたのかも。 「待たせたな野郎共!!」ってアンディめっちゃノリノリだけど、みんなのリアクションはいまいち。 女性陣がみんなドン引きしてるの笑う。 「彼氏なの?」って言ってるくるるちゃんは、風子ちゃん、こんなのがタイプなの? とか思ってそう。 てか、普通に「彼氏」認識なのね。 前回ループでは風子ちゃんが彼氏じゃないと否定し続けてたけど。 リップの病院の一件で、一瞬、手が触れただけで彗星を呼べる、という状況を目撃してる人がいるから、そこからの彼氏認定なのか? それともニコが言いふらしてまわったのか? 記憶がないのに、シェンの反応が「手合わせしたいね」で、前回ループと同じなの笑う。 まだ「リメンバー」使ってない風子ちゃんに驚くアンディ。 「いやオレはビリーあたりでするぞ アイツメンドクセーだろ」って、実際めんどくさいことやらかしたからね、ビリー様は。 でもビリー様にしてみれば、どうしてめんどくさいって言われてるかわからないから「え」ってなるよね。 2席の座をアンディに譲ったジーナちゃん。 風子ちゃんに見せてもらった過去があるから、アンディを認めてくれてる。 もし、それがなかったらジーナちゃんはどうしてたんだろうね。 超反発してたりして。 でも、そんなジーナちゃんだったとしても、アンディはうれしそうに見るんだろうな。 そして、友才さんからは刀のプレゼント。 風子ちゃんから話をきいてたのかな。 アンディがそれを肩に刺したのにみんな驚いたの、確かに新鮮だな。 まあ、普通はその反応だよね。 クエストはオールクリア。 「バーン」の捕獲については、「不燃」の円陣がいれば図体がでかいくらいしか難点がないので、わりと簡単そう。 「サマー」の捕獲はシェン、フィルくん、ボイドさん、友才さん、という面子。 「不可避」で逃げられなくして、シェンが前...

『週刊少年ジャンプ』2024年42号 感想

『ONE PIECE』 (第1126話 “落とし前”) ボニーがくまの膝に座って「やっと一緒に見れたね水平線」って喜んでるのが、かわいいやら物悲しいやら。 反応がなくても父が生きているだけで嬉しいのかな、ボニーは。 ベガパンクがくまを元に戻す手段をどこかに残してる可能性はあるのかな……あるといいな……。 バルトロメオがシャンクスの旗を燃やしたの、特に深い理由はなく、調子に乗った結果だったらしい。 バルトロメオならあるかもな……。 で、諭されたらすぐに反省するのもバルトロメオらしい。 さらに、ルフィを殺すように言われて渡された毒を自分で飲んでケジメをつけようとしたところまではかっこよかったけど、それで逃がしてもらえたら「案外甘ェんだべな!!」とか言っちゃうあたりが、またバルトロメオ。 反省はするけど、すぐにリセットされちゃう。 「ケジメはケジメ」と言われて、結局、船を撃沈されてしまったけど、バルトロメオたちは生きてそう。 どうすればよかったのかと思ったんだが、旗を燃やさなければよかったんだよ! としか言いようがない。 『魔男のイチ』 (第2狩 ウロロの魔法) 森を一瞬で破壊した魔法、威力でかすぎだろ、と思ってたら、使うと3日は寝込む、というデメリットがあった。 つまり、サポートなしでこれを使ったら、寝込んでるところを攻撃されてアウトということか。 単独行動で使うのはほぼ無理だな。 ウロロがイチに寄生してる感じになってるのおもしろい。 魔法は生物で要求をクリアすれば使えるようになる、というのは、その魔法を我が身に同居させるってことなのか? ところで、デスカラスさん、頭良くてずる賢くて最高ですね! 表情豊かでかわいいし! そういえばこの作品タイトル、どう英訳するの? って思ってたら『Ichi the Witch』らしい。 「wizard」じゃなくて「witch」なところが「魔男」を表してるのか? 『逃げ上手の若君』 (第172話 ?1338) 別記事になりました。 『カグラバチ』 (第49話 均衡) 漆羽さんとハクリくんを車内に残し、チヒロくんは脱出して敵をひきはがした。 ハクリくんが「蔵」を使えるようになれば、漆羽さんが妖刀を取り戻し、さらに電車が仙沓寺につけば、もうひとりの妖刀保持者も使えるようになる。 妖刀二本分の戦力はでかすぎるな! だから、このふたりを安全圏に逃...

『逃げ上手の若君』(第172話 ?1338) 感想

なんかまたすごいサブタイトル来た! あと、センターカラー絵がこわい。 なにこの、超失敗したAI絵みたいなやつ。 コンタクトレンズ専門店とのコラボとは、またおもしろいことやってるな。 「瞳を大事に」で小笠原殿が描かれていて、まさか小笠原殿のおかげでゲットできた案件なの? さて本編。 顕家が戦死してから3か月後の新田陣営。 郎党たちの士気はめっちゃ低いけど、新田だけはまったく変わらず元気! 新田が「首くらいもげてもそのうち生えてくる!」とか無茶なこと言ってるけど、誰も笑わないし文句もつけない。 いつもこんな調子でみんな慣れきっちゃってるんだろうな。 「源氏ってそんなに偉いのか?」という素朴な疑問。 まあ、家柄がいい方がいろいろとやりやすいってのはあるけど、この時代わりと後付けできたらしいからな。 信ぴょう性の薄い家系図引っ張り出してきたり。 「強い奴が勝ち! 勝った奴が偉く! 偉い奴は何を言ってもまかり通る!」 実にシンプルで新田らしい言葉で、本人はそれを信じ切っていたけど、現実としてはどんだけ強くても大勢で攻められれば負ける、で終わるんだよね。 少数で行動している時に囲まれ矢で頭を射抜かれた新田義貞。 完全に死んだかと思ったら、脳を完全に破壊されてるのに暴れまくってる絵がめっちゃ怖かった。 新田義貞に足りなかったものは何か。 そして、新田義貞は何のために戦っていたのか。 それについて松井せんせーは描かなかった。 松井せんせーなりの解釈はありそうだけど、それを描かず「?」のままにすることが、このマンガの新田義貞にふさわしいと考えたのかな、と妄想している。 ずっと「?」がくっついていた新田の最期の絵が、死体で描かれた「?」なの、徹底してるな。

『ワールドトリガー』第245話「若村麓郎」 感想

オサムと若村の違いを問われて「そもそもメガネ以外に何か共通点はあるのか?」と聞き返したヒュース。 なぜかメガネが重要だよね、このマンガ。 「別になんでも……」とごまかしかけた若村が、考え直してちゃんと言い直したとこが良い。 若村は変えたいんだよね、自分のことを。 多分、基本的に自分のこと好きじゃないというか、信じられるものが何もないという状態なんだけど、そこから脱したいという気持ちは強い。 香取ちゃんに頼ってもらえる存在になりたいのに、今はその足をひっぱってるって、思い込んでるからな。 もし若村が三雲隊のメンバーとチームを組んでて、オサムが香取隊に入っていたら、三雲隊と香取隊の順位は逆転していたかもしれない。 なるほど……この仮定はおもしろいな。 現実としては、オサムは香取ちゃんと衝突しまくりそうだし、ユーマとチカちゃんはそもそもボーダーに入らなかっと思うけど。 ヒュースが若村にズバズバ言ってしまうので、笹森と半崎がひやひやしてるのちょっとおもしろい。 これ、若村がキレて怒ることではなく、落ち込んでしまうことの方を心配してるよね、多分。 若村はオサムのことを自分と同じく地道な努力型だと思ってるから、気になるのか。 ユーマとかチカちゃんは突き抜けてるところがあるから、自分と何が違うんだよ! とはならないよね。 若村が犬飼からどんな訓練を受けているかをきいただけで、若村が気づいていない犬飼の真意に気づいたヒュース。 それを若村に離してもいいか、犬飼にお伺いを立てるヒュースは律儀だな。 というか、その価値みたいなものを理解できてる、というべきなのかも。 ヒュースは軍人だから、他のチームに中途半端にちょっかいを出すことの危険性を重くみているのかもしれない。 練習中の若村にやたら話しかけるのは、射撃をしながら他のことに意識をさくことに慣れさせるため、か。 射撃競技ならともかく、戦闘中に射撃だけに集中できる状況はつくれないよね、確かに。 距離をとってるスナイパーならともかく、ガンナーは周囲に常に気を配る必要がある。 でも、その意図を犬飼は若村に話さなかった。 若村に自分で気づいて欲しかったから。 でも、それができずに半年が経過してしまった、と。 若村は自分で考えるのが苦手、というのはなんとなくわかる。 あれをしなきゃいけない、これもしなきゃいけない、こうならなきゃいけない、みた...

『アンデッドアンラック』(No.221 凶界輪廻) 感想(永久ループって怖いよね)

アンディの独白ではじまった今回。 前回の風子ちゃんの独白と対になってるのね。 「アンディから始まったんだよ」と言った風子ちゃん。 でも、アンディは風子ちゃんに出会うまでは「ただの不死」だった。 「アンディ」にしてくれたのは風子ちゃんだった。 だから、ふたりが出会った時が始まりの時なんだよ。 「よかったな!! また不滅になれてよぉ!!」 「よかったな そのUMAとまた出会えて!!」 「よかったな ソウルに唆されて強くなれて!!」 ルインにそれをいうか、って感じなんだが、アンディは本気で言っている。 どんな経緯であっても、今のこの出会いは良いことなんだ、と。 「キサマにルインは救えない」 逆を言えば、「シャドウ」と「ブラッド」はルインを救いたい? 「シャドウ」と「ブラッド」は好きでルインにくっついてる感じだよね。 人間に付いてるUMAはクロちゃんとこの2体くらいしかいないけど、どういう経緯で、ここまでルインを贔屓することになったのかな。 「その方が楽ってだけだろ 怠けてんじゃねぇよ」 このアンディのセリフは、風子ちゃんに出会う前の自分にかけている言葉でもあるような気がした。 「何故だ 同じ再生能力 何が違う」 これは私も知りたい。 「不死」と「不滅」の違いって何? 「不死」はループを越えられて、「不滅」は越えられてないっぽいのはどういうことなの? ルインを虐待してる親(?)の姿が、ちょっと「サン」っぽく描かれてて怖い。 周囲に炎が描かれているのでなおさら。 否定能力者は親が愛情深くて、幸せな生活から突き落とされるパターンが多いので、最初っから恵まれてないというのは初めてのような気がする。 アンディは知らないとはいえ、この育ち方した人に「その方が楽ってだけだろ」は厳しすぎる! 「オレの成長もアイツも成長ももうない やり尽くした だからこっからなんだ」 アンディがそばにいなかった風子ちゃんの約200年は、風子ちゃんを限界まで成長させるための時間だったと捉えるのか。 個々の修行を終えて、これからはみんなの連携技で強くなるんだ、と。 「残り続けるオレの不死に 触れ続けるアイツの不運 その不運はお前が死ぬまで終わらない」 なにその永久機関。 「凶界輪廻(バッドループ)」こわすぎじゃない? 「不死」と「不運」の連携技がどんどんこわい方向に進化していってるな。 アンディはルインを強く...

『週刊少年ジャンプ』2024年41号 感想

『魔男のイチ』 (第1狩 イチ) やっぱり宇佐崎先生の絵は華やかで良いなあ。 イチの「相手がこちらに殺意を向けない以上 こちらも殺意を向けてはならない」というのは、ポリシーというよりは、自分で自分にはめた枷のようにも感じる。 人間社会の一部として生きていけるギリギリのラインを踏み越えないための方便というか。 人間として生きていきたい気持ちはあるけど、本性としてはそこを踏み外しているので、なんとか踏みとどまるための縛りプレイというか。 深読みのしすぎかもしれないけど。 魔法が一種の生物であり、課された課題をクリアすれば魔法が使えるようになる、という設定はおもしろいな。 でも、水を飲み干すとか、一緒に旅をするとかは時間をかければいける気がするんだけど、篝火を1時間抱きしめるとか、氷山に添い寝というのは死ぬのでは? あと、「魔女」が魔法を習得するハンターなのなら、ひとりで複数の魔法も取得可能なのか? 逆に、ひとつの魔法を複数の魔女が得ることは可能なのか? 『チェンソーマン』みたいに能力取得用に囚われている魔法もあったりして。 ところで、魔法が使えるようになると勝手に変身しちゃうのね。 コスチュームに統一感があるのは、魔女としての規定スタイルがあるから、とかではないのか。 『ONE PIECE』 (第1125話 “何をもって死とするか”) マリージョアへの物資供給を妨害する革命軍の作戦がじわじわと天竜人たちを追い詰めはじめた。 でも今のところ天竜人ではなく、料理人たちが犠牲になっちゃってるの理不尽だな! 多分、奴隷たちの方が先に飢えて死ぬことになるだろうし。 革命軍の上層部もこうなることは予想できたと思うんだけど、ここらへんもう割り切るしかないんだろうな。 サターン聖がイム様に始末されてしまった。 いろいろやらかしちゃってるから、イム様に見放さるのもわかるけど、ちょっとかわいそう。 五老星はみんな、イム様の力で生き延びてたりする? シャカ、エジソン、ピタゴラス、アトラスの意識(?)は生き延びてたか。ボディを失ったので急ごしらえボディに同居だけど。 中心となるステラを失っても、その脳は残っているので、いつかベガパンクは復活するのかもね。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS181 親睦会) ボイルさん再登場! この調子で過去敵が次々に現れてくるかもしれん。 シンがやけに...

『逃げ上手の若君』(第171話 望郷1338) 感想

後醍醐天皇からよくわからないグルメバトル(?)を挑まれ「外したら死罪」とか言われて困惑する時行。 きっと読者みんな困惑している。 しかしここでさらっと顕家の父・親房が助け舟を出してくれた。 息子の陣営で戦っていた時行を無碍にはできないんだろうな。 ずっと時行に厳しくあたってるけど。 親房の目の下側がちょっと濃く描かれているのは、息子の訃報に泣いたせいかもしれない。 ずっと平静を装っているけど。 親房のアドバイスで正解にたどり着けた時行。 でも、そもそも頼重が教え込んだ教養がなければそこにたどりつけなかった。 最初の頃の時行は勉強する意味がわからなくて逃げたりしてたけれど、それがここで活きてくるとはな……。 頼重はここまで読んでいたのかな。 いずれ公家と接する機会があるだろうから、その時のために、という考えはあったんじゃないかな。 ただの無理難題と思えた後醍醐天皇の要求は、だいぶ遠回しに自分の気持ちを伝え、それを読み取れるだけの教養を時行が持っているかの試験だった。 そして、御簾から出て来た後醍醐天皇。 前に登場した時よりだいぶ老いているようにみえる。 後醍醐天皇は楠木正成を失い、北畠顕家を失い、「朕はもう過ちを繰り返さぬのだ」と言うけれど、もはやそれを繰り返す時間は残っていない。 この人は革命家としては超有能だったんだろうね。 しかしながら、自分が知る限り革命家が為政者として有能だった例はないんだよ。 多分、必要な資質が違うんだろうな。 「めんどい」とか言って放り投げるみたいなことになるくらいなら、北条家とうまいこと交渉しておけばよかったのかな、という気もするんだけど。 傀儡になるのはイヤだ、という気持ちが譲れないのなら無理かな、やっぱ。 「北条時行はどの武将の指図も受けず…遊軍として自由に戦えるものとする」 後醍醐天皇が時行に授けてくれた、官位よりも名よりもありがたいもの。 そうだよね。大軍を率いるよりも、信頼できる少数の味方と共に自由に戦う方が時行には似合うよね。 「うむ 朕はモテモテで万能なのだ」 この台詞のキュートさときたら! 前回までわけわからん存在だった後醍醐天皇が、たった1話で楠木正成や北畠顕家の忠誠を得るにふさわしい魅力的な存在になって、松井せんせーの手腕がすごすぎる。 顕家に無理をさせたのも、自分の寿命の残り時間がみえて焦っていた、と理解できたし。...

『アンデッドアンラック』(No.220 さぁ) 感想(不運は必中)

アンディの再生能力を使った戦闘シーンがめっちゃ久しぶりで、それだけでなんかもうワクワクですよ! 「ブラッド」が「所詮皮だけの分身だ 攻撃能力があるのは本体のみ」って言ってるけど、その「皮」に風子ちゃんが触れれば「不運」による必中の的になり、避けられないアンディの必殺攻撃を喰らうという、必中×必殺コンボ。 不死×不運の組み合わせが強すぎる! 道路に投げ出されたルインが車に轢かれてバラバラになったあげく、アンディ捕獲ボール(?)に収納される流れが美しいな。 その車から普通にニコが出てくるし……。 えっ? 日本で待ち構えてたの? クエストの舞台が日本で、風子ちゃんが新宿に向かってると知って急行してきたとか? 「ムーブ」で運んでもらうのにわざわざ自動車ごととは思えないしな……。 風子ちゃんが「あ!」って言ってるあたりみると、風子ちゃんが呼んだわけではない? 元から、風子ちゃんはアンディとふたりで倒すって言ってたもんなあ。 「おかげ様で 今 最高に幸せだぜ アンディ」 ニコがそう言ってくれるだけで泣ける。 後ろにいるイチコさんと一緒に結婚指輪みせびらかしてるし! 前回ループでのアンディとニコの別れ方があまりにも悲しかったので、そんなニコの幸せな姿を真っ先にアンディにみせてくれてありがとう! ここでさらに、高速道路上にボイドさんとシェンを配置してるのも、2話を思い出させてくれてうれしい。 「おお シェンとムイか なんだあいつらもうくっついてんのか?」 そういえば、前回ループではシェンとムイちゃんがくっつくのに時間かかったからなあ。 そして、シェンの如意金箍で宇宙にとばされるルインは、スポイル戦のオマージュか! 連載初期の頃を思い出させるシーンを盛り盛りにしてくる戸塚先生、ファンサービスが過ぎる! 「ありがとねアンディ 諦めず生き続けてくれて」 死ねないアンディに、生き続けてくれてありがとう、という風子ちゃんが、とても良いなあ、と思う。 「運(たまたま)だよ お前が運(それ)を必然にした」 アンディはずっと死を求めてあがき続け、風子ちゃんに出会った。 アンディが風子ちゃんと出会えたのはたまたまかもしれない。 でも、「不運」は必中であり必然なんだよ。 アンディ、いつの間にかルインの体内に入り込んでて、こわってなった。 これもう逃げようがないじゃん。 「俺は俺が定めた理(ルール)で動...