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『週刊少年ジャンプ』2025年29号 感想

『ハルカゼマウンド』 (第1話 真逆の双子) 『仄見える少年』のコンビで野球マンガ。 だいぶ前に読み切りで載ったやつをアップデートしてきたな。 松浦先生はあいかわらず絵がうまい! 野球マンガやサッカーマンガでよく言われる、初期メンバー集めきらないうちに打ち切られる問題。 これは葉山くんがすでに集めている、ということでクリアされてるのか? 葉山くん、「超低身長捕手」って書かれてて「超」が付くって! って思ったんだけど、中学3年男子で野球選手で155cmは小さいか。 背が低い設定の田島(from『おおきく振りかぶって』)だってもっとあったはず。 読み切りの時から、超ブラコン弟くんがかわいくて好きなんだけど、兄弟別々の高校に行っちゃうのかな。 『魔男のイチ』 (第38狩 わたしを抱き締めて) 姫様は他の人たちに比べて感情みたいなものが残ってる感じがするな、って思ってたけど、本人がバクガミ様にすべて明け渡すのを避けてたのか。 戦ってたのはゴクラクだけじゃなかった。良かった。 『ウィッチウォッチ』 (205 チラ見えボディガード) JKのミハルくんがかわいすぎて動揺してしまった。 女装に照れがないミハルくん最高! 『逃げ上手の若君』 (第207話 ピーク1351) 別記事になりました。

『逃げ上手の若君』(第207話 ピーク1351) 感想

「生の歴史はまずいなあ 次から火を通そう」 本来の歴史を呑み込む尊氏、という奇抜な演出もすごいが、このセリフはさらにすごい。 「生の歴史」と「火を通した歴史」があるのか……。 どうやって材料を調達して、どうやって火にかけるのかさっぱりわからんのだけど、なんか謎に受け入れてしまう。 「異論あれば申せ 人共」 これもなかなかすごい。 自分は人ではなく、人を超越した存在であると宣言している。 というわけで、直義はあっさりと陥落した。 ぎりぎり上杉の死罪を回避させただけでも、めっちゃがんばった感がある。 さっさと殺しておけばよかったものを、とは言えない。 多分、どうやったって殺せなかった。 直義はどうすればよかったんだろう。 時行に鎌倉を奪還されてなければ、兄から離れた場所で実直に足利家のために働いていたと思われるので、そこらへんからもう破滅に向かっていたのかもしれない。 尊氏の弟に生まれた時点ですでに破滅だった説もあるな。 甥とか従兄弟くらいの距離だったらまだマシだったのかも。 なんか、地球規模で大変なことになっててびっくりだった。 ここから最終章なんだろうね、きっと。

『週刊少年ジャンプ』2025年28号 感想

『魔男のイチ』 (第37狩 キミがいたから) イチとゴクラク、友達というものがよくわからなかったふたりが、互いが互いを必要としあっていることを確信しあって、笑いあってるのが最高に幸せだな。 国中の不幸せを引き受けてる最中なのに。 そして、マンチネル魔女協会のお姉さん方、国王も国民も異常な状態になっていることにちゃんと合わせて、そこらへんに逆らわずに思い通りのところに誘導してるの、本当にうまいな。 トラブル慣れしてるんだろうね、きっと。 魔法たちの理不尽な要求に対応し続けてる人たちだもんなあ。 『カグラバチ』 (第82話 淵天VS飛宗) 座村さんの狙いは、自分と剣聖だけが死ぬこと、か。 だけど、今、座村さんが死んだら、漆羽さん以外の命滅契約者たちも死んでしまうわけで、そこらへんどうするつもりなのかな。 それとも、このタイミングで毘灼が神奈備本部に乗り込んで、剣聖のところに向かうというのは、座村さんにとって想定外だったのかな。 漆羽さんは座村さんの気持ちを理解しているけど、賛同はできない。 チヒロくんもそれは同じ。 この状況、座村さんを納得させることさえできれば好転するんだろうか。 でも、万が一、座村さんの気持ちが変わっても大丈夫なように、幽は手を打ってそうな気がするんだよな。 『逃げ上手の若君』 (第206話 忠告1351) 別記事になりました。 『超巡!超条先輩』 (最終話 未来の巡査長) 終わっちゃったか……。 1周年の巻頭カラーがなかったことで察するものはあったけど。 それにしても超カオスな最終回だったな。 何話かにわけてやりそうなものを一話に押し込めた感じというか。

『逃げ上手の若君』(第206話 忠告1351) 感想

なんか唐突に死んだ直義の一人息子。 長いこと子供ができなくて苦しんで、ようやく授かった子供が幼くして亡くなり、最期をみとることすらできませんでしたって、奥方様があまりにもお気の毒だ。 雫には何かが視えていたようだけど、尊氏に憑いてる怨念に殺された、とかなんだろうか。 尊氏の道を邪魔する者は足利の直系の血筋の者でも許さん的な。 直義は兄を憎みきれず、今持っているものを放棄して自分に譲って、あとはのんびりと隠居生活を楽しんで欲しいと願っている。 でも、時行は尊氏の内側にあるものがそれを許さないと考えている。 時行の方が圧倒的に正しいと思うんだけど、直義はどうしても兄弟の絆を信じたいのかなあ。 共に育った高兄弟が見捨てられたし、直義も一度は見捨てられてるんだから、まだ信じてるってのはお人よしがすぎる。 一人息子を失ったばかりで、これ以上、血のつながりを持つ者を失いたくない、という想いもあるのかもしれない。 今のこの状況なら兄は自分の要求を呑むしかない、という自信もあるんだろうけど。 直義は常識人だから、本物の変態である時行や尊氏に敵うわけがない、という玄蕃の言葉は説得力ありすぎ! 直義は「お前に何がわかる」と言うけれど、直義こそ何もわかってないんだよ。 自分の常識で理解できる範疇にいる存在と認識してる時点で、もう全然ダメなんだよ。 「真の変態は冷めねぇ 譲らねぇ 迷わねぇ」は名言! 次回、直義が気の毒なことになるの確定しててツライ。

『週刊少年ジャンプ』2025年27号 感想

『逃げ上手の若君』 (第205話 パージ1351) 別記事になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS215 死屍累々) 本当に死屍累々でホラーマンガになってるんですが。 『カグラバチ』 (第81話 主力) 家族を人質にとられ、妖術の種子を埋め込まれ、人間爆弾になった職員が全体の約一割、って神奈備ちょっとやられすぎ! 指示に従ったところで人質を無事解放してもらえるって信じられるの? とは思うけど、妖術的に約束を破らないという制約をつけられるんだろうね。 いくらなんでもそういうのなしにそれだけの数が言いなりになるとは思えないというか、思いたくないというか。 味方を名乗る人たちが一割の確率で敵。 さらに変装というか擬態というかをみたばかり。 その状況で死んだはずの漆羽さんが現れたんだから、そりゃあ、本物かどうかを疑うよね。 ここで「“ムカデ”だ」と言う漆羽さん。 ハクリくんが確実に知ってる、ということを知ってることが本物の証明になる、というのがめっちゃ賢いな! さらに居合白禊流を使える、ということが何よりも本物の漆羽さんという証明になる。 漆羽さんは生きてるんだろうな、とは思ってたけど、ここにいたのか。 てか、その情報を知ってる人が裏切り者じゃなくてよかったね。 ずっと、自分は主力だ、と自分に言い聞かせ、めっちゃ怖いのに誰にも頼れず緊張し続けてたハクリくんが涙ドバーッて流すの見て、がんばったね~、って思った。 『超巡!超条先輩』 (第64話 忘れ得ぬ巡査長) 他人の思考を読める超条先輩だけど、本人が真実だと思い込んでただけの場合、それを真実と誤認してしまうことになる。 先代は、他人の思考と自分の思考の区別がつかなくなって、自分を失う不安に押しつぶされたけれど、また別の落とし穴もあるんだな。 超条先輩は警視をかばったわけではなく、本心から自分がミスってそれに警視を巻き込んでしまった、と思ってそう。 そしてそれを警視も理解してそう。 それでも、超条先輩にすべてを負わせのは間違ってると信じるから、警視は贖う方法を模索し続けてる。 超条先輩も警視もあがき続けてるんだな。 市民たちがやたら超条先輩に対して警戒心をもつの、根拠なき不安ではなかった……。

『逃げ上手の若君』(第205話 パージ1351) 感想

高師直の遺言を伝えるついでに尊氏の現状をみきわめたい、と時行に進言する雫。 今の雫って、神力は操れないけど視える、みたいな感じなのかな。 元から持ってた神力に関する知識は消えてないわけだし、神力に乗っ取られてる(?)尊氏を相手にするのに、めっちゃ頼りになる! それに、時行の性格的に高師直の遺言をきいてしまったからには、それを届けないなんてあり得ないよね。 高一族は滅びた。 それは尊氏の権力を盤石にするための「粛清」。 そう考えると時行たちは足利の怨念に踊らされてるだけ、みたいな感じになるよなあ。 「尊氏様はその場の気分で動いているだけ 「中の神」が最適解へと導いているのだ」 尊氏の「中身」の恐ろしさにようやく気付いた道誉。 てか、「中の神」の存在には気づいてるんだね。 「歴史は 尊氏に都合よくできている」 これって最強すぎる! あと、師直の遺言が「尊氏にとって有益」判定されてよかったね! これまで否定されたらちょっとかわいそうかな、って気がするので。 そういえば、尊氏の人生が中先代の乱で大きく狂った、ってどういうことなのかな、って考えたんだけど、あそこで時行が登場しなければ、関東は直義が堅実に治めてくれて、足利兄弟はあの仲の良さを維持して暮らしていけたってことなのかな。 直義を助けるために後醍醐天皇の意に背いたところもあるから、天皇家とうまくつきあっていけた可能性を潰された、という見方もできるか。 庇番衆がそのまま残っていたら、高一族があそこまで権力を握ることにはならなくて、もうちょっと楽に幕府を運営できてたかもしれないし。 それとも、尊氏の中の神が北条を滅ぼしたと満足しておとなしくなって、尊氏の人格が今ほど壊れずにすんだ、ってこと? 私が知らない歴史的な何かがあるのかもしれんけど。

『週刊少年ジャンプ』2025年26号 感想

『あかね噺』 (第159席 伸びたね) 落語家としてのひかるちゃんの貫禄がすごいことになってる! って思ってたら、朱音ちゃんと会った途端にいつものツンデレちゃんに戻った。 それにしてもたった3年でこんなに朱音ちゃん忘れられちゃってるの? 『カグラバチ』 (第80話 密室) 妖術を扱うには大量の知識がいる。 勉強してないけど使えるハクリくんはかなりすごいんだな、と思ったんだけど、「威葬」と「蔵」以外も使えるようになりたいと考えたら、やっぱり勉強が必要なんだろうね。 双城にやられてた隊長さんがいた。戦線復帰してたんだ。 あと、初見だと思うんだけど眼鏡美人さんもいた。 「約十年!! 漣家当主長男による手加減・底なしの愛!!」ってめっちゃヤダな! 底なしの愛、ってだけ言うとなんか美しい感じになるけど、ただの虐待じゃん、あれ。 それがハクリくんを助けたとかめっちゃヤダな! 『逃げ上手の若君』 (第204話 おもいで1351) 別記事になりました。

『逃げ上手の若君』(第204話 おもいで1351) 感想

北条が一気に滅んだのは領地を持ち過ぎたから、か。 とにかく領地が欲しい当時の武士たちにしてみれば、北条の広大な領地を奪おうとする勢力に加担すれば、自分の領地も増やせる、というのは大きな魅力になりそうではある。 天皇家は権威が高すぎて、滅ぼすより権威を笠に着る方が合理的だから、そのものを潰すということにはなりにくいよなあ。 この時代の天皇家は実行支配力を持ってないし。 高師直はそういうことをしっかり考えられる知識と思考力をもってて、めちゃくちゃ勤勉でタフな男だけど、主人が尊氏なのがなあ。 ところで「この乱戦の中を素手で行っちゃう!!」って頬をあからめてる時行が怖いです! 「一族郎党だけでは人手が足りず 膨大な労働に見合わない恨みを買った」 このナレーションがちょっと興味深かった。 この時代の「天下」はおそらく今の日本の領土より狭いけど、一族郎党だけで統治できるほど狭くはないよな、確かに。 その一族郎党だって一枚岩とは限らないし。 じゃあどうすればいいんだと考えると、とにかく領地が欲しい、をあきらめさせるしかないのかなあ。 って考えてたら、玄蕃が逃若党に入った際に時行が、お金が欲しいだけで領地を欲しがらないって無欲ですばらしい的な賞賛をしてたのを思い出した。 時行、あの幼さでそこらへん理解できてたんだな。 高一族は滅び、上杉と三浦はかたき討ちを果たした。 でも、尊氏は忠実な執事を失ったところで嘆きはしないだろう。 戦っても戦っても、時行は何も報われてない感じでツライ。 せめて吹雪が助かっていればなあ。

『週刊少年ジャンプ』2025年25号 感想

『カグラバチ』 (第79話 曲者!!) やたら前のめりでフーッフーッしてるハクリくん、かわいい! とにかく役に立ちたくてしかたないんだな。 ハクリくんの役割は真打の隔離。 なるほど~。ハクリくんの「蔵」に格納するのが一番、確実か。 でも、ハクリくん、無茶しすぎて能力が壊れるかも、みたいな話してたような、と思ったら、そこは神奈備がなんとかしてくれたらしい。 妖術を司る神経って何? ってなったけど。 しかしながら、能力そのものは弱体化してるらしいので、ハクリくんの能力便利すぎじゃね? 問題はそういう形でクリアしたっぽい。 おまけに「次に無茶をすれば今度こそ完全に妖術を失いかねない」ってフラグを立ててきたよ。 もし、「威葬」と「蔵」のどちらかを捨てなければいけない、となったら残すのは「蔵」だろうね。超レアな便利機能だから。 ところで「曲者処刑場 規則 曲者は此処で死ね!!!」がおもしろすぎるんですが! 規則なんだ! それ規則なんだ! このマンガたまに、これどういうテンションで思いついたの? ってなる。 『逃げ上手の若君』 (第203話 大乱闘1351) 別記事になりました。 『僕とロボコ』 (第233話 マルチバースとロボコ2) 実写ロボコが紙面から浮きすぎてておもしろいんですが。 チョコプラの松尾さん、なんかロボコにみえるから不思議よね。 『超巡!超条先輩』 (第62話 もう一人の巡査長) 超条先輩みたいな人が前にもいたのか……。 そして、自分の能力に押しつぶされてしまっている。 でも、その能力で誰かを傷つけることは許さない、という気持ちはしっかりと持っているんだよ。 きっと、責任感と正義感が強い人なんだろうね。 いつか、超条先輩もそうなるかもしれない。 それをポンちゃんはおそれたけれど、超条先輩も当然それは考えてるよね。 考えても仕方のないことではあるけれど。 まあ、なんかあったらポンちゃんが絞め落としてくれるんじゃないかな。

『逃げ上手の若君』(第203話 大乱戦1351) 感想

時行、上杉兄弟まで篭絡(?)してた! あいかわらずの人たらしっぷりだけど、本人はまったくその認識ないの怖いよね。 あと、上杉兄弟が養父のこと大好きで、こんな噛みつき癖(?)のある甥っ子たちでも愛情こめて育ててくれたんだろうな、ってなった。 扶養能力ないわけじゃないんだからちゃんと育てろ、上杉! って思ってたけど、子供たちにとっては良い選択だったんだな。 尊氏に見捨てられたことを悟ってないわけじゃないだろうに、高師直はいまだ強気。 ちょっと状況が悪くなったくらいで「信仰」を捨てるわけないだろ、って感じだな。 自分の存在価値を示せれば元通りになれると信じてる。 そして、尊氏のこれまでのふらふら具合をみてると、あり得ないことじゃないなと思える。 「尊氏様は捨てたことなどすっぽり忘れ」というセリフに、確かに~! ってなった。 こんな状況でも冷静な分析ができてる。 夏ちゃんは天狗衆に対して味方意識みたいなものはまだもってそうな気がする。 たくさん耐えて、たくさん失って、だからこそ、そのすべてをささげてきた高一族を失うことをおそれている。 ささげたのではなく奪われたんだけど、今さら人生の方向転換はできない。 指示なしで動く意志さえも奪われているから。 夏ちゃんがそこから脱却できたのは逃若党のみんながいてくれたからで、でも、天狗衆のみんなにはそういう拠り所がない。 だから、かなり無理めなことを言ってることはわかっていても、言わずにはいられないんだろうな、と思う。 玄蕃は時行の好意に甘えていたのかもしれない。 でも、時行は玄蕃の気持ちを優先できることを喜んでたと思うよ。 そして、玄蕃の気持ちに背くことをやらせてしまった、と悲しむかもしれない。 それがわかってるから、玄蕃は時行の目が届かないところでこっそりやってる可能性もあるのかな、という気がした。 玄蕃の「殺す責任」という言葉と、「期待の新星が見せ場も無くあっさり死ぬ 歴史の日常風景である」というナレーションが、同じ回に出てくることになんか重みを感じた。

『週刊少年ジャンプ』2025年24号 感想

『あかね噺』 (第157席 口だけ) 嘉一さん、再登場! 社会人としての経験が豊富で、営業トップ成績という安泰な生活を振り捨てて落語家になっただけあって、肝が据わってるうえに懐の深い人だよなあ。 一生師匠と朱音ちゃんのやり取りをきいてたはずで、そのまま朱音ちゃんをそっとしておいてもよかったのに、ほっとかないで声をかけてくれたんだなあ。 タレント業や俳優業もこなしてるって話だけど、元が営業のプロだから、いろんな現場で重宝されてる人材なんだろうな。 ところでドラマ共演してるの一剣師匠? 一生師匠の無茶ぶりに全力で応える覚悟を決めた朱音ちゃん。 これくらいのことじゃ折れないだろう、という一生師匠の信頼が篤すぎる。 でもあの人、有望な人を叩きすぎて壊しちゃうタイプだよね。 壊れそうにない人しか弟子にしてないんだろうけど。 『ONE PIECE』 (第1148話 “ローニャ”) エニエス・ロビーの件を最後に、ニコ・ロビンはもう嬉し涙しか流さないんだろうと思ってたので、今回の涙にうぉ~ってなった。 ニコ・ロビンの中の一番つらい記憶と重なるような状況だもん。 そりゃあ、涙もこぼれるよ。 このマンガ、たまにとんでもなくドSな展開くるよな……。 『逃げ上手の若君』 (第202話 血気の勇者1351) 別記事になりました。 『カグラバチ』 (第78話 交代) 昼彦は死にかけでリタイアか。 死んではいないので「酌揺」の所有権は動かないし、「酌揺」本体は座村さんが確保してるので、無効化された状態。 座村さんが意図的に殺さなかったとしたら上手いな! チヒロくんも不思議がってたけど、やっぱり座村さんが使う「飛宗」の威力は異常なんだな。 妖刀強すぎ! だけじゃない、何かがある? 姿がみえない柴さんは、他の契約者の警備についているらしい。なんとなく、鮨たべてそう。 そして、ハクリくんがようやく再登場! 本部で治療を受けてたっぽいけど、とりあえず元気そうで何より。

『逃げ上手の若君』(第202話 血気の勇者1351) 感想

ついに202話です。『魔人探偵脳噛ネウロ』の話数に並びました。 ネウロがいつ打ち切られるかとびくびくしながらせっせとアンケート入れてた日々を思い出します。 逃げ若が松井せんせーが構想されてる最長パターンまで続きますように! あと、川口勇貴先生の連載がはじまって、松井せんせー、また優秀なアシスタントさんを失ってしまったのか、と思った。 魅魔ちゃんだけ信濃に戻って何やるのかと思ったら、宗良親王の接待(?)をしてた。 尊氏を倒すための戦を続けるにあたって、宗良親王という威光は必要だもんな。 香坂の資金力をつなぎとめておくために協力しないといけないし。 尊氏の敗北を免れるために出家した高一族。 民衆の嘲りがすごいけど、まあ、嫌われてたんだろうね。 それを口実に高一族と距離をとった尊氏。 離れたところでなら殺していい、という密約があるからね。 でも、おおっぴらにはできないので直義は動かず、逃若党、三浦、上杉という関東勢が差し向けられた。 三浦とか喜んだだろうな。 しかしながら高一族は戦意を失ってないし、天狗衆もまだ従えている。 そうか……そう簡単にはやられんか……。 まあ、ここまで徹底的に悪役として描かれてきたんだから、思いっきり憎々しい存在としてはなばなしくやられて欲しいよな。

『ワールドトリガー』第252話「遠征選抜試験・43」 感想

若村隊以外の部隊が「残業」している可能性を考えている水上。 そうか、若村隊を除外してるのは数字的にトップの差を脅かされる可能性がほぼないから、か。 で、水上はこっそり「残業」の準備をしていた、と。 水上が「残業」をやりたくなかったのは、水上なりの美学みたいなものがあったからか? 水上は相手の思惑を飛び越える手を打つのが好きそうにみえるから、相手と同じ手を打つことになった時点で、後手に回った感があるのかもしれない。 でも、その意地を通して逆転されるのは、もっとイヤだよね、当然。 夜の一時まで残業って大変だな、って思ったんだけど、元々は水上ひとりでやる覚悟だったっぽい? とにかくひとりで背負えるものならなんでも背負う人だな。 まあ、無理っぽいと判断したらさっさと頼るのでまだマシだけど。 当初あった、「カンニング」は運営から容認されるか否か、という疑問は、容認される、が正解っぽい。 まあ、運営というかボーダー上層部は有能揃いだから、B級部隊隊員たちが気づくような穴は、最初っから認識してるよな。 それがNGならふさぐし、そうじゃないなら容認できる程度の大きさに調整すると思う。 要するに、抜け穴に気づくか、気づいたとしてそれを抜けようとするか、抜ける場合はどういう方法をとるか、それをみているということ。 だからといって抜け穴をくぐる人を高く評価する、というわけでもなく、それぞれのキャラクターを見極めてバランスのとれた組織をつくるためのデータが欲しい、というのが上層部の狙い、と推測するゆりさん。 ゆりさん、さすがの切れ者である。 確かに、ルールを緩めに解釈する人ばかりだと組織が崩壊しそうだし、かといってガチガチに解釈する人ばかりだと、ネイバーという人類とはだいぶ異なった倫理観や価値観をもった連中と戦うのはむずかしそうだよな。 城戸司令は、目の前の実益よりもルールを優先できる融通の利かない人、か。 ボードに貼ってるメモがきっちり並んでるあたり、性格がでてる。 林藤さんは融通が利きすぎる人かな? 城戸司令が自分と同じタイプで組織を固めることをしないのは、林藤さんみたいなタイプが組織に必要と、経験上わかっているからかも。 ところで、A級の評価一覧がでてきたよ。一部、隠れてるけど。 諏訪さんの評価点がさすがに高いな! と思ったら香取ちゃんがめっちゃ低かった。 でも、一時期マイナスだった...

『週刊少年ジャンプ』2025年22・23合併号 感想

『カグラバチ』 (第77話 蚊帳の外) 巻頭カラーはチヒロくん、ハクリ、イヲリちゃんと、その父親たち。 このマンガ、父親の影響がものすごく強いけど、母親の影は薄いというか、早死に傾向があるな。 チヒロくんの母親は生存してる可能性あるけど。 前回のラストで座村さんの目が治ったのかと思ったんだけど、チヒロくんの「目は…治さないままか」で、え? 治ってないの? ってなった。 でも、このセリフからすると、治すことは可能、ってことだよね。 まだ目をつぶすことにこだわっているのか、長年、目を閉じて戦ってきたので、治さない方が強いのか。 妖刀三本のぶつかり合いというおそらく初めての事象で、ホテルが横に斬られたけど、この調子でやりあってたらもう建物の倒壊確定だな、と思ってたら、昼彦が「遊」で巨大花魁に壊させた。 いや、すごい絵面だな。 「そのためならどこまでも 頑張ろうと思える!!」 これって熱血バトルマンガとかスポーツマンガにでてきそうなセリフなんだけど、これを言ってる昼彦が頑張りたいのはチヒロくんとの殺し合いなのよ。 で、それを座村さんが妖刀の能力で直しちゃって、なんか笑った。 とんでもバトルすぎる。 ドデカフォントで「無に帰した!!!」って……。 ヒャッハーしてた昼彦を一瞬で圧倒しちゃったよ。 座村さん、毘灼にいいように操られているようにもみえたけれど、怪しいと知りつつ、それを逆転してねじふせる自信があったからのっかった、ってことなのかも。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS211 感電注意) 上終、スナイパーで近接戦闘は絶対無理なのに、神々廻さんに大佛ちゃん抱えて逃げてもらうために出てきたのか。 自分が大佛ちゃんを抱えて逃げる、という選択肢はなかったのね(←おそらく持ち上げることもできない)。 布かぶったままでちょっとコミカルな姿だけど、スナイパーが敵の前に姿を表わすというだけでも、ものすごい覚悟だよね。 大佛ちゃん、生き返った! 良かった! 電気ショックのおかげか? 『逃げ上手の若君』 (第201話 交渉1351) 別記事になりました。

『逃げ上手の若君』(第201話 交渉1351) 感想

敵を撤退させたものの、亜也子が腕を骨折。 まったく気にしてない亜也子が怖い。 「バカがダンナに心配かけんな!」って言ってくれる桃井はいい奴だな。 ところで、そのダンナが時行って知ってるんだっけ? 上杉軍が本当にキモいし、それをつくりあげた上杉もかなりダメな部類の人なんだけど、「楽しき戦」と言われて庇番衆のみんなを回想するあたり、やっぱり憎めないんだよなあ。 今も直義のために苦労してるし。 一方、道誉は娘からの手紙に夢中だった。 「主従逆転ごっこなぞ婆裟羅界隈では基本にすぎん」ってそうなの? もしかして、時行たちにこのプレイ(?)を持ち込んだの魅魔ちゃんだったの? 娘が時行の正室になった(しかも三人のうちの一人)ということを信じたくない道誉。 信じない理由をみつけてほっとしてたら、時行に「義父上!!」と呼ばれてしまって目が点に。 ちょっとかわいそうな気もするけど、魅魔ちゃんを道誉の元においておけないと時行に決断させたのは、道誉の行いの悪さだからなあ。 その程度の報いで済んでよかったね! 雫は神力をすべて失ったのかと思ってたんだけど、視る能力はまだ残っていた。 その雫の目に尊氏は「化け物」を超えて「神」と映る。 何百もの矢も尊氏に当たる前に砕け散り、返り血さえも届かない。 尊氏本人ですら尊氏を殺すことができない。 尊氏を見逃し、高一族を倒すことに集中することを進言した雫。 たとえ兄を殺したくない直義の妨害が入らなくても、尊氏を倒すことは無理と判断したんだな。 尊氏お気に入りの寵童・命鶴丸。 時行にちょっと似てると思ったんだけど、玄蕃にそれを言わせるあたり、あえてのキャラデザなんだろうな。 というわけで、涙ながらに尊氏との絆を訴える高師直はあっさりと見捨てられました、という。 誰かにそれっぽいことを進言されたら、ころころ意見を変える尊氏、本当に怖い。 命鶴丸に操られているというよりは、もはや自我を失っているようにみえる。 ふわふわ浮いていて、その時、吹いてきた風に流されるまま、というか。

『ワールドトリガー』第250話「遠征選抜試験・42」+第251話「志岐小夜子」 感想

諏訪7番隊だけではなく古寺6番隊でもキッチンのドアが開かなくなった。 これでドア故障は仕組まれたもので決定。 諏訪さん「なんか困ってる事ねーかなと思ってな」だけしか言わないし、古寺もそれだけで察するしで、無駄がない。 ここで具体的な情報交換をしなかったのは、これが課題ならそれぞれで解決するしかない、と意見が一致したからだろうね。 一晩くらいなら食事抜きでもいけるんじゃないかな、と思ってたんだけど、栄養を摂らないとトリオンが回復しないのか! 休めば回復すると思ってたんだけど、栄養補給も含まれてたか。 チカちゃんがやたらご飯を食べるのは、あの莫大なトリオン量はお米のカロリーに支えられてるからかもしれん。 柿崎3番隊では太一が「壊せばいいんじゃないっすか? ドア」とあっさりした解決策を出してた。 なるほど、スコーピオンとか持ってるわけだから、壊すのは容易なのか。 一晩だけもてばいいのならそれはアリよね。 遠征艇でエンジニアが全滅して故障が直せない場合、ドア一枚の修理よりも戦闘員のトリオン回復を優先すべきって、太一の説明は理にかなってる。 これが遠征艇の航行に影響する問題だったら必死で直す方法を模索するだろうけど、ドアが開きっぱなしになってもたいして困らないよね。 ところで、エンジニア全滅の可能性を思いついたり、オペレータに毒を盛る案を出したり、太一の発想って意外とブラックだな。 王子2番隊では王子が直そうとしていた。 村上10番隊と来馬5番隊も直す方向で動き出した。 直す過程を写真に撮っておいてあとでエンジニアにみせる、という弓場さんのやり方はとても良い! みんな、これを徹底してくれればいいのに! 荒船も同じことやってて、やっぱり真面目で細かいなこのふたり。 分担課題にヒントが入ってたし、資料もおいてあって、ちゃんと解けるようにしてあるのね。 そりゃそうか。 結局、壊す派、直す派、一定時間がんばってみて直せなかったら壊す派に別れた。 どの選択が優れているか、ではなく、どう判断してどう決定するか、を見てる感じかな。 歌川1番隊ではユーマが小夜子ちゃんに、男性が苦手な理由をきいていた。 これ、めっちゃ気になってた! 小夜子ちゃん、トリオンがサイドエフェクト発現してもおかしくないレベルだと思ってたら、本当にサイドエフェクト持ちだったよ。 えっ? サイドエフェクトに関する知識があ...

『週刊少年ジャンプ』2025年21号 感想

『あかね噺』 (第155席 はぁ) からし、あいかわらず敵をつくりまくってるな。 本人は「保険を敷いてリスクを減らす」という堅実ルートを、能力フル回転でつくってるだけなのに、周囲からは世渡りをうまくやってる生意気なやつ、みたいな印象になっちゃってる。 でも、敵ばかりではなくて、ちゃんとからしのことをわかってくれる先輩もいる。ひかるちゃんみたいな同志もいる。 からしが堅実ルートをつくってるのは、落語家としての居場所を確保しつつ、自分が求めるものを得るためだから、そもそも堅実ではないんだよね。 本当に堅実な人は落語家を選ばないんだから。 『カグラバチ』 (第76話 宴) 「酌揺」の能力のひとつ「遊」は周囲のモノを自在に操ることができる、ということで死体を動かす昼彦。 チヒロくんは妖刀の基本機能を知ってたからこそ、死体をモノと解釈して動かした昼彦に驚いたんだな。 事前情報がなければ、死体を動かす能力と解釈しそうだもん。 なるほど冒頭の「理論的な際限なんてのは持ち主に依って幾らでも変貌し得る」というのは、チヒロくんの知識を超えたことをやられる可能性がある、という意味か。 これまでの妖刀の使い手は六平パパが選んだ人たちだから、倫理観がしっかりしてたと思うんだけど、そういうデータは毘灼相手ではゆがむ可能性があるんだな。 ところで座村さんの目が治ってる? もしかして座村さん、治るあてがあるから目をつぶした? 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS210 殺意と殺意) 沖さん、ORDERの連中に裏切られまくりで笑う。 人望がまったくない(初登場時点でわかってたけど)。 『魔男のイチ』 (第31狩 挑戦者) ゴクラク、リチア王女の弟なら王子のはずなのに、そういう扱いされてる様子がないのなんでだろう、と思ってたら、バクガミによって「どうでもよい」存在にされちゃったからか。 ゴクラクの憎しみの深さは、家族への愛の深さゆえなんだな。 『逃げ上手の若君』 (第200話 昨日の敵は今日の友1351) 別記事になりました。 『超巡!超条先輩』 (第59話 起き攻め巡査長) 超条先輩の「超能力に頼った人間関係は必ず破綻する」って、前例があるんだろうな、これ。 テレパシーが使えるから警戒して人が寄ってこない以外にも、人間関係でいろいろな問題を抱えてきたんだろう、と思うと、あの超条先輩大好きすぎる...

『逃げ上手の若君』(第200話 昨日の敵は今日の友1351) 感想

ついに200話到達! 連載開始時は歴史物という『ジャンプ』では不人気そうなジャンルで続けられるんだろうか、とちょっと心配してたんだけど、さすが松井せんせーですね! 扉絵に魔人様と殺せんせーが登場しててびっくりした! 螺旋階段でハンカチ振ってお見送りする殺せんせーと、時行より2段上で招くようにその先を示す魔人様。 魔人様の左手は中指立てて、右手は断ち切られ見えない、というのがまた良いね。 魔人様は中指立てが基本なので! そして、ここから先どこまで行くかは教えないよ、って感じで! 180、200、202という数字は、『魔人探偵脳噛ネウロ』が全202話、『暗殺教室』が全180話(番外編除く)、『逃げ上手の若君』が今回200話、という意味だよね。 『暗殺教室』の長さを超え、『魔人探偵脳噛ネウロ』をもうすぐ超えますよ、と。 魔人様が誰かに見下ろされてる絵というのは正直なんか違うと思うので、超えてから、ではなく、もうすぐ超えますよ、というタイミングでこれを描いてくださるの、とてもありがたいです。 あと、魔人様が意外とちゃんと魔人様というか、松井せんせーの絵柄が変化してても、魔人様として違和感がないのはうれしいです。 いや~、3作連続で連載が打ち切られていないからこそ描ける表紙だと思うと、松井せんせーがすごすぎる! さて本編。 亜也子と桃井が楽しそうでなにより! と思ってたら、なぜかコスプレ大会がはじまっていた。 長尾の仮装をみてめっちゃはしゃいでる上杉がかわいい。 「面白い! 採用!!」って自分が仮装するわけじゃないからってうきうきしすぎ! でも、自分も仮装をしなけりゃいけない、となってもそれはそれで楽しむかもしれん。 仮装させられてご立腹だった長尾が、目をきらっきらさせてる上杉に「ふっ」って気を緩ませちゃうのもかわいいな。 長尾は上杉のこと好きすぎる。 これ展開がでたらめすぎじゃないか? ってちょっと思ったんだけど、「『太平記』が強く断言しているから皆も信じよう」と言われてしまったので、とりあえず信じることにします。 松井せんせー、めっちゃたくさんの文献を読んで、これはこういうことにすれば辻褄あうな、とか、こういうことだったらおもしろい! とかものすごく考えたんだろうな。 そういう、学術的な部分は大事にするけど、マンガの自由さも捨てない、というところがとても好きです。

『週刊少年ジャンプ』2025年20号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS209 理想の世界) 神々廻さんと大佛さんがスラー側についたのちょっと不思議、と思ってたらやっぱりそういうことか。 スラーに近づく機会を得るために沖の指示に従うと決めたけれど、大佛さんを道連れにすることは拒否した神々廻さん。 「敵だね」って言う大佛さんの表情がなんかすごく良いなあ。 無表情なんだけど、私を置いていっちゃうの? って訴えてるみたいに見える。 そんな神々廻さんと大佛さんのちょっとウェットな別れがあったのに、すぐに復縁(?)するというのがまた良い。 これ、作中では3日ぐらい経ってるようなんだけど、その間、大佛さんめっちゃ真剣に神々廻さんについていく理由を考えてたのかなあ。 『魔男のイチ』 (第30狩 告げる未来) 「吸い取った悲しみを何倍にもして相手に返す」って性格が悪すぎる魔法だな。 これ習得したところで使いどころなくない? でも、困った使い方されると死屍累々になりそうだから、確保しとかなきゃダメな気もするな。 『あかね噺』 (第154席 燃えん) ひかるちゃん、あいかわらず売れっ子声優で、さらに落語家としても人気を得ている、と。 そして、あいかわらず朱音ちゃんへの執着がすごい! 一剣師匠そこらへんを理解して、うまいことひかるちゃんをコントロールしてるな。 朱音ちゃんの情報を手に入れられる立場を利用して、自分の都合もちゃっかり通してたか。 ところでからしは今どういう状況なの? 『逃げ上手の若君』 (第199話 変貌1351) 別記事になりました。

『逃げ上手の若君』(第199話 変貌1351) 感想

三浦(兄)に富士山を引っこ抜いてもらう約束をしていた、まだ幼かった時行。 その話をきいて三浦(弟)は苦笑するしかないけど、そういうエピソードをしっかり覚えてくれていることは、めちゃくちゃうれしいんだろうな。 団結力があり雰囲気が明るい時行たち南朝軍。 一方、尊氏の軍は真逆の空気。 何よりもトップの尊氏が落ち込んでいるのが痛い。 なんでこんな急激に神通力を失ったんだろうね。 マイナスなものを押し付けるのに便利な直義がいなくなって、武士たちの尊氏に対する信仰心が薄れてきたんだろうか。 その尊氏のマイナスを引き受けすぎて様子が変わった直義。 時行はともかく、上杉もちょっと引いてるな。 でも、上杉への直義の対応は変わってない感じなんだよ。 ただ、兄への煮詰まった想いが変わっただけなんだけど、それは直義のほぼすべてを変えるに等しいんだろうね。 「まさかお前が私の指揮下に入るとはな」 ここのコマの時行と直義の縮尺と位置関係がおかしいんだけど、時行の気持ち的にはこんな感じなんだろうな。 直義が滅したいのは高一族だけで、兄を殺すつもりはない。 だから高兄弟を殺せたら、兄の元に帰参して北朝側につくと宣言する直義。 もし尊氏を殺すつもりなら時行とも敵対する、ぐらいのことを言っちゃってるけど、それを言うメリットある? 「聡明だった直義が… 見る影もない」ってなるよなあ。 仲が良かった兄を失っている時行には、自分を見捨てた兄に執着する弟の気持ちははかり知れない。 どっちの弟もツライ。

『週刊少年ジャンプ』2025年19号 感想

『魔男のイチ』 (第29狩 作戦開始) やっと合流したイチとデスカラス様。 ゴクラクを信用しないデスカラス様が良いですね。ちゃんとしてます。 ゴクラクの見境ない魔法虐待(?)はやっぱり魔女協会としては見過ごせない暴挙なのね。 怒りにまかせて狩れもしない魔法を攻撃し続けて、その行動の影響で何が起きるかを考慮してなかったわけだから、そんな奴を簡単に信用できるか! ってなるのは当然だよね。 で、そんなデスカラス様が、イチに友達ができたことに、口元をほころばせてるのがまた良い。 ちゃんと「家族」してるんだよ、デスカラス様とイチは。 ところで、魔法の習得条件を知らなければどうにもならない、でも魔法側にはそれを知らせなければならないというルールはない、という設定を考えると、「告解」ってめっちゃ便利な魔法だな。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS208 連鎖) すべての国民が銃を持ってる可能性があって、3発までなら撃っても罪を問われない世界、こわいな。 国民の0.25%って、400人に1人と考えると、それくらいなら使っちゃう人はいるかもなあ、という気がしてくる。 弾丸は3発しか渡されてなくても、使ってない他の人から奪えるんじゃない? と思ってたら、生体認証で4発目からはロックがかかる仕組みを遠隔制御モジュールで実現させている。 つまり、その情報をコントロールしているシステムをどうにかすれば、すべての銃にロックをかけることも可能、って話? 『逃げ上手の若君』 (第198話 逆襲1351) 別記事になりました。 『超巡!超条先輩』 (第57話 アスパラ巡査長) ニンジンやタマネギたちと共に軍事訓練を受けるとか、どういう設定なんだよ! ってなった。 さらに、「なるしかない…!! お野菜に…!!」で、超条先輩これまでも能力ゆえにいろいろ理不尽な目にあってきたんだろうな、ってなった。 受け入れがはやいというかなんというか。 あと、「野菜」じゃなくて「お野菜」なの、かわいい。 それにしても、花園さん本人はなんも悪くないんだけど、超条先輩の天敵すぎないか? ラストの「ナスとパプリカが戦友になった」って、またあの世界にひきずりこまれたってことでしょ? 『カグラバチ』 (第74話 夜明け) 座村さんと離れて暮らすことになっても、ひとりで剣の鍛錬を続けていたイヲリちゃん。 それは、自分が強く...

『逃げ上手の若君』(第198話 逆襲1351) 感想

吹雪は「高師冬」として首を斬られるか……そうなるか……。 時行たちが吹雪を弔いたい気持ちはわかるけど、「高師冬」が死んだと認められれば終われる戦があるかもしれない、そのちょっとした時差で死なずにすむ人が出るかもしれない、と思うとなあ。 やっぱり吹雪をこっそり助けるルートにはならないか。 亜也子に「姫夜叉」というキラキラネーム(?)が発生した。 父親の望月殿がノリでつけたのではなく、先祖伝来なのか。 ご先祖様も望月殿や亜也子みたいな豪快な性格だったんだろうな。 「あっほら息子達よ 歳の近いお友達がいるぞ!!」 上杉が息子ふたりを持て余したあげくに時行に押し付けてて笑った。 わくわくで研究材料に使った結果こうなった息子たちなんだから、自分でちゃんと責任とろうよ! 頼継、駿河四郎、三浦と懐かしい顔ぶれが合流し、上杉たち直義派と共に京を目指す逃若党。 いよいよ最終章に突入か。 これが、史実という名のネタバレがある歴史物のおもしろくて残念なところだよなあ。

『週刊少年ジャンプ』2025年18号 感想

『魔男のイチ』 (第28狩 知らない感情) 弟に友達ができた、とはしゃぐリチア王女がかわいい。 でも、イチとゴクラクは「友達」とはどういうものかがわからない。 友達が欲しい、という感覚がないから、特に悲しいとかさびしいとかも思ってないんだろうね。 でも、リチア王女が喜んでるから、喜ばしいことらしい、と納得してるのちょっとかわいいな。 ゴクラク、ちゃんと王宮で育ったっぽいんだけど、あの神官はただの犯罪者扱いしてた感じでよくわからない。 王族だったらもっと扱いに困りそうな気がするんだけど。 「家族なら! 最近できた!」 めっちゃドヤ顔で言うイチがかわいい。 デスカラス様が結構むちゃくちゃやってるから、失望したりしてないかと心配してたんだけど、家族になったこと自体はやっぱりうれしいのね。 バクガミは悲しい記憶を吸い取って曖昧にしてるんだろうか、と思ってたら、悲しむ心そのものを吸い取ってた。 どうりで国民たちがみんな妙なテンションになってるわけだよ。 貧乏から逃れて、余裕のある生活をおくれるようになって、ちょっと浮かれてる、ってだけじゃなかったのか。 ゴクラク、姉の悲しいという感情を奪われたことに、あそこまで激怒するって、意外と繊細な感性をもってるな、って思った(失礼)。 『カグラバチ』 (第73話 黎明) モブ妖術師コンテストの結果がセンターカラーで発表されてた。 チヒロくんに瞬殺されてた。 ストーリーに干渉せず、おもしろい絵を見られる、というなかなか良い企画! 『夜桜さんちの大作戦』みたいにガッツリ1話つくるってのも楽しいけど、『カグラバチ』はそういう芸風(?)ではないからな。 おいおいおい、イヲリちゃんがいじめられる原因をつくったの毘灼かい。 あれ? これ結局、座村さん毘灼に振り回されてるだけじゃない? てか、幽は想像以上に長い時間をかけて今の状況をつくりだしたんだな。 本当のことを話したら父親が自分を手放してしまうと思ったから、イヲリちゃんはひとりで耐えてたんだな。 実際、その通りになったし。 それはイヲリちゃんの覚悟を踏みにじるものだったけど、座村さんはもう耐えられなかったんだろうね。 自分の目をつぶしたことで、娘の苦境に気付くのが遅れてしまったわけで、座村さんにしてみればそれも大きな負い目になっていただろうし。 そして、妖刀が奪われたことで剣聖が真打を再び握る可...

『逃げ上手の若君』(第197話 征き、帰る1351) 感想

こんな感じの展開になるんだろうなあ、とはね、思ってたんですよ。 そこらへんじわじわと覚悟させられていた、というか。 でも実際そうなってみると、やっぱりヘコむわけですよ。 そういえば、逃若党の初期メンバーは頼重が選んでいて、吹雪は時行が初めてのみずから望んだ仲間だったなあ、とか。 逃若党の中で時行を「我が君」って呼ぶのは吹雪だけ。 天下を狙える主君を得る、というのは父親の願いで、吹雪はその父親を心の底から憎んでいる。 だから、吹雪にとって主君というものはとても重い存在なんじゃないかと思うわけですよ。 そんな吹雪が呼ぶ「我が君」というのは、自分自身が選んだ主君である、という想いを含んだものなのかな、って。 父がそう願ったからではないんだ、と。 えっと、ここから助かるルートあるのかな? さすがに無理ですか? それにしても鬼心仏刀がこの展開を目指してつくられたとは、また超ロングパスだな。 松井せんせー、超ロングパス好きだよね。

『週刊少年ジャンプ』2025年17号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS206 不可侵領域) 人を殺すよりも、ネットでデマを拡散して社会的に抹殺した方がコスパが良い、というのはわかる。 プロの殺し屋に頼んで確実に殺してもらうためには、結構な金額を払わなけりゃいけないだろう。 でも、今時デマ情報をばらまくのはほぼノーコストでできるし、殺したいほど憎い相手の社会的信用を失墜させて生きて苦しむ様をみる方が憂さをはらせる気がするし。 沖は殺し屋業界を存続させたいからスラーに味方する。 それはわかったけど、他のORDERの連中はそれに賛同してるのか? 南雲はリオンさん人格を引き留めたいからスラーを殺したくない、ってなってる可能性はあるな。 神々廻と大佛ちゃんは元から沖とそりが合ってなさそうだし、殺し屋は必要悪という考えで、必要がなくなったのなら共に消えようってなりそうなイメージなんだが。 トーレスは殺し屋でしか大金を稼げないから沖に賛同しそう。 『逃げ上手の若君』 (第196話 犠牲1351) 別記事になりました。 『魔男のイチ』 (第27狩 指名手配犯) イチとゴクラクが乱入したけどバクガミ狩りまではできず一時撤退。 無関係を強調するデスカラス様たちは不審がられないのかな、って思ったけど、魔女協会は女性ばかりという認識だから、かなり挙動がおかしくても謎の少年と関係があるという発想にはならないのか! ゴクラクがリチア王女の弟というのはびっくりした。 ゴクラクが「姉上」と呼んでるだけで血のつながった姉弟ではない可能性もあるけど。 そうだとしても、ゴクラクの方が年上にみえるんだが……。 『あかね噺』 (第151席 決めごと) 自分と同じく親の想いを背負って落語をやってる、って思ってるから正明師匠は朱音ちゃんにあまり近づきたくないのかな。 正明師匠は親どころか先祖代々の怨念を背負ってるみたいな感じになってるけど、朱音ちゃんの方はだいぶポジティブなんだよなあ。 落語の道に進んだ理由のひとつではあったけれど、落語家をやめられない理由にはなりえない、というか。 でも、正明師匠の耳に入ってくる情報だけでは、そこまでは伝わらないのも当然か。 そう考えると、この人もやさしい人なんだろうね。 『Bの星線』 (#007 転入学試験) わざわざグルーガン買って、不合格の手持ちボードをつくるクロードがちょっとかわいいな。 ヤソーに...

『逃げ上手の若君』(第196話 犠牲1351) 感想

センターカラー絵をみて、普通に「花嫁が4人いる」って思ってしまった。 吹雪の父親、「儂の出世を叶えるのだ!」とか言ってたのに、最終的に吹雪が野心を抱いたことに満足して死んでどうすんだ。 死んだら出世もなにもないだろ! ってなったんだけど、途中からもうだいぶおかしくなってたんだろうね。 きっと、たくさんの思い通りにならない人生をおくってきて、子供たちを痛めつければ思いが叶うという妄想にとりつかれた結果、息子が自分の思い通りになったことに満足して死んでいった。 そう考えると、吹雪は父親に従ってるようにみせかけてたつもりだったけど、父親からみればまったく従う気がないことがもろバレで、それが怒りを持続させる燃料になったのかもしれない。 父親が息子に望んだことと、妹が兄に望んだことが一致しちゃってるのが最悪だよなあ。 吹雪にしてみれば、父親の望みは叶えたくないけど、妹の望みは叶えたい、というどうにもならない事態。 だから吹雪は、理想の主君を求めているという理由をつけて、放浪生活をおくり、自分を中途半端な状態にしていたのかもしれない。 天下を狙える血筋と理想的な人柄の両方をあわせもつ時行に出会わなければ、自分の心の中の餓えと寒さを見て見ぬふりして、どこかで行き倒れて死ねたのかもしれない。 そんなことを考えてしまった。 それにしても、時行に重すぎる過去を話した理由が、時行に勝つため、というのは業が深すぎる。 そのエピソードを利用する、という発想ができるというあたりに、吹雪を救うのは絶対に無理! とダメ押しされてるような気がしてツラい。 本来の吹雪なら、時行がちょっと曇った表情をすることすら避けていただろうと思うから。 どうしても死ぬことでしか救われないの?

『週刊少年ジャンプ』2025年16号 感想

『魔男のイチ』 (第26狩 バクガミ様) 元々、魔法具産業で稼いでいた国が技術流出により落ちぶれて、そこに現れたバクガミを使って観光産業で立て直され、裕福になった。 それはもう崇められてもおかしくない。 ていうか、バクガミがいなくなったら今度こそ国が崩壊しそう。 魔法具の職人を目指す者がいない、ってのはどういうことなんだろう。 よっぽどの重労働なのか、習得困難な技術なのか、かなりな危険を伴うのか……。 でも、大都市では生産されてるわけだから、また別の要因があるのかな。 それまでがツラ過ぎたのもあって、「幸眠」に酔ったまま眠りたい人たち。 その中でゴクラクだけが怒りをたぎらせている。 そして、バクガミの第一発見者だったリチア王女も何かひっかかるものを感じている? ところでバクガミ、めっちゃでかいな! 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS205 3発の革命) 殺連、ずいぶんと派手にやってるから、もっとオープンな存在かと思ってたんだけど、違うのか。 3発の弾丸を国民全員に配り、それをどう使おうと罪に問わない。 そうなった場合に人はどう行動するか、というのは考えるとおもしろいな。 だいたいの人は自衛用にとっておきそうな気がするけど。 でも、たいていの日本人は銃と弾丸を渡されても、そうとうな至近距離でないかぎり当てられないと思う。 それで、3発を使いきってしまったら、その人には自衛の術がなくなるわけで、いろいろとむずかしいよなあ。 てか、ひとり3発といっても、それを暴力で巻き上げて何発も保持する人も現れそう。 誰かが撃たれた場合、誰が撃ったかわからなかったら、4発目を撃ったから罪に問います、というのはむずかしいんじゃないかな。 スラーは、3発の銃弾によって、国民すべてを巻き込んだデスマッチがみたいのか、誰もが銃と弾丸をクローゼットにしまいこんで変わりない日常を選ぶさまをみたいのか。 『カグラバチ』 (第72話 未来) 斉廷戦争のあらましが語られてびっくりした。 もうちょっと先になるのかと思ってた。 敵が侵攻してきたから応戦して、妖刀によって押し返し、和平成立まで持ち込んだのに、真打が暴走して白旗を掲げてる一般民間人まで虐殺してしまった、と。 それは確かに戦争犯罪と判断されるな。 真打の持ち主の「剣聖」は、あの六平パパから特に信頼されていた人のようなので、元々はものすごい...

『逃げ上手の若君』(第195話 師弟1351) 感想

どうやら弧次郎と秕さんはまだくっついていないらしい。 でも、秕さんの方はしっかり自覚があるんだな。 自分のこと「年増」って言ってるけど、そんな年じゃないだろ、と思うんだけど、あの時代の感覚だとそうなるんだろうね、多分。 秕さんは命を懸けられる主君の元で戦い、その主君のために戦って死ぬことを望んでいるんだろう。 でも、時行も弧次郎もそんなことは望んでない。 いざとなったら自分を見捨てて生き延びて欲しい、ってきっと言う。 そう考えるとつらいよなあ。 一方、時行と師冬の戦いは続く。 時行は吹雪に教えてもらった戦い方を貫いているんだね。 そしてついに師冬の仮面がはがれ、吹雪の顔が現れた。 吹雪がいつもお腹をすかせていて、いつも寒がっていたのは、父親から受けた仕打ちの影響だと思ってたんだけど、もっと深い闇があったらしい。 なんか松井せんせーがまたやばいネタをぶっこんできた。 吹雪の中には、逃若党のみんなの親愛を受け入れても、埋めつくせなかったブラックホールがある。 そうか……尊氏汁(?)のせいだけじゃなかったか……。 そうなる下地がある、みたいな話は確かに出てたなあ。

『ワールドトリガー』第249話「遠征選抜試験・41」 感想

私の記憶に間違いがなければ閉鎖試験の最終日になった。多分。 オリジナルトリオン兵にかけるコストが上がったことと、これまでの戦闘シミュレーション結果をみて、対応策を練る諏訪7番隊。 きっと他のチームもいろいろやってるんだろうな。 諏訪さんに作戦方針を任されているオサムが考えた方策は、基本ラインは変えずに細かいところを改善する、ということ。 オサムはあいかわらず説明がうまい。 こういう理由でこういう変更をします。この変更によるメリット、デメリットはこうです。運用に関してはここを注意して欲しいです。 そういったことを過不足なく説明できる! まだ中学生なのにえらい! そろそろ高校入学のはずだけど、高校生としてもできすぎてる。 てか、ボーダーの子たちみんなできすぎだろ! ところで新しいユニット、オサムは意図的にキモくデザインしたようだけど、キモイが過ぎる。 ボディがちょっと細身になったラービットで、頭部がラッドって感じだな、と思ったら名前が「ラッド人間」ってわりとそのまんまだった。 オサムのネーミングはいつもシンプルすぎで、ネーミングにロマンを持ち込まないタイプ! オサムの説明をゲームに置き換えて理解して、しっかり確認する香取ちゃん良いよね! 確率計算もおそらく暗算でやってるし。 旧ボーダーメンバーの中で現状が説明されてこなかった桐山さんがついに登場! チーフエンジニアとして働いていたのか。 忍田さんが「マサ坊」で林藤さんが「タク坊」か……。 あのふたりが子供扱いでかわいい。 桐山さんは遠征の指揮も任されているらしい。 鬼怒田さんが本部に残って、桐山さんが遠征艇のメカニックを統括している感じだろうか。 桐山さんをじっとみる城戸司令がちょっとかわいい。 桐山さん相手でも他の人たちの目がある時は冷静沈着な司令として振る舞いたいんだけど、それがちょっとむずかしい、みたいな。 そして、城戸司令をかわいい教え子みたいな感じでみてる桐山さんも良い。 戦闘試験はオペレータもフィールドに転送される仕様。 根付さんと鬼怒田さんが渋っているのは、戦闘訓練を受けていないオペレータ(しかも女子)を戦場に送り込むのが、気持ち的に受け入れがたいのかな。 女性の戦闘員もいるけど、そちらはちゃんと訓練を積んでるからね。 トリオン量もトリオン体を維持できるギリギリくらいしか持ち合わせてない人が多いだろうし。 ...

『週刊少年ジャンプ』2025年15号 感想

『魔男のイチ』 (第25狩 幸福の国) 『ジャンプ』表紙&特大巻頭カラー! ということで、カラーページが6ページ分もある。 宇佐崎先生、大変だな。 コミックスも売れているようで何よりです。 宇佐崎先生、素敵な絵を描かれるので布教したいんだけど、前作について語りづらかったので、『魔男のイチ』を描いてる宇佐崎先生、と説明できるようになったのはだいぶうれしいかな。 さて本編。 ゴクラクをだまそうとしたウロロだったけどあっさりバレた。 本当に魔法に対して容赦がないな、ゴクラク。 ここまで狂暴なのは魔法に対する激しい憎しみを抱いてるから、か。 ところで「バクガミ」って勝手に「爆神」って変換してたんだけど、「獏神」が正解? そのバクガミを崇め奉る「幸福の国」に住む人たち。 でも、ゴクラクは激しくその存在を憎んでいる。 男は魔法を使えない、という常識をなんとかねじふせられないかと暴れているのは、「幸眠の魔法」を習得したいからなんだろうね。 まあ、何をどうやっても無理というのはわかっているけど、何もしないことにも耐えられなくて、目についた魔法に当たり散らしてるって感じにみえるが。 それにしても、バクガミを習得しようとしたら死刑ってなると、さすがのデスカラス様も手を出しづらいな。 バクガミがいなくなったら「幸福の国」がつぶれそうだから、国民たちの恨みを一身に受ける覚悟はあるのか? ってなるし。 ゴクラクはそんなもの喜んで受けそうだけど。 『逃げ上手の若君』 (第194話 高師冬1351) 別記事になりました。 『カグラバチ』 (第71話 勝負) 座村さん、イヲリちゃんがまだ赤ん坊の頃に離婚してたのか。 「俺の手じゃ…娘は抱けねぇって……」とか言ってるけど、だったらなんで結婚したんだよ! ってなる。 結婚した後で、自分の目をつぶして、子供を抱けないと思い込むほどの何かがあったってことかな? それにしても、イヲリちゃんのお母さん、めっちゃ肝が据わってていいな! 「もう……尽きる愛想もない いい加減 未来に目を向けて」 本当に愛想をつかしていたのなら、そういうことは言わない気がする。 別れても気にかけているんだよね。 「未来に目を向けて」はそのままの意味なんだろうけど、自分の子供とちゃんと向き合って、という想いもあるのかな、って思った。 何かあった「過去」におびえ続けている座村さんに、「未...

『逃げ上手の若君』(第194話 高師冬1351) 感想

時行VS師冬の白熱した一騎打ち! かっこいい! ってなってたのに、なんか話題がおかしな方向にいっちゃった。 師冬の疑問はもっともなんだけど、そこは追及しちゃいけないとこだってわかれよ! てか、時行と正室3人は何やってんの? 非力系主人公パワーアップのための修行編? あの3人の相手をするのは大変そうだな、とは思ってたんだけど、こんな具体的(?)に描かれると、ちょっと引くというか、心配になるというか。 おもしろいけど! 松井せんせー、はっちゃけすぎです。 おまけに玄蕃に知られちゃってるし……。 まあ、さすがの弧次郎も玄蕃をおさえ続けるのは無理か。一晩だけならともかく。 めっちゃ緊迫した状況のはずなのに、何も頭に入ってこなくて笑った。 これから笑えない状況になると予想されるので、今のうちに笑っておこう。

『週刊少年ジャンプ』2025年14号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS203 復活) 過去編からシームレスに現在に戻ってくるところ、おしゃれすぎるな! 過去編をみたら、坂本さんが自分を殺しにきたシンくんをあっさり身内にしたのも、シンくんが自分は死んでもいいから坂本さんを守ろうとしたのも、めっちゃ納得がいく。 坂本さんのシンくんへの信頼と、シンくんの坂本さんへの感謝は、何年も離れていても変わらず続いていたんだな。 ところでヘースケってやっぱり強すぎじゃない? あのトーレス相手にアタリちゃんを守りながら粘り続けられる、ってかなりすごくない? 「君たちあんま監獄を出たり入ったりしないでくれ!」って、それはそう、すぎて笑った。 脱獄したら追手が来たりしないのかな。 『あかね噺』 (第148席 二ツ目編 開演) 朱音ちゃんが戻ってきたと知ってのリアクションはだいたい予想通りで、みんなウッキウキなんだけど、からしだけなんか不穏な描かれ方だな。 伸び悩んでいてまだ二ツ目に昇進できてない、とかあるのかな。 『Bの星線』 (#04 DAY DREAM DAY BY DAY) 昔の音楽界には「自分が書いた楽譜を弾けないピアニストはいなかった」という話はきいたことがあるんだけど、ベートーヴェンは音が聴き取れなくなってからの30年間は演奏者としてのキャリアが途絶えているはずだ、というのは気づいてなかったな。 ヤソーの2年間とは比べ物にならない30年間のブランクを持っている。 それが、ベートーヴェンでなければならなかった理由なのかもしれない。 それにしても、演奏シーンの演出が独特でおもしろい。 華鳳院さんのごまかし方があまりにも下手でかわいくみえてきた。 わざわざ顔をそらして「おかえり」って言うのもかわいいし。 『悪祓士のキヨシくん』 (第34話 ジャック=ジョーの過去) ジャック=ジョーは人間の味方をしてくれてるけど、それは記憶を失っているからで、魔王としての過去を思い出したら敵になってしまうんじゃないか、という疑問はずっとあったけど、それを一番おそれていたのはジャック=ジョー自身だったか。 でも実際は、激強なのに人間との共存を夢見て、わざわざ自分の記憶と強さを削いで魔界を捨てた異端の存在だった。 それがわかったから本来の力を解放して勝つことができた、という展開がめっちゃ熱い! 悪い魔王だったけどネハンくんやキヨシく...

『逃げ上手の若君』(第193話 野心の行く末1351) 感想

魅魔ちゃんは戦闘要員じゃないのに戦場に出てくるんだな。雫は戦術参謀だから連れてくるのわかるけど、と思ったら、まさかのお化粧要員だった。 時行をナチュラルメイク路線にしたい雫と、顕家様みたいなバサラ路線でいかせたい魅魔ちゃん。 北条の一枚看板としての時行なら、魅魔ちゃんの意見が正しい気がする。 どうどうといちゃつく時行たちに笑ったんだが、そこにキレてる弧次郎は秕さんとどうなってるんだろうね。 秕さんの恰好がかなり際どくなってるんだけど、これが許容されているということはまだなのか? 秕さんの戦いやすさ優先で受け入れてる可能性もありそうだけど。 吹雪が師冬になってもう15年か……そんなに経つか……としみじみしていたら、夜の「主従逆転ごっこ」とかいうものが唐突にぶち込まれて笑った。 『週刊少年ジャンプ』でそれは大丈夫なのか? いや、「主従逆転」という言葉だけならセーフなんだろうけど、あいかわらずギリギリを攻めるのがお好きだな、松井せんせー。 五重塔の最上階で時行を待っていた師冬。 諏訪神党と北条軍は大将の替えがきかない、というのは確かに。 大将のカリスマ性だけで集まってるからな、このふたつは。 師冬はこの戦はすでにあきらめてて、逃走ルートの確保を画策しているところか……。 史実的に師直のところに戻ってもいいことはないし、師冬個人にはどこにも地盤がなさそうだし、信頼できる郎党もいなさそうだしで、すでに袋小路に入ってる状態にみえる。 それでも野心を抑えられないってのが絶望的だ。 師冬を吹雪に戻せるのは死の間際だけだ、という雫の言葉。 それでも時行は師冬ではなく吹雪と話したい。 どうがんばっても悲劇にしかならん気がして悲しい。 吹雪に戻ってくれて生き延びたとしても、時行とずっと一緒というわけにはいかなそうなので。

『週刊少年ジャンプ』2025年13号 感想

『魔男のイチ』 (第23狩 苛虐のゴクラク) やっぱり男性はクリア条件を満たしても魔法が使えるようにはならないのか。 魔法側もいっそ殺してくれって状況でも魔法は渡せない。つまり、魔法の意志でどうこうできるものではない。 魔法ってのは存在そのものが「ルール」。 こうなると、男性しか習得できない、という基本ルールをくつがえしてるイチの特別さがさらに気になる。 イチの出自は本人も知らないので、そこに何かあるのかもね。 『逃げ上手の若君』 (第192話 インターミッション(関東)1338~1350) 別記事になりました。 『Bの星線』 (#03 「玲瓏学園前」) 扉絵が60粒のコーヒー豆で笑った。 まだ3話目なのにキャラを出さないとは勇気あるな。 高杉先生がヤソーの転入に難色を示してるのはわかる。 一度抜けた道に戻ってきたけど、以前より劣化してる可能性の方が高い。 また心折れて、今度は立ち直れないくらい深い傷を負うかもしれない。 自分の意志で過酷なルートから降りたのに、悪化した条件を抱えてわざわざ戻ってくることはない、と最初に忠告してくれるのはやさしいよね。 でも、ベートーヴェンは、高杉先生の尺度でヤソーを測るのはおこがましい、と言うんだな。 「地べた」にも幸せはあるけれど、おまえは「無窮の空」を目指す人間だろう、と。 ヤソーのどこがこんなに高く評価されてるんだろう。 『カグラバチ』 (第69話 傷ノ男) まさかの井倉くん回! イヲリちゃんが選んだ平凡な学校生活の中にいた井倉くんが、イヲリちゃんのためだけにそこから飛び出してくるのいいよね! 「俺は孤高を捨てた」はちょっとギャグっぽくもみえるけれど、それって井倉くんにとって人生を変えるほどの出来事だった、ってことなんだよね! 井倉くんはチヒロくんみたいにはなれないし、チヒロくんも井倉くんみたいにはなれない。 でも、ふたりとも自分が大事だと思うもののために、自分が傷だらけになっても突き進む強い意志を持っている。 だいぶむちゃくちゃなレベルで気持ちがつっぱしってる。 そんなふたりの気持ちがなんとなく通じ合ってるのが良いなって思う。 まさかのイヲリちゃん覚醒! えっ? イヲリちゃんも戦えるの? 座村さん、イヲリちゃんに教えてたの? 刀を構えるイヲリちゃんの姿が座村さんに似てて、うぉっ、ってなった。

『逃げ上手の若君』(第192話 インターミッション(関東)1338~1350) 感想

京でいろいろありすぎてた頃、関東では師冬が嫌われていた……。 関東の武士たちから搾取し続けると面倒なことになると、吹雪なら理解できてうまく懐柔する方向で動いたと思うんだけど、師冬にはそれができないんだな。 尊氏が吹雪の能力を壊しちゃって、さらに師直が関東武士を軽視してるから師冬の行動を容認した結果、こうなったんだろうか。 関東に地盤がないからそうするしかない、という話があったから、足利方からみたら力づくで抑えるのが最善手だったのかも。 そして、斯波はそうなることを見越して上杉に指示を残していた。 たとえ私財をなげうってでも関東武士の心をつかんでおけ、と。 上杉は庇番衆として関東に地盤を築いていたから、それが可能だったということなんだろうね。 直義は南朝に降伏か……。 これは思い切りがよすぎるというか、直義の絶望が深すぎるというか。 あくまでも直義に従う上杉も南朝に味方し、師冬と激突することに。 師冬が尊氏の子の基氏を旗頭にしようと思ったら、上杉が先に確保していたのちょっと笑った。 まだ幼い基氏が師冬を怖がるの当然だよね。 上杉は息子をオオカミ少年みたいにしちゃったような人だけど、外面はちゃんとしてるから。 諏訪頼継と逃若党が援軍として登場! かつての敵・足利直義も今は南朝方! ということはその部下の上杉も味方! 敵味方がいろいろ入れ替わるのがこの時代だけど、それがちょっと少年マンガ的展開にもみえて熱い! それにしてもみんな育ったな……。秕さんは別として。 てか、亜也子は育ちすぎじゃない? 春日殿がお亡くなりになってしまった。 顕家様への忠誠を抱いて、晴れやかな顔で逝ってしまわれた。 顕家様を失ってからここに至るまで、変わらず顕家のために戦い続けてきて、ようやくおそばに参じることができると喜んでいるようにさえ見えた。 春日殿の烏帽子も服もぼろぼろになっているのに、お顔はきれいでひげもきちんと整えられているのが、死ぬ前にお化粧直しをしていた顕家様を思い出す。 「ネタが出すぎて顕家卿に勝ってしまう」というセリフがなんとも味わい深い。 三途の川で顕家様と曲水宴を楽しみたいけど勝つのは困る、というのがね……。 ところで、庇番衆のみんなが揃ってる絵にあいかわらず鶴子ちゃんがいて石塔殿がいないんだけど、これはやっぱり石塔殿の意志なんですかね。

『週刊少年ジャンプ』2025年12号 感想

『Bの星線』 (#02 夜創一郎) 『ヒカルの碁』や『テンマクキネマ』といった、実力者がバックについて主人公が才能を開花させる系の物語は、霊体というか思念体というかが通常パターンだから、そこにいても誰にも気づかれないということになっている。 でも、実体があるっぽいベートーヴェンさんは生活の面倒をみてあげないといけないし、ただの不審者にみえるし、対応がむずかしそうだよなあ。 自称ベートーヴェンさん、何者なんだろうね。 本人がそう思い込んでるだけなのか、前世がベートーヴェンでその記憶を持ってるのか、ベートーヴェンの霊体(?)にとりつかれたおじさんなのか。 ベートーヴェンというキャラはいろんなコンテンツで登場するけれど、このベートーヴェンさんはこれまで見た中でも納得度が高いという印象。 夜創くんはまだ子供で、思い込んだらそのまま閉じていってしまう危うさがある。 それを一言で開いた説得力がすごい。 そして、その力強さは音楽への敬愛から発生しているのだと伝わる。 そこらへんがとても良いなあ。 『魔男のイチ』 (第22狩 子弟血判状) デスカラス様の、イチと家族になる、の意味が想像以上に激重でびっくりした。 いや、ここまで湿度が高いとは……。 しかも、本当の意味をイチに説明もしないということは、おまえが死んだら私も死ぬからがんばれ、という意味じゃないよね。 「あいつはもう…家族だしな」というセリフに、決して家族においていかれることはない、という安堵を得たように思えたんだよね。 『逃げ上手の若君』 (第191話 インターミッション1350) 別記事になりました。 『カグラバチ』 (第68話 変幻) 「座村の弱点」と書いて「さむらのむすめ」と読むのがうまい。 こういう場面で言う「生まれてきてくれてありがとう」って、煽り文句とも受け取れるけど、昼彦は本気で感謝してそうだよなあ。 平穏な学校生活に戻ることを選んだイヲリちゃんだけど、心残りは父親の気持ちがわからないままなこと、か。 お父さん、なんとかしてあげてよ、と思って、座村さんに再会できるルートや、ついでに思い出すルートを妄想したんだけど、どう考えても座村さんが苦しむだけなので、それはそれでかわいそすぎてツライ。

『逃げ上手の若君』(第191話 インターミッション1350) 感想

成長した義詮が出てきた。 なんというか、ちょっと怖いな。 地味に父親の血を感じさせてくるというか。 義詮と直冬が微妙に似ているのは兄弟なので当然だけど、義詮の方が怖くみえるのは、目をかっぴろげてるせいなのかな。 斯波が死んだ時に涙を流していたかわいいあの子はどこに行った! 尊氏が直冬に対して「厚遇を忘れて謀反」とか、すごい顔してわめいてるの笑う。 いや、あの扱いのどこが「厚遇」なのよ。 直義が養子にすることを認めたことかな? そして、直義の顔がついに変わってしまった。 困り顔で兄を見ていたあの弟はもうどこにもいない。 天下を取る、という目的がかなえられたのに、誰も幸せになっていない。 かなしい。 その一方で、天下を取るのをあきらめる宣言をした時行。 まあ、現状で時行が天下を狙い続けるって、ただただ犠牲が増えるだけになってしまうからな。 もし兄が生きていたら権力争いをすることになっていたかもしれない。 その言葉は足利兄弟の現状だ。 天下取りをあきらめることで時行は幸せになれる、というのが足利兄弟の破滅的な対立と同じ回で語られてるの、本当に松井せんせーがうまい。 ところでついに時行が三人とも正室にしてしまったね。 おいおいおい、あの三人を同時に相手して大丈夫か? いや、『週刊少年ジャンプ』としてはギリギリのラインを攻めたな!

『週刊少年ジャンプ』2025年11号 感想

『カグラバチ』 (第67話 ザ殺戮ホテル) チヒロくんが生きていたと知って感動に震える昼彦が、残念ながらかわいいな。 やってきたこと考えると、純粋にかわいい、と思えないのが本当に残念。 「俺は“自由”の弟子だ」とか少年マンガの主人公みたいなこと言ってて、やってることがアレでなければチヒロくんのバディ役になって欲しい人材だよ。 チヒロくんの「俺は君と少し境遇が似ている」という言葉に、ということは、世間から隔絶された生活をしていなかったら、チヒロくんもイヲリちゃんみたいに見知らぬ人から嫌がらせを受けるようなことになってたのかもしれないなあ、って思った。 六平パパは妖刀を守るために隠遁生活をしてたと思うんだけど、チヒロくんをそういうものから遠ざけたいという思いもあったのかもしれない。 チヒロくんはいい子だな、と思うのは「勝手に共感した」と言えちゃうところなんだよね。 似たような境遇であっても同じ判断をするとは限らない、ということをちゃんとわかってるし、自分と同じ判断をして欲しい、とも言わない。 ただ、イヲリちゃんに自分の意志で選んで欲しいだけなんだよね。 イヲリちゃんがドアについてるのぞき窓から見た、チヒロくんが選んだ道。 それをみて、上塗りされた偽りの記憶で生きていくことを選択したイヲリちゃん。 そりゃそうだよなあ。普通で平和な学校生活を送ってきた子が、あんなものを見せられて、それでも真実が欲しい、ってなるほどイヲリちゃんはイカれてはいないよなあ。 選択肢を与えられたイヲリちゃん。 自分に選択肢はないと考えるチヒロくん。 でも、柴さんはチヒロくんのためなら選択肢をつくってくれたと思うんだよね。 だからまあ、選択肢をふさいだのはチヒロくんなんだよね。 もちろん本人その自覚がありまくりだろうけど。 『あかね噺』 (第145席 見てなよ) りゑんが執念深すぎて笑った。 いや、朱音ちゃんに嫌がらせするためにそこまでする? ところで泰そんくんは名前的に泰全師匠の弟子? 『逃げ上手の若君』 (第190話 インターミッション1349) 別記事になりました。 『超巡!超条先輩』 (第49話 前作主人公) そのまんまのサブタイトルだな。 それにしても左門くんにまた会えるとは! 天使ヶ原ちゃんとの関係もあいかわらずのようで何より。 「前作主人公」と書いて「オタクが大好きなあの」と読むのめっ...

『逃げ上手の若君』(第190話 インターミッション1349) 感想

「今さら庶子を重用すれば妻も義詮も不安になろう」って尊氏に言われて、「兄上が正論を」って思ってる直義に笑った。 義詮という跡継ぎ認定されてる嫡子がいるのに、戦で大活躍な庶子を大事にするといらぬ波風が立ち、それは足利家を混乱させるおそれがある、というのは実に真っ当な意見。 そう言われちゃうと直義は反論できない。 だけど、あなたもう露骨に「生理的になんか嫌」って表情してましたよね! って言いたくなる。 しかしながら直義は賢い人なのでそこは呑み込んで、師直を執事からはずすように進言。 この要求をあっさり飲む尊氏。 この何も考えてなさそう感があまりにもコワい。 弟を信じてるからって感じじゃなくて、なんかもうどうでもいいから好きにしてくれ、みたいな。 信心を集めすぎて、人間味がさらに薄まった感じなのかな。 この状態の尊氏を動揺させることなんてできるの? 確かそこが時行の目指すところだよね。 執事解任された師直は当然それをおとなしく受け入れない。 神とあがめる尊氏の判断なら受け入れるのかもしれないけど、直義が関与してるとわかっているんだろう。 そんなこんなで「御所巻」になる。 これが正しい「御所巻」だよ、魅魔ちゃん、雫、亜也子。 まさか全金属製の天皇を改造して全金属製の直義を作るとは……。 使いまわしであることに怒る直義には笑った。 いや、いちから作れば許せたとか、そんなことはないよね。 兄に嘘をつかれたことに泣いている直義がかわいそすぎる。 これまで兄にめちゃくちゃ理不尽な扱いされてきて、それでも不満を口にせずにがんばってきた直義。 その直義の精神的な糸を切ったものが、嘘をつかれた、というとてもシンプルな理由。 直義は原点を忘れていない。 自分は足利尊氏の弟である、というアイデンティティを失っていない。 でも、尊氏は明らかに失っていて、それなのに、弟を愛している兄という擬態をしてみせるのだ。 こんなに悲しくて屈辱的なことはないよね。 でも、尊氏はそういう人間的な感情というか執着みたいなものを失っている。 失いすぎて、直義に師直が悪いと言われれば師直を切るし、師直に直義が悪いと言われれば直義を切る。 ものすごく大事なはずの決断を言われるがままにころころ動かして、それをなんとも思っていない。 うわべは征夷大将軍・足利尊氏を保っているけれど、中身がごっそり抜け落ちているこの不気味さ...

『ワールドトリガー』28巻 箇条書き感想

いつも通り出遅れました。 ・表紙は若村11番隊。穏やかな人が集まってる印象だな。ヒュースも軍人の側面をのぞけば基本的におっとりした性格だと思うし ・柿崎3番隊は成長性Sのチーム! 特に太一がいい感じになってきてるよね。あと、カゲさんと犬飼がかみ合うようになればかなり強くなると思う ・ののさんと犬飼が献身的というのはなんかわかる。特に犬飼はめっちゃ尽くすタイプだと思う ・北添4番隊は自然体Sのチーム! そうね、みんないつも通りにのびのび過ごしている感があるね。ゾエさんの横幅と器がデカいおかげだと思うけど ・ノーストレスノープランな海くんに笑う。考えてみれば、そういう海くんを受け入れてのびのびさせてる生駒隊も器がデカいのかもしれない ・村上10番隊はサポートSのチーム! サポートタイプばっかりいてもしかたないのでは? という考えもあるけど、基礎力が高いメンバーがそろっているので問題なさそう ・「ささやきおひゃみ」って若い子は元ネタがわからないのでは? ・鋼さんの「デキるラジコン」ってほめてるのかけなしてるのか……。でもまあ、一度、正しいルートを教えてもらえば、その後は間違えることがないってのはめっちゃ有能! ・生駒さんが活躍してくれるのか気にしてる小西さん! 担当してる役が活躍してくれるとうれしい、ってのはあたりまえかもしれないけど、なんとなく、生駒さんのこと気に入ってるのかな、って気配がする ・チカちゃんみたいな小さい子は撃ちにくい、という隠岐の発言にはちゃんと理由があるらしい。小さい子を撃つのは気が咎める、ってのはそりゃそうだろうな、って思ってたのに! ・担当してる役の全部の設定を知らされてないのに、演技しなくちゃいけない声優さんは大変だな ・作者も設定をすべて描くことはできないだろうし、こっちの方がおもしろいかもで設定を変えることもあるんだろうなあ ・チカちゃんが他人にあまり頼れない性格になったのは麟児さんも関係してる、っていうのが一番コワい情報だと感じる ・29巻の表紙は……えっと……まだ表紙になってない隊はどこだっけ(←これまでの表紙を確認しようとしてめんどくさくなってやめた)

『週刊少年ジャンプ』2025年10号 感想

アンデラが載ってない……。 『逃げ上手の若君』 (第189話 インターミッション1347~1348) 別記事になりました。 『ONE PIECE』 (第1138話 “神典”) シャムロックはシャンクスの双子の兄と判明。 シャンクスが一度は聖地に戻ったってのはいつのことなんだろう。 ロジャーが処刑された後かな。 ワンピ世界の設定が大量供給されて大混乱。 「第一世界」の絵にはビルらしきものが描かれているから、かなり文明が発展してた世界? 「禁断の太陽に触れた」というのは何か使っちゃいけないエネルギー源に手を出した感じかな。 人が地下に潜ってるような絵の下にメラメラしてるものがあるから、マグマかもしれない。 それで事故ってマグマが地上に噴出して、炎にのみこまれて滅びてしまった? 「第二世界」は第一世界でなんとか生き延びた人たちががんばってたけど、戦争でおさまらず潰えた? ベガパンクが動かそうとしてたロボみたいなのがみえるけど、その時代に兵器として使われていたのかな。 で、今が「第三世界」だと。 なんか「月」が重要な存在っぽいな。 ルナーリア族とか光月家とか、月由来のワードがよく出てくるし。 そしてずっと「太陽」が悪者みたいな印象なんだよね。 う~ん。『ONE PIECE』を最初っから読み返したい。 『あかね噺』 (第144席 在る) やっぱり朱音ちゃんをパリに行かせたのは一生師匠か。 でも、渡航の面倒をみてくれたのは一剣師匠で、滞在先のサポート役を紹介してくれたのは学問先生というのがなんとも……。 一生師匠、命令しただけで何もやってない。何も教えてない。 ある意味、ものすごい信頼ではあるのかもな。 志ぐま師匠が自力で渋谷にベースをつくったように、おまえも何もないようにみえるところにベースをつくってみせろ、という難題を課すけど、当然それくらいこなせるよな、という意味とも受け取れるので。 ところでフランスから帰国した当日に高座なの? スケジュールがキツキツすぎない? 『魔男のイチ』 (第20狩 予言の魔女) 予言の魔法・ジキシローネのキャラデザがすっごく良い! イチに「人間か?」と問われて「ワォ!」って言ったとこの表情がめっちゃ良い! ところでこの名前「じき知ろうね」ってこと? 魔法が人間の身体を乗っ取るパターンもあるのか。 それなら「反世界の魔法」もボディは人間の可能性があ...

『逃げ上手の若君』(第189話 インターミッション1347~1348) 感想

時代がガンガン進んでいく……。 戦をする必要がなくなった尊氏は直義と師直にお仕事丸投げで遊び暮らした。 でも、ご褒美あげる係だけは手放さなかった。 要するにおいしいとこだけつまみぐいしてる感じ? 尊氏を神とあがめている師直は文句も言わず働くだろうけど、直義は仕事熱心すぎるだけのまともな人なのでかわいそすぎるな。 そして、仕事熱心でまじめだからこそ、武士たちから嫌われる直義……。 本当にかわいそすぎる。 尊氏は弟のことが大好きなはずなんだけど、なんでこんなことをするのかな。 そんなこと続けてると弟の立場が悪くなっていくって、わかりそうなもんだけど。 と思ってたら、尊氏の中の悪霊(?)が貪欲に自分への信心を求めるから、嫌われる仕事はよそに押しつけ、好かれる仕事だけを自分が担うことにした、ということ? 尊氏の寵童の命鶴丸くんは時行と斯波をミックスしたような感じのキャラだね。 あっという間に楠木正成の息子たちが戦死してしまっていた。三男は残っているはずだけど。 楠木殿がお気の毒である。 一方、時行は亜也子、雫、魅魔ちゃんの三人娘を女性として意識しはじめ、逆に彼女たちを遠ざけるようになった。 時行が動揺しすぎなんだけど、そんなそっけない態度に三人娘も動揺しまくってる。 パニクるみんながかわいいなあ。 ここで、三人が争わず、一緒に時行を篭絡しようとするの、ちょっとおもしろい。 三人別々にアプローチして、誰が勝っても恨みっこなし、みたいな発想にはならないんだ。 なかよしすぎる。 ところで私が知ってる「御所巻」はそんなエロいものではないんですが……。 亜也子の怪力で襲われたら時行がかなうはずないし、そもそも時行が彼女たちを攻撃できるとは思えないしで、いやどうすんのこれ。 次回大丈夫? 『少年ジャンプ』に載せれる? 松井せんせー、歴史研究家の方々に怒られない?

『アンデッドアンラック』(No.239 死と運) 感想

初回のサブタイトルが「不死と不運」で最終回が「死と運」か……。 そうなんだよ……最終回なんだよ……。 さびしいけど、打ち切りにおびえ続けていたことを考えると、見開きセンターカラー、しかも、センターカラーとしては最上位くらいの掲載位置で終われたのはうれしい。 見開きセンターカラーは白スーツアンディを囲むユニオン男性陣と、ウェディングドレス風子ちゃんを囲むユニオン女性陣。 ユニオンは解体されたはずなんだけど、男性陣はスーツにユニオンマークをつけてるのね。 そして、クリードのひげがかっこいい! シェンが子供をおんぶしてる! と思ったらムイちゃんも子供を抱っこしてる! すでにふたりの子持ち! ミコちゃんも無事、誕生したようでよかった。 タチアナちゃんは風子ちゃんのコルセットを思いっきりしめてるけど、あの時の逆襲だろうか。 ジーナちゃんのスマホに映ってるのはショーンか? 最終回は、初回と同じ2020年8月1日設定。 ユニオン基地があった場所でアンディと風子ちゃんの結婚式を挙げようとしてるんだけど、新郎新婦がそろって不在という異常事態。 てか、結婚式にこぎつけるのに5年もかかったの? ストーンサークルに風船をつけてるのちょっとおもしろい。 元ユニオン職員さんたちが飾り付けてくれたのかな。 そして、すでに飲んでる友才さん……。 5年経ってジュリアちゃんはほぼジュイスさんになったな。 フェンシングのプロか……。 ユニオンの資産運用を任されてるって、世界情勢を動かせる額じゃないの、それ。 ヴィクトルはスポーツトレーナーで、主にジュリアちゃんとボイドさんを担当。 まあ、ある意味、人体を知り尽くしている人ではあるので、ぴったりかも。 合法的(?)にジュリアちゃんのそばにいられる仕事を選んだ可能性がある。 ニコラボはそのまま続いている様子。 アンディと風子ちゃんが行方不明になった時のために「こっそり私物に発信機をつけてある!!」と言いつつ、ちゃんと「許可はとってる!!」のね。 こっそりじゃないじゃん。 ところで、ミコちゃんとおぼしき子の隣にいる子はボウ? 風子ちゃんは結婚式当日になぜかアララト山を登ってた。 アララト山といえばビリー様とテラーさんが「ウィンター」を見張っていた場所ね。 今は冒険家か……。 アンデラの聖地巡りやってるっぽい? そして、ジーナちゃんはあいかわらず風子ちゃんと一緒...

『週刊少年ジャンプ』2025年09号 感想

『逃げ上手の若君』 (第188話 インターミッション1343~1345) 別記事になりました。 『ONE PIECE』 (第1137話 “シャムロック登場”) 偽シャンクス(?)の名前が「シャムロック」と判明。 明らかにシャンクスの血縁者、もしくは、クローン(オリジナルがどちらかはわからない)だと思うんだけど、シャムロックがガーリング聖の息子なら、シャンクスも天竜人の血筋になるよな。 シャンクスはシャムロックの存在を知ってるのかな……。 『アンデッドアンラック』 (No.239 死と運) 別記事になりました。 『カグラバチ』 (第65話 見真似) なんで六平パパだけが妖刀を造ることができるんだ。特殊な妖術持ちとか? って思ってたら、特別に目が良いだけ、という話だった。 つまり、刀匠としての技術と特異な観察眼の合わせ技で造ってるから、それを誰かが真似することはかなわなかった、ということ? それなら、技術の基礎を父親から学び、その観察眼を継いでいるチヒロくんなら、これから刀匠として研鑽を重ねていけば、いつかは妖刀を造ることができるようになる? どうしても妖刀が必要、という状況でなければ、六平パパもそんな物騒なもの造らなかっただろうし、チヒロくんも同様だろうけど。 「京都殺戮ホテル」とかいう物騒すぎる名前のホテルが出てきて笑った。 いや、このド直球のネーミングセンスすごいな! しかも「また増築してるのね」という問いの答えが「デカい方が恰好よろしいので」だからな。 この総支配人、本気で「京都殺戮ホテル」という名前を恰好いいと思ってそう。 座村さんは父親として、娘は自分のことを忘れてしまった方がいい、と考える。 でも、チヒロくんは息子として、親との記憶を失いたくない、と考える。 チヒロくんは父親に愛されて育った息子で、座村さんは娘を愛して育てた父親だと信じたいんじゃないかと思う。 巻墨はいまだに座村さんの考えに忠実なんだな、と思ったんだけど、親に大事に育ててもらった記憶がなくて、チヒロくんに同調できないのかも。 チヒロくんと父親の世界は、広大な世界に比べれば金魚鉢みたいな大きさかもしれないけど、すべてが満ち足りた生活だったんだよね。 それが本当に壊れやすいものだとチヒロくんは知らなかった。 六平パパはそれを当然わかっていて、それでもできるだけ長く守りたかったんだろうね。 『あ...

『逃げ上手の若君』(第188話 インターミッション1343~1345) 感想

『ジャンプ』表紙でちょっと成長した時行がドーン! で、うぉっ、ってなった。 まだ、この色気が増した時行に慣れてない……。 巻頭見開きカラーの方は時期合わせで豆まきだけど、鬼役の尊氏がちょっとかっこよくみえた。 さて本編。 モテモテな時行をみて目が死んでる亜也子、雫、魅魔ちゃん。 時行をめぐって三人で牽制しあいつつ協力しあう、という状況を続けてたら、別勢力に奪われる可能性を考え始めることになったという。 まあ、時行は親切にされたと単純に喜んでるだけっぽいけどね。 それがわかっていても、これから先を考えると、時行が本気になる女性が現れる可能性について考えてしまうよね。 時行の本気がなくても、北条の血が絶える問題は考えないといけないわけだし。 一方、直冬(この時点では名前は違うけど)は父・尊氏との面会にこぎつけたが、「好かん」と拒絶されてしまった。 史実でも尊氏は直冬を遠ざけていたらしいけど、本気で嫌いだったのか、息子が増えると跡目争いが発生するので避けたかったのか……。 とりあえず、直冬が時行に会ったことがあるので、その匂い(?)をかぎつけて嫌われた、ということにしたのね。 直義は直冬を養子にしたけど、それは自分に実子がいなかったからでもあるのか。 正室に子供ができないのに側室を迎えようとしないのは、渋川と約束したから。 まさか渋川とのあの約束がこんなところに影響してくるとはな……。 側室などいらない、正室だけを愛する、というのは時に一族の没落を招く。 そういう例を示したうえで、三人とも正室にしてしまえ、という案を時行にもってくるという、この展開。 これ、時行が三人全員と結婚するのは悪いことじゃないんですよ、と読者に対して牽制しているようにも思える。 ところで「将来 尊氏になっちゃいますよ」という言葉が効きすぎる時行がめっちゃおもしろい。 まあ、時行の気持ちはわかる。 そして、時行がめっちゃショック受けるだろうことを承知で、そんなこと言った弧次郎の気持ちもわかる。 あれだよね。もう黙ってみてられなくなったんだよね。 亜也子、雫、魅魔ちゃんが時行の鈍感っぷりに振り回されるのを。 ようやく三人とのことを考え始めた時行。 正室はひとりだけだけど、誰かひとりなんて選ぶ気がなくて、そこで考えが止まっちゃってたのかもね。 そこに三人とも正室案が出てきて、ようやく先のことを考えはじめ...

『アンデッドアンラック』(No.238 01) 感想(世界を肯定する旅へ)

サブタイトルが「ゼロイチ」! アニメ一期のOPになってる名曲だけど、今になって歌詞をみると現在の展開を見越していたようにも思えて、あらためてこのすばらしい曲をつくってくださった女王蜂さんに感謝です! 「ルナ」の最期の置き土産は、好きに世界をデザインしていい、というもの。 「私は最期にそれが知りたい」と言われたものを放置しようとするアンディに笑ったんだが、それくらいの意趣返しはしてもいいと思う。 まあ、アンディは本気でこのままでいいと思ってるだけだろうけど。 元傭兵のビリー様が戦争をなくすルールは追加しなくていい、と考え、医師のリップが病気は自分たちが対応するからそのままでいいと言う。 風子ちゃんの、すべて人間のせいにしたい、という考えと同じなのかな。 「オータム」だけ討伐しちゃったけど四季はどうなるの? という地味な疑問がここにきて解消された! 四季のルールの追加ではなく、公転を今の太陽つっこみルートではなく一定の距離を保ち続けるルートに変更して追加か。 これで私たちが知る世界になるわけね。 よかった、ニコがいてくれて……。 わけわからないままでずっとキョロキョロしてる風子ちゃんがかわいいんだけど、この状況をどう説明されたんだろう。 何も説明されてなかったりして。 ジュリアちゃんが「ユニオン」の解散を宣言した。 すっかりジュリアちゃんがボスに返り咲いているけど、風子ちゃんの記憶がないんだからジュリアちゃんが仕切るしかない。 「ここからは己が人生を全力で楽しもう」と言われても、みんなは風子ちゃんのことが気になってそれどころじゃない。 でもアンディに「こいつのことはオレに任せろ」と言われたら任せるしかないんだよね。 明るくふるまって気持ちをごまかすショーンが良いよね。 誰にもみられたくない顔を、目を閉じて隠すことができなくなったから、帽子で涙を隠すしかないんだな。 ところでユニオンにはかなりな資産があるはずなんだけど、そこらへんはどうなるんだろう。 ニコラボをそのまま残して、お金のかかる研究を続けるのかな。 ユニオンに生活を支えられていた人たちはたくさんいるはずだから、そういった人たちの自立支援に使うのかも。 チカラくんとご両親とか、ボイドさんとか、時間をスキップした関係で戸籍や経歴のつじつまが合わなくなっている人もいるから、そこらへんの偽装も必要だな。 友才さんに頭さ...

『週刊少年ジャンプ』2025年08号 感想

『あかね噺』 (第142席 新たな歩み) 朱音ちゃん、パリで単発仕事があった、とかじゃなくパリ在住になってるっぽいな。 一生師匠に無断ってことはないだろうし、むしろ、そう指示された可能性の方が高そう。 一生師匠は国外に目を向けるタイプとは思えないんだけど、何があったんだろう。 国内では一生師匠のせいで干されてると思われてるみたいだけど。 この状況、からし&ひかるちゃんはめっちゃギリギリしてるんでは? 下手するとパリにいるってことも知らないかもしれん。 『ONE PIECE』 (第1136話 “太陽を待つ国”) 「世界はすでに二度壊れている」とかいう怖い話が出てきた。 一度目はニカ、二度目はジョイボーイが関わっていて、今回の海に沈んで滅亡しそう案件はルフィが鍵になる、ということ? 『魔男のイチ』 (第18狩 深淵の魔女 デスカラス) デスカラス様の魔法のデザインが美しすぎる! そして強すぎる! 「反世界の魔法」がデスカラス様の装備をみて「その割に質素だな…」って言ったのは、この世界の魔女は魔法を宝石にして身に着けてるから、身なりが質素=魔法をほとんど持ってない弱い魔女、という判断になるからなのね。 きらびやかな魔女が多いのは、自分の能力を誇示している、ということでもあるのか。 その中で、大量の宝石を加工せず身に着けず、無造作に保持していることでデスカラス様の強さを示している、というのがめっちゃかっこいい! ところで、魔法を習得するための試練を話さない、というのもアリなんだね。 ウロロや氷鮫はべらべらしゃべってたような記憶があるんだけど。 試練を乗り越えるために必死になってる魔女を見るのが楽しい、みたいな性格の悪い理由がありそうではある。 『夜桜さんちの大作戦』 (最終話 今日も夜桜さんちは大作戦) 最終回か……5年半も続いて休載なしというのはすごいな。 絵はかわいいし、カラーもきれいだし、ストーリーも悪くないのに、なんとなく乗り切れなかったのは、あんなにたくさんのキャラがいたのに私が愛せたのが凶一郎兄さんだけだったからかな、って思う。 ひふみとあるふぁが現れて凶一郎兄さんがちょっと報われた感じになったのはうれしかったなあ。 まあ、成長した双子ちゃんが六美ちゃんみたいにパートナーをみつけて、また凶一郎兄さんを壊しそうではある。 それでも、ひふみとあるふぁの幸せを願って、...

『逃げ上手の若君』(第187話 インターミッション1339~1342) 感想

ひさしぶりにインターミッションが入った。 足利尊氏もずいぶんひさしぶりな気がするな。 後醍醐天皇が崩御されて泣き崩れる足利尊氏。 いや、誰がみても謀反を起こした裏切り者なんだが……。 「誰が 誰が帝にこんな不幸な死をぉおおお!」とゴロンゴロン床を転がりながら悲嘆にくれる尊氏。 本人の中では本当に悲しくて悔しくてしかたがないっぽい。 でも、そんなのみせつけられても、弟も郎党たちも困惑するしかない。 そんな中でいつも通りな高師直が怖い。 って思ったけど、こんだけ号泣してるのに今夜の田楽は楽しむ気満々の尊氏の方が怖いな! 尊氏が征夷大将軍になることを受け入れなかった後醍醐天皇の崩御により、その地位を手に入れた尊氏。 でもその大半は直義に丸投げ。 弟も苦労するな……まあ、淡々と仕事をこなすだけなら直義の得意分野っぽくはある。 でも、淡々と仕事をこなすだけでは済まない騒ぎが発生するわけだ。 佐々木道誉がやったこともひどいけど、土岐がやったことはもうどうにもならんな。 そりゃあ、直義も即決で死罪判定出すよ。 でも、そんなあたりまえを呑み込めないのが高師直たちなわけだ。 高師直にとって「神」と仰ぐ存在は尊氏だけ、というのはわかるんだけど、なんでこんなに増長しちゃったのかね。 普通にみれば直義の判断はしごく真っ当だし、ちゃんと尊氏の許可を得てるのに。 ひたすら、直義がかわいそう。 一方、時行はさらに美人になっていた! 魅魔ちゃんとはまだ結婚してないっぽいね。

『アンデッドアンラック』(No.237 Game Cleared) 感想(「神」なき世界へ)

「サン」が倒され「ルナ」が現れた。 身構える否定者たちに告げられた言葉は「成功」。 ついに「ラグナロク」の回避に成功した! 課題クリア第一の報酬は「UMAの完全消滅」。 現在の世界のルールはそのままでUMAだけが消滅するのね。 これに伴いクロちゃんも消滅。 「ん? あぁ そうだな俺もUMAだったわ」って、あまりにも長いことアンディに付き合いすぎて自分の出自を忘れかけてた、というよりは、湿っぽく別れるのが嫌だから強がりを言ってる感じかな、って気がする。 それなのに、風子ちゃんは涙をぼろぼろ流して泣くんだよね。 クロちゃんも当然、予測はしてたんだろうけど。 もしかしたらクロちゃんの軽い言葉は、ちょっとでもいいから風子ちゃんの気持ちを軽くしたい、ということだったのかもしれない。 消えゆくクロちゃんをみつめるアンディのやさしいまなざしがなんとも言えない。 そうだよなあ、地球が壊れて宇宙を漂ってる時も、きっとクロちゃんはそばにいてくれたんだよね。 もしかしたら、めっちゃあったかい服になって暖めてくれてたかもしれないなあ。 「お前らに最高の福があらんことを」 そしてウェディングドレスを残してクロちゃんは消えた。 「服」と「福」をかけてくるあたりが、いかにも戸塚先生らしい言葉遊びですね。 そういえば、アンディの服が消えないのも、クロちゃんの置き土産なのかな。 課題クリア第二の報酬は「否定能力の消滅」。 安野先生の隣に明くんが現れた! なるほど、「不明」じゃなくなったから見えるようになったのか。 みんなのクソデカフォントが薄くなって消えていく中で、ぬいぐるみの中から飛び出してラトラに飛びつくバニーちゃんとか、爆睡するイチコさんをお姫様抱っこしてうれし泣きするニコとか、スフィアの中から出てくるタチアナちゃんとか、1ページの中にいろんなことが詰まりすぎ! 友才さんが刀を地面にガシガシさしてるけど、ちゃんと抜けることを確認して喜んでるのかな。 ムイちゃんに自分のことを好きか尋ねて「不真実」の消滅を確認するシェン。 目を閉じても消えなくなってるかの確認をチカラくんにしてもらってるショーン。 「ヴィク!!」ってヴィクトルになぐりかかるボイドさんも良いよね。 ちゃんとヴィクトルが避けてることで「不可避」の消滅が確認できてる。 さらに愛称で呼んでるから、ふたりはやっぱりこれまでのループで仲がよか...

『週刊少年ジャンプ』2025年06・07合併号

『逃げ上手の若君』 (第186話 小笠原貞宗1340) 別記事になりました。 『カグラバチ』 (第63話 車追跡) 巻物ひらくとバイクが出てくるって謎の妖術(?)になんか笑ってしまった。 この世界、何ができて何ができないのかよくわからない。 でも、パンツスーツ女子がごっついバイクにまたがってる絵がめっちゃかっこいいので、細かいことは気にするな! そのバイクについてる謎の「刀」ボタンを押すと刀が飛び出すのはさすがに笑った。 そのまんますぎる……というか、わざわざ「刀」って書く意味ある? このダサいんだかカッコいいんだかよくわかんないところが『カグラバチ』らしい。 でも、走ってるバイクの側面に飛びついて、飛び出してきた刀を引き抜くチヒロくんの絵は文句なしにカッコよかったよ! 巻墨の妖術使いのお姉さん、ようやく名前が「炭」と判明。 そしてお兄さんは「杢」で、隊長は「郎」か。 名前が出るまでずいぶんかかったな。 「ああ…少し身軽になった」 巻墨と連携をとれるようになったチヒロくんのセリフにちょっとホッとするわけだが、ハクリくんの立場が……ともなる。 『あかね噺』 (第141席 前座修行閉幕) 志ぐま師匠、無事に目を覚ましたか。 でも、ガンがみつかったという話だったから、すぐには復帰できないんだろうな。 師匠からのメールを読む弟子たちの絵がどれもかわいい。 一生師匠に世話になるのに、初日からけんか腰の朱音ちゃん。 「このッ…」の先を言わなかっただけ成長した。 で、3年が経過した。 年月がスキップするのは想定してたけど、まさかパリにいるとは……。 えっ? パリで何してるの? 「たから」って看板があるけど、そこで働いてるの? 『こちら葛飾区亀有公園前派出所×超巡!超条先輩』 まさかのこち亀と超条先輩のコラボ漫画。 なるほど、同じ交番物、かつ、日暮さんと超条先輩の超能力者つながりで、接点多いから話をつなげやすいんだね。 そのうえホビー物をよくネタにするという共通点まであった! 「プラモネタよく描くが箱しか出ない 完成品を描いてこそのプラモだろ」 「だ だって… 前作でR●-78とジ●ング描いたら修正食らったし…」 このやりとり、めっちゃ笑った。 そうね。版権ものは許可取りがめんどくさそうよね。 そして、麗子さんとポンちゃんのスタイルがかなり近いということに気が付いた。 おもしろかっ...

『逃げ上手の若君』(第186話 小笠原貞宗1340) 感想

土岐を弓で狙う時行と、それを見守る姿勢の小笠原貞宗。 土岐は貞宗の要請で援軍としてきてくれたはずなんだが、その土岐がやられそうになってるのを傍観して良いのか? ってちょっと気になる。 時行は貞宗に審査してもらえるのがめっちゃうれしそうでかわいい。 時行が狙うのは、顕家がつけた傷か……。 ここで顕家の功績がのっかってくるのうまい! でも、あの状況でちゃんとそこを射抜ける時行の弓の腕もすごいよね。 親王殿下はすごくよいキャラだよね。 すごい血筋のもとに生まれたのに、命を狙われながらあちこちを流浪する生活を強いられてる。 でもそんな過酷な人生をしたたかに、温和な笑みを浮かべて生き抜いている。 そして、自分が生きているのは、たくさんの兵士の犠牲のおかげだということもわかっている。 とてもチャーミングだ。 いい感じに時行とお別れしたようにみえた貞宗。 しかし、時行との今回の戦いを冷静に突き付けられた途端に怒り心頭。 怒りのあまり記録を破っちゃったけどいいのかね、あれ。 なかったことにできるのかな。 援軍要請を出しちゃってるから、この時点でのもみ消しは不可能だと思うんだけど。 小笠原貞宗を描いた創作物はこれまでになかった、というくだりは、なんか松井せんせーのドヤ顔が浮かんで、ちょっと笑ってしまった。 本当に良いキャラだったよね、小笠原貞宗。 初登場時の印象最悪だったのに、まんまと松井せんせーの手腕でまるめこまれてる。

『ワールドトリガー』第248話「若村麓郎・4」 感想

超遅くなったけど、次号の『SQ.』の発売日にはギリ間に合った。 まあ、次号は休載らしいんですけど。 寝る前に半崎が若村をフォローしてる。 半崎、意外と気遣いさん。 ところで半崎、キャップがないと一瞬、誰だかわからない。 半崎は心配してくれてるけど、若村は意外と堪えてないというか、ヒュースの言葉をありがたいととらえてくれてる様子。 半崎は荒船のパーフェクトオールラウンダー量産計画の実験台にされてるな。 半崎が1時間半かかるのなら2時間コースにするあたり、半崎を高く評価してるようだけど。 てか、人に話してようやく荒船に利用されてることに気付く半崎、ちょっとかわいいな。 半崎の「ダルいダルい」はただの口癖で、愚痴っているわけではない。 若村に誤解されてるんじゃないかとあせあせしながらがんばって言い訳してる半崎もかわいいな。 ヒュースはヒュースで若村が落ち込んだまま浮上しなかった時のフォローを笹森にお願いしていた。 ちゃんと、若村にだいぶキツイことを言ったという自覚はあるんだな。 そして「不慣れな隊長役で最下位続きだからな」と若村の苦労をちゃんとわかってる。 若村が臨時部隊の隊長に選出された理由は、教官候補として、か……。 ボーダーはS級とA級、そして中位以上のB級はとてつもなく優秀だけど、その下にいる連中がほとんど戦力になってない、というのはわかる。 大規模侵攻編でもC級の子たちは結局、守られる対象になっちゃってたからなあ。 おまけに、エネルギー供給源として連れ去られる子がたくさん出ちゃったし。 才能があって努力もできる子たちが、それぞれ勝手に伸びていくだけじゃ、ボーダーの戦闘能力は頭打ち。 トリオン能力がある子たちなんだから、ちゃんと使えるようにしたい、と考えるのは当然だよなあ。 でも、ボーダーが若い組織なのもあって、まだそういうシステムが確立できていないのね。 これまで、めちゃくちゃがんばってきてると思うんだけど、まだまだいろいろ足らない。 幹部連中みんな、過労死を心配するくらい働いてそうなんだけどなあ。 トリオン能力はあるけど、メンタルや学習能力は平凡な人たちを、あのA級の連中が教えることになったら、なかなか厳しいことになるのは予想できる。 嵐山隊とかならできそうだけど、あの部隊は負ってる業務が重要すぎるので、あれもこれもやらせるわけにはいかないだろうな。 だから、...